16 / 69
第一部
通学途中
しおりを挟む
幸子と深雪に手を引かれながら学校へと向かう。朝から告白されて、挙げ句キス迄されてしまった。しかも唇にだ。今も唇には艶かしい感触が唇にやけに残っている。
「…ちゃん、もぅ~!豊ちゃん!」
「…っ!?」
「豊和ちゃんと聞いてた?」
「…悪ぃ、聞いてなかった。ちょっと待っててくれ。コーヒーでも飲んでシャキッとするからさ!」
俺は自動販売機でコーヒーを買い少しでも心を落ち着ける事にした。そんな簡単に落ち着く訳は無いけど考える時間が少しでも欲しいからだ。
カシュッ!ゴクッゴクッ…
「もぅ~!ちゃんと聞いててよね?」
「ねぇねぇ、豊和!」
(ピキィーン!そうだ、良い事思い付いた!)
「?」
「私の唇の感触どうだった?」
「ブゥ────!ゲホッゲホッ!お、おま…えは…ゲホッ」
「あっ、それならついでに私の唇の感想もお願いね」
「…お前等なぁ~、ゲホッゲホッ!…」
─「大丈夫豊和君?」
「「あっ…中野さん」」
「!?(遥だとぉー!)」
俺に駆け寄り可愛い熊のハンカチを取り出して優しく拭いてくれてるのは遥だった。参ったな。昨日の事もあり気まずい…。
「あっ、こっちにも掛かってるよ。染みになるからジッしててね!」
「…ああ、うん」
「ところで豊和君に聞いておきたい事があるんだけど良いかな?」
「…何を?」
「唇の感触って何かな?…かな?」
幸子と深雪の方へ視線を向けると2人は知らんぷりしてやがるぅ!くぅ~!お前等のせいだからな、この状況!遥から何か圧を感じて目を合わせられない。ハァ~、どうすっかなぁ~!
「いや…遥、あのな、その何でも…わっ…」
チュッ♡チュッチュッ♡ンチュッ♡
ネクタイを不意に引っ張られ視界には目を瞑る遥の綺麗な小顔。重なる唇。またかよぉー!腕は俺の首の後ろに回しガッチリロック!何度も唇が重なり啄まれる。
「「…中野さん、やり過ぎぃ!!??」」
「んっ…豊和君…私達キスしちゃったね?フフッ…」
「…あ、あのなぁ…」
「それで私達の唇の感触どうだった?」
「「流石ね、中野さん!!」」
「遥でいいよ!2人共。それでどうなのかな?豊和君♡」
「「どうなの??」」
「…3人共凄く柔らかくて…瑞々しくて…ドキドキしてる」
「「「そ、そうなんだ/////」」」
「…照れるんなら聞くんじゃない。全く、俺の方が恥ずかしいわ/////」
「ボクも仲間に加えてくれるかい?」
視線を声がした方へと向けるとそこには唯が立っている。相変わらずのイケメン女子。立っている姿がやけに様になっている。
それにしても幸子も深雪も遥ももう少し自分を大事にして欲しいと切に願う。と同時にそれだけ本気という事も感じていた…。
「…ちゃん、もぅ~!豊ちゃん!」
「…っ!?」
「豊和ちゃんと聞いてた?」
「…悪ぃ、聞いてなかった。ちょっと待っててくれ。コーヒーでも飲んでシャキッとするからさ!」
俺は自動販売機でコーヒーを買い少しでも心を落ち着ける事にした。そんな簡単に落ち着く訳は無いけど考える時間が少しでも欲しいからだ。
カシュッ!ゴクッゴクッ…
「もぅ~!ちゃんと聞いててよね?」
「ねぇねぇ、豊和!」
(ピキィーン!そうだ、良い事思い付いた!)
「?」
「私の唇の感触どうだった?」
「ブゥ────!ゲホッゲホッ!お、おま…えは…ゲホッ」
「あっ、それならついでに私の唇の感想もお願いね」
「…お前等なぁ~、ゲホッゲホッ!…」
─「大丈夫豊和君?」
「「あっ…中野さん」」
「!?(遥だとぉー!)」
俺に駆け寄り可愛い熊のハンカチを取り出して優しく拭いてくれてるのは遥だった。参ったな。昨日の事もあり気まずい…。
「あっ、こっちにも掛かってるよ。染みになるからジッしててね!」
「…ああ、うん」
「ところで豊和君に聞いておきたい事があるんだけど良いかな?」
「…何を?」
「唇の感触って何かな?…かな?」
幸子と深雪の方へ視線を向けると2人は知らんぷりしてやがるぅ!くぅ~!お前等のせいだからな、この状況!遥から何か圧を感じて目を合わせられない。ハァ~、どうすっかなぁ~!
「いや…遥、あのな、その何でも…わっ…」
チュッ♡チュッチュッ♡ンチュッ♡
ネクタイを不意に引っ張られ視界には目を瞑る遥の綺麗な小顔。重なる唇。またかよぉー!腕は俺の首の後ろに回しガッチリロック!何度も唇が重なり啄まれる。
「「…中野さん、やり過ぎぃ!!??」」
「んっ…豊和君…私達キスしちゃったね?フフッ…」
「…あ、あのなぁ…」
「それで私達の唇の感触どうだった?」
「「流石ね、中野さん!!」」
「遥でいいよ!2人共。それでどうなのかな?豊和君♡」
「「どうなの??」」
「…3人共凄く柔らかくて…瑞々しくて…ドキドキしてる」
「「「そ、そうなんだ/////」」」
「…照れるんなら聞くんじゃない。全く、俺の方が恥ずかしいわ/////」
「ボクも仲間に加えてくれるかい?」
視線を声がした方へと向けるとそこには唯が立っている。相変わらずのイケメン女子。立っている姿がやけに様になっている。
それにしても幸子も深雪も遥ももう少し自分を大事にして欲しいと切に願う。と同時にそれだけ本気という事も感じていた…。
16
あなたにおすすめの小説
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる