35 / 151
5
5ー6
しおりを挟む
「あっ……。」
思わず声が出てしまったかすみ。
「……うぅ、これが限界。」
「やりました!私の勝ちです!」
両手を上げ、ピョンピョン跳ねるエル。
「……待って。」
「え?」
「な、なんですか?私は不正してませんよ。」
「……エルは測定不能だった。そうでしょう?」
「ま、まぁそうですね。」
「……私も測定不能。だから今回は引き分け。さ、かすみちゃん、次のゲームを選んで?」
「なっ!?そんな馬鹿なことは認めません!そうでしょう?かすみさん!」
「え、えっと……その……。」
両者に詰め寄られるかすみ。
「……引き分けだよね?かすみちゃん。」
目を潤ませて、懇願するように言うゆかり。
「そ、その……。」
どうすべきだろう。
現状を見れば、明らかにエルの勝ちだろう。
一部始終を見ていれば、満場一致だろう。
しかし、そうは言ってもどちらも測定不能。
それでいて、エルが勝ちと言えば多大な罪悪感に襲われそうだ。
とはいえ、ゆかりが勝ちとは言い辛い。
「ずるいです!私は一生懸命やりました!ゆかりさんは明らかにやる気がありませんでした!それで私が勝ちにならないのは不公平です!贔屓です!」
子供の駄々をこねるような言い方のエル。
ニヤリ。
これを待っていた。
そんな様子の笑みを浮かべるゆかり。
「……しょうがない。なら、私の負けで良い。」
「え?」
「はい?」
「……ここは年功序列で良い。エルに譲るよ。最年少だけど……最年少だけど。」
「な、なぜ年齢のことを二回言ったんですか。」
「……別に。他意はないよ。ただ、私は年長者に譲るって言っただけ……。」
「え?え?」
何故だろう。
空気が張り詰めている気がする。
二人を交互に見るかすみ。
「分かりました……。」
「……うん?」
「分かりましたよ、もうっ!ゆかりさんの用事から済ませて下さい!」
「え、エルちゃん、良いの?」
「もちろんです!」
本人がそれで良いならば良いか。
「じゃ、じゃあゆかりちゃんの行きたいお店から行こうか?」
「……うん。」
満足げなゆかりであった。
思わず声が出てしまったかすみ。
「……うぅ、これが限界。」
「やりました!私の勝ちです!」
両手を上げ、ピョンピョン跳ねるエル。
「……待って。」
「え?」
「な、なんですか?私は不正してませんよ。」
「……エルは測定不能だった。そうでしょう?」
「ま、まぁそうですね。」
「……私も測定不能。だから今回は引き分け。さ、かすみちゃん、次のゲームを選んで?」
「なっ!?そんな馬鹿なことは認めません!そうでしょう?かすみさん!」
「え、えっと……その……。」
両者に詰め寄られるかすみ。
「……引き分けだよね?かすみちゃん。」
目を潤ませて、懇願するように言うゆかり。
「そ、その……。」
どうすべきだろう。
現状を見れば、明らかにエルの勝ちだろう。
一部始終を見ていれば、満場一致だろう。
しかし、そうは言ってもどちらも測定不能。
それでいて、エルが勝ちと言えば多大な罪悪感に襲われそうだ。
とはいえ、ゆかりが勝ちとは言い辛い。
「ずるいです!私は一生懸命やりました!ゆかりさんは明らかにやる気がありませんでした!それで私が勝ちにならないのは不公平です!贔屓です!」
子供の駄々をこねるような言い方のエル。
ニヤリ。
これを待っていた。
そんな様子の笑みを浮かべるゆかり。
「……しょうがない。なら、私の負けで良い。」
「え?」
「はい?」
「……ここは年功序列で良い。エルに譲るよ。最年少だけど……最年少だけど。」
「な、なぜ年齢のことを二回言ったんですか。」
「……別に。他意はないよ。ただ、私は年長者に譲るって言っただけ……。」
「え?え?」
何故だろう。
空気が張り詰めている気がする。
二人を交互に見るかすみ。
「分かりました……。」
「……うん?」
「分かりましたよ、もうっ!ゆかりさんの用事から済ませて下さい!」
「え、エルちゃん、良いの?」
「もちろんです!」
本人がそれで良いならば良いか。
「じゃ、じゃあゆかりちゃんの行きたいお店から行こうか?」
「……うん。」
満足げなゆかりであった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
会社員の青年と清掃員の老婆の超越した愛
MisakiNonagase
恋愛
二十六歳のレンが働くオフィスビルには、清掃員として七十歳のカズコも従事している。カズコは愛嬌のある笑顔と真面目な仕事ぶりで誰からも好かれていた。ある日の仕事帰りにレンがよく行く立ち飲み屋に入ると、カズコもいた。清掃員の青い作業服姿しか見たことのなかったレンは、ごく普通の装いだったがカズコの姿が輝いて見えた。それから少しづつ話すようになり、二人は年の差を越えて恋を育んでいくストーリーです。不倫は情事かもしれないが、この二人には情状という言葉がふさわしい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる