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嘆きのジョナス
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「父上!どうなってるんですか!
私が求婚中の女性を隣国に行かせるなんて!
しかも、メディクス家に同居中のモエノ嬢まで…」
ジョナスは国王の執務室に朝から怒鳴り込んでいった。
「苦情は受け付けませんよ。
ジョナス殿下。
あなたが無理に迫るからフローラ嬢に嫌われたんじゃないですか?
隣国の王女様からの直々のお誘いですから断れないでしょう。
第3王子がフローラ嬢に、ほの字ってウワサもありますから、番犬としてローランも行かせたので問題ないでしょう」
宰相に図星をつかれて黙り込むジョナスであった。
「古代魔法学はお前の専門分野なのだから、隣国との合同研究が上手くいけばお前にとっても悪くない話だろう?」
父王がとりなしても無言で、固まったまま。
ジョナスは壊れてしまったのか?
「しばらく離れている間にお前に会いたい!
この国に帰って来たいと思われるように頑張ってくれよ。
フローラ嬢が隣国に移住するとなれば、ローランとモエノ嬢も一緒に行くだろうからな。
しつこく、手紙を出したり、隣国に訪問するのは禁止だからな!
聞いているのか?
女1人の事でグズグズする男になど魅力はないわ!
ジョナス!
お前は鍛え直さないとな!
着替えて15分後に騎士団の練習場に来なさい!
私がお前の軟弱な根性を鍛え直してみせよう」
今まで、ジョナス殿下の言動に無関心だったはずの国王がいきなり父親としての務めに目覚めたらしい。
固まったままのジョナスは側近によって回収されていった。
15分後には、脳筋国王からのスパルタな特訓が始まるらしい。
ジョナス殿下…
どうかご無事で!
フローラ達が帰ってくる頃には立派な脳筋に洗脳されたジョナス殿下になっているのかもしれない…
私が求婚中の女性を隣国に行かせるなんて!
しかも、メディクス家に同居中のモエノ嬢まで…」
ジョナスは国王の執務室に朝から怒鳴り込んでいった。
「苦情は受け付けませんよ。
ジョナス殿下。
あなたが無理に迫るからフローラ嬢に嫌われたんじゃないですか?
隣国の王女様からの直々のお誘いですから断れないでしょう。
第3王子がフローラ嬢に、ほの字ってウワサもありますから、番犬としてローランも行かせたので問題ないでしょう」
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「古代魔法学はお前の専門分野なのだから、隣国との合同研究が上手くいけばお前にとっても悪くない話だろう?」
父王がとりなしても無言で、固まったまま。
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「しばらく離れている間にお前に会いたい!
この国に帰って来たいと思われるように頑張ってくれよ。
フローラ嬢が隣国に移住するとなれば、ローランとモエノ嬢も一緒に行くだろうからな。
しつこく、手紙を出したり、隣国に訪問するのは禁止だからな!
聞いているのか?
女1人の事でグズグズする男になど魅力はないわ!
ジョナス!
お前は鍛え直さないとな!
着替えて15分後に騎士団の練習場に来なさい!
私がお前の軟弱な根性を鍛え直してみせよう」
今まで、ジョナス殿下の言動に無関心だったはずの国王がいきなり父親としての務めに目覚めたらしい。
固まったままのジョナスは側近によって回収されていった。
15分後には、脳筋国王からのスパルタな特訓が始まるらしい。
ジョナス殿下…
どうかご無事で!
フローラ達が帰ってくる頃には立派な脳筋に洗脳されたジョナス殿下になっているのかもしれない…
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