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26新しい家族2
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「おはようリュート。それにルミアスも」
食堂に辿り着けば、先に到着していたルドルフが既に席に着いていて、その隣には人間の姿のままのヴァローアが控えていた。
それぞれの席に腰を落ち着かせれば、穏やかな笑みを浮かべたルドルフによって合図がなされ、賑やかな朝食が始まる。
出される食事はどれも美味しく、そして慣れ親しんだものだ。
改めて成人したことを祝われ、サンドラは無事にリュートが成長したことを涙を交えながらも喜んでいた。
実の両親とは祝えなかったことに悲しさを覚えつつも、新しい家族にこうして温かく見守られながら成長できたことに、胸が締め付けられるほどに嬉しさで満たされていく。
「午後はお茶をしましょうね? でも体調が悪かったらすぐに言うのよ? 貴方は貴方を一番に優先していいのだから」
朝食後席を立てば、そう言ってサンドラにふわりと抱きしめられた。
少しだけ甘く、さっぱりとした香りが鼻をくすぐり、これが母親の安心できる匂いだと記憶が教えてくれる。
「僕も母様とお茶をしたいです」
「嬉しいわ、ではまたあとでね? ルミアス、ちゃんとリュートのお世話をするのですよ」
「言われなくてもするに決まってる」
あらまぁと苦笑したサンドラが、最後にもう一度リュートを抱きしめたあと、その頬に優しくキスをした。
もう小さい子供ではないのにと途轍もない恥ずかしさを覚えるが、こうして親と共に過ごせることの有難さを知っているので、リュートは気恥ずかしくても受け入れるのだった。
食堂から出たリュート達は、ルドルフの先導で執務室へと足を向ける。
生まれなおす前の記憶にある彼と、今の父親としての彼には左程違いはない。
違いがあるとすれば、年相応の顔つきになっていて、身長と髪の毛が伸び、昔は着けていなかった眼鏡を着用しているところくらいだ。
眼鏡の奥からのぞく優し気な目や声音は、リュートがよく知っているままだった。
「さて、ルミアス様から記憶が戻ったと聞いたけど、本当かい?」
ルドルフの執務室の横にある応接室に移動すれば、自然な形でルミアスとソファに並んで座る。
テーブルを挟んで対面に座るルドルフの問いに、リュートは小さく頷いた。
「昨日、パーティの途中で思い出したよ。あの、えっと、その前に――父様ってこれからも呼んでいい?」
生まれなおす前に会ったことがなかったせいか、サンドラに対してはスムーズに母様と呼べたが、ルドルフとは少なからず面識がある。
小さい頃はルドルフ様と呼んであとを付いて周り、よく遊んでもらっていたのだから当然だ。
父親として接してきた今の記憶はあれど、前世の方の意識が強いせいで、サンドラに対してもそうだが、慣れない部分がどうしても出てきてしまう。
「救えなかったことは心苦しい。けれど、君と本当の家族になれたことが私は心から嬉しいんだ。だから、今まで通りに私を父と呼んでくれたら、何これ以上の喜びはないよ」
安心させるように穏やかな声でそう言われれば、リュートの顔からは緊張が取れ、安堵した笑みが零れる。
それからはルミアスとルドルフ、二人がかりでリュートが生まれなおすことになった経緯を聞いた。
サンドラだけはそのことを知らないらしいが、彼女の胎から生まれたのは紛れもない事実で、彼女自身はリュートの色味や顔立ちが自分達と似ていなくとも、ルドルフと自分の子だと信じて疑ってはいない。
実際にリュートを構成している物――つまりは肉体や魂を含めて、生まれなおす前と同じで、ルドルフとサンドラの血は一滴たりとも入っていないので、似ることなどない。
何故ならリュートはジェロームの力によって、胎児まで肉体の時間を巻き戻しただけなのだから。
そしてルミアスは、リュートの守りとしてこの家に居るのは勿論だが、大概的には魔術の才能を見出されて、ルドルフの弟子兼養子として迎え入れられたことになっている。
「ルミアス様をリュートの従者とするのは違うだろうしね。彼は確かに生まれてから君の世話を全てやるけれど、それは従者としてやってるわけではないだろう? それなら従者とするより、養子として迎え入れ君と表向きは義兄弟としていた方が都合がいいと思ったんだ。学園に通う時もその方が近くにいれるだろうしね」
そう話すルドルフは、さらにルミアスの外見も態度も、どう頑張っても従者には見えないと笑いを堪えるようにして、口端をむずむずと緩めていた。
ちらりと横に座るルミアスを改めてリュートは見る。
確かに整った顔立ちに、この国では珍しい褐色の肌と赤い瞳。そしてその自由な態度と言葉遣いは、とても平民や、下位の貴族には見えなかった。
何よりもルドルフの弟子兼養子で引き取っていることにすれば、彼らが一緒に魔法を使っていても何ら不思議には思われないという。
「ルミアス様は私に人の身には過ぎた魔法を教えてくれているからね。連れ立って何かしていたとしても、周りからは私が彼に魔法を教えているとしか見えない……実際はその逆であってもね」
ルドルフはルミアスから魔法の力を授けられてから、リュートが生まれなおすこともあって領地に引き籠っていた。
長子を亡くしているサンドラが、新たな命を守ることに敏感になったことも理由にはある。
しかし一番の理由は、ルドルフが新しく授かった力を正しく使えるようになるための準備期間を設けるためでもあるのだ。
力が正しく使えなければリュートを守る前に力に呑まれてルドルフが命を落とす危険性があった。
それに加えて、ルミアス自身も、悪魔の魔法が使えず力を使うことに苦労をしたので、その期間は彼らにとってはとても重要なものだったようだ。
全ての準備が整うと、ルミアスとリュートを新たに加えたレディオバーグ家は領地から再び王都に戻り生活をし始めた。
「ブランクが空いてしまったけれど、次期魔法伯の地位は目前……ではある一応ね。君のご両親との約束も無事に果たせそうではあるけれど……」
そこで言葉を濁したルドルフは、疲れたように息を吐き出し、体をソファの背凭れへ沈めた。
「問題が何かあるの?」
「あぁ、大ありだね」
ルミアスも疲れたようにダラリとソファに背を預け、その長い足を気だるげに組む。
一体何があるのかと首を傾げたリュートに、ルドルフが忌々しいといった表情をしながら、再び重く息を吐きだした。
「どうやらロマリオ・コールド現魔法伯が、悪魔の力を使っているらしい」
食堂に辿り着けば、先に到着していたルドルフが既に席に着いていて、その隣には人間の姿のままのヴァローアが控えていた。
それぞれの席に腰を落ち着かせれば、穏やかな笑みを浮かべたルドルフによって合図がなされ、賑やかな朝食が始まる。
出される食事はどれも美味しく、そして慣れ親しんだものだ。
改めて成人したことを祝われ、サンドラは無事にリュートが成長したことを涙を交えながらも喜んでいた。
実の両親とは祝えなかったことに悲しさを覚えつつも、新しい家族にこうして温かく見守られながら成長できたことに、胸が締め付けられるほどに嬉しさで満たされていく。
「午後はお茶をしましょうね? でも体調が悪かったらすぐに言うのよ? 貴方は貴方を一番に優先していいのだから」
朝食後席を立てば、そう言ってサンドラにふわりと抱きしめられた。
少しだけ甘く、さっぱりとした香りが鼻をくすぐり、これが母親の安心できる匂いだと記憶が教えてくれる。
「僕も母様とお茶をしたいです」
「嬉しいわ、ではまたあとでね? ルミアス、ちゃんとリュートのお世話をするのですよ」
「言われなくてもするに決まってる」
あらまぁと苦笑したサンドラが、最後にもう一度リュートを抱きしめたあと、その頬に優しくキスをした。
もう小さい子供ではないのにと途轍もない恥ずかしさを覚えるが、こうして親と共に過ごせることの有難さを知っているので、リュートは気恥ずかしくても受け入れるのだった。
食堂から出たリュート達は、ルドルフの先導で執務室へと足を向ける。
生まれなおす前の記憶にある彼と、今の父親としての彼には左程違いはない。
違いがあるとすれば、年相応の顔つきになっていて、身長と髪の毛が伸び、昔は着けていなかった眼鏡を着用しているところくらいだ。
眼鏡の奥からのぞく優し気な目や声音は、リュートがよく知っているままだった。
「さて、ルミアス様から記憶が戻ったと聞いたけど、本当かい?」
ルドルフの執務室の横にある応接室に移動すれば、自然な形でルミアスとソファに並んで座る。
テーブルを挟んで対面に座るルドルフの問いに、リュートは小さく頷いた。
「昨日、パーティの途中で思い出したよ。あの、えっと、その前に――父様ってこれからも呼んでいい?」
生まれなおす前に会ったことがなかったせいか、サンドラに対してはスムーズに母様と呼べたが、ルドルフとは少なからず面識がある。
小さい頃はルドルフ様と呼んであとを付いて周り、よく遊んでもらっていたのだから当然だ。
父親として接してきた今の記憶はあれど、前世の方の意識が強いせいで、サンドラに対してもそうだが、慣れない部分がどうしても出てきてしまう。
「救えなかったことは心苦しい。けれど、君と本当の家族になれたことが私は心から嬉しいんだ。だから、今まで通りに私を父と呼んでくれたら、何これ以上の喜びはないよ」
安心させるように穏やかな声でそう言われれば、リュートの顔からは緊張が取れ、安堵した笑みが零れる。
それからはルミアスとルドルフ、二人がかりでリュートが生まれなおすことになった経緯を聞いた。
サンドラだけはそのことを知らないらしいが、彼女の胎から生まれたのは紛れもない事実で、彼女自身はリュートの色味や顔立ちが自分達と似ていなくとも、ルドルフと自分の子だと信じて疑ってはいない。
実際にリュートを構成している物――つまりは肉体や魂を含めて、生まれなおす前と同じで、ルドルフとサンドラの血は一滴たりとも入っていないので、似ることなどない。
何故ならリュートはジェロームの力によって、胎児まで肉体の時間を巻き戻しただけなのだから。
そしてルミアスは、リュートの守りとしてこの家に居るのは勿論だが、大概的には魔術の才能を見出されて、ルドルフの弟子兼養子として迎え入れられたことになっている。
「ルミアス様をリュートの従者とするのは違うだろうしね。彼は確かに生まれてから君の世話を全てやるけれど、それは従者としてやってるわけではないだろう? それなら従者とするより、養子として迎え入れ君と表向きは義兄弟としていた方が都合がいいと思ったんだ。学園に通う時もその方が近くにいれるだろうしね」
そう話すルドルフは、さらにルミアスの外見も態度も、どう頑張っても従者には見えないと笑いを堪えるようにして、口端をむずむずと緩めていた。
ちらりと横に座るルミアスを改めてリュートは見る。
確かに整った顔立ちに、この国では珍しい褐色の肌と赤い瞳。そしてその自由な態度と言葉遣いは、とても平民や、下位の貴族には見えなかった。
何よりもルドルフの弟子兼養子で引き取っていることにすれば、彼らが一緒に魔法を使っていても何ら不思議には思われないという。
「ルミアス様は私に人の身には過ぎた魔法を教えてくれているからね。連れ立って何かしていたとしても、周りからは私が彼に魔法を教えているとしか見えない……実際はその逆であってもね」
ルドルフはルミアスから魔法の力を授けられてから、リュートが生まれなおすこともあって領地に引き籠っていた。
長子を亡くしているサンドラが、新たな命を守ることに敏感になったことも理由にはある。
しかし一番の理由は、ルドルフが新しく授かった力を正しく使えるようになるための準備期間を設けるためでもあるのだ。
力が正しく使えなければリュートを守る前に力に呑まれてルドルフが命を落とす危険性があった。
それに加えて、ルミアス自身も、悪魔の魔法が使えず力を使うことに苦労をしたので、その期間は彼らにとってはとても重要なものだったようだ。
全ての準備が整うと、ルミアスとリュートを新たに加えたレディオバーグ家は領地から再び王都に戻り生活をし始めた。
「ブランクが空いてしまったけれど、次期魔法伯の地位は目前……ではある一応ね。君のご両親との約束も無事に果たせそうではあるけれど……」
そこで言葉を濁したルドルフは、疲れたように息を吐き出し、体をソファの背凭れへ沈めた。
「問題が何かあるの?」
「あぁ、大ありだね」
ルミアスも疲れたようにダラリとソファに背を預け、その長い足を気だるげに組む。
一体何があるのかと首を傾げたリュートに、ルドルフが忌々しいといった表情をしながら、再び重く息を吐きだした。
「どうやらロマリオ・コールド現魔法伯が、悪魔の力を使っているらしい」
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