71 / 91
第四章 ダンジョン騒動編
28 討伐
しおりを挟む
フェナンが動いたことで、辺りの様子がもう少しわかるようになった。
カイルは剣を振って血を払い、赤毛の子どもに向かって剣を構えている。羊角を持つ垂れ目の少年は、おそらくフェナンの弟だろうな。
「次はお前だ」
地を這うようなカイルの声音に対して、十二、三歳と思しき少年は、甲高い声で意を唱える。
「待ってくださいカイル殿下! せっかくここまでやり遂げたのです、僕の話を聞いてください!」
「リョセス、さっきの大魔法で、ほとんど魔力も残っていないだろう? 無駄な抵抗はやめて降伏するんだ」
兄であるフェナンが発した言葉に、リョセスと呼ばれた少年は烈火のごとく吠えた。
「役立たずは黙ってて! カイル殿下、先程攻撃を仕掛けたのは父の仕業でして、僕は貴方に攻撃しません」
リョセスは両手を上げて無害をアピールしている。ほんとかよ、信用ならねえなあ。
カイルも同じことを思ったようで、剣を構えたままリョセスを睨みつけている。羊角の少年は焦ったように口を開いた。
「魔人同士で争っている場合ではないのです、ぜひカイル殿下のお力をお貸しください。腑抜けの兄のことなど捨て置いて、僕と一緒にダンジョンを作りましょう!」
「……お前の目的はダンジョンか」
カイルはまなじりを鋭くし、凄んだ。少年はびくりと怯み、フェナンとよく似た垂れ目を更に下げ、引きつり笑いを披露する。
「そ、そうです。ダンジョンを作って下等な獣人どもを支配し、プルテリオン魔人國に栄光をもたらすのです!」
うん、だいぶヤバい思考をしているな。ロビンの本に書かれていた、魔人奴隷たちはダンジョンを作るために獣人王国にやってきた、という下りを思い出す。
こいつもダンジョンを作りにきたら、獣人の奴隷にされてしまったと聞いている。獣人への恨みは深いだろう。
リョセスは剣を構えるカイルに向かって、両手を広げながら近づく。
「お可哀想なカイル殿下、ダンジョンを作ることを許されず宮殿の奥に閉じ込められて、さぞ無念だったことでしょう」
おいおい、何を言ってるんだ。カイルがダンジョンを作りたいわけねえだろ。なんのためにここまでアンタらを止めにきたと思ってるんだ。
「カイル殿下もかつて、奴隷として捕えられたと聞き及びました。獣人どもに味あわされた屈辱的な思いを、今こそ晴らす時です!」
いや、昔はどうか知らねえが、今のカイルはあんまりそこ気にしてないと思うぞ。
口でどうにかなる相手じゃねえと思うんだが、リョセスは説得を諦めない。
カイルは無表情で黙り込みながら、視線をチラリとこちらに寄越した。
合図を受けたフェナンは、ぴくりと肩を跳ねさせて、そろりそろりとリュセスの背後に移動する。
「僕が力になります。手始めにそこの兎獣人を血祭りに上げて、我ら魔人の力を皆に知らしめ……」
「黙れ」
「かはっ⁉︎」
カイルの側まで近づいてきていたリョセスは、ヒヒイロカネの剣の柄に思いきり鳩尾を強打されて、えづく。
「ぐっ、このぉ!」
リョセスの服の袖口から、短剣やダガーがポロポロ溢れ出る。
彼は血走った目でそれを掴もうとするが、背後から忍び寄っていたフェナンにはがいじめにされた。
「離せ、離せぇ! どこまでも邪魔をする役立たずめ!」
「リョセス、もうやめるんだ!」
カイルが鳩尾に拳を叩き込むと、リョセスは意識を失い全身の力を抜いた。
「お前はこいつらを見張っていろ」
「はい!」
カイルはフェナンにことづけて、剣を鞘に戻しながら俺の体があるほうに駆け寄ってきた。
本体っていうか、魂のほうには気づいてなさそうだ。
「イツキ、しっかりしろ」
俺の体を抱えて呼びかけているが、垂れ耳が力なく揺れるばかりで目を覚まさない。そりゃそうだよな、中身が隣に出ちまってるし。
どうしたら戻れるんだ? 相変わらず体は全然動かねえし……あ、声は出るのか? 試してみよう。
『おーいカイル、俺はこっちだ』
「顔色が真っ白だ、目も開かない……魔力切れか」
駄目っぽい。なんでこんなことになったんだ、魔力切れで身体との繋がりが途絶えたとか?
カイルは焦ったように眉をしかめながら、小声で「生きているよな?」と呟く。
山羊耳の擬態を解き、尖り耳を口元に寄せて息をしていることを確認し、安堵のため息をついた。
同じく擬態を解いたフェナンが、弟の手足を縛りながらおずおずと尋ねる。
「カイル殿下、イツキ殿下は……」
「……魔力切れだろう」
「魔力切れ⁉︎ ということは、死……っ⁉︎」
「馬鹿なことを言うな! 獣人は魔力切れでは死なない、気絶しているだけだ」
「あ、そうか、そうですね、よかった」
カイルの大声を聞いてフェナンは肩をびくつかせたが、俺も驚いた。
こんなに声を荒げるなんて、今までになかった気がする。ごめんなカイル、心配させちまって。
胸がきゅうっと絞られたように痛んだ……今は実体がないはずなのに、本当にどうなってるんだ。
「ただの魔力切れだ……魔力さえ回復すれば、目を覚ますはずなんだ」
自分にそう言い聞かせるように、カイルはごくごく小声で声で呟く。
そう、そのはずだ。魔力が回復すれば魂みたいに身体から出ちゃってる俺も、戻れるはずだよな?
「獣人の魔力は、休むことで回復する」
「ということは、時間が必要ですね。本当はダンジョンコアを砕くところまで、同行したかったのですが」
「お前の力では無理だ」
「う、わかっています。ダンジョン主が倒れた以上、闇魔法の効果も薄れるでしょうし、この先に私の役目はありません。ですから私は……」
フェナンは眉根を下げて、瞳を揺らしながら父親と弟の倒れ伏した体を見つめた。
「犯罪者を魔人國に連れ帰ります。彼らには、必ず法の下で裁きを受けさせます」
「……」
自分の家族を犯罪者と言いきるまでに、どれだけの葛藤があったのだろうか。
俺はこいつのことあんま知らねえけど、並大抵の覚悟じゃ言えなかっただろうな……
家族か……不意に日本の家族の顔が頭に浮かぶ。そんな場合じゃないと思考を振り払い、彼らの動きに集中した。
カイルはフェナンを見定めるように、彼をまっすぐに見つめた。フェナンはぐっと拳を握りしめたまま、真っ正面からカイルと視線を交わす。
カイルはここまで同行して、フェナンのことをどう思っただろうか。
フェナンは親父さんが斬られた時も邪魔しなかったし、弟を倒すのに協力してたから、さすがに信じられるんじゃねえかと俺は思ったんだが。
はらはら見守っていると、カイルは瞳を伏せた。
「……ダンジョンのすぐ外に増援を呼んでおく。合流し身柄を引き渡したら、速やかに國へ戻れ」
「はい」
「しばらくはリドアートの元に身を寄せろ、後の沙汰は追って渡す」
「……っ、わかりました」
一瞬戸惑った後フェナンは返事をした。なんだ今の間は。やっぱり変なこと考えてたりとか、しねえよな?
『なあ、もしもカイルを裏切ったりしたら、俺がアンタをとっちめに行くからな? おーいってば』
身体が動いたら問い詰めてやりたいのに、残念ながらフェナンにも俺の声は聞こえないようだ。
もやつく俺の思考をよそに、カイルは俺のぐったりした体を見下ろした。
「イツキ、すまない」
がさごそと俺の腰元を漁るカイル……なんだなんだと見守っていたら、ポケットにしまいこんでいた魔導話を取りだした。
ああ、なるほどな。なにをされるのかと一瞬焦っちまったじゃねえか。身体が動かせないってのはなかなかに歯痒い。
カイルは応援部隊をダンジョン前に待機させるよう、リドアートと連絡をとっている。
フェナンも父親と弟を縛り終えて、弟を肩に背負った。
父親を魔法で浮かせ、宙吊り状態にして上まで向かうようだ……大丈夫だろうか、いろんな意味で。
カイルは剣を振って血を払い、赤毛の子どもに向かって剣を構えている。羊角を持つ垂れ目の少年は、おそらくフェナンの弟だろうな。
「次はお前だ」
地を這うようなカイルの声音に対して、十二、三歳と思しき少年は、甲高い声で意を唱える。
「待ってくださいカイル殿下! せっかくここまでやり遂げたのです、僕の話を聞いてください!」
「リョセス、さっきの大魔法で、ほとんど魔力も残っていないだろう? 無駄な抵抗はやめて降伏するんだ」
兄であるフェナンが発した言葉に、リョセスと呼ばれた少年は烈火のごとく吠えた。
「役立たずは黙ってて! カイル殿下、先程攻撃を仕掛けたのは父の仕業でして、僕は貴方に攻撃しません」
リョセスは両手を上げて無害をアピールしている。ほんとかよ、信用ならねえなあ。
カイルも同じことを思ったようで、剣を構えたままリョセスを睨みつけている。羊角の少年は焦ったように口を開いた。
「魔人同士で争っている場合ではないのです、ぜひカイル殿下のお力をお貸しください。腑抜けの兄のことなど捨て置いて、僕と一緒にダンジョンを作りましょう!」
「……お前の目的はダンジョンか」
カイルはまなじりを鋭くし、凄んだ。少年はびくりと怯み、フェナンとよく似た垂れ目を更に下げ、引きつり笑いを披露する。
「そ、そうです。ダンジョンを作って下等な獣人どもを支配し、プルテリオン魔人國に栄光をもたらすのです!」
うん、だいぶヤバい思考をしているな。ロビンの本に書かれていた、魔人奴隷たちはダンジョンを作るために獣人王国にやってきた、という下りを思い出す。
こいつもダンジョンを作りにきたら、獣人の奴隷にされてしまったと聞いている。獣人への恨みは深いだろう。
リョセスは剣を構えるカイルに向かって、両手を広げながら近づく。
「お可哀想なカイル殿下、ダンジョンを作ることを許されず宮殿の奥に閉じ込められて、さぞ無念だったことでしょう」
おいおい、何を言ってるんだ。カイルがダンジョンを作りたいわけねえだろ。なんのためにここまでアンタらを止めにきたと思ってるんだ。
「カイル殿下もかつて、奴隷として捕えられたと聞き及びました。獣人どもに味あわされた屈辱的な思いを、今こそ晴らす時です!」
いや、昔はどうか知らねえが、今のカイルはあんまりそこ気にしてないと思うぞ。
口でどうにかなる相手じゃねえと思うんだが、リョセスは説得を諦めない。
カイルは無表情で黙り込みながら、視線をチラリとこちらに寄越した。
合図を受けたフェナンは、ぴくりと肩を跳ねさせて、そろりそろりとリュセスの背後に移動する。
「僕が力になります。手始めにそこの兎獣人を血祭りに上げて、我ら魔人の力を皆に知らしめ……」
「黙れ」
「かはっ⁉︎」
カイルの側まで近づいてきていたリョセスは、ヒヒイロカネの剣の柄に思いきり鳩尾を強打されて、えづく。
「ぐっ、このぉ!」
リョセスの服の袖口から、短剣やダガーがポロポロ溢れ出る。
彼は血走った目でそれを掴もうとするが、背後から忍び寄っていたフェナンにはがいじめにされた。
「離せ、離せぇ! どこまでも邪魔をする役立たずめ!」
「リョセス、もうやめるんだ!」
カイルが鳩尾に拳を叩き込むと、リョセスは意識を失い全身の力を抜いた。
「お前はこいつらを見張っていろ」
「はい!」
カイルはフェナンにことづけて、剣を鞘に戻しながら俺の体があるほうに駆け寄ってきた。
本体っていうか、魂のほうには気づいてなさそうだ。
「イツキ、しっかりしろ」
俺の体を抱えて呼びかけているが、垂れ耳が力なく揺れるばかりで目を覚まさない。そりゃそうだよな、中身が隣に出ちまってるし。
どうしたら戻れるんだ? 相変わらず体は全然動かねえし……あ、声は出るのか? 試してみよう。
『おーいカイル、俺はこっちだ』
「顔色が真っ白だ、目も開かない……魔力切れか」
駄目っぽい。なんでこんなことになったんだ、魔力切れで身体との繋がりが途絶えたとか?
カイルは焦ったように眉をしかめながら、小声で「生きているよな?」と呟く。
山羊耳の擬態を解き、尖り耳を口元に寄せて息をしていることを確認し、安堵のため息をついた。
同じく擬態を解いたフェナンが、弟の手足を縛りながらおずおずと尋ねる。
「カイル殿下、イツキ殿下は……」
「……魔力切れだろう」
「魔力切れ⁉︎ ということは、死……っ⁉︎」
「馬鹿なことを言うな! 獣人は魔力切れでは死なない、気絶しているだけだ」
「あ、そうか、そうですね、よかった」
カイルの大声を聞いてフェナンは肩をびくつかせたが、俺も驚いた。
こんなに声を荒げるなんて、今までになかった気がする。ごめんなカイル、心配させちまって。
胸がきゅうっと絞られたように痛んだ……今は実体がないはずなのに、本当にどうなってるんだ。
「ただの魔力切れだ……魔力さえ回復すれば、目を覚ますはずなんだ」
自分にそう言い聞かせるように、カイルはごくごく小声で声で呟く。
そう、そのはずだ。魔力が回復すれば魂みたいに身体から出ちゃってる俺も、戻れるはずだよな?
「獣人の魔力は、休むことで回復する」
「ということは、時間が必要ですね。本当はダンジョンコアを砕くところまで、同行したかったのですが」
「お前の力では無理だ」
「う、わかっています。ダンジョン主が倒れた以上、闇魔法の効果も薄れるでしょうし、この先に私の役目はありません。ですから私は……」
フェナンは眉根を下げて、瞳を揺らしながら父親と弟の倒れ伏した体を見つめた。
「犯罪者を魔人國に連れ帰ります。彼らには、必ず法の下で裁きを受けさせます」
「……」
自分の家族を犯罪者と言いきるまでに、どれだけの葛藤があったのだろうか。
俺はこいつのことあんま知らねえけど、並大抵の覚悟じゃ言えなかっただろうな……
家族か……不意に日本の家族の顔が頭に浮かぶ。そんな場合じゃないと思考を振り払い、彼らの動きに集中した。
カイルはフェナンを見定めるように、彼をまっすぐに見つめた。フェナンはぐっと拳を握りしめたまま、真っ正面からカイルと視線を交わす。
カイルはここまで同行して、フェナンのことをどう思っただろうか。
フェナンは親父さんが斬られた時も邪魔しなかったし、弟を倒すのに協力してたから、さすがに信じられるんじゃねえかと俺は思ったんだが。
はらはら見守っていると、カイルは瞳を伏せた。
「……ダンジョンのすぐ外に増援を呼んでおく。合流し身柄を引き渡したら、速やかに國へ戻れ」
「はい」
「しばらくはリドアートの元に身を寄せろ、後の沙汰は追って渡す」
「……っ、わかりました」
一瞬戸惑った後フェナンは返事をした。なんだ今の間は。やっぱり変なこと考えてたりとか、しねえよな?
『なあ、もしもカイルを裏切ったりしたら、俺がアンタをとっちめに行くからな? おーいってば』
身体が動いたら問い詰めてやりたいのに、残念ながらフェナンにも俺の声は聞こえないようだ。
もやつく俺の思考をよそに、カイルは俺のぐったりした体を見下ろした。
「イツキ、すまない」
がさごそと俺の腰元を漁るカイル……なんだなんだと見守っていたら、ポケットにしまいこんでいた魔導話を取りだした。
ああ、なるほどな。なにをされるのかと一瞬焦っちまったじゃねえか。身体が動かせないってのはなかなかに歯痒い。
カイルは応援部隊をダンジョン前に待機させるよう、リドアートと連絡をとっている。
フェナンも父親と弟を縛り終えて、弟を肩に背負った。
父親を魔法で浮かせ、宙吊り状態にして上まで向かうようだ……大丈夫だろうか、いろんな意味で。
113
あなたにおすすめの小説
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。