【R18】ライフセーバー異世界へ

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087 嵐を呼ぶ変態

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 中庭に移動して午前中に干したシーツを取り込む。そして新たに樽形洗濯機を回して本日三回目の洗濯を始める。今回は従業員のシャツやズボンなど私服を洗う。

「よし。今日も快晴だし夕方までには乾いちゃうね。よろしくね~」
 誰に聞かれるわけでもないが私は樽形洗濯機をポンと叩いて労う。
 それからシーツを畳んでリネン室に運び終わると、再び中庭に出て昼寝をしようと考え、いつもの木陰を目指した。

 しかし今日はいつもと違う。昼寝をする木陰の側でザック、ノア、シンそしてネロさんがのこぎりや木の板を持って相談をしていた。

「車輪のところは強化するべきだろ。飲み物といった水分も運ぶから結構な重さになるはずだ」
 ネロさんが両手で大きく広げた設計図を見ながら、鋸を手に取ったザックが指を指していた。
「そうですね。二輪でも軸の部分に魔法陣を張って強化するべきでしょうね」
 ネロさんが耳に挟んでいた鉛筆を取るとスラスラと設計図に描き込んでいく。
「物理的に強化するだけじゃなくて魔法を使えば確かに強化できるな。魔法陣を張るのは車軸がいいだろうな」
 ネロさんの描き足した部分を横から指でなぞってノアが答える。
「上部の屋根ですけれども、どれだけ軽い素材で作るかですね。やっぱり撥水性のある布が良いですよね。それだとコストが」
 かなづちを持ったシンも設計図の別の部分を指差しながら意見をしていた。

「お疲れさま」
 私が手を上げて皆に声をかけると、ザックが一番初めに気がついてくれた
「お疲れナツミ。昼寝か?」
「うん。ちょっと休もうと思って。で、皆さんは何をしているの?」
 背の高い男性達の間から、ネロさんの持っている設計図を覗き込む。何やらリヤカーの様な形をしている。

「例のオベントウを売りに行く時の、移動式の売店を考えていたのさ。素案は俺達なんだけど、詳しく設計図を描いてくれたのはネロ隊長なんだ」
 シンが肩にかけたタオルで汗を拭きながら笑った。
「ああ。なるほど」
 私がポンと手を叩いた様子を隣でジッと見つめるのはノアだった。

 口が真一文字に結ばれているが、何か言いたそうな様子だった。木陰とはいえ太陽は真上だ。ノアのプラチナブロンドが陽に透けて輝いていた。白いノアの頬は心なしか紅潮している様に見える。

「ノア、大丈夫? 顔が赤いよ。もしかして日差しのせいで、のぼせてるんじゃないの?」
 私は首を傾げてノアの顔を覗き込んだ。

 するとノアは弾ける様に後ろに飛び退くと、首がちぎれるほど左右に振った。
「大丈夫だ。問題ない! それよりナツミは大丈夫か。今日は遅刻したと聞いたがっ」
 そこまで言ってノアは自分の舌を盛大に噛んだ。両手で口を覆っていた。

「ど、どうしたのノア。大丈夫? 私はちょっと疲れただけだよ。それより、ごめんね迷惑をかけて」

「いや、無理はするなよ……俺も馬鹿か疲れるのは当然だろ。いちいち尋ねて墓穴を掘るなんて」
 ノアは最後の方はブツブツ独り言を言っていたが。私は聞き取れなかったが、そんなノアの様子を見てザックが吹き出していた。

 変なノアとザック。

 そう思ったのも束の間。突然ノアと私の間にネロさんが割って入った。

 相変わらず皮脂汚れの目立つ銀縁眼鏡を輝かせてニヤリと笑った。くすんでいる様な色のプラチナブロンドを一つに結んで、おでこから後れ毛が三、四本垂れ下がっていた。

「ナツミさん!」
「は、はい。何でしょう」

 ネロさんは私とおでこがくっつくほどに顔を近づけて両腕を掴んだ。ネロさんの指は細いが手が大きいので、私のしっかりした二の腕も簡単に握られてしまった。
 ネロさんの濃いブルーの瞳が眼鏡の奥に見えて三日月の様に弧を描いていた。

 あっ、何だかこれは嫌らしい笑い方だ。

「僕、昨日は興奮しましたよ~まさかザックと倉庫裏であんなに情熱的に。何度も昇り詰めるナツミさんは素敵でした。それにザックも実に男らしいですねぇ」

 セミが鳴いていたが一瞬聞こえなくなり、ネロさんの声だけが中庭に響く。

「え」
「えっ」
「ええっ」
「えええっ」
 ネロさんの聞き捨てならない発言に私だけではなく、ザック、ノア、シンも続いて声を上げた。

 私は両腕をネロさんに掴まれたまま固まり、ネロさんの弧を描いた瞳を覗き込む。私の目を興味津々に覗き込みながら実に嬉しそうに話しはじめた。

「いやぁ~覗き見するつもりはなかったのですが。こういう『ジルの店』の様な施設は、必ず壁や床に防音の特殊な魔法陣が張られているわけで。声や音は一切外に漏れないのが当然なのですが。僕は更にこの防音を強化しようと思い、現在の魔法陣を解析したんですよ。流石『ジルの店』の防音は、僕の尊敬するウツさんが施しただけあって完璧でした。ああ、ついでに不埒な輩が外壁から魔法陣を突破していないか調べようと思いまして。その調査中、壁伝いとはいえ丁度ナツミさんとザックが倉庫の裏で激しい口づけをしている場面に出くわしまして……」
 ネロさんはクネクネしながら早口でまくし立てる。

 その内容に私は頭がついていかない。
「ぼ、防音を強化するのに何故覗き? どういう事?」
 意味が分からず、冷や汗を流しながら私は聞き返してしまった。その後ろでザック達もポカンと口を開けている。

 するとネロさんは私の両腕を掴んでいた手をようやく離してくれた。今度は目の前でチュニック風のシャツ胸を張り両手を腰に当てた。

「よくぞ聞いてくれました。防音の魔法陣を僕の様に優秀な者が解析すると、声だけではなく場面も僕の脳に転送されるわけですよ。この魔法陣を強化しようとするためには解析が必要ですからねぇ。数時間かけて解析した後、ポンと最初に出て来た場面はナツミさんとザックが倉庫裏でいた姿で。最初に目に飛び込んで来たのがナツミさんが声を抑えて最初に絶頂する場面でして」
「そ、そ、そんなっ」
 私は顔を赤くするやら、青くするやらで立ちくらみを起こしそうだった。

「解析ってそんな事できたのか。壁や床に張りめぐらされた魔法陣を伝って脳内に見たい部屋の場面が転送されるって事か? 凄ぇな」
 ザックが口を押さえながら感心する。

 いや、ザック。そこ感心するところ!?

 ネロさんは次に右手を胸に当て左手を天に向けて上げた。変なポーズだ。
「これはね、僕だから出来たと言っても過言ではないのです。尊敬するウツさんの複雑怪奇な魔法陣ですよ解析したのは。魔法陣は各々の性格が出ます。彼の性格を理解していなくては中々解析できない代物です。実に根気のいる解析作業でした。部屋を覗きたいその一心から僕は昨日ナツミさん達と別れた後必死に──」
「まさか……ネロ隊長。ジルさんやカイ大隊長の部屋を覗こうとしていたわけじゃないですよね」
 シンがパッと思いついて声を上げる。
「ご名答! シン、あなたは私を良く理解していますね」
「えぇ~」
 これにはシンも目を剥いた。

「ネロ……お前それはヤバイだろ。一番ヤバイヤツの覗いてどうする気だ」
 ザックが溜め息をつきながら鋸を足元に置いて両腕を組んだ。

「気になるでしょ?! あの二人がどんなセックスをしているのか。きっと僕はもの凄くエロいと思うんですよね! あのジルさんの肢体をカイ大隊長はどんな風に舐め回すのか」
「な、舐め回す……」
 私は思わず想像してしまい顔から炎が吹き出そうだった。
 その場で立ち尽くして足を動かす事も出来ない。ネロさんの言葉は次から次へと過激で聞いていられない。

 ネロさんは変態と聞いていたけれどもこれは予想以上だ。本当に変態だ。変態がいる。

「で、解析を完了した時に『もの凄く興奮するエロい場面』を、望んだところ最初に脳内に飛び込んできたのがナツミさんとザックの抱き合う姿だったのです。いやぁジルさんじゃなかったのは残念でしたが、僕はもの凄く興奮しました。ナツミさんは素敵です。あんな表情をザックに向けるなんて。またザックも信じられないぐらい早漏で驚きましたが絶頂を迎える二人の姿は予想以上に美しく、色っぽいので僕もついつい興奮しまして思わず」

 思わず──って、どうしたと言うの?! 私は耐えられなくなり大声を上げる。
 
「ぎゃー! それ以上言わないでくださいっ。変態っネロさんの変態っ!」
 私は慌ててネロさんの口を塞ごうとした。が、ネロさんはひらりとかわす。

「良いじゃないですか~ナツミさん。恥ずかしがる事ではないですよ。そもそもあんな外でおっぱじめる二人なのですから、多少覗かれたって良いという事では?」
 腰が完全に治ったネロさんは身軽で私の突進をヒラリヒラリとかわしてしまう。

「ち、違います。もう、恥ずかしいから止めてください。ザックも言い返してよ」
 焦る私は涙目でザックを見上げる。
 しかしザックは何処吹く風だった。近くに寄った私の頭をポコンと軽く叩いて髪の毛を撫でた。

「気にすんな、気にすんな。まぁ、あんなところで盛った俺も悪かったよ。見られても仕方ないっていうのは分かるしな。ナツミの昇り詰める顔を見られたのはちょっと悔しいが昇り詰める姿が美しいと褒めてくれたから許してやれよ」
「えぇ~そんな!」
 ザックがネロさんに理解を示したのが信じられなくて私は情けない声を上げる。
 その発言を聞いてネロさんが満面の笑みで頷いた。

「そうでしょ、そうでしょ。ザックは理解がありますねぇ~ですが、ザック。ナツミさんとのセックスはあんなに早漏で大丈夫ですか? 何なら長く持つような薬を僕が調合しましょうか?」
 ネロさんが変な気を回してザックの顔を覗き込み心配をする。

「「早漏」」
 思わずノアとシンが声を上げて自分の口を押さえた。

 う、わぁ~もう顔を上げていられない。
 私は耳まで真っ赤にしてザックの目の前で俯いてしまった。その様子をザックが苦笑いで見つめながら私を隠す様に抱きしめてくれた。
 
「早漏って……一回目はいつもああなるんだよ。二回目からはいつも通りだから大丈夫だよな? っていうかむしろ長いし。なぁナツミ?」
 ザックが私の後頭部を撫でながら尋ねた。

「そ、そんな事」

 答えられるわけないでしょぉ~?! 

 私はザックの胸板に張り付きながら恥ずかしすぎて溶けてしまいそうだった。

「いやぁ、可愛いですねぇナツミさん。そういえば、あの場所にはノアもいましたね」
「え」
 ネロの爆弾発言に私はザックの胸元から顔を上げて隣のノアを見上げる。

 ノアは先程早漏と口にしてからずっと口を押さえて俯いたままだ。
 天に昇った太陽が輝いているせいかノアの顔に影をつくり表情が伺い知れない。

「あ、あの場所にノアがいたの!」
 じゃぁ、やはりバレていたの! 

 私は再び顔から湯気を出してザックの胸板をポカポカ叩いた。

「こら、ナツミ落ち着けって」
「もう、そんなの無理だよ! もう、もう。私、お嫁に行けない!」
「嫁に行けないって?? 何だ心配すんな俺が貰ってやる」
「そういう意味じゃない!」
「どういう意味だよ……」
 ザックとわけの分からない会話をしたところでノアが盛大に笑いはじめた。

「ハハッ、アーッハッハッ! 本当にお前達ときたら。何だか気にしていた俺が馬鹿みたいじゃないか」
 ノアは天を仰ぐだけではなく、次にお腹を抱えてしゃがみ込み、目に涙を溜めながら笑い転げる。しかも、最後は自分で笑いすぎて咽せて吐きそうになっていた。

「ゴホッ、エホッ。はぁ、笑った。もう、早漏、早漏こんなに連呼したの俺、初めてだ」
 ノアは笑ってザックにしがみつく私の頭をポンポンと叩いた。
「まぁ、気にするなナツミ。俺も気にしないから」
「私は気にするよっ!」
「ハハハ、早漏なのは黙っててやるさ」
 ノアはザックに向けても少年の様に笑った。
「まぁ、頼んだわ」
 ザックは諦めたみたいに溜め息をついた。
 
 そうかノアに見られていたのか。恥ずかしい。それでノアは先ほどよそよそしかったのか。そりゃそうだよね。私は改めてザックの胸にしがみついたまま溜め息をついてしまった。とは言うものの、気にされるよりもネロさんみたいにオープンにしてもらえる方が良いのかな。

 ……いやいやいや。それはそれでどうなの。
 
「ハハッ。早漏で絶倫ってザック隊長ぐらいですね。イテッ」
 シンが笑いながら頷いたが流石にザックに「うるさいぞ」と頭を軽く叩かれていた。

「いやぁ、そんなこんなで。今晩こそジルさんの部屋を──」
 懲りずにネロさんが話しはじめた時だった。
「私の部屋がどうしたの? ネロ。何か面白そうな話をしているわねぇ」
 仁王立ちのジルさんがネロさんの後ろに立っていた。

 その後、ネロさんがジルさんに締め上げられたのはまた別の話だったりする。



「っていう事があったんだ。笑えるだろう?」
 一日の全ての仕事を終え時間泊の部屋に帰ってきたノアは、昼間の中庭での話をマリンに楽しそうに話していた。

「そう」
 シャワーを浴びてベッドの縁に腰掛けながらドレッサーの前で濡れた髪の毛を拭くノアの後ろ姿を見つめてマリンは呟いた。
 鏡に映るノアの顔は無邪気に笑う子どもの様だ。初めて出会った時の若い顔を思い出すので懐かしい。

 こんな顔で笑ったのいつぶりだろう。ううん。ナツミが来てから、ナツミと仲良くなってからノアはずっと屈託なく笑う様になった。特に別荘でナツミが酔っ払った後は。
 ファルの町の領主一家である事を意識している王子様の様な仮面は完全に脱いでいる。
 少しずつノアを変えていて、今日もお昼以降、接する『ジルの店』の従業員皆にざっくばらんに話しかけていた。
 その様子を見た他の踊り子が「最近のノア凄く素敵ね」なんて褒めてくれたぐらいだ。

「ナツミの顔がおかしくってさぁ。もう赤くなるやら青くなるやら忙しくて。プッ。駄目だ思い出しても笑える。しかもザックのヤツ早漏だぜ早漏」
 ノアは恐らくナツミの当時の顔を思い出し笑っているのだろう。

 ノアと二人きりの会話は最近ナツミの話題が多い。
 マリン自身もそうでナツミの話が多かったのだが、ノアの方がナツミについて話す割合が増えてきている様に感じる。

 マリンは俯いたまま膝に置いた両手で、パジャマ代わりのシャツを握りしめる。

「しかも、お嫁に行けないとかいいだしてたぜ。ハハッ、なんで突然嫁の話になるんだ。受ける」

 ノアが遠くで話をしている声が聞こえる。

 ノア──もし、ザックとの事を知ったらあなたは私をどう思うかな。
 今みたいに変わらず笑って私に話しかけてくれる?
 酷い女だって思わない? 最低だって思わない? 

 昔とはいえ私の初めてをザックに捧げておいて。
 どうしてそういう事になってしまったのか、経緯を話すのが怖くて、軽蔑されるのではないかと恐ろしくて、話せない私をどう思う?

 輝く様なナツミを見て、だんだん私の事は見てくれなくなったりしない?

 マリンはグッと下唇を噛んだ。

 不意に顎を掴まれて俯いていた顔を上に向けられる。
「どうした? 下唇なんか噛むなよ」
 ノアがそう呟くとマリンの唇にキスを落とした。
「ノア……」
 マリンはブルーの瞳を細めてノアのキスを受け入れながら名を呼んだ。

 いっそのこと今本当の事を告げてしまおうか……
 いいの? マリン。そんな事を言ったら最後よ。絶対にノアはあなたを嫌いになるわよ。

 私が私と心の中で葛藤している。

「マリン?」
 迷っているともう一度ノアに声をかけられた。

 いけない。こんな事でどうするの。私はこの秘密を死ぬまで持っていくって決めたのに。

 マリンは薄く笑うとノアの首に自分の両手を絡めた。
「私達もネロに覗かれていたりするかしら?」
「どうだろう。俺、ネロの弟なのに……家族の情事を覗くかな?」
 ノアがクスクス笑いながらマリンの背中にあるフワフワの髪の毛を撫でる。
「覗かれたらイヤ?」
 マリンはノアの唇の側で囁く様に呟いてみる。
「いいや? 結構興奮するかも」
「フフ。兄弟で変態かしら」
「俺も変態か?」
 ノアがクスクス笑ってマリンの体をベッドに深く横たえる。
「ねぇノアお願い……」
「うん?」
「今日は痛いぐらい」
 強く抱いて欲しいの──マリンの切ない囁きがノアを本気にさせた。
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