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243.もう少し食べさせて(SIDEセティ) ※微
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*****SIDE セティ
物を知らない子どもを騙して宝物を奪う居心地の悪さがあった。なのに、この子はもう準備が整っている。熟し切った果実はもがれる日を、伸ばされる手を待っていた。誰かに食われるのを許す気はない。イシスはオレのものだ。
勃起した性器に混乱し、射精の意味を知らずに怯える。見せつけるように飲み干したら、鼻を啜って泣き出した。この無垢さは今だけのもので、いずれ失われてしまうだろう。だからこそ愛おしい。この子の物慣れない所作も、その後で奔放に性を受け入れたイシスも愛せる。
四聖獣やドラゴン達が惹きつけられるのは当然だった。イシスは純粋で、曇っていない。まっすぐに物事を受け入れ、歪ませずに投影する鏡の如き存在なのだ。神々以上に稀有な資質を持つ子は、オレを好きだと全身で訴えていた。
萎えてしまったペニスはまだ淡い色で、下生えも満足に揃わない幼さだ。にもかかわらず、はふりと熱い息を漏らすイシスの色気は凄まじかった。このまま手に入れたい醜い欲が暴れる。
原始の神殿で結ばれることに深い意味があった。イシスの神格を上位まで引き上げるために、ここはオレの我慢が必要だ。堪えて熱い息を吐き出し、もう少し準備を進める。後ろに滑った指先に、イシスがびくりと体を揺らした。
「ばっちい、よ?」
まだ幼い言葉が多いイシスの表現が愛らしくて、くすくすと笑ってしまう。後ろの蕾は固く閉ざされ、綻びる兆候はなかった。何度も触れ、撫で、舌で舐めて解す。嫌がって逃げようとするイシスを押さえ、言葉で宥めて我慢させた。
「やっ、そこはやぁ」
「怖くない、イシスを食べさせてくれるんだろ」
「でも……」
徐々に解れる蕾と同様に、イシスの頑なな態度も和らいでいく。涙目でこっちを見つめるイシスの紫の瞳から、ぽろりと雫が落ちた。罪悪感より征服欲が掻き立てられる。ああ、こんな凶暴な男に惚れられるなんて、イシスも可哀想に。他人事のように思う。
「愛してる、イシス。もう少し食べさせて」
贄は食べられる物――その認識を正さずに来たのは、イシスが受け入れやすいから。この子はオレが頭からバリバリ食べると思っていたのだろう。今時、人肉を食らう神族はいない。ただ、オレはしっかりイシスを食べる気でいた。意味はまったく違うが……。
理性の限界があるから、指は1本だけ。それ以上は神殿までお預けにしよう。こんな場所でイシスの初めてを奪う気はない。もっと幻想的な雰囲気の中で、神格を高める場所で、誰にも邪魔されない聖域で散らせたかった。
人としての生が完全に終わり、神としての新たなイシスが生まれる。そのために舞台を整えてイシスを導くのは、伴侶のオレの役目だった。
「セ、ティ……そこ、変」
また涙を零しながら訴えるイシスの声に答えながら、濡らした指を押し挿れる。ぐっと抵抗する襞を開いて丹念に辿った。残念ながら時間切れか。
本気で泣き出したイシスをキスで宥め、名残惜しいが指を引き抜いた。ぐずぐずと泣きじゃくるイシスを抱きしめながら、こっそり自分の欲を吐き出す。腹の上にぶちまけられた白濁をぺたぺた触ったイシスは、その手を無造作に舐めた。
「……っ、イシス!?」
「甘く、ない」
ややがっかりした口調で告げられ、慌てて浄化した。くそっ、また暴発するところだったぞ。独特な臭いも消し去り、まだ鼻を啜るイシスを抱き寄せた。大人しく身を任せる子どもは、うとうとと舟を漕ぐ。眠気に逆らえず、がくりと首を揺らして寄りかかってきた。
「……今は眠れ、もう容赦しないからな」
泣いても嫌がっても、きっと最後まで奪ってしまう。覚悟しておけよ。
物を知らない子どもを騙して宝物を奪う居心地の悪さがあった。なのに、この子はもう準備が整っている。熟し切った果実はもがれる日を、伸ばされる手を待っていた。誰かに食われるのを許す気はない。イシスはオレのものだ。
勃起した性器に混乱し、射精の意味を知らずに怯える。見せつけるように飲み干したら、鼻を啜って泣き出した。この無垢さは今だけのもので、いずれ失われてしまうだろう。だからこそ愛おしい。この子の物慣れない所作も、その後で奔放に性を受け入れたイシスも愛せる。
四聖獣やドラゴン達が惹きつけられるのは当然だった。イシスは純粋で、曇っていない。まっすぐに物事を受け入れ、歪ませずに投影する鏡の如き存在なのだ。神々以上に稀有な資質を持つ子は、オレを好きだと全身で訴えていた。
萎えてしまったペニスはまだ淡い色で、下生えも満足に揃わない幼さだ。にもかかわらず、はふりと熱い息を漏らすイシスの色気は凄まじかった。このまま手に入れたい醜い欲が暴れる。
原始の神殿で結ばれることに深い意味があった。イシスの神格を上位まで引き上げるために、ここはオレの我慢が必要だ。堪えて熱い息を吐き出し、もう少し準備を進める。後ろに滑った指先に、イシスがびくりと体を揺らした。
「ばっちい、よ?」
まだ幼い言葉が多いイシスの表現が愛らしくて、くすくすと笑ってしまう。後ろの蕾は固く閉ざされ、綻びる兆候はなかった。何度も触れ、撫で、舌で舐めて解す。嫌がって逃げようとするイシスを押さえ、言葉で宥めて我慢させた。
「やっ、そこはやぁ」
「怖くない、イシスを食べさせてくれるんだろ」
「でも……」
徐々に解れる蕾と同様に、イシスの頑なな態度も和らいでいく。涙目でこっちを見つめるイシスの紫の瞳から、ぽろりと雫が落ちた。罪悪感より征服欲が掻き立てられる。ああ、こんな凶暴な男に惚れられるなんて、イシスも可哀想に。他人事のように思う。
「愛してる、イシス。もう少し食べさせて」
贄は食べられる物――その認識を正さずに来たのは、イシスが受け入れやすいから。この子はオレが頭からバリバリ食べると思っていたのだろう。今時、人肉を食らう神族はいない。ただ、オレはしっかりイシスを食べる気でいた。意味はまったく違うが……。
理性の限界があるから、指は1本だけ。それ以上は神殿までお預けにしよう。こんな場所でイシスの初めてを奪う気はない。もっと幻想的な雰囲気の中で、神格を高める場所で、誰にも邪魔されない聖域で散らせたかった。
人としての生が完全に終わり、神としての新たなイシスが生まれる。そのために舞台を整えてイシスを導くのは、伴侶のオレの役目だった。
「セ、ティ……そこ、変」
また涙を零しながら訴えるイシスの声に答えながら、濡らした指を押し挿れる。ぐっと抵抗する襞を開いて丹念に辿った。残念ながら時間切れか。
本気で泣き出したイシスをキスで宥め、名残惜しいが指を引き抜いた。ぐずぐずと泣きじゃくるイシスを抱きしめながら、こっそり自分の欲を吐き出す。腹の上にぶちまけられた白濁をぺたぺた触ったイシスは、その手を無造作に舐めた。
「……っ、イシス!?」
「甘く、ない」
ややがっかりした口調で告げられ、慌てて浄化した。くそっ、また暴発するところだったぞ。独特な臭いも消し去り、まだ鼻を啜るイシスを抱き寄せた。大人しく身を任せる子どもは、うとうとと舟を漕ぐ。眠気に逆らえず、がくりと首を揺らして寄りかかってきた。
「……今は眠れ、もう容赦しないからな」
泣いても嫌がっても、きっと最後まで奪ってしまう。覚悟しておけよ。
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