婚約破棄されたけど気にしないで推しへの愛に生きます!

まゆら

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婚約解消推進会

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それでは、第一回のミーティングを行います。

本日は、婚約解消を切実にのぞんでいるローラン会のエレナ様のお話を聞いて皆様で今後の対策を立てようと思いますが宜しいでしょうか?

議長であるシャロン様の言葉にみんなが頷き、ミーティングが始まる。

エレナの話によれば、婚約者のハインリッヒは3つ年上の幼馴染で今は南国の開放区内に位置する自領を治めていて王都には春と秋の社交シーズンの数週間しか滞在しないらしい。

エレナは、せっかく入った魔法省を辞めたくないのと、住み慣れた王都を離れたくないという気持ちが強く…

結婚予定が具体的に決まる前に速やかに婚約解消をしたいのだとか。

◇◇◇◇◇

ゆっくりと話終えたエレナはみんなからの意見を聞いているのだが…

魔法省を辞めたくないのと、王都を離れたくない。(推しと離れたくない)

このふたつは、みんな思っている事なので…

「エレナ様…お気持ちお察し致します!」

「エレナ様…うちのチームからいなくならないで…」

「推しに会えない暮らしは無理ですわ」

などと、みんなエレナに共感し婚約解消に向けて色々な意見を出し合っていたのだが…

「エレナ様は、ハインリッヒ様がお嫌いで婚約解消したいのではないのでしょう?

それなら、私に考えがあります」

フローラは、誰かに念話しているようだ。

◇◇◇◇◇

「エレナ様はハインリッヒ様に結婚後も魔法省を辞めたくない事を話してみて下さいませ。

ハインリッヒ様が辞めなくてもよいと言われたら…

今、私が考えている事をお話しますわ」

フローラからの言葉を受けエレナはハインリッヒに近々会う約束を取り付けた。

「皆様!婚約解消が全てではございませんわ!

結婚しても安定した推し事と魔法省でのお仕事が出来る環境が約束されるなら、結婚は有りだと私は思います!

では…今回のミーティングはこれで閉会とします」

シャロン様の言うとおりなんだよね…

結婚相手が魔法省勤めでジョナス殿下推しの私を否定せずに受け入れてくれるのなら、私だって結婚してもいいかも?って思うもの。

フローラは、自分のこれからの事について考えていた。

今のところ、魔法省に来れば推しに会えて大好きな古代魔法の研究を出来るから幸せなんだけど…

この先もずっと…

今の状態を続けていくのは難しいのかな?と…

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