恋愛ゲームのモブに転生した俺!~ヒロインキャラが全員好感度MAXなのは気のせいでしょうか?

美鈴

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第一部

翌日

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「よ~、おはよ~」

「おはよ~豊ちゃん」

「おっは~豊和」

「今日から本格的に高校生活が始まるな?」

「そんなことより昨日の事だけど…」

「えっ?俺の話聞いてた?」

「豊和。それ今はどうでもいいから…」

「くっ…ああ、そうですか…」

「…付き合うの?あの5人の中の1人と?」

「…んんああぁぁぁあ!それ、朝から聞くのか?まじ、どうすればいいのか分からん!告白されたのも初めてだし勿論頬にキスされたのも…」

「…それで?」

「女の子の唇…頬とはいえ貰ったんだ…責任というわけでは無いけど真面目に考えないとな。でも何で俺なんだ?彼女達と接点なんて何も無かったのに…」

「…豊ちゃん/////」

「んっ?」

─チュッ♡
視界いっぱいに幸子の顔。まつ毛が長く肌はきめ細かい。何より唇にプルンと擬音が付きそうな柔らかい感触…!って…

「!?…な、ななな何で…おおお、お前…」

「…何でって決まってるでしょ?ずっと好きだったんだから/////」

「はぁ────────────っ!」

「…っ/////!そ、そんなに驚く事ないでしょ!豊ちゃんが今迄気付かず鈍感だっただけ!ドが付くほどのね!」

「さ、幸子お前…」

「…ねぇ、豊和」

「な…何だよ深雪?今大事な話を俺は…」

─チュッ♡んんっ!?チュッ♡チュッ♡ちゅッぷ♡んぐんぐ♡チュッ♡

 先程の幸子と同じ様に視界は深雪の綺麗な顔が…。唇には瑞々しい柔らかい感触が強引に何度も貪られる…。唇を割って舌迄入ってくる。これって…ディープキスじゃねぇかぁ!?

「…ちょっ、ちょっと!深雪やり過ぎぃ!!やり過ぎだよぉー!」

「んっ!…エヘヘ、ごめんね?」

「はぁ──────────────っ!み、深雪迄…一体何を…」

「…私も好きなの。豊和の事。中学生の…あの時から…助けてくれた時からずっと…」

「ええぇぇぇ─────────!」

「深雪の事も豊ちゃんが気付いて無かっただけだよ!深雪は分かりやすかったんだから…」

「…幸子もね?」

「待て!待て!待て!待て!待て!待て!俺は2人の唇を貰ってしまったんだぞ!」


「「ん?だからどうしたの??」」

「いや、だからどうしたのって、お前ら…」

「私達の気持ちに気付いてくれなかった罰かもね…せいぜいしっかり悩んでよね?」

「…だね。ふふふ…」

「お、俺は…」

「いいから学校へ行くよ?」

「そうそう…」

「おい…」

「豊ちゃんはさぁ…」

「…なんだよ」

「私達の事は大事?」
「そりゃあ大事に決まってる!」

「ならそれでいいじゃない?」

「そうそう!私達の事が大事なら一人一人を大事にしてくれたら私達はそれで良いよ」

「…深雪何を言ってんの?」

「無理に1人選ばなくても良いって事!」

「いや、それはおかしいだろ?どこのハーレム王だよ!俺にハーレム王になれとでも?」

「おかしくないよ?とにかく早く学校へ行くよ!」
「そうそう!それと、今日からは私達と手を繋いでね?」

「はぁ─?それは流石に恥ずかしいって」

「「恥ずかしく無い!!」」

「ぐっぬぅ……」

「「いいから行くよ!!」」

ギュッ!ギュッ!…って

「おい、恥ずかしいって、おい!…2人共そんなに引っ張るなよ」

「ほら、早く早く!」

「…大好きだからね、豊和♡」

「あっ…!私も、私も大好きだからね♡」

「…………」

急にこんな…。俺は…。
悩む俺とは打って代わり幸子と深雪はやけに清々しいスッキリとした顔で学校への道を腕を取られながら歩いて行く。こら、そこの中坊、羨ましそうにこっちを見るんじゃない!こっちは大変なんだぞ?マジで…。
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