婚約破棄されたけど気にしないで推しへの愛に生きます!

まゆら

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隣国でやりたい事

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ローランが隣国行きにノリノリな理由のひとつは、隣国にメディクス家の魔道具とポーションを販売価格する店舗を作るという野望を叶える為なのです。

隣国で薬草学を専攻していたフローラの双子の妹であるキャロルがポーションだけでなく、色々な薬を作っているので特許を申請したり、新しい薬を飲んで効果がどれ位あるのかを試してくれる人を雇ったりと雑務が沢山あるので、キャロル付きの侍女から有能な人材を派遣してくれと何回も催促されていたのである。

メディクス家の使用人は少数精鋭なのだが…

魔法バカの父は全く領地経営が出来ないので、ローラン・フローラ・キャロルの3人が助けあって領地経営を行っているのが現状だ。

とは言っても、キャロルは隣国にいて忙しい。

ローランも、フローラも魔法省の仕事もあるので…

ジョルジュの父であるアーノルドに任せている事が多い。

隣国に進出するなら、人がいるよなぁ。

魔法省から引き抜くか…

有能な人材は沢山いるんだよなぁ。

変人ってとこを気にしなければ…

とりあえず、キャロルに現状を聞いてからにするか。

ローランはひとりで隣国にあるメディクス家の別荘に転移するのだった。

◇◇◇◇◇◇◇

着いたけど、誰もいないな。

キャロルのヤツ…

王宮泊まりでこっちには帰って来てないのか?

キャロルの気配を辿るも、この別荘にはいないようだ。

アイツ…

研究所をもらったんだったか?

何か聞いたような気もするんだが…

ローランは、キャロルの事になると記憶力は発揮しないようだ。

フローラがこっちに来るまでに住みやすくしておかないと!

ローランは別荘ごと綺麗にすべく、浄化魔法をぶっぱなした。

おかげで、近隣の屋敷まで綺麗になったらしい。

しばらく、手を入れてなくて廃墟と化していてお化け屋敷と言われていた屋敷が外観から新しくなった為、持ち主から感謝され婿入りの打診があったとか、無かったとか…

ローランの魔力はムダに多くて強力なのだ。

◇◇◇◇◇

明日、こっちの魔法省に顔だして色々やってもらうか。

私の魔道具とキャロルの薬を売る店舗を探さないとな…

そうだ。

第2王子にお願いしてみるか…

確か、キャロルに惚れてたはずだ。

役に立ってもらおうじゃないか!

キャロルの薬を売るんだからな!

張り切ってくれそうだ。

ローランは使えるコネは全て使うタイプなのだ。

ところで、フローラ達はいつこっちに来るのかな?

ローラン様…

一緒に転移するって言ってませんでしたか?

フローラとモエノが怒ってないとよいですね。
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