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オルフェウスは昔から国より父より立場より何よりアリシアが大事だった。
アリシアがいなければ完璧な王太子にはなっていなかっただろう。
アリシアがこの国を大切に思うからこそ立派な国王になる為に完璧な王太子を目指したのだ。
そしてアリシアを婚約者にする為にしたあの努力。
正直泣き崩れたいのはオルフェウスも同じだった。
オルフェウスは現状打開の為に涙目パニックになりながらも必死で頭を働かせる。
ーー国王の許可なく真実を話すことはできない。
それでもその噂が間違いであることをなんとしてでも証明し、婚約解消宣言の撤回を求めなければならない。
幼い頃から愛してやまない、自身の唯一であるアリシアを手放すことなどできないのだから。
しかし残念なことに、この時のオルフェウスはむしろ一番大事なことをしていないことに全く気付いていなかった。
拗らせヘタレのオルフェウスは未だにアリシアに愛を囁くどころか、自分の気持ちすら伝えたことがなかったのだ。
そしてそれが何よりアリシアを不安にさせる原因になっていることに。
現実、喧嘩するほど仲が良いというのは、心が通じ合い、関係が確立した間柄でしか成立しない。
そして最低限の条件が揃わねば信頼と信用も得られないのだ。
結局、その日、オルフェウスの頭の中には彼が思うような答えは浮かんでこなかった。
そしてアリシアは父であるフェンデル公爵に婚約解消を伝えると言い残し、泣き帰って行ったのである。
オルフェウスは、立ち去る愛しい婚約者の背中をただ呆然と眺めることしかできず、内心ではなく本当に半泣きになってその場に立ち尽くした。
アリシアがいなければ完璧な王太子にはなっていなかっただろう。
アリシアがこの国を大切に思うからこそ立派な国王になる為に完璧な王太子を目指したのだ。
そしてアリシアを婚約者にする為にしたあの努力。
正直泣き崩れたいのはオルフェウスも同じだった。
オルフェウスは現状打開の為に涙目パニックになりながらも必死で頭を働かせる。
ーー国王の許可なく真実を話すことはできない。
それでもその噂が間違いであることをなんとしてでも証明し、婚約解消宣言の撤回を求めなければならない。
幼い頃から愛してやまない、自身の唯一であるアリシアを手放すことなどできないのだから。
しかし残念なことに、この時のオルフェウスはむしろ一番大事なことをしていないことに全く気付いていなかった。
拗らせヘタレのオルフェウスは未だにアリシアに愛を囁くどころか、自分の気持ちすら伝えたことがなかったのだ。
そしてそれが何よりアリシアを不安にさせる原因になっていることに。
現実、喧嘩するほど仲が良いというのは、心が通じ合い、関係が確立した間柄でしか成立しない。
そして最低限の条件が揃わねば信頼と信用も得られないのだ。
結局、その日、オルフェウスの頭の中には彼が思うような答えは浮かんでこなかった。
そしてアリシアは父であるフェンデル公爵に婚約解消を伝えると言い残し、泣き帰って行ったのである。
オルフェウスは、立ち去る愛しい婚約者の背中をただ呆然と眺めることしかできず、内心ではなく本当に半泣きになってその場に立ち尽くした。
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