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楽しき日々は続く…

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新人研修チーム内の結束も固まり、毎日和気あいあいと魔法談義が繰り広げられ…

お互いの知らない分野の魔法を知る機会を得た私達は生き生きしている。

休憩時間には推しの尊いところを夢中で語り…

今日の推しについて語り…

こんな楽しくてよいのか?と思いながら毎日を過ごしている。

最初は魔法省の寮に入っていたモエノだが…

いつの間にか、メディクス家の住人になり、兄上から世話を焼かれているのは何故だろう?

私の数倍世話の焼けるモエノの身の回りの世話を幸せそうな顔でやっている兄上は、執事向きなのでは?と思ってしまう位に色々と完璧なのだ。

兄上…

魔法省勤めは辞めてモエノの専属執事になればいいのに…と呟く私に返ってきた返事は…

「モエノが16になったら結婚するんだ…」と…

これ以上笑えないだろ?って位、満面の笑みのローラン兄上…

ローラン推しの皆様がため息をつきそうな位に素敵な笑顔でモエノを抱きしめて…嫌がられていました。

「えっ?

ふたりはそうなの?

モエノ…私の姉様になるんだ…嬉しいな」

恋愛にはうといフローラは、ふたりがいつの間にか愛し合っていると知らなかった。

「ちなみに俺たちは神に誓って!清い関係だから!誤解するなよ?

フローラ…わかったかい?」

私にふたりの関係について暴露する兄を水魔法でびしょ濡れにするモエノの恥じらいが…

可愛らしいです!

兄上…

水も滴るイケメンぶりは、しっかり撮影させていただきました!

モエノ…

いい仕事したね!

兄上の頑張りで私には推しかぶりで、魔法ヲタクの可愛らしい義姉が出来る事になりそうです!


ちなみに…

私…ローラン様が気になって…とローラン推しになったのかも…と泣きながら相談してきたモエノにシャロン様が言った言葉が素晴らしかったのですよ?

「モエノ様…推しはひとりである必要はありませんのよ?モエノ様はジョナス殿下推しから、魔法省の箱推しになっただけですの!」

確かに…

私もジョナス殿下推しですが…ジョナス殿下の助手である天才魔導師シュリ様にも憧れておりますもの!

シュリ様は私の婚約破棄の現場で父上が私の元婚約者に対して攻撃魔法を放った瞬間に相殺してくれた大恩人ですし… 

私も魔法省の魔導師チーム箱推しです!

今は詳しく紹介出来ませんが他にも素敵な魔導師様がいっぱい在籍する魔法省は…

私達の職場であり、聖地でもあるのです!

今日もジョナス殿下の笑顔が…尊すぎて…

私…召されそうです…






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