34 / 151
5
5ー5
しおりを挟む
「では最初は私が行きますっ!」
グローブを着け、やる気になったエル。
バンバン!
両手を叩いている。
そして、シャドーボクシングをし始めた。
先ほどまで渋っていたとはとても思えない姿だ。
「……かすみちゃんは……。」
「うん?」
「……力が強い子の方が良いの?」
ピクリ。
ゆかりの言葉に静止するエル。
聞き耳を立てていた。
「うーん、どうだろう……。」
特にそんなものは考えたことはない。
その為、どちらとも言えないかすみ。
「……。」
シャドーボクシングをやるほどやる気に満ちていたエル。
しかし、今はかすみを凝視している。
あくまで勝負。
となれば、やる気が出るようなことを言わなければやらないだろう。
「そうだなぁ、やっぱり力が強い人の方が格好良いかな。」
「っ!?分かりましたっ!頑張りますっ!」
ふんす!
再度やる気が出るエル。
「……私も頑張る。」
こちらも気合い十分だ。
ここまでやって、ふと気づいてしまったかすみ。
どちらも痩せている。
しかし、身長差が激しい。
これは、エルが有利になってしまうのではないだろうか。
バァン!
「わっ!?」
巨大な破裂音。
爆発音にも近い。
驚きのあまり跳び跳ねてしまうかすみ。
その音は、パンチングマシーンから出たもののようだ。
エルがそれを殴ったのだ。
こんな音が出るのだろうか。
ドキドキと心臓がうるさいかすみはそんな疑問が浮かんでいた。
「こんなものですかね……。」
なんのことはない。
いつも通りな様子のエルがそう言う。
これほどの轟音であったが、数字が表示されない。
測定不能だったのだろうか。
「す、凄いね……。」
「本当ですか!?私、格好良かったですか!?」
キラキラ。
大人びた美しさのエル。
そんな彼女が、その容姿とは正反対に子供のような目の輝きを見せている。
「う、うん……。格好良かったよ……あはは……。」
「……ふふ、かすみちゃん、そんな金髪ゴリラに気を使わなくて良いよ。」
「は?」
一変するエル。
かすみに見せていた無邪気な可愛らしいものから、鋭い視線へ変わった。
「……見てて、かすみちゃん。私、頑張るから。」
グローブを着けるゆかり。
「う、うん。その……無茶はしないで。」
「……行くよ……。えいっ。」
ぺちっ。
測定不能。
こちらは恐らく弱過ぎるのだろう。
グローブを着け、やる気になったエル。
バンバン!
両手を叩いている。
そして、シャドーボクシングをし始めた。
先ほどまで渋っていたとはとても思えない姿だ。
「……かすみちゃんは……。」
「うん?」
「……力が強い子の方が良いの?」
ピクリ。
ゆかりの言葉に静止するエル。
聞き耳を立てていた。
「うーん、どうだろう……。」
特にそんなものは考えたことはない。
その為、どちらとも言えないかすみ。
「……。」
シャドーボクシングをやるほどやる気に満ちていたエル。
しかし、今はかすみを凝視している。
あくまで勝負。
となれば、やる気が出るようなことを言わなければやらないだろう。
「そうだなぁ、やっぱり力が強い人の方が格好良いかな。」
「っ!?分かりましたっ!頑張りますっ!」
ふんす!
再度やる気が出るエル。
「……私も頑張る。」
こちらも気合い十分だ。
ここまでやって、ふと気づいてしまったかすみ。
どちらも痩せている。
しかし、身長差が激しい。
これは、エルが有利になってしまうのではないだろうか。
バァン!
「わっ!?」
巨大な破裂音。
爆発音にも近い。
驚きのあまり跳び跳ねてしまうかすみ。
その音は、パンチングマシーンから出たもののようだ。
エルがそれを殴ったのだ。
こんな音が出るのだろうか。
ドキドキと心臓がうるさいかすみはそんな疑問が浮かんでいた。
「こんなものですかね……。」
なんのことはない。
いつも通りな様子のエルがそう言う。
これほどの轟音であったが、数字が表示されない。
測定不能だったのだろうか。
「す、凄いね……。」
「本当ですか!?私、格好良かったですか!?」
キラキラ。
大人びた美しさのエル。
そんな彼女が、その容姿とは正反対に子供のような目の輝きを見せている。
「う、うん……。格好良かったよ……あはは……。」
「……ふふ、かすみちゃん、そんな金髪ゴリラに気を使わなくて良いよ。」
「は?」
一変するエル。
かすみに見せていた無邪気な可愛らしいものから、鋭い視線へ変わった。
「……見てて、かすみちゃん。私、頑張るから。」
グローブを着けるゆかり。
「う、うん。その……無茶はしないで。」
「……行くよ……。えいっ。」
ぺちっ。
測定不能。
こちらは恐らく弱過ぎるのだろう。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
会社員の青年と清掃員の老婆の超越した愛
MisakiNonagase
恋愛
二十六歳のレンが働くオフィスビルには、清掃員として七十歳のカズコも従事している。カズコは愛嬌のある笑顔と真面目な仕事ぶりで誰からも好かれていた。ある日の仕事帰りにレンがよく行く立ち飲み屋に入ると、カズコもいた。清掃員の青い作業服姿しか見たことのなかったレンは、ごく普通の装いだったがカズコの姿が輝いて見えた。それから少しづつ話すようになり、二人は年の差を越えて恋を育んでいくストーリーです。不倫は情事かもしれないが、この二人には情状という言葉がふさわしい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる