4 / 47
第一章 追放された召喚師編
第3話 標識の力で休憩する
しおりを挟む
落石で大型の狼を倒すことは出来た。落ちてきた岩に関しては標識を消すと消え去った。後に残ったのは息絶えた狼だけだ。
「狼は毛皮が売れるんだよね――」
今の僕にはお金がない。こういった物は出来れば回収しておきたいところだ。
何か使えそうな標識はないだろうか――記憶を探ると気になる標識が思い浮かんだ。
「標識召喚・荷物預かり所」
すると何かカバンのようなマークの入った標識が姿を見せた。同時にとなりには台と箱型の奇妙な何かが姿を見せる。
これは一体何だろうか。疑問に思っているともう一つの魂から記憶が流れ込んでくる。
「そうか。モニター型の端末なんだ」
なんとなく理解した。タッチパネルを使った操作方法で作業を進めていく。
画面には荷物をお預かりしますか? と表示されているのでハイをタッチした。荷物はどれかと問われたので狼の死体を指差すと、ジャイアンとウルフの死体、と表示された。
そうか。あれはジャイアントウルフというのか。僕は名前までは知らなかったけど、このパネルのおかげで助かった。
お預かりしますか? と表示が出たのでハイをタッチすると狼の死体が消えた。どうやら自動で回収してくれるようだ。
「でも預けたのはどうなるんだろう?」
そう思った矢先、画面に預かり品リストというのが出てきた。タッチすると今預けた死体が表示される。タッチすると引き取られますか? と表示されてハイをタッチするとまた現れた。
これはかなり便利だ。魔法の鞄という見た目以上に物が入る道具があるけど、それと似たような物かも知れない。ただ使い勝手はこの魔法の方が上だ。
改めて預け直した後、標識を消す。この標識召喚ただの物を召喚する魔法ではない。召喚出来る標識の効果がかなり高いからだ。
改めて僕は森を進んだ。暫く進むと上空に巨大なカラスが見えた。僕に狙いを定め急降下してくる。
「標識召喚・一時停止!」
止まれと表記された標識を設置。途端にカラスが動きを止めそのまま落下。頭から墜落したからか暫く痙攣した後に死んだ。
ここが危険な森なのはあの狼やこの巨大カラスを見るに間違いない。だけど、標識召喚のおかげで何とか乗り切れそうだ。
「これ売れる素材あるのかな?」
倒した巨大ガラスを見ながら考える。大きさは僕より一回り大きいぐらいか。カラスの羽はもしかしたら素材として買い取ってくれるかもしれない。
とりあえずまた荷物預かり所の標識を使い回収しておくことにした。
そのまま山歩きを再開。すでに二回も危険な獣と出くわしたけど、とりあえず全て倒した。ただ通常の獣より凶悪な魔獣も潜んでるらしい。
引き続き気をつける必要があるだろう。歩き続け段々と薄暗くなってきた。野獣の遠吠えも聞こえてくる。森は当然夜のほうが危険だ。
このまま歩き続けるわけにはいかない。しかし休むにしても安全な場所を確保するのが大変だ。そもそもこの森に安全な場所なんてあるのか――
ふとある標識を思い出した。これならもしかして――
「標識召喚・パーキングエリア」
魔法を唱えるとすぐ側にPとカップが表示された緑色の標識が出現した。標識の斜め下には矢印が振ってある。
「こっちにいけってことなのかな?」
矢印の向いている方に向けて足を進める。すると景色が変化した。何か広い場所に立たされている。同時に表の標識が消えた感覚を覚えた。
どうやら僕が入ると自動で標識が消え入り口が閉ざされる仕組みなようだ。
空はこっちも暗くなってる。ただあちらこちらが光ってる。
これは魂の記憶によると電灯だ。こっちの世界にも魔導灯というのが設置されてる都市はあるけど、電灯の方が明るい。
地面も綺麗だ。記憶を探る。どうやらアスファルトで舗装された駐車スペースらしい。
奥には小屋が一つあった。徒歩で向かい小屋に入ってみる。中では明かりが保たれている。
こじんまりとした内部にはテーブルと椅子が設置されている。手前の壁際には長椅子もあった。
一方奥の壁際には奇妙な長方形の箱が並んで設置されている。
「これは、自動販売機――」
魂の記憶から情報を引き出した。そうこれは自動販売機。本来はお金を入れてボタンを押すことでそれに対応した品が下の取り出し口に落ちてくる。
どうやらそれはこれも変わらないようだけど、何故かボタンが全て光っていた。よく見ると小さな画面に初回無料という表示がされている。
「つまりそれぞれの販売機で一つずつ無料で買えるってことか――」
自動販売機はホットスナックとカップラーメン系とサンドイッチやおにぎりにパン、お菓子、アイス、そしてドリンクの自動販売機が三種合計で八種類あった。
どれも僕にとっては珍しい食べ物だ。記憶でどんなものかはわかるけど味は食べたり飲んだりしないとわからないだろう。
自動販売機の近くには両替機というのがあった。販売機にはカードの投入口がある。本当なら両替機に僕の国の貨幣を入れることで両替してくれるようだ。何となく判ったけど両替分はポイントとして纏められてカードとして出てくる模様。
「見てたらお腹が減ってきた――とりあえずカップラーメンというのを食べてみようか。後はこのホットスナックから唐揚げを注文してみよう」
独りごちりつつ、二種類の自動販売機のボタンを押した。カップラーメンはお湯が必要だがお湯ボタンを押すことで自動で蓋を開けて注いでくれるようだ。そのまま三分待てば出来上がる仕組みらしい。
お湯を押さなければそのまま保存食として持っていく事も可能だ。今回はお腹が減っていたからこのまま食べることにするけど今後は持っていくことも考えていいかも知れない。
待ってる間に今度は飲み物を見た。二種類は缶ジュースとペットボトル系で分かれていた。もう一種類は直接カップに飲み物を注ぐタイプ。
この場で飲むならやっぱりカップかと思い見てみる。色々種類があったけどコーラというのを頼んでみた。
紙のカップが出てきて中に黒くてシュワシュワした液体が注がれる。これがコーラか。
カップラーメンを頼んだ自動販売機からピッピという音が聞こえてきた。どうやら出来上がったらしい。
見ると湯気の立ってカップラーメンが出来ていた。唐揚げと一緒に持っていき椅子に座り食す。
「お、美味しい!」
驚きの美味しさだった。こんな美味しいものこれまで食べたことがない。しかも何だか病みつきになる美味しさだ。
カップラーメンは醤油味を頼んだ。醤油は向こうの世界の調味料の一つだ。唐揚げも向こうの料理で、鶏肉を油で揚げたらしい。
揚げる料理はこっちにもあるが、ここまでジューシーで旨味が溢れた物は初めてだ。
ただこの料理は喉が渇く。コーラとやらを飲んでみた。何かシュワシュワとした不思議な感覚。もう一つの記憶から探ると炭酸飲料という飲み斧らしい。
こっちは変わった味だけど慣れると癖になりそうだ。
「ふぅ、満腹だよ」
お腹を擦って思わず呟く。森でここまで美味しい食事にありつけるとは思わなかった。
食事が終わると下のほうがムズムズしてきた。そこで更に奥を見るとWCという表記。これはトイレだ。
僕はトイレに向かった。通路の途中にはウォーターサーバーが置かれている。これも記憶から引き出した情報だ。自動販売機と違って無料で水が飲める。
トイレに入って更に驚いた。記憶にはあったけどなんと小さい用と大きい用がある。
小さい方で用を済ませて出た。水を一杯飲んで席に戻る。
この小屋。よく見ると時計もあった。数字が奇妙な光で表現されている。デジタル時計という記憶が入り込んできた。
時計そのものはこの世界にもあるがもっと巨大な代物で時間は長針と短針で示される。もう一つの世界にもそういった時計はアナログ時計として存在していたようだ。ただ腕に巻いたりとかなり小さく精巧な代物だったらしい。
色々と物珍しく思いながらも僕は長椅子を見た。
「……ここってこのまま寝ても大丈夫かな?」
触ってみたけど丁度いい硬さにも思える。僕一人しかいないし横になっても問題なさそうだ。
僕は長椅子を利用してその日は眠ることにした。中は温度も適温だった事と疲れもあり僕はすぐに眠りについた――
「狼は毛皮が売れるんだよね――」
今の僕にはお金がない。こういった物は出来れば回収しておきたいところだ。
何か使えそうな標識はないだろうか――記憶を探ると気になる標識が思い浮かんだ。
「標識召喚・荷物預かり所」
すると何かカバンのようなマークの入った標識が姿を見せた。同時にとなりには台と箱型の奇妙な何かが姿を見せる。
これは一体何だろうか。疑問に思っているともう一つの魂から記憶が流れ込んでくる。
「そうか。モニター型の端末なんだ」
なんとなく理解した。タッチパネルを使った操作方法で作業を進めていく。
画面には荷物をお預かりしますか? と表示されているのでハイをタッチした。荷物はどれかと問われたので狼の死体を指差すと、ジャイアンとウルフの死体、と表示された。
そうか。あれはジャイアントウルフというのか。僕は名前までは知らなかったけど、このパネルのおかげで助かった。
お預かりしますか? と表示が出たのでハイをタッチすると狼の死体が消えた。どうやら自動で回収してくれるようだ。
「でも預けたのはどうなるんだろう?」
そう思った矢先、画面に預かり品リストというのが出てきた。タッチすると今預けた死体が表示される。タッチすると引き取られますか? と表示されてハイをタッチするとまた現れた。
これはかなり便利だ。魔法の鞄という見た目以上に物が入る道具があるけど、それと似たような物かも知れない。ただ使い勝手はこの魔法の方が上だ。
改めて預け直した後、標識を消す。この標識召喚ただの物を召喚する魔法ではない。召喚出来る標識の効果がかなり高いからだ。
改めて僕は森を進んだ。暫く進むと上空に巨大なカラスが見えた。僕に狙いを定め急降下してくる。
「標識召喚・一時停止!」
止まれと表記された標識を設置。途端にカラスが動きを止めそのまま落下。頭から墜落したからか暫く痙攣した後に死んだ。
ここが危険な森なのはあの狼やこの巨大カラスを見るに間違いない。だけど、標識召喚のおかげで何とか乗り切れそうだ。
「これ売れる素材あるのかな?」
倒した巨大ガラスを見ながら考える。大きさは僕より一回り大きいぐらいか。カラスの羽はもしかしたら素材として買い取ってくれるかもしれない。
とりあえずまた荷物預かり所の標識を使い回収しておくことにした。
そのまま山歩きを再開。すでに二回も危険な獣と出くわしたけど、とりあえず全て倒した。ただ通常の獣より凶悪な魔獣も潜んでるらしい。
引き続き気をつける必要があるだろう。歩き続け段々と薄暗くなってきた。野獣の遠吠えも聞こえてくる。森は当然夜のほうが危険だ。
このまま歩き続けるわけにはいかない。しかし休むにしても安全な場所を確保するのが大変だ。そもそもこの森に安全な場所なんてあるのか――
ふとある標識を思い出した。これならもしかして――
「標識召喚・パーキングエリア」
魔法を唱えるとすぐ側にPとカップが表示された緑色の標識が出現した。標識の斜め下には矢印が振ってある。
「こっちにいけってことなのかな?」
矢印の向いている方に向けて足を進める。すると景色が変化した。何か広い場所に立たされている。同時に表の標識が消えた感覚を覚えた。
どうやら僕が入ると自動で標識が消え入り口が閉ざされる仕組みなようだ。
空はこっちも暗くなってる。ただあちらこちらが光ってる。
これは魂の記憶によると電灯だ。こっちの世界にも魔導灯というのが設置されてる都市はあるけど、電灯の方が明るい。
地面も綺麗だ。記憶を探る。どうやらアスファルトで舗装された駐車スペースらしい。
奥には小屋が一つあった。徒歩で向かい小屋に入ってみる。中では明かりが保たれている。
こじんまりとした内部にはテーブルと椅子が設置されている。手前の壁際には長椅子もあった。
一方奥の壁際には奇妙な長方形の箱が並んで設置されている。
「これは、自動販売機――」
魂の記憶から情報を引き出した。そうこれは自動販売機。本来はお金を入れてボタンを押すことでそれに対応した品が下の取り出し口に落ちてくる。
どうやらそれはこれも変わらないようだけど、何故かボタンが全て光っていた。よく見ると小さな画面に初回無料という表示がされている。
「つまりそれぞれの販売機で一つずつ無料で買えるってことか――」
自動販売機はホットスナックとカップラーメン系とサンドイッチやおにぎりにパン、お菓子、アイス、そしてドリンクの自動販売機が三種合計で八種類あった。
どれも僕にとっては珍しい食べ物だ。記憶でどんなものかはわかるけど味は食べたり飲んだりしないとわからないだろう。
自動販売機の近くには両替機というのがあった。販売機にはカードの投入口がある。本当なら両替機に僕の国の貨幣を入れることで両替してくれるようだ。何となく判ったけど両替分はポイントとして纏められてカードとして出てくる模様。
「見てたらお腹が減ってきた――とりあえずカップラーメンというのを食べてみようか。後はこのホットスナックから唐揚げを注文してみよう」
独りごちりつつ、二種類の自動販売機のボタンを押した。カップラーメンはお湯が必要だがお湯ボタンを押すことで自動で蓋を開けて注いでくれるようだ。そのまま三分待てば出来上がる仕組みらしい。
お湯を押さなければそのまま保存食として持っていく事も可能だ。今回はお腹が減っていたからこのまま食べることにするけど今後は持っていくことも考えていいかも知れない。
待ってる間に今度は飲み物を見た。二種類は缶ジュースとペットボトル系で分かれていた。もう一種類は直接カップに飲み物を注ぐタイプ。
この場で飲むならやっぱりカップかと思い見てみる。色々種類があったけどコーラというのを頼んでみた。
紙のカップが出てきて中に黒くてシュワシュワした液体が注がれる。これがコーラか。
カップラーメンを頼んだ自動販売機からピッピという音が聞こえてきた。どうやら出来上がったらしい。
見ると湯気の立ってカップラーメンが出来ていた。唐揚げと一緒に持っていき椅子に座り食す。
「お、美味しい!」
驚きの美味しさだった。こんな美味しいものこれまで食べたことがない。しかも何だか病みつきになる美味しさだ。
カップラーメンは醤油味を頼んだ。醤油は向こうの世界の調味料の一つだ。唐揚げも向こうの料理で、鶏肉を油で揚げたらしい。
揚げる料理はこっちにもあるが、ここまでジューシーで旨味が溢れた物は初めてだ。
ただこの料理は喉が渇く。コーラとやらを飲んでみた。何かシュワシュワとした不思議な感覚。もう一つの記憶から探ると炭酸飲料という飲み斧らしい。
こっちは変わった味だけど慣れると癖になりそうだ。
「ふぅ、満腹だよ」
お腹を擦って思わず呟く。森でここまで美味しい食事にありつけるとは思わなかった。
食事が終わると下のほうがムズムズしてきた。そこで更に奥を見るとWCという表記。これはトイレだ。
僕はトイレに向かった。通路の途中にはウォーターサーバーが置かれている。これも記憶から引き出した情報だ。自動販売機と違って無料で水が飲める。
トイレに入って更に驚いた。記憶にはあったけどなんと小さい用と大きい用がある。
小さい方で用を済ませて出た。水を一杯飲んで席に戻る。
この小屋。よく見ると時計もあった。数字が奇妙な光で表現されている。デジタル時計という記憶が入り込んできた。
時計そのものはこの世界にもあるがもっと巨大な代物で時間は長針と短針で示される。もう一つの世界にもそういった時計はアナログ時計として存在していたようだ。ただ腕に巻いたりとかなり小さく精巧な代物だったらしい。
色々と物珍しく思いながらも僕は長椅子を見た。
「……ここってこのまま寝ても大丈夫かな?」
触ってみたけど丁度いい硬さにも思える。僕一人しかいないし横になっても問題なさそうだ。
僕は長椅子を利用してその日は眠ることにした。中は温度も適温だった事と疲れもあり僕はすぐに眠りについた――
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる