クラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~

空地大乃

文字の大きさ
114 / 178
第四章 暗殺者の選択編

第112話 納得しないゴング

しおりを挟む
「情報が来たようだな」
「えぇ。猿からリストが届いたわ。結構な大仕事になりそうよ」
「オークションには金と物が溢れるからな。根こそぎ奪ってやるとするか」

 新しい仕事が舞い込んできたことで七頭セブンヘッドの面々が集まり計画を練っていた。狙いはオークションで取引される品々と金である。

「ところでガロウはどうした?」
「興味がわかないから不参加なんだそうよ」
「……あいつは一体何の為に復帰したんだ?」

 頭の一人が死亡したことで【暴虐の狼】を【銀欲の狼】と改め頭に就任したガロウ。だが彼は気まぐれでありオークションを狙った今回の仕事にも不参加を表明していた。

「まぁいい。あんなのがいなくても俺とお前がいれば余裕だろうからな」
「だといいけど、それなりに名の知れた冒険者なんかも護衛につくらしいから油断は禁物よ」
「ふん。護衛ごとき何人いようと俺の能力スキルの前じゃゴミも同然だ」
「だといいけどね。ま、上手くいくよう猿も情報をくれているようだししっかり利用しないとね」

 そして七頭の盗賊たちが目的地へ向けて動き出すのだった――



◇◆◇

 出発した初日は大きな問題もなく村まで到着することが出来た。このあたりは依頼人であるモンドからも想定内だったようだ。最初から安全なルートを構築していたようだからな。

 もっともこの世界に安定なんてものはない。たとえ安全に思えても不意に現れた凶暴なけだものなどに襲われ命を落とすことも少なくないという。

「今日は運がよかっただけだからな。こんな日がいつまでも続くと思うなよ」

 村についてからゴングが威嚇するように言ってきた。やれやれ随分と目をつけられたものだな。

「あいつ、しつこいわね。リョウガ大丈夫?」
「特に問題はない。中にはあぁ言うのもいるぐらいわかってたことだからな」

 マリスは心配そうにしていたが俺は特に気にもしてなかった。そして俺たちはモンドが部屋を取ってくれていた宿に向かう。

 途中で寄ったこの村の宿はそこまで大きくはない。故に部屋は男女で一部屋ずつとなるようだった。当然俺はゴングやクルスと一緒ということになる。
 
 クルスに関しては普通に接してくれているが、ゴングは少々煩わしいか。まぁ雑音程度だが。

「そういえばお前、そもそもスキルは何を持ってるんだ?」

 部屋に入ってから適当に荷物を置いたタイミングでゴングが俺に聞いてきた。

「俺にスキルはないぞ」
「は?」

 ここでごまかしても仕方ないので問いかけには正直に答えた。ゴングが目を白黒させている。

「何だお前。ジョークにしても面白くないぞ」
「俺はそんな冗談は好まない。つまり事実だ」
「ふざけるな!」

 ゴングが俺の胸ぐらを掴んできた。スキルがないことがそんなにも気に食わなかったか。

「つまりテメェは無能ってことだろうが。場違いにも程があんだろう!」
「場違いでないとわかれば満足なのか?」
「なんだ、うぉッ!?」

 仕方がない。俺はゴングの手首をとりそのまま捻って回転させ床に転がした。

「あ、鮮やかすぎる――」
 
 クルスが俺の動きを見てそう呟いた。投げられたゴングは天井を見上げたまま呆然としている。

「スキルがなくてもこれぐらいは動けるってことだ。納得したか?」
「ぐッ、い、今のは油断しただけだ! そこまで言うならテメェの腕前を俺が直接試してやる!」

 逆上したゴングが立ち上がり俺を睨みつけてきた。やれやれ……面倒なやつだな――
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

処理中です...