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最終章
再会
しおりを挟む吉田障子はあっと顔を上げた。永遠に動くことのない丸時計の針が目に映る。
夜の教室だった。障子は並んだ椅子の一つに姿勢よく腰を下ろし、太ももに手を重ねていた。いったい何故、いったい何時、どうやってこの教室を訪れたか、その一切を覚えていなかった。ただ、深くは悩まない。また無意識に教室を覗き込み、そうしていつもの様に席に着いてしまっただけだろうと、障子は別段に表情を変えることなく立ち上がった。何も書かれていない黒板を見つめながら椅子をしまい、静かなばかりの教室を見渡し、止まったままの時計を見上げ、教室を後にする。それは旧校舎の広間で五人目のヤナギの霊である大野木紗夜と別れてから、はや、数百回と繰り返された一連の動作だった。
障子は、一歩、一歩、と歩行を確かめながら廊下を進んでいった。ペタリ、ペタリ、と上履きがリノリウムを踏み締める。夜の校舎は延々と終わりがなく、扉に掲げられたクラスプレートも、趣きの違う教室の様子も、階段も、トイレも、独特の匂いがする特別教室も、何もかもがただ過ぎ去っていくばかりの景色のようで、曖昧な夢の風景のようで、それらが行き先を告げる道標とはなり得なかった。だから障子は自身の歩みに意識を集中した。とにかく歩き続けようと、きっと誰かに出会えると、立ち止まってはならないと、ペタリ、ペタリ、ペタリ──。
孤独な夜の静寂において、そんな軽快なリズムが心地良かった。
星が綺麗だなぁ、と思った。気が付けば障子は廊下の窓を見上げていた。針のように先の尖った三日月は赤い糸にしか見えない。ただ、雲のない夜空に浮かんだ星々の瞬きが美しい。障子は呆けたように肩を落とし、おもむろに、窓に向かって手を伸ばした。
ギシリと廊下が音を立てる。
その音に、はっと目を見開いた障子は慌てて足元に視線を落とした。校舎はいつの間にやら木造の古びた佇まいに様相を変えてしまっている。それを疑問に思うことはなく、障子はまた、一歩、一歩、と夜の校舎に足を踏み出していった。一歩、一歩──。
木の匂いが心地良かった。肌を包む空気はほんのりと暖かく、時折、ふっと乾いた土の匂いが頬をくすぐった。
障子は再び夜空を眺めていた。教室の机に肘をつき、椅子にだらりと腰を下ろし、カーテンを白く透かす仄かな月明かりに微睡んでいた。うつら、うつら──。
窓の向こうの景色は鮮明だった。校舎の様相もはっきりと目に映っていた。ただ、ぼんやりとする。それは眠気か、疲労が思考を妨げているのか、それとも入り乱れる記憶に自我が薄れかかっているのか、彼には分からなかった。
とにかく、とにかく、とにかく、あの人に会わないと、あの子を探さないと──。
あっと顔を上げる。丸時計の針は止まったままである。おもむろに立ち上がると、静かな教室を見渡し、廊下に出た。延々と終わりのない夜の校舎を歩いていく。
とにかく、とにかく、とにかく、あの人に──。
あの人って誰だっけ。
ふと、障子は首を傾げた。体育館の中だった。ステージの端に腰を下ろし、艶やかな栗色のアリーナに向かって足をぶらつかせ、天井に巡らされた鉄骨を眺めていた。挟まったバレーボールの青い線が鮮明だった。
また歩き始める。
とにかく、とにかく、とにかく、あの子を──。
あの子って誰だっけ。
障子は両手を広げてみた。それは幼くも小さくはない男の手で、自分の手とはとても思えず、それでも自分の意思で動かせることは分かった。
自分は別の誰かである。
そう思った。
そもそも自分とは誰か。
それは分からなかった。
「相変わらず、背負ってるねー」
声が聞こえた気がした。無邪気な少女の声だった。
雨上がりの花のような匂いが鼻の奥をくすぐると、障子は立ち止まり、暗い廊下を見渡した。
自分の中に誰かいる。
そう思った。
誰かを背負っている。
障子はまた手を広げると、そっと背後を振り返り、誰かに語りかけるように、間延びした声を上げた。
「おーい」
「王子ぃ!」
声が返ってきた。無邪気な少女の声である。
あっと身構える暇もなく、声の主が誰かも分からぬままに、凄まじい衝撃と共に、障子の体が暖かな熱に包まれた。長い黒髪が視界を覆う。いい匂いがした。太陽の光をいっぱいに浴びた花の香り。柔らかいと思った。力強く、暖かく、柔らかく、細く、折れてしまいそう。赤い唇が見えた。白く細やかな肌に浮かんだそれは雪原に散った鮮血のようで、鼻水と涙と唾液に、とっと艶めかしい線を引いている。
障子はカッと顔が熱くなるのを感じた。赤い唇が目の前にあったのだ。吐息があまりにも近い。柔らかさがいやに生々しい。
「なーに発情し合ってんの」
ノシノシと足音が近付いてきた。障子はあわあわと視線を揺らす。見覚えのある小柄な女と見覚えのない長身の男が、長く細い黒髪の向こうに現れる。
やっと状況を理解し始めた障子は「うわあっ」と情けない声を上げると、正面からギュッと抱き締めてくる姫宮玲華の吐息から何とか逃れようと、モゾモゾと体を動かし始めた。だが、玲華は信じられないような力で障子を離そうとせず、やがてバランスを崩した二人はそのまま廊下に倒れてしまった。
「えーん、王子ぃ」
「ちょ、姫宮さん、離れてって……!」
「いやあ!」
玲華の力がさらに強くなる。それは細身の少女の力であり、なにも人の域を超えた、凄まじいパワーというわけではなかった。が、いかんせん障子も細身であり、さらには非力であり、廊下に寝転がった状態では、同じくらいの背丈の玲華の全力のハグから逃れる術がなかった。ジタバタと体を揺すってみるも、少女の鼻水と涙と唾液に塗れていくばかりである。
「たく、いつまでおんおんと泣き喚くつもりなのよ、アンタら」
やれやれとした睦月花子の声が届く。障子は微かに首を倒した。すると、ヒッグ、と喉が震える。ヒッグ、ヒッグ、と嗚咽が止まらない事に気が付く。障子は無意識に涙を流していた。別に何も悲しくなどなかった。怖くもなかった。怒ってもいなかった。寂しかったわけでもなかった。どうして泣いているのか、彼には分からなかった。障子は「何で」と必死に顔をしかめようとするも、でも、どうしても涙は止まってくれなかった。
玲華の熱い息が頬を叩く。彼女の泣き喚く声が耳元で大きくなる。
それに合わせるように、障子もまたわあっと大きく口を開けて、わんわんと声を上げた。喉を焦がすような激情が溢れ出て止まない。全身が焼けるように熱く、胸が締め付けられるように苦しく、だけどほんの少しだけ心地良い。少年と少女の慟哭が夜の校舎に響き渡った。
ひとしきり泣くと、やがて落ち着きを取り戻してきた障子は、のそりと顔を上げた。障子と玲華のすぐ側で、花子と長身の男が何かを話し合っている。長身の男は腕を組み、何やら不満げな様子である。その右腕には陰影の見事な髑髏のタトゥーが描かれてあった。障子は、彼が清水狂介という名の暴走族だという事を思い出した。
「落ち着いた?」
障子の視線に気が付いた花子が首を動かす。狂介も続くと、依然として廊下に寝転がり、玲華と抱き合ったままだった障子はあまりの恥ずかしさにボッと顔を真っ赤にした。玲華から逃れようとまたバタバタ身体を揺すり始める。
「ちょっと姫宮さん、もう、いい加減っ……」
「ゔうえぇーん! 王子いいいぃ!」
玲華は泣き止む気配がなかった。人の域を超えた、凄まじいエネルギーである。流石に怖くなった障子は救いを求めるように視線を上げた。ため息をついた花子は、玲華を羽交締めにひょいと持ち上げると、障子から引き剥がしてやった。
「やだあ! 王子っ、王子ぃ!」
「やだあ、じゃないっつの。アンタは赤ちゃんか」
「あ、ありがとうございます」
ペコリと頭を下げ、障子はフラフラと立ち上がった。星明かりのためか、夜の校舎はずっと先まで見渡すことが可能であり、視点が上がったためか、それとも澱んだ感情を全て吐き出せたからか、思考が先ほどよりもずっと鮮明だった。いつまでも泣き止まない玲華を花子が乱暴にあやしている。二人から視線を逸らした障子は、恐る恐る、すぐ側に立つ長身の男を見上げた。清水狂介は腕を組んだまま、教室側の壁に背中を預けていた。
「母親には会えたのか」
障子は肩を跳ね上がらせた。「い、いえ」と首を振ってみせる。
狂介は廊下の窓に映る夜空を見つめたまま「そうか」と呟いた。抑揚のない声だった。が、まるでイヤホンを通した音のようにハッキリと耳に伝わり、それが暴走族である彼の風体と合わさって、威厳を感じさせる圧力となった。障子は恐々と肩を縮こめてしまった。沈黙が重苦しい。
「で、どうすんのよ」
やっと玲華が落ち着きを取り戻してくると、メソメソと鼻先を赤くした彼女を腕に抱いたまま、花子は狂介を振り返った。
「お前はソイツらを外に出してやれ」
「アンタは?」
「俺は俺でやる事がある」
「やる事ってアンタまさか、まーたお絵描きでも始めようってんじゃないでしょうね」
「まだ未完成だ」
「ああん?」
「あとは任せたぞ」
そう言って、狂介は背中を向けた。ブラック&グレーの髑髏のタトゥーが星空を見上げる。花子は般若の表情でニュッと左手を伸ばすと、狂介の首根っこを掴んだ。
「まぁ、このクソ骸骨の言うことも一理あるか」
「髑髏だ」
「先ずはこの子たちを外に出してあげないとね」
玲華を右腕に、左手で狂介の首根っこを押さえたまま、花子はそう微笑んでみせた。気弱な後輩に向けた優しげな笑みである。障子は引き攣った笑みを返した。
「ああ、そういや他にもいるんだっけ。ねぇちょっと姫宮玲華」
「ふぇ……?」
「アンタの他にも二人、ここに迷い込んだ奴らがいるのよね?」
「ふ、ふたっ……ふぐっ……ふた……?」
「たく、いつまでメソメソするつもりよ。すぐ外に出してやるから安心なさいっつってんでしょーが」
「さ、三人……いるもん。あ、あだじ……と、お婆ちゃんと、麗奈ちゃん……。あと変態も……」
「麗奈ちゃん? やっぱりあのクソモブウサギもここを彷徨ってるのね?」
花子の語調が荒くなる。玲華は「ひぃ」と息を呑んだ。
「どうだっつのよ、ええ?」
「あの……」
消え入りそうな少年の声を耳にすると、花子は努めて優しげな笑みを浮かべた。
「どうかしたの?」
「あ、その……他にも、いて……」
「ん?」
「その……僕の、他にも……」
「んん?」
「何人だ」
狂介の平坦で威厳ある声──障子にとって──が、鬼の表情で聞き耳を立てる花子の声と重なる。障子は恐怖心から喉を掠れさせてしまった。玲華の泣き喚き気団が再び発達を見せ始めると、いよいよと我慢ならなくなった花子は狂介を放り投げ、モジモジと下を向いた障子の隣に玲華を並べた。コツン、ゴツン、と二人の頭に軽く拳骨を下ろす。
「いい加減シャキッとなさい! いつまでも甘えてんじゃないわよ!」
障子は慌てて姿勢を正した。隣では玲華が立ったまま白目を剥いている。ゆっくりと立ち上がり、埃を払う仕草をした狂介がまた「何人だ」と質問すると、障子は「ぼ、僕の他に、十人くらいです!」と授業中に手を挙げて発言する生徒さながらに声を張った。
「十人ですって?」
花子の口があんぐりと大きくなる。狂介もまた、表情に変化はなかったが、驚いたように腰に手を当てた。
「あ、もしかしたらもっといるかも……。なんか、その、僕にもよく分かんなくって……」
「その中に知っている者はいたか」
「えっと、み、宮田先輩に、長谷部幸平って先輩、あと、デッカい金髪の先輩……」
「デッカい金髪の先輩ってまさか新九郎? 新九郎もここに来てるってわけ?」
「紗夜……先輩も……。そ、それと田中先輩と、小田くんと、あの……生徒会のメガネの人、戸田さんっていう変なお爺ちゃんと一緒にいて……」
「憂炎と信長も来てるのね。しかも戸田さんって、アンタそれ、伝説のヘボ男じゃない」
「でも、でもっ……」
障子は声を詰まらせた。思い出しくない記憶が鮮明に浮かび上がってきたのだ。
「戸田さっ……と、戸田さんは、う、撃たれちゃってぇ……」
「お前たちも大野木紗夜というヤナギの霊に導かれたわけか」
「ちょーっと待ちなさい。今、なんか不穏なワードを耳にしたんだけど?」
花子は、狂介を押し退けるようにして、少し潤んだ障子の目を下から覗き込んだ。
「撃たれたって言ったわよね? いや、まさかとは思うけど、それって荻野新平の仕業かしら?」
「荻野新平というのは元軍人の男だろう。彼もここを彷徨ってるのか」
「ええ、いるわね。私もさっき撃たれかけたもの」
花子と狂介は、ふむ、と頷き合うと、猫っ毛の髪をくしゃくしゃに乱した少年に視線を戻した。障子は必死に涙を堪えているようで、丸めた肩をプルプルと震わせている。その様子が何とも哀れだった。
「もう大丈夫よ、怖かったわね。あのサイコパスクソヒゲは私がコテンパンにぶっ飛ばしといてやるから、安心なさい」
「あ、あの……お、荻野って人じゃ、なくって……」
障子はグスンと喉を鳴らした。
「なんか、おっきい人で……ふ、文久って……」
「小野寺文久か」
狂介は顎に手を当てた。微かな熱を帯びた声だった。
「小野寺文久ってあの小野寺文久? モブウサギのターゲットだったとかいう」
「で、あれば好都合なのだが。一度会って話してみたかった」
花子は不審者でも見るような目付きで中指を立てると、グス、グス、と喉を鳴らし続ける障子の頭をヨシヨシと撫でた。玲華もハッと意識を取り戻し、「王子ぃ」と障子の肩に白い頬をすり寄せる。
「おーヨシヨシ、目の前で人が撃たれるなんて、そりゃあ災難だったわねぇ。しっかしまぁ、その戸田とかいう伝説のヘボ男、ほんと負けてばっかじゃないの」
「うっ……うっ……」
「ほーら、もう大丈夫だっての、ね? すぐに外に出してあ……て、ああっ! そういやまだ過去を変えてなかったわ! ねぇどうすんのよアンタ、京介コラッ!」
「狂介だ。今の所はどうしようもあるまい」
「たく、どんだけ災難なのよこの子」
「うっ……ぐっ……」
障子は涙を拭うと、背筋を伸ばした。顔を上げて、拳を握り締め、何でもないような表情を作って見せる。
「あ、の……」
グッと目を見開いた障子は、自分の側にいる皆んなの顔を一人一人見つめていった。
「ぼ、僕……」
彼の肩に頬を寄せる玲華は甘えん坊な猫のようだった。ゴロゴロと暖かな喉の震えが伝わってくる。いつも優しげに微笑んでくれる花子は実の姉のようで、時には厳しくもあったが、とても頼もしかった。狂介のことは依然として怖かったが、それでも見ず知らず自分のために色々と考えてくれていることが分かり、いつでも冷静な彼のことを兄貴のように感じ始めていた。
そんな彼らをこれ以上心配させたくはなかった。
障子は、自身もまた小野寺文久に胸を撃ち抜かれ、そして死んでしまっただろう事を、はっきりと覚えていた。
「僕……」
また涙が溢れそうになる。唇を噛み、それを必死に堪えた障子はゴクンと唾を飲み込んだ。
そんな彼の異変に気が付いた花子は深刻そうに首を傾げた。
「まさか、まだ何かあるの?」
「僕、もう……」
「え?」
「もう、死んでて……」
「は……?」
「僕、もう、死んでて……。だ、だから、ここを出ても、助からなくって……」
心配させたくなかった。こんなにも自分に優しくしてくれる人たちをこれ以上悲しませたくなかった。
障子は苦悩していた。
自身の死を受け入れるのは怖かった。ただ、そんなことよりも、自分のために皆んなが苦しむことの方がずっとずっと怖かった。だから、せめて泣くまいと、気丈に振る舞おうとした。自分は大丈夫だよ、と、せめて皆んなを安心させたいと、障子は強い意志で涙を堪えていた。
「こ、ここに来る前に……う、撃たれて……。だから、僕はもう助からない……けど、でも、ぼ、僕は大丈夫だから……! だから……!」
「やるじゃないのよアンタ!」
眩いばかりの花子の声が夜の校舎に響き渡った。それはまるで晴天の草原を走り転げる少女のような笑顔──。
障子はキョトンと目を丸くした。
「ねぇねぇちょっとちょっと京介京介、それってアレよね? もう死んでるってことは、やっぱりアレなのよね? この子って、そういうことなのよね?」
「狂介だ。ああ、そういうことだな」
ふふん、と狂介は特に表情は変えず、長い腕を組んだ。そんな彼の背中をバシバシと叩く花子はやけに嬉しそうで、目がキラキラと煌めいている。
障子は怪訝そうに口を閉じた。心配させたくないとは思った。悲しませたくないとも。だが、まさか笑顔になるとは思わなかった。自分が死んだという話をして、よもや喜ばれるとは、これ如何に。皆んなの幸せを願う障子としてはむしろ笑ってくれてもいい筈なのだが、それでも何やら釈然とせず、眉を顰めてしまった。
「あのぉ?」
「やるわね吉田障子! やる時はやる子だって信じてたのよ、私!」
「ああ、流石は主人公だ」
嬉しそうである。
障子は眉を顰めたまま視線を動かすと、肩に顎を乗せた玲華の様子をチラリと伺った。
「大丈夫だよ、王子」
「ええっと、何が?」
「ほら、あたしって魔女だし、また一緒に生まれ変わればいいじゃん。今度は幼馴染とか。あ、もしかして王子、兄妹で生まれ変わりたかったり?」
やはり嬉しそうだった。いひひ、と無邪気な笑みである。
障子はムッと下を向くと、体を揺するようにして玲華から離れた。そうして頬を膨らませながら、ノシノシと一人、夜の校舎を歩き始める。
「どうしたのよあの子、急に怒っちゃって?」
「思春期なのだろう。俺にもあんな時期があった」
「もー、待ってよ王子ー!」
障子は「ふん」と皆んなを無視した。
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