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第5章 VSオダマキ帝国戦争

第87話 VSオダマキ帝国戦2 戦利品ゲット!病院船船団の第1歩?

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もう1体のヴァンパイア討伐と思い、甲板に上がると…
防具が二人分転がってる…

あぁ…やっぱり投降した人まで消しちゃったか…
まぁ仕方ない…次行こう…
誰も乗ってないし、船をアイテムボックスに回収
マリンスメゾンに戻る

さて、マーカーのあるところを見ると、マリンスメゾンの船員達が集まってるな…
遠目でみてみると…
やってるのは、ダグラスとヴァンパイアと思しきマーカーの付いた男が一騎討ち中か、
どちらも剣か、さっきの男の方が強そうだったけどなぁ、
マリンスメゾンの後方甲板の柵に腰掛けのんびり観戦してよ…
しばらく見てると、どちらも同じくらいの腕前みたいなレベルだな、お互いに決め手がないとかそんな印象だ…
ダグラスは結構ダメージ与えてるように見えるけどなぁ…
相手がヴァンパイアだし…
こういう時、無粋とわかってるけど、背後からブスリとか、狙撃しちゃえばいい気がするんだよね…
わざわざ相手に合わせなくてもいい気がするんだけどなぁ…
んじゃこっそりと…左手に剣持ってるし、左利きか、ならば、左手の親指削除!

…一瞬ヴァンパイアと思しき男が顔をしかめた
両手持ちに切り替えたか…落として決着がつくのを期待したんだけどなぁ
さて…復活しないところを見ると身代わり無ってとこね…
次は~どこ消そうかなぁ~、足の指10本削除っと!
ん、見えないから出来てるかどうかがわからないけども
動きが悪くなってるね、踏ん張りがきかなくなってるのが解かる…
ックックック!
それでも、ダグラスとやりあってる、何度かヤバッって状況になったりしているけども、それでも持ちこたえてる。
ん~頑張るねぇ…
さっさと終わらせてほしいんだけどなぁ…
しかたない、両足共にかかとを残して削除っと
ダグラスの払いの1撃に対して後ろに飛びのいたところで
足の一部削除をしたせいか、着地後そのままバランスを崩して膝をついた

「これで終わりだな」

とダグラスが言った瞬間
ヴァンパイアと思しき男とダグラスの肩越しに目があった

「貴様か!」

と最期に言い残してダグラスに首をはねられた。
まぁ、最期に知られてもね~
さてと、お暇するかな~船もう1隻貰えるなら貰いたいしダグラスと話をするか

戦後処理してるのか、皆せわしなく動き回ってる
落ち着くまで待ってるかなぁ

すると、
船員の1人がうちに気づくと声をかけてきた。

「女神様!ダグラス船長ですかい?」
「あぁうん、そうなんだけど、この船何処に向かってるの?」
「そりゃ、女神様に会いに行くところだったんで、ジャイアントツリーに向かってましたよ」

うちに何か用だったんかな?ヘインズ王国所属の商船って言ってたし、
帝国がばらまいたペストの件かな?

「あぁそうなんだ、何の用だろか?」
「あっしよか船長から直接きいてくだせぃ、今呼んできますわ」

あっしって…
そう言って、船員は、先までダグラスとヴァンパイアと思しき男が一騎討ちしていた船へ向って行った
上を見上げると満天の星空が見える
ん~この世界にきて何度かみてるけど、洋上で見る星空は、またなんか違う感覚でいい
空を見上げてると、

「おぉ~マジだ、嬢ちゃんじゃないか、どうやってここに来た?」
「ダグラス久しぶり、元気してた?」
「あぁ元気してたぜ、女神様が降臨したとか騒いでたが、マジだったか」
「なんで女神扱いになってんのさ」
「そりゃおめぇ、俺たち全員に、水夫の守護神の加護がついてるんだぜ?おまけにマリンスメゾンには船の守護神の加護だ、どう考えてもお嬢ちゃんしかいないだろ…」

あれ?壊血病騒動の時そんな事なかったよね?

(肯定、船・水夫の守護神として覚醒した際に、彼らに加護が付きました)

なるほど…

「でだ、何でここにいるんだ?」
「あぁなんかさ空飛んでたら、遠くで気になる光を見たから来たら、ダグラス達だったわけよ」

ダグラスの表情が、は?何言ってるんだ?みたいな顔になる
そりゃそうなるよね…

「空飛んでたら?嬢ちゃん空飛べるのか?」
「うん、飛べるよ」

そういって、実演して見せる、3隻の船の上空を飛び回って見せた後
戻ってきて元居た柵の上に着地

「ね」
「すげぇな、ほんとの女神になったわけか」

いや、女神云々になる前に、滑空くらいは出来てたけども…

「多分それは関係ないと思う…んで、さっき聞いたけど、うちに何か用?」
「あぁそうだった、俺らの故郷が大変なことになってってな、嬢ちゃんの力を借りようと思ったんだよ」

やっぱりペストの一件か、既に終わってるはずだけど、出港後の事だろうね…

「黒死病の事だよね?それならもう大丈夫だよ?」
「は?見てないで何が解かるんだ?いや…空飛べるなら見てきてるのか…?」

混乱してるのが解かる

「夕べ、ジャイアントツリーの教会にネアが来てさ、世界からペストを消したんだよ」
「ふむ、嬢ちゃんがいうなら事実なんだろうが…手が腐ってるやつらもなんとかなるのか?」

あ~そっちがあったか…病院船を派遣するか…?
王都に行って派遣ストップ要請しなきゃダメじゃん…
ん~まぁいいや…病人治療優先だな…
カロに知識等与えて、王都からの派遣医師団の講師でもやってもらうのもいいかもなぁ

「ん~ならないね…まぁいいよ、ジャイアントツリーに行くんでしょ、このまま向かってくれない?」
「あぁ、構わねぇが…何か手段があるのか?」
「まぁね、ところでさ、戦利品とか船とかどうするの?」
「戦利品は詰めるだけ摘んで、1隻は沈めるつもりだが、欲しいのか?」
「貰えるなら?あぁついでに1隻は中身も貰っちゃったけど良かった?」
「かまわねぇよ、3隻分の物資とか詰めないからな…詰めない分は持って構わねぇよ」

よっし!2隻の船ゲット!これ…どっちか妖精さん現れてくれないかな…
ルビアよりはだいぶ小さいけど、病院船に改装してカロに与えればいい気がする!

「どっちの船をくれる?」
「そうだな、今、積み荷を回収してるが、あの船を持ってってくれると助かる」

ダグラスとヴァンパイアが戦ってた船か

「ありがと、そういや、この辺って良く襲われるの?」
「どうだろうな…帝国近海は、夜間に襲われることが非常に多い」

乗組員がほぼヴァンパイアだからな気がする…
日の光を浴びたら灰になるって言うけどこの世界はどうなの?

(同様です、ごくまれにデイウォーカーと呼ばれるヴァンパイアが居ますが、基本日の光を浴びると灰になります。)

これで、ヴァンパイアだから夜に襲撃ってのが確定だな…

「相手がヴァンパイアだからでしょ?」
「ヴァンパイア自体珍しい種族のはずなんだがな…」

珍しい?ほとんどの乗員がヴァンパイアなのに?

「そうなの?」
「あぁ、俺の故郷じゃ数える程しかいないぜ」
「いい人なの?」
「あぁ、あいつらは王都の夜間警備を請け負ってるぞ」

……いい奴らも居るのか…さて一括削除していいものか…?
いつか、ヘインズ王国のヴァンパイアに会ってから考えるか…
帝国所属は皆殺しならぬ、皆削除でいいかな…ってか…
ネアも元人は戻せるって言ってたからな…
面倒だ…

「そっか…まあいいや、積み荷の移動終わったら教えてよ、アイテムボックスに入れちゃうから」
「便利だな…後で出してくれるならいま回収して構わないぞ」
「んじゃ遠慮なく…」

船員が回収する船から退避したのを確認したのち船内の生き物削除してから、アイテムボックスへ収納!

正直なんか疲れたし寝たいな…

「ダグラス、少し寝たいんだけどどこかない?」
「後方の客間を好きに使ってくれて構わん、ジャイアントツリーについたら起こせばいいか?」
「んじゃそれでお願い、少し寝てくる…」
「おい!だれか女神様を客室に案内しろ」

そういって、来てくれた船員に、客間に案内してもらったが…
狭っ!四畳半位な気がするんだけど!しかも寝床はハンモック!
まぁいいや…ハンモックで寝るとか貴重な体験させてもらうと思えば…
とりあえず…何十時間ぶりの睡眠だ…ゆっくり寝よう…
おやすみなさい…
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