【R18】訳あり御曹司と秘密の契約【本編完結・番外編不定期更新中】

縺れあう糸

#２０

要さんの宣言通り、可笑しなスイッチ全開になってしまってる要さんのお仕置きは、それはもう容赦なかった。

ただでさえ弱い胸の膨らみを両手で下からそっと包み込んで持ち上げると、そのまま仄かに紅い敏感な尖りを吸い上げるようにしてむしゃぶりつかれ、熱い舌先で執拗に嬲《なぶ》られて。

もう片方の胸の膨らみを掌でやわやわと揉みしだかれ、尖りの周辺を緩急つけて押し潰すように、円を描くようにして刺激されてしまえば。

たちまち、ビリビリと電流でも通されたような、焼きつくような甘い痺れに襲われ、下腹部の奥がキュンと疼いてしまう所為で、同時に裂け目から蜜が滲んで湿り気を帯び、徐々に蕩けたように泥濘んでゆく。

やがて、ぐっしょりと泥濘んだ裂け目が痙攣するようにひくつき始め、それがどうしようもなく恥ずかしくて。両腿を硬く閉じあわせているのを、邪魔するように割り入ってきた要さんの脚によって阻まれた。
　
そのまま太腿で蕾や泥濘をゆっくり擦るように撫で付けられてしまって、緩やかな刺激がなんとももどかしく焦れったくて、もうそんなものじゃ物足りなくて、疼きは収まりそうもない。
　
そんなタイミングで、ツンと硬く主張した胸の尖りの一方を甘噛みされて、もう一方の尖りを親指と人差し指とで、捏《こ》ねるように摘ままれてしまえば……。
　
「……はぁ、はぁ……やっ、あっ、ひゃぁあんっ」

声を抑えようとどんなに頑張ったところで、弾む吐息に交じって、甘ったるい嬌声と身体とが、跳ね上がってしまうから恥ずかしくて堪らない。
　
上下同時に、緩急つけて絶え間なく与えられる快感と、襲いくる羞恥に、もうおかしくなってしまいそうだ。

静まり返った広い寝室には、要さんに脚で擦るように撫で付けられるたびに、くちゅっぐちゃっと卑猥な水音と、互いの荒い息づかいと、甘ったるい嬌声とが響きわたってゆく。

「かっ、な……め、さんっ。もっ、おかしく……なり、そっ」

絶え間のない嬌声の合間に、切れ切れになりながらも発した私の声も虚しく。

埋めていた胸元からようやく顔を離して、起き上がってきて、私の耳元に唇を寄せてきた要さんに、

「余裕のない可愛い美菜をもっと見たい」
　
ねだるように、甘い声音で鼓膜を擽るように囁かれ、最奥がキュンと疼いたところへ。
　
「もっとおかしくなればいい」

容赦なくそう言い放った要さんによって、今度は両脚を両手で掴まれたかと思えば……。

そのままガバッと押し上げるようにして、脚をM字に開かれてしまい、露になって蜜で濡れそぼった蕾や裂け目へと顔まで埋められてしまった。
　
それだけでも、もう恥ずかしくて堪らなくて、どうにかなってしまいそうだというのに……。

花芯を熱い舌先で嬲られ、裂け目に中指をズクンと根元まで挿し入れられ、その奥の襞を掻き出すようにして、指先で刺激されれば、

「……あっ……ひゃっ、やぁぁああん！」

私の口からは、今日一番の悲鳴のような嬌声が飛び出してしまっていた。