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晋編1 司馬氏台頭
司馬昭1 王の清涼剤
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晉文王功德盛大、坐席嚴敬、擬於王者。唯阮籍在坐、箕踞嘯歌、酣放自若。(簡傲1)
司馬昭さまの魏国内での権勢、
どんどんでかくなる。
宴席とかでも皆して敬う。
それこそこの席に皇帝がおわしますぞ、
くらいの勢いだ。
ただ阮籍だけは、そんな席の中
足を投げ出して座るわ、
歌なんか歌うわ、
ガンガン酒は飲みまくるわ。
ひとり、フリーダムを謳歌してた。
けど司馬昭、
そんな阮籍が大のお気に入り。
こんなコメントを残してる。
晉文王稱阮嗣宗至慎、每與之言、言皆玄遠、未嘗臧否人物。(德行15)
「阮籍のあの慎まやかなことと来たら!
発する言葉は全て奥深く、
それでいて、いまだかつて、かれが
あらゆる人物、物事に対する評価を
下したのを聞いたことがない」
○
まーなんつか、こうなってくると、
阮籍の振る舞いって、
司馬昭にとっても、
一種の清涼剤だったでしょうねえ。
権勢がデカくなるってことは、
儀礼的締め付けもきつくなるだろうし。
司馬昭さまの魏国内での権勢、
どんどんでかくなる。
宴席とかでも皆して敬う。
それこそこの席に皇帝がおわしますぞ、
くらいの勢いだ。
ただ阮籍だけは、そんな席の中
足を投げ出して座るわ、
歌なんか歌うわ、
ガンガン酒は飲みまくるわ。
ひとり、フリーダムを謳歌してた。
けど司馬昭、
そんな阮籍が大のお気に入り。
こんなコメントを残してる。
晉文王稱阮嗣宗至慎、每與之言、言皆玄遠、未嘗臧否人物。(德行15)
「阮籍のあの慎まやかなことと来たら!
発する言葉は全て奥深く、
それでいて、いまだかつて、かれが
あらゆる人物、物事に対する評価を
下したのを聞いたことがない」
○
まーなんつか、こうなってくると、
阮籍の振る舞いって、
司馬昭にとっても、
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