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執着旦那と愛の子作り&子育て編

僕はついている。

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自分で慰めた後。
簡易的につけられた水場で手を清めながら、小さくため息をついた。
魔力は満ちて落ち着いたが、心情的には物足りない。
シャーリーは魔法石でしのいだというが、すごいと思う。

「僕はもうくじけそう・・・」

思わずお腹を撫でる。
この状況ではそんなことは言ってられないのだが、それでもタリスマンと指輪の魔力も切れてしまう前にどうにかしなけば。
主にゾルにだが無理やり持たされた、魔力の込められたタリスマンと指輪がこんなに役に立つとは思わなかった。

これはあくまで、ガリウスが仕事で戻れなかった時の予備だったのだが。

この子達の為にも一刻も早くここから出なければならない。
ハンカチで手を拭きながら、これからどうしようか考える。
ゾルは外傷はないように見えるのに、相変わらず目を覚ましていなくて、近寄りそっと顔を覗き込んだ。
ただ寝ているのではなく何かあるのだろうか。
手錠は固くてどうにもならないが、鎖の端が地面に杭で打たれていて、せめてそれは取ってやりたくて、シャリオンはそれを掴んで引っ張ってみるが、見た目以上に深く刺さっているらしくびくともしなかった。

「・・・、ごめんね」

何時だってシャリオンの所為で何かに巻き込まれているゾルを見ると、そんな言葉が自然と出てきた。
上着はゾルに掛けてしまっているため、少し寒さを感じて腕をさする。
シャリオンは何かを探すために、扉に手を掛ける。

外には先ほどのの冒険家の男が居るはずだ。
していたことがしていたことの為、恥ずかしさがあって気まずい。

だが、扉はここしか無くて、シャリオンは意を決して扉を開けたのだが扉の前は誰もいなかった。
だがあのとこもいないが、そこには闇しかなかった。
真っ暗で何も見えない。

「・・・困ったな」

さっきの男が明かりを持って行ってしまったのだろうか。
しかし、部屋の中には明かりは一つしかないため、もしゾルが起きた時のためにも持っていくことは出来ない。
全貌も見えていないため、大声を出すこともできない。

「・・・、」

シャリオンは部屋の外にでると扉を閉めた。
本当はあけておきたかったが、この暗闇では目立ってしまう。
状況が分からない今、それが悪く転んでしまうのを避けたかった。

暗闇に恐怖で心音が上がる。
壁に手を当てると迷わないように、その歩数を数えながら歩みを進めた。

・・・
・・


数えながら歩きを進めて数分が経った。
それから、2つの部屋があったがいずれも真っ暗だった。
見えないが部屋の中に気配はなく、明かりもないためそのまま通り過ぎる。
もう自分が目を閉じているのか、開いているのか分からなくなるころ。
壁を手を伝わせながら上下に動かしていたのだが、その手に再びドアノブが触れた。

「・・・」

緊張のあまりゴクリと息を飲みながら、そっとドアノブを回し引いた。
すると、一筋の光が暗闇に引かれる。

明かりだ。

歓喜と警戒を抱きながらそっと開けると、キィっと音をたてた。
眩しさの中で見えたのは神官服の様だった。
彼はこちらに瞬時に気が付き、壁に張り付いた。
シャリオンは部屋の中に入ると、自分の口元に指をあてて騒がないようにとジェスチャーする。
しかし、ずっと暗闇に居たシャリオンにはそのわずかな光も眩しくて両眼を閉じた。

「っ・・・眩しい・・・」
「ッ」

男が息を飲んだのが聞こえた。
シャリオンは眩しさに目を閉じていたが、冒険家の男が警戒するような強暴な様子はなく何もしてこない。
それでも、突然憤激したのは事実なので、相手を刺激しないようにしながら距離おいて立った。
漸く目が慣れてきて薄眼から徐々に開くと、やはりそこに居たのは神官の男だった。

「僕は君に手を上げない。約束する」

男はこちらを睨んでいるが、どちらかと言えば怯えて威嚇する様にこちらを見てきた。
シャリオンが話しかけても、じっとこちらを見てくるだけで、シャリオンはあきらめずに言葉を続ける。

「君に聞きたいことがあってここにきたんだ」
「・・・、」
「君はシディアリアの神官じゃないのかな」
「・・・そう」
「ディディ殿の衣服に同じ紋章があったんだ」

シャリオンがホッとしたように言うと、男は視線を合わせた。

「出方なら、知りません」
「うん」
「・・・?」

素直に頷けば男はいぶかし気に眉を顰めながらこちらを見てきた。
出口を知っていれば、こんなところに居るわけがないだろう。
そうは言っても全体を見ようとは思っているが。

「怖く・・・ないの」

怖いか怖くないかと言ったら怖いに決まっている。
しかし、今はすくんで動けないわけじゃない。

「怖いけど、・・・慣れてしまったというか。
・・・僕、何回か誘拐されてるから」

乾いた笑みを浮かべてそう言うと、驚いたように見開いたが男は皮肉そうに笑った。

「・・・貴族は、大変だね」
「んーまぁ。だから君も大丈夫だよ」
「・・・なにが?」
「言ったでしょう?何回か誘拐されてるって。
つまり僕はその度に無事に家に帰れてるってことだからね」

人に頼るばかりで歯痒いことこの上ないが、今は彼等を頼るしかない。
シャリオンはそう言いながら悔しさを隠しつつ言葉を続ける。

「それに僕が無事に帰らないと、・・・僕をここに連れてきた人が危ない気がするんだ。
その理由も気になるし」

ディディが最後に口にした謝罪が気になる。
恐らくこうなることが分かっていたからだろうが、何故こんなことをしたのか。
話している最中はそんな風には感じなかったからだ。

「・・・、きっとあの男が、許さない」
「あの男・・・?・・・、・・・君の身内の人・・・?」
「・・・、さっきの男」

断片的な話し方で一瞬わからなかったが、冒険家の男は神官の男を閉じ込めた人物と仲間だと思っている。
だから自由になったとしても自分は許されないと、・・・そう言いたいのだろう。
シャリオンは相手の言いたいことをくみ取るとコクリと頷いた。

「あぁ・・・すごい剣幕だったもんね」

そう尋ねると男は、視線を逸らした。
黙りこんでしまい、怒らせてしまったかと思った。
しかし、男はゆっくりと口を開いた。

「・・・あの男を、信じないの?あなたを罵倒したのに。それに、私・・・犯人かも、しれないよ?」
「話しの一部しか聞いてないし・・・。それにこの異常事態に争ってても仕方ないでしょう?」

シャリオンがそう言うと、神官の男がこちらをジッと見てきた。

「・・・半分あってる」
「まぁ、こんな時だから助け合って」
「違う。そうじゃない。私・・・犯人の手伝いしてる」
「え?」

コクリと男は頷いた。

「ごめん。・・・あなたの所為と言ったの、・・・本当は間違ってる」
「・・・、・・・そう」
「八つ当たり。・・・本当は私の所為・・・私が、・・・私が弱いから・・・」

最後の方は悔しさなのだろうか、涙声だった。
その気持ちが、シャリオンには分かった。
落ち込みや恐怖を見せないようにしていたが、今のシャリオンも同じ気持ちだった。
シャリオンは神官の傍まで近寄ると、背中を優しく撫でた。
犯人の手伝いというよりも、させられているのだろう。

「っ・・・っ・・・」
「ここから無事出れればそうじゃなくなる」

そう言うと男は顔を上げた。
涙が頬を伝っていて、シャリオンはそれをハンカチで拭った。
近くで見ると男はやつれているだけでなく、鉄の首輪のあたりが赤黒く跡がついている。
引っ張られたりしてついた後だろうか?
冒険家の男は自分が正しいと思ったことにまっすぐなのだろうが、少々短絡的にも見えた。
この神官の男が身内だと知って、彼を悪だとしか見えないのかもしれない。

「・・・まずはさっきの冒険家の男を説得しなきゃね」

少々暴走気味ではあるが、あの力は頼りになるだろう。
しかし、そう言うと神官の男が動きを止めた。
あんな暴力を何度も振られていたならば、こういう反応になるもの仕方がないかもしれない。

「彼を説得するよ」

そう言うと、困惑で瞳が揺れる。

「こんな異常事態に気が立っているのかもしれない」
「っ・・・無理っ」
「でも、」
「あなたの、知り合いは、あの人に隷属の術が、掛けられてるっ」
「え・・・?」

余り聞きなれない言葉に意味が分かるまでに時間を有した。
そして分かると唖然とした。

「本当に・・・?」
「っ・・・私と、逃げよう?」
「ッ」
「知り合いも、連れてく」

困惑しているとシャリオンは手を握られ引っ張られた。

☆☆☆

連れて行かれたのは先ほどの通路ではなく、薄暗いが光のある隠し通路だった。
シャリオンが驚いてそれを見ていると、彼は少し先でこちらをうかがってきていた。
待ってくれているようだ。

「ここは・・・」
「・・・、昔の通路」
「昔?」
「大昔は城だった」
「え」
「だから、こういう廊下ある」

城ならば隠し通路があるのも納得だ。
だが大昔というのは驚いた。
ここはどこの古城なのだろうか。

「どこなんだ。・・・どこかの領主の城か・・・?」

一緒に捕らえられているこの神官に、答など求めてなかった。
しかし・・・。

「シディアリア」
「え!?」
「っ・・・煩い」
「ご、・・・ごめん」

困惑する頭で、いろいろなことを組み立てる。
まさか、ここがシディアリアだとは思わなかった。
シディアリアというと、直前に会ったディディを思い出した。

「・・・というと、ここが神殿なの?」
「?・・・ちがう。ここは城。古代にあった城」

もう一度同じことを言う男。
良くわからないことが、さらに良くわからないことになりそうで、城についてそれ以上聞くのは止めた。

代わりに、彼のことが気になった。
最初は必要以上に情報を与えまいとあえて自己紹介はしなかった。
しかし、ここがシディアリアで、この神官はその神殿の者となるなら話は違ってくる。
冒険者の男が言っていたように、本当に彼はシャリオン達の見張りなのだろうか?
その線は消せないが、そう言うことが出来そうに見える人間ではなかった。

・・・とは言っても僕は騙されやすいのだけど

シャリオンは苦笑を浮かべながら、迷っていても仕方がないので尋ねることにした。

「ディディ殿とは知りあい?」
「・・・、」

その問いかけにピクリと動いたが、コクリと頷いた。
というと、あの冒険家が『身内が犯人』と言っていたと言う事は、この男は彼と関係があるということだ。

「そうなんだ。僕、ここに来る前に彼と話しをしていたんだ」

そう言いながら、冒険者の男が『俺はここに入れられる前、この島で一番偉い人間にあっていて、気づいたらここに居た』と、言った言葉を思い出す。
すると、神官の男が振り返るとこちらを見てきた。

その目は焦りと、なにか薄暗いものを感じた。

「・・・、そう」
「彼が・・・心配?」
「・・・どうして?・・・私も、その人にここに閉じ込められた」
「そうなんだ。・・・いや、身内と言っていたから、こんなことされたのは驚いているかもしれないけど、心配するんじゃないかなって」
「・・・、」
「でも、彼何かあるんだと思うよ」
「・・・どうして?」
「僕をここへ飛ばす前に謝ってきた。・・・それにこの島にパートナー居るって言ってたし」
「!!」
「だから、そんな非道なことは・・・、・・・あぁ、・・・でも」

そう言いながらも、シャリオンは嫌な想定をしてしまう。

「もし、・・・そのパートナーが恋人で、・・・・誰かに囚われていて、・・・そのために僕達がここに閉じ込められているとしたら、・・・困ったことになってしまうね」
「っ・・・どうして、そんなに平然としてるの!」

悲痛にそう言う神官の彼に言われて確かにそうで苦笑を浮かべてしまう。

「・・・、・・・・彼がここに飛ばす前、・・・本当に辛そうだったんだ」
「・・・、」
「僕、・・・子供を授かっててね」
「っ」
「それを本当に嬉しそうに祝福して、加護を授けてくれたんだ。・・・けど、すぐに表情が硬くなって。
・・・こういう事だったのかな」
「・・・」
「彼の助けたい人が助かると良いんだけど」

シャリオンは心からそう思っているが、自分より先にここに居て恐怖を味わった彼には無神経だったかもしれない。
きつく睨まれてしまう。

「どうしてっ」
「でも、僕もしてたと思うから」

シャリオンがそう言うと神官は驚いたように目を見開く。

「伴侶や・・・家族を天秤に取られたら、・・・たぶん誰かを犠牲にすると思う」

自分が善人だなんて思ったことは無い。
勿論、それが命を奪う事なら悩むはずだ。
けど、ガリウスやシャーリーにレオン、・・・そして今は子供たちも。
彼等を取られたら、シャリオンはその選択をまず自分に向けるだろう。
それが出来ないなら、・・・他の誰かを・・・。

考えたくないことだが、思わず思い浮かべると指先が微かに震えた。
それを気づかれないように手を握る。

「っ・・・っ・・・」
「!・・・泣かないで。・・・怖がらせたいわけじゃないんだ。
さっき言ってた『大丈夫』と言うのは本当だよ?
僕はいつだって誰かに助けられてたから、だから今回だって大丈夫だから!」

そう言いながら自分の力の無さを心では悔やんでいた。
泣きそうになるのを自身はこらえながら、ハンカチで彼の目元を拭う。
不安になるのは当然だ。
言うべきことではなかった。身内に天秤にかけられて、彼は選ばれなかったのだから。

心では相変わらず、ガリウスに連絡は届かないし、ゾルもきっとまだ目が覚めていない。
どうやったら隷属をとけるのか・・・。不安ばかりが募る。

シャリオンはなるべく声が落ち込まないようにしながら話しかけた。

「そうだ。・・・自己紹介をしていなかったね。僕はシャリオン。君は?」
「・・・ジジ」
「そう。よろしくね。ジジ」
「・・・うん。・・・、・・・ごめんなさい。シャリオン様・・・私」

そう言うと、また泣きだしてしまった、ジジに苦笑をする。
シャリオンよりも体格は少し大きいのだが、少し大きな弟が居るようだ。
苦笑を浮かべて、彼が落ち着くまで肩を撫で続けた。

「僕のことはシャリオンで良いよ」
「っ・・・っ」

ポロポロと流れる涙は、とめどなく続く。

「そんなに泣くと脱水症状になってしまうよ。・・・さぁ行こう?」

手を差し伸べると、ジジはその手を握る。
2人で歩きながら、ゾルの部屋へと向かう。
その間に話して分かったことは、ジジはディディにこんなことをされても信頼している様だった。
少し悲し気にしつつも、ジジはシャリオンにディディの弁明をした。
本当は素晴らしい人なんだと。
シャリオンは少ししか話していないが、それは何となくわかる。

「司祭は誰でもなれるものじゃない」
「この島で魔力が大きい人、だっけ?」
「そう。・・・ディディ様はこの島で一番魔力がある。一番偉そうに出来るのに、でもそれをしない」

ディディの説明では司祭は魔力があるものがなるが、偉い者ではないと言い切った。
だが、ジジの言い方だと力をかざすことも出来そうに聞こえた。
それをしないのは彼の性質の様だ。
そんな人物に、こんなことをさせたのは・・・一体誰なのだろうか。
脳裏に浮かぶ、あの辛そうな表情を思い出すと、なんだか苛立ちもわいてくる。

・・・このままじゃ、・・・けど

原因を究明したいが、すぐに子供の存在を思い出してしまう。
シャリオンは自分を制した。

駄目だ・・・今はとにかく無事に出ることを考えないと

そう、思案を巡らせながらジジの話を聞いた。

「私達は・・・小さいものしか送れない」
「小さいものでも送れるのはすごいじゃないか」
「そんなことない。ウサギとかそういうのくらいしか」
「僕なんてほとんど魔力なくて、・・・ガリィに・・・伴侶に頼りきりだよ」

シャーリーはそれなりに魔力があるが、シャリオンはからっきしだ。

「生き物が送れるなんて、・・・、・・・、・・・!!」

そう口にしながらシャリオンは思わずジジの腕を引いた。

「っ・・・?」
「そ、・・・それは、アルアディアにも飛ばせるの?」
「え?・・・うん。・・・あ!そうか!助けをよべる・・・!」
「違う!」
「・・・え?」
「違う・・・・違うんだ・・っ・・・」

そう言うと、ジジは不思議そうにしていたが、ハっとした。
そして、困ったような笑みを浮かべたが、こくりと頷いた。

「うん。大丈夫。・・・でも少し魔力が」
「っ・・・これを使えないか・・・?」

シャリオンは今度こそ泣きそうになりながら、タリスマンと指輪をジジに渡す。

「これは・・・伴侶様の魔力?」
「・・・っ・・・そう」
「ごめんね。・・・私のほうが、しっかりしないとなのに。
大丈夫。ちゃんと送るよ伴侶様の元に」
「っ・・・うん」
「・・・ごめんね。あなたを」

悲痛そうに言うジジにシャリオンは首を横に振る。
震えそうな声を何とか制御すると、ジジを見上げた。

「ううん。僕はやっぱりついている。ジジがいてくれたから助かった」
「・・・、・・・、・・・シャリオン。やっぱり君はお人よしだよ」

そう言うと、ジジはシャリオンを優しく抱きしめた。
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