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誰にも必要とされない女 【丸山美玖 編】
<番外編>俺の大事な人 【マテオ編】
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「は?」
縁談!?
「そろそろお前も落ち着いてもらわんと」
美玖と付き合いだして半年過ぎた頃、父親から縁談の話をされた
たまたま実家に帰ってこんな話かよ!
父親は銀行の頭取になっている。
それなりの家柄の娘を縁談にと以前からあったが、何度かしてもこっちは適当だった。
それに今は美玖がいる。
「悪いけど、真剣に付き合ってる人いるんだ」
と、言うと両親もそこにいた姉も驚いてた。
「ええ!?うそでしょ?」
と言う姉。
ちなみに、姉はモデルをしてて未だ男遊びしてるようだが
まぁ、散々遊んでたからな。そう見られても仕方ない。
「しっかりしたお嬢さんなのか」
という父に
しっかりってなに?
それなりの娘ってこと?
「おれが、真剣に付き合いたいから、しっかりも何もない」
と答えた。
美玖はいつも、私なんかと言う。
純粋で1人で頑張って生きてきて、俺なんかよりしっかりしまくってる。
数日して
「連れてこい」
電話がきた
「なに?」
「相手の人だ」
父はそれだけ言うと切った。
昔から頭が固くあまり好きになれなかった。
母はイギリス人。
どこでどうやってあんなカタブツと結婚する気になったんだか
すぐ連れて行ったら美玖はきっと、不安になるだろうな。
少し様子みてからにとおもった。
「マテオさん、私なにかしたんでしょうか?」
「えっ、どうしたの?」
「いや、なんか、うーん。」
「どうしたの?」
「誰かがいつも居る気がするの」
「え?」
「でも、なんだろ?狙われてるとかそういうのではないんだけど」
美玖は、1人でずっと生きてきたから周りの瞬殺力がすごいというか、誰かが見てると思うと、すぐに反応する。
おれは、まさか!!とおもって、母に電話した。
やっぱり、父が美玖のことを調べるぽいことがわかった。
そこまですることないだろ!!
俺は無性に腹がたって、翌日実家に行った。
「親父、彼女のこと調べてるのか?」
「お前が連れてこないからだろ」
「だからって、調べることないだろ!」
俺は拳を握りしめて、親父を睨んだ。
ビックリした親父は
「なら連れてくればいいだろ」
そう言って、リビングから消えた。
「お父さんも悪気はないのよ。最近危ない事件とか多いからね。家族が狙われるとか、マテオのこと心配なのよ」
と母は言う。
「またケバい子なの?あんたそれ系多いもんね」
姉は、面白がっていう。
俺が適当にやりすぎたから、そういう結果なんだろうけど、俺はいいが美玖のことを言われるのは腹が立つ。
「美玖、話があるんだけど」
「え?」
俺のマンションで夕食後の片付けしてる美玖に声をかけた。
「俺のの家族に会ってくれないかな」
「えっ!?」
「俺の大事な人だと紹介したいんだ」
「で、でも…」
美玖は不安な顔をしてる
「俺は美玖のこと本気だから、だから親に会ってもらいたい」
1週間後、美玖を連れて実家に行った
「は、はじめまして。丸山美玖です。」
両親に頭を下げる美玖。
「さぁ、入り口にいないでどうぞ」
と、母はリビングに案内した。
みんな、沈黙になってしまい、そんなとき遅れて、姉が帰ってきた。
「たっだいまー!もうきてる?」
といって、俺たちをみた
「あっ」
と言い、美玖をみて
「え?」
と、ビックリしてる
「随分かわいい女の子ね」
きっと、悪気はないんだろうし、そんなつもりはなかっんだろうけど
「す、すいません。子供で」
と、美玖は言った。
「あっ、いえ、そんな」
姉も少し困ってしまった。
「あっ、美玖さんは大学はどちら?ご両親のお仕事は?」
と、母がいいだし
「み、美玖は…」
と、俺が言い出したとき
「わたし、施設で育てられました。
父が小さい頃に母と私に暴力をして、それで施設に保護されて、その後母は私を捨てて逃げました。だから父も母も知りません。施設では高校までは面倒みてくれますが、それ以降は自立しないといけないので、高校卒業と同時に施設を出て、工場で働いてます」
美玖は下を向いて一気に喋った。
両親も姉も何も言わずだ。
「す、すいません。何もないんです。すいません」
「何言ってるんだよ!美玖はいっぱい持ってるよ。何もないなんてそんなこと言うな」
俺は美玖の手を握り、美玖の気持ちをなだめた。
「まだ、なにかある?」
俺は親父に向かって言った。
「わ、わたし」
「私のせいでもし、マテオさんとご家族にご迷惑おかけしてるのであれば…」
ギュッと手を握りしめて、俺にも繋いだ手が握られ
「わたし、マテオさんとお付き合いさせて頂いて、カフェ、映画、ショッピングモール、遊園地、水族館、全部が始めてで、本当に初めてのことばかりで、やっぱり特殊だと思うんです。でもマテオさんと一緒にいれるのがとても楽しいんです」
「美玖…」
「ワガママですけど、私マテオさんと一緒いたいです」
美玖がこんなにしっかり言うとは思わなかった。
「そーいうわけだから、紹介したしもういいでしょ?」
おれは、もうこの場から去りたくって美玖を引っ張って立とうとしたら
「ちょっ、ちょっと」
と、姉が言い出した。
「何もなくないでしょ?こんなにしっかりしてて、かわいくって、真っすぐで」
と言って、美玖の近くにきて
「姉の美羽って言います。よろしくね!美玖ちゃん」
「あ、あの」
「あ、そうだー、夕飯食べていって!いっぱい作ったのよ!お口に合うかわからないけど」
母はそう言って、台所に行った
「私も手伝うよ」
と、姉も行った
美玖は俺を見て
「えっと」
俺は苦笑した。
姉は気に入ったようだ
父はリビングの窓に向かって歩き外をみてる。
料理が運ばれて、みんなで食べる
「どお?お口にあうからしら?」
「はい!美味しいです。」
「そう、よかった。」
母は笑顔で答えた。
「ねぇ、美玖ちゃん。これ食べたことある?イギリスの料理なんだって」
「いえ、ないです」
「じゃ、はい!美味しいよ」
「すいません」
姉も嬉しそうに、美玖を見てる
「お、おいしい」
親父も座って、食べ始めた。
「俺、美玖とは結婚考えてる」
「えっ?」
ビックリして隣で硬直してる美玖。
それを聞いて
「そか」
親父はそう言った。
母も姉もビックリしてたけど
「家族増えるね」
と言ってくれたが
みんな、どう考えてるかわからない。
ご飯も食べ終わり
「美玖明日仕事なんでそろそろ帰るよ」
と言って、帰る準備した
「あ、すいません。先に渡せず。ほんとつまらないものですが」
あまりの出来事に手土産渡すのも忘れてしまったらしい。
「ありがとうございます」
と、母は笑顔で受け取った
美玖は、頭を深く下げ
「失礼します」
と言って帰ろうと玄関に向かったとき
「美玖さん」
父が急に声かけてきた
「…は、はい」
「頼りない息子ですが、よろしくお願いします」
そう言って軽く頭を下げた
美玖はビックリして
「あ、あ、こちらこそよろしくお願いします」
と、頭を下げた。
俺と美玖は実家を後にした。
親父の1言に美玖より俺のがビックリしてた。
その後、姉から電話かかってきて
「ねぇ、美玖ちゃんってどんなところ行ってるの?何か好きなのあるの?」
と…美玖のことを色々聞いてくる
「美玖は俺の恋人なんだから、関係ないだろ!」
と言うと
「だって、妹になるんだから仲良くしないとでしょ?マテオいない時に食事とか誘いたいなー」
と、美玖を気に入りまくってる
「…美玖は、今まで家族も友達も居なくって1人で生きてきたから、人と付き合うこともまだ慣れてない」
「…そか」
姉は少し黙り
「私は贅沢な人間だなと思ったよ。美玖ちゃんの話聞いて。自分の生き方恥ずかしかった。美玖ちゃんみたいな子は幸せにならないとダメだよ」
俺も思う。美玖は幸せにならないとダメだ。
「はぁ」
両親の前でも結婚考えてるって言っちゃったしな。
本当は先に言うべきだったなと後悔も少ししたが、美玖に本気の本気だってこと言いたかった。
でも、美玖に改めてプロポーズとかって、俺ヘタレだからどうしていいか…
「美玖」
後ろから抱きしめて、美玖の耳にキスをする
「あっ、マテオさん、ちょっと」
美玖は耳も弱いのでつい弱いところから攻めたくなる。
何度抱いても美玖は飽きない。
俺のが経験あるのに、俺が溺れまくって、美玖なしじゃ駄目になってる。
ベットで抱き合って寝て、お互いの体温が気持ちいい。
美玖は幸せそうに寝てる。
彼女に出会ってなかったら自分はどうだったんだろ?まだ色々遊んでたのかもしれない。
本気ってのが面倒で、束縛とかも面倒で、でも美玖なら束縛そかそんなも全く苦にならない。
あどけなくって、何も知らなくってそれでも一生懸命で...
久しぶりに二人で図書館に行った。
始めてあったのがここだから、特別な場所だしね
「久しぶりに来た」
「ね、一時は毎週末きてたのに」
いつも座ってた席にお互い座ると、適度な距離感に座ってたんだなと思った。
美玖は久々に本を読み出したので、俺も面白いものでも探してみるか…
2時間がっつり集中して読んでた美玖が
「あっ、ごめん。集中しちゃった。」
と、言い出したので
「いや、いいよ!そのための図書館だし」
と言った。
「えっ!?」
美玖が声をだした。
「な、な、な、なに?」
俺に向かって動揺して言う
「これ、意味わかる?」
美玖が集中してるのをいいことに、薬指に指輪をはめた。全く気づかないって、改めて美玖の集中力にビックリする。
「あ、あの」
「俺と結婚してくれませんか?」
目を大きく見開き
「わ、わたしなんかと」
「俺でよければ、美玖の側にいさせてください」
「私、何も家柄も」
「そんなのいらない」
目に涙を浮かべる美玖
「俺の奥さんになるの、美玖以外に考えられないんだけど」
「…本当にいいの?」
「この間、俺の親の前でも言ったでしょ?美玖さえよければ俺のそばにずっといてください」
「はい」
ヘタレの俺ながら、思い出の場所でプロポーズしたいと考え、たいした演出も出来なかったが、それでも精一杯考えた
入籍のみでと二人で話してたが、姉が
「美玖ちゃんの花嫁見たい」
と、言い出した。
「わたし、招待する家族も友達もいないから」
美玖は寂しそうに答えた。
「私達だけで十分だよ」
姉はそう言い出し、俺の両親と姉だけが参加した。
ウェディングドレスは、姉の仕事で付き合いあるデザイナーがいて、その人にオーダーメイドで作らせると張り切ってる
早急に依頼し、一番優先に対応させるように言ったらしい。
「あ、あの披露宴もしないのに、オーダーメイドなんて…」
「いいのよ!私がしたいの。私が美玖ちゃん花嫁姿みたいの」
と言って、姉と美玖と二人でイメージを言ったのをデザインしてもらい、ウェディングドレスを作ってもらった。
「美玖ちゃん、すっごい綺麗」
「あ、いえドレスが綺麗なので」
「そんなことない!美玖ちゃんに合わせて作ったんだもん。美玖ちゃんが綺麗なんだよ。ちょっとあんたも何かいいなさいよ」
と言われたが、美玖の花嫁姿みてすぐ言えない。
綺麗すぎて言葉がでない。
「あの…、お義父さん、お義母さん、美羽さん、家族も誰もいない私をマテオさんのお嫁さんに許して頂き、ありがとうございます」
と言って頭を下げてる
「確かに、マテオには私の会社の付き合いのある人の娘さんと結婚してもらったほうが、私も助かるし、マテオ自身も将来の仕事の道ができる」
「ちょ、ちょっと、お父さん!」
姉さんは、ムッとして言う
「けど、君たち二人をみてると、二人で想いやって、お互いを大事に想って、私が忘れてたことを思い出したよ」
母は笑顔で
「子供が幸せになるのが一番だからね。マテオは美玖さんと幸せになるのが一番なのよ」
そんなに大きくない教会で少ない人数での挙式だけど、俺は本当に満足だった。
「幸せになろうな」
「はい!」
美玖、これからもずっと一緒だ。
縁談!?
「そろそろお前も落ち着いてもらわんと」
美玖と付き合いだして半年過ぎた頃、父親から縁談の話をされた
たまたま実家に帰ってこんな話かよ!
父親は銀行の頭取になっている。
それなりの家柄の娘を縁談にと以前からあったが、何度かしてもこっちは適当だった。
それに今は美玖がいる。
「悪いけど、真剣に付き合ってる人いるんだ」
と、言うと両親もそこにいた姉も驚いてた。
「ええ!?うそでしょ?」
と言う姉。
ちなみに、姉はモデルをしてて未だ男遊びしてるようだが
まぁ、散々遊んでたからな。そう見られても仕方ない。
「しっかりしたお嬢さんなのか」
という父に
しっかりってなに?
それなりの娘ってこと?
「おれが、真剣に付き合いたいから、しっかりも何もない」
と答えた。
美玖はいつも、私なんかと言う。
純粋で1人で頑張って生きてきて、俺なんかよりしっかりしまくってる。
数日して
「連れてこい」
電話がきた
「なに?」
「相手の人だ」
父はそれだけ言うと切った。
昔から頭が固くあまり好きになれなかった。
母はイギリス人。
どこでどうやってあんなカタブツと結婚する気になったんだか
すぐ連れて行ったら美玖はきっと、不安になるだろうな。
少し様子みてからにとおもった。
「マテオさん、私なにかしたんでしょうか?」
「えっ、どうしたの?」
「いや、なんか、うーん。」
「どうしたの?」
「誰かがいつも居る気がするの」
「え?」
「でも、なんだろ?狙われてるとかそういうのではないんだけど」
美玖は、1人でずっと生きてきたから周りの瞬殺力がすごいというか、誰かが見てると思うと、すぐに反応する。
おれは、まさか!!とおもって、母に電話した。
やっぱり、父が美玖のことを調べるぽいことがわかった。
そこまですることないだろ!!
俺は無性に腹がたって、翌日実家に行った。
「親父、彼女のこと調べてるのか?」
「お前が連れてこないからだろ」
「だからって、調べることないだろ!」
俺は拳を握りしめて、親父を睨んだ。
ビックリした親父は
「なら連れてくればいいだろ」
そう言って、リビングから消えた。
「お父さんも悪気はないのよ。最近危ない事件とか多いからね。家族が狙われるとか、マテオのこと心配なのよ」
と母は言う。
「またケバい子なの?あんたそれ系多いもんね」
姉は、面白がっていう。
俺が適当にやりすぎたから、そういう結果なんだろうけど、俺はいいが美玖のことを言われるのは腹が立つ。
「美玖、話があるんだけど」
「え?」
俺のマンションで夕食後の片付けしてる美玖に声をかけた。
「俺のの家族に会ってくれないかな」
「えっ!?」
「俺の大事な人だと紹介したいんだ」
「で、でも…」
美玖は不安な顔をしてる
「俺は美玖のこと本気だから、だから親に会ってもらいたい」
1週間後、美玖を連れて実家に行った
「は、はじめまして。丸山美玖です。」
両親に頭を下げる美玖。
「さぁ、入り口にいないでどうぞ」
と、母はリビングに案内した。
みんな、沈黙になってしまい、そんなとき遅れて、姉が帰ってきた。
「たっだいまー!もうきてる?」
といって、俺たちをみた
「あっ」
と言い、美玖をみて
「え?」
と、ビックリしてる
「随分かわいい女の子ね」
きっと、悪気はないんだろうし、そんなつもりはなかっんだろうけど
「す、すいません。子供で」
と、美玖は言った。
「あっ、いえ、そんな」
姉も少し困ってしまった。
「あっ、美玖さんは大学はどちら?ご両親のお仕事は?」
と、母がいいだし
「み、美玖は…」
と、俺が言い出したとき
「わたし、施設で育てられました。
父が小さい頃に母と私に暴力をして、それで施設に保護されて、その後母は私を捨てて逃げました。だから父も母も知りません。施設では高校までは面倒みてくれますが、それ以降は自立しないといけないので、高校卒業と同時に施設を出て、工場で働いてます」
美玖は下を向いて一気に喋った。
両親も姉も何も言わずだ。
「す、すいません。何もないんです。すいません」
「何言ってるんだよ!美玖はいっぱい持ってるよ。何もないなんてそんなこと言うな」
俺は美玖の手を握り、美玖の気持ちをなだめた。
「まだ、なにかある?」
俺は親父に向かって言った。
「わ、わたし」
「私のせいでもし、マテオさんとご家族にご迷惑おかけしてるのであれば…」
ギュッと手を握りしめて、俺にも繋いだ手が握られ
「わたし、マテオさんとお付き合いさせて頂いて、カフェ、映画、ショッピングモール、遊園地、水族館、全部が始めてで、本当に初めてのことばかりで、やっぱり特殊だと思うんです。でもマテオさんと一緒にいれるのがとても楽しいんです」
「美玖…」
「ワガママですけど、私マテオさんと一緒いたいです」
美玖がこんなにしっかり言うとは思わなかった。
「そーいうわけだから、紹介したしもういいでしょ?」
おれは、もうこの場から去りたくって美玖を引っ張って立とうとしたら
「ちょっ、ちょっと」
と、姉が言い出した。
「何もなくないでしょ?こんなにしっかりしてて、かわいくって、真っすぐで」
と言って、美玖の近くにきて
「姉の美羽って言います。よろしくね!美玖ちゃん」
「あ、あの」
「あ、そうだー、夕飯食べていって!いっぱい作ったのよ!お口に合うかわからないけど」
母はそう言って、台所に行った
「私も手伝うよ」
と、姉も行った
美玖は俺を見て
「えっと」
俺は苦笑した。
姉は気に入ったようだ
父はリビングの窓に向かって歩き外をみてる。
料理が運ばれて、みんなで食べる
「どお?お口にあうからしら?」
「はい!美味しいです。」
「そう、よかった。」
母は笑顔で答えた。
「ねぇ、美玖ちゃん。これ食べたことある?イギリスの料理なんだって」
「いえ、ないです」
「じゃ、はい!美味しいよ」
「すいません」
姉も嬉しそうに、美玖を見てる
「お、おいしい」
親父も座って、食べ始めた。
「俺、美玖とは結婚考えてる」
「えっ?」
ビックリして隣で硬直してる美玖。
それを聞いて
「そか」
親父はそう言った。
母も姉もビックリしてたけど
「家族増えるね」
と言ってくれたが
みんな、どう考えてるかわからない。
ご飯も食べ終わり
「美玖明日仕事なんでそろそろ帰るよ」
と言って、帰る準備した
「あ、すいません。先に渡せず。ほんとつまらないものですが」
あまりの出来事に手土産渡すのも忘れてしまったらしい。
「ありがとうございます」
と、母は笑顔で受け取った
美玖は、頭を深く下げ
「失礼します」
と言って帰ろうと玄関に向かったとき
「美玖さん」
父が急に声かけてきた
「…は、はい」
「頼りない息子ですが、よろしくお願いします」
そう言って軽く頭を下げた
美玖はビックリして
「あ、あ、こちらこそよろしくお願いします」
と、頭を下げた。
俺と美玖は実家を後にした。
親父の1言に美玖より俺のがビックリしてた。
その後、姉から電話かかってきて
「ねぇ、美玖ちゃんってどんなところ行ってるの?何か好きなのあるの?」
と…美玖のことを色々聞いてくる
「美玖は俺の恋人なんだから、関係ないだろ!」
と言うと
「だって、妹になるんだから仲良くしないとでしょ?マテオいない時に食事とか誘いたいなー」
と、美玖を気に入りまくってる
「…美玖は、今まで家族も友達も居なくって1人で生きてきたから、人と付き合うこともまだ慣れてない」
「…そか」
姉は少し黙り
「私は贅沢な人間だなと思ったよ。美玖ちゃんの話聞いて。自分の生き方恥ずかしかった。美玖ちゃんみたいな子は幸せにならないとダメだよ」
俺も思う。美玖は幸せにならないとダメだ。
「はぁ」
両親の前でも結婚考えてるって言っちゃったしな。
本当は先に言うべきだったなと後悔も少ししたが、美玖に本気の本気だってこと言いたかった。
でも、美玖に改めてプロポーズとかって、俺ヘタレだからどうしていいか…
「美玖」
後ろから抱きしめて、美玖の耳にキスをする
「あっ、マテオさん、ちょっと」
美玖は耳も弱いのでつい弱いところから攻めたくなる。
何度抱いても美玖は飽きない。
俺のが経験あるのに、俺が溺れまくって、美玖なしじゃ駄目になってる。
ベットで抱き合って寝て、お互いの体温が気持ちいい。
美玖は幸せそうに寝てる。
彼女に出会ってなかったら自分はどうだったんだろ?まだ色々遊んでたのかもしれない。
本気ってのが面倒で、束縛とかも面倒で、でも美玖なら束縛そかそんなも全く苦にならない。
あどけなくって、何も知らなくってそれでも一生懸命で...
久しぶりに二人で図書館に行った。
始めてあったのがここだから、特別な場所だしね
「久しぶりに来た」
「ね、一時は毎週末きてたのに」
いつも座ってた席にお互い座ると、適度な距離感に座ってたんだなと思った。
美玖は久々に本を読み出したので、俺も面白いものでも探してみるか…
2時間がっつり集中して読んでた美玖が
「あっ、ごめん。集中しちゃった。」
と、言い出したので
「いや、いいよ!そのための図書館だし」
と言った。
「えっ!?」
美玖が声をだした。
「な、な、な、なに?」
俺に向かって動揺して言う
「これ、意味わかる?」
美玖が集中してるのをいいことに、薬指に指輪をはめた。全く気づかないって、改めて美玖の集中力にビックリする。
「あ、あの」
「俺と結婚してくれませんか?」
目を大きく見開き
「わ、わたしなんかと」
「俺でよければ、美玖の側にいさせてください」
「私、何も家柄も」
「そんなのいらない」
目に涙を浮かべる美玖
「俺の奥さんになるの、美玖以外に考えられないんだけど」
「…本当にいいの?」
「この間、俺の親の前でも言ったでしょ?美玖さえよければ俺のそばにずっといてください」
「はい」
ヘタレの俺ながら、思い出の場所でプロポーズしたいと考え、たいした演出も出来なかったが、それでも精一杯考えた
入籍のみでと二人で話してたが、姉が
「美玖ちゃんの花嫁見たい」
と、言い出した。
「わたし、招待する家族も友達もいないから」
美玖は寂しそうに答えた。
「私達だけで十分だよ」
姉はそう言い出し、俺の両親と姉だけが参加した。
ウェディングドレスは、姉の仕事で付き合いあるデザイナーがいて、その人にオーダーメイドで作らせると張り切ってる
早急に依頼し、一番優先に対応させるように言ったらしい。
「あ、あの披露宴もしないのに、オーダーメイドなんて…」
「いいのよ!私がしたいの。私が美玖ちゃん花嫁姿みたいの」
と言って、姉と美玖と二人でイメージを言ったのをデザインしてもらい、ウェディングドレスを作ってもらった。
「美玖ちゃん、すっごい綺麗」
「あ、いえドレスが綺麗なので」
「そんなことない!美玖ちゃんに合わせて作ったんだもん。美玖ちゃんが綺麗なんだよ。ちょっとあんたも何かいいなさいよ」
と言われたが、美玖の花嫁姿みてすぐ言えない。
綺麗すぎて言葉がでない。
「あの…、お義父さん、お義母さん、美羽さん、家族も誰もいない私をマテオさんのお嫁さんに許して頂き、ありがとうございます」
と言って頭を下げてる
「確かに、マテオには私の会社の付き合いのある人の娘さんと結婚してもらったほうが、私も助かるし、マテオ自身も将来の仕事の道ができる」
「ちょ、ちょっと、お父さん!」
姉さんは、ムッとして言う
「けど、君たち二人をみてると、二人で想いやって、お互いを大事に想って、私が忘れてたことを思い出したよ」
母は笑顔で
「子供が幸せになるのが一番だからね。マテオは美玖さんと幸せになるのが一番なのよ」
そんなに大きくない教会で少ない人数での挙式だけど、俺は本当に満足だった。
「幸せになろうな」
「はい!」
美玖、これからもずっと一緒だ。
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