消えた記憶

詩織

文字の大きさ
37 / 38
誰にも必要とされない女 【丸山美玖 編】

<番外編>勇気を出して

しおりを挟む
恋人になって3か月。

マテオさんはいつも優しくって、心の支えになってて、いつもそばにいてくれる。

でも

「そろそろ帰るね」

自宅で夕飯を作ったあと、しばらくすると帰宅してしまう。

「2人きりでいると我慢できなくなるから」

っと言って、キスをしてくれて帰宅する。

私が恋愛初心者すぎて、マテオさんに迷惑かけてるんだ。

とりあえず知識はあるけど、どうしていいか解らない。

21歳にもなって、高校生でも経験してるのにマテオさんを待たせてしまってる。

だから、少し勇気を出して実行することにしてみた。



「美玖ちゃん、ほんと料理上手いね」

「いえ、1人だからいつも適当なんです。お口に合うかいつも心配で」

「いつも美味しく頂いてるよ。ありがと」

「じゃよかったです」

マテオさんは笑顔で言ってくれてそれがまたドキッとする。

一緒に1~2時間テレビ見ながら話してその後帰宅するのがいつもパターンで

「あ、もうこんな時間か。じゃそろそろ」

と、立とうとしたとき私はマテオさんの腕を掴んだ。

「え?どうしたの?」

「...帰らないで」

小さい声だけど聞こえたと思う。

「美玖ちゃん?」

「一緒に...居たいの」

少し言葉が詰まった感じで

「あ、あのね美玖ちゃん」

「もし、あの、我慢とかなら、あのしないでください」

必死に掴んだ腕だけみながら

「私恋愛初心者だからマテオさんに我慢させてる。我慢してほしくない」

「…」

「何もできないけど、でもマテオさんと経験できるなら」

「...」

「...ダメでしょうか?」


沈黙が流れた。

やっぱりこういうことって女性が言うべきでない?

「美玖ちゃん、もし始まったら止まらないよ?」

「...はい」

「美玖ちゃんは、ほんとかなわないな」

っと笑って私の頬に手を添えて

「マテオさん、大好きです」

「それは反則すぎでしょう?」

そう言ってキスをした。

初めは優しい口のつけるだけのキスで、それはよくしてくれて

でもその後、生暖かいものが入ってきて経験したことないキスにびくついてしまって

「大丈夫、力抜いて」

言われた通り力を抜いたら、身体の色んなところが熱くなって

頭を押さえられて動けなくって、でもそれが気持ちよくって、今まで経験したことない感覚になっていった。

「大丈夫?」

私を見て1言言った。

もう話すことできないくらい、熱い感覚になってしまってマテオさんの目を見た。

「そそる目だな」

今まで見たことないマテオさんの顔があって、それが凄い色っぽくって

「私、身体が変」

「美玖ちゃん大好きだよ」

そう言ってまたキスが始まった。

キスと同時に、多分だけど上の服を脱がされてる感じがして、そう思ったら首筋にキスをしはじめた

「あっ」

「かわいい」

これが感じるってやつなのかな?自分でも初めての感覚によくわらず

「なんか熱いの。身体キュッって」

「美玖ちゃん、それはね感じてるんだよ。もっと感じて」

「ああ、声が...」

「我慢しないで」

いつの間にかマテオさんは私の胸を触りはじめてて、そこにキスをしてる

「ああ、ダメ」

マテオさんのキスに耐えられず、左右に身体を動き出す

「大丈夫、力抜いて。その気持ちに身を任せて」

言われた通りに力を抜き、身を任せ、私はただ声を出すだけだった。

そして、下半身にマテオさんの手が触り、私の声がさっきよりも抑えられなくなった。

「ほんと、美玖ちゃん可愛すぎだよ」

「そこ、ダメなの」

身体がのけぞりそうな感覚に

「ここ?」

「ああ、ダメ」

ダメと言ってるのに、そこを攻める。そして暖かいものも感じて

もう声を抑えることもできず、ただもうマテオさんに任せるだけで、その感覚にゆだねてその先は真っ白になっていた。

「大丈夫?」

ぼーっとする目の前にマテオさんの顔があった。

「痛いと思うけど、痛かったら俺の身体引っかいて。」

「マテオさん...」

「美玖と1つになりたい」

そう言われて、何もかも1つになりたいと思った。


「美玖!」

「い...」

痛いと言いたかった。でも言ったらダメな気がして

「俺の身体しがみついて」

必死にしがみついた。

出た涙をマテオさんがキスしてくれる

私よりマテオさんのが苦しそうな顔をしてて

「ご、ごめん。美玖が痛くって苦しんでるのに、俺すっげ気持ちいい」

ああ、マテオさんは気持ちいいんだ。

「い、痛いけど、マテオさんが気持ちいいなら、私うれしい」

と言ったら、止まって大きな目をして私を見た。

そして、嬉しそうに

「美玖、愛してるよ」

そう言ってキスしてくれて、そっからマテオさんは身体を再度動き出し最後の方はあまり覚えてなかった。




目が覚めたら、ベットの上で2人で寝ていた。

マテオさんを見たら起きていて

「大丈夫?」

って言ってくれた。

「はい」

「ありがとう」

そう言って、私にキスして

「え?」

「俺、ヘタレだから勇気だせなかった。」

「あの、私何もできずで...」

顔を近くによせて

「こんな最高の彼女、俺には勿体ないくらい。だからって手放さないけどね」

そう言って、抱きしめてくれた。


「美玖、愛してるよ」


恋愛初心者の私にはハイレベルな経験だったけど、甘い、甘い体験でマテオさんが喜んでくれるなら、勇気出してよかったと思った。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

大好きな背中

詩織
恋愛
4年付き合ってた彼氏に振られて、同僚に合コンに誘われた。 あまり合コンなんか参加したことないから何話したらいいのか… 同じように困ってる男性が1人いた

君までの距離

高遠 加奈
恋愛
普通のOLが出会った、特別な恋。 マンホールにはまったパンプスのヒールを外して、はかせてくれた彼は特別な人でした。

その「好き」はどこまで本気ですか?

沙夜
恋愛
恋愛に少し臆病な大学院生、高遠 朱音。 自分に自信がなく、華やかな恋愛とは無縁の生活を送っていた彼女が出会ったのは、フランス人ハーフの超人気モデル、サイラスだった。 「一目惚れだ」 甘い言葉で一途なアプローチを受けるが、住む世界が違いすぎる彼を前に「どうせ遊びに決まっている」と、その好意を素直に受け取ることができない。 彼の本心が読めないまま曖昧な関係が続く中、朱音はサイラスが他の女性とキスをする場面を目撃してしまう。 「やっぱり遊びだった」と冷静を装う彼女だったが、その胸には、今まで知らなかった鋭い痛みが走り始めていた。

逢いたくて逢えない先に...

詩織
恋愛
逢いたくて逢えない。 遠距離恋愛は覚悟してたけど、やっぱり寂しい。 そこ先に待ってたものは…

バツイチの恋

文月 青
恋愛
旅館で清掃を担当する一ノ瀬なぎさは、二十九歳のバツイチ独身。二年前に離婚して以来、男を遠ざけてきたけれど、友人の代理で出席した合コンで、やはり人数合わせで参加していた男と隣り合わせになる。 うろ覚えの名前しか知らない、もう二度と会うことはないと思っていたその人は、何と職場のバイトの大学生、富沢悟の兄・修司だった。「私なんか」が口癖のなぎさに、心のままに振る舞うよう教える修司。けれど彼に気持ちを開きかけたとき、彼の辛い恋を知ることとなる…。 自己肯定感が低いなぎさの、明日へのステップとなる本気の片想い物語。 *「お見合い以前」の富沢家の次男と三男が絡みます。

幸せのありか

神室さち
恋愛
 兄の解雇に伴って、本社に呼び戻された氷川哉(ひかわさい)は兄の仕事の後始末とも言える関係企業の整理合理化を進めていた。  決定を下した日、彼のもとに行野樹理(ゆきのじゅり)と名乗る高校生の少女がやってくる。父親の会社との取引を継続してくれるようにと。  哉は、人生というゲームの余興に、一年以内に哉の提示する再建計画をやり遂げれば、以降も取引を続行することを決める。  担保として、樹理を差し出すのならと。止める両親を振りきり、樹理は彼のもとへ行くことを決意した。  とかなんとか書きつつ、幸せのありかを探すお話。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 自サイトに掲載していた作品を、閉鎖により移行。 視点がちょいちょい変わるので、タイトルに記載。 キリのいいところで切るので各話の文字数は一定ではありません。 ものすごく短いページもあります。サクサク更新する予定。 本日何話目、とかの注意は特に入りません。しおりで対応していただけるとありがたいです。 別小説「やさしいキスの見つけ方」のスピンオフとして生まれた作品ですが、メインは単独でも読めます。 直接的な表現はないので全年齢で公開します。

Catch hold of your Love

天野斜己
恋愛
入社してからずっと片思いしていた男性(ひと)には、彼にお似合いの婚約者がいらっしゃる。あたしもそろそろ不毛な片思いから卒業して、親戚のオバサマの勧めるお見合いなんぞしてみようかな、うん、そうしよう。 決心して、お見合いに臨もうとしていた矢先。 当の上司から、よりにもよって職場で押し倒された。 なぜだ!? あの美しいオジョーサマは、どーするの!? ※2016年01月08日 完結済。

偽りのの誓い

柴田はつみ
恋愛
会社社長の御曹司である高見沢翔は、女性に言い寄られるのが面倒で仕方なく、幼馴染の令嬢三島カレンに一年間の偽装結婚を依頼する 人前で完璧な夫婦を演じるよう翔にうるさく言われ、騒がしい日々が始まる

処理中です...