三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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晋編1 司馬氏台頭

司馬師3 諱ボクシング1

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鍾毓為黃門郎,有機警,在景王坐燕飲。時陳群子玄伯、武周子元夏同在坐,共嘲毓。景王曰:「臯繇何如人?」對曰:「古之懿士。」顧謂玄伯、元夏曰:「君子周而不比,群而不黨。」(排調3)


鐘会しょうかいの兄、鍾毓しょういくが黄門郎に就任した。
皇帝の詔勅を伝達するなど、
皇帝の発言力に直結する要職である。

そんな職に就く鍾毓、
当然めっちゃ機転が利く。

例えばこんな話がある。

司馬師しばしと酒を飲んでいた。
そこには陳羣ちんぐんの子陳泰ちんたい武周ぶしゅうの子武陔ぶがいらも
同席していた。

そこで鍾毓、彼らから笑いものにされた。

司馬師が言う。

臯繇こうようってどんな人?」

鍾毓が返す。

「古のなるお方ですね」

さらに陳泰、武陔を見て言う。

「はて、論語にはこうあったはずだが。
 せど比せず、れど党せず。
 司馬師どのの尻馬に乗って笑うのは、
 果たして君子のありようかね?」


 ○


武周・武陔
 初めて名前聞いたよこの人たち。武周は臧覇ぞうは張遼ちょうりょう温恢おんかいと言った人たちと絡んでいるので、若干涼州りょうしゅう寄りか。文官としてのリスペクトを集めていたそうだ。子の武陔は魏から晋の世になったら、魏の臣であることを理由に一線から退いたらしい。その為清廉の人として名が残っているそうだ、がそんな人が司馬師の尻馬ねぇ。まぁ、あんま深く考えちゃいけないんだろう。
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