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「うん、まぁね……余所の国のお姫様にこんなこと言ってもわからないかもしれないけれどぉ……私もねっ、あなたと同じなの!誰にも理解されなくて、独りぼっちで、周りは小言と意地悪ばっかり。あんた誰よって感じよね」
大広間では第六王子オーティス・ティウ王子の誕生を祝う為に集まったはずの貴族たちが、一つのテーブルを遠巻きに囲み異様な雰囲気を漂わせていた。
「私言ったのよ?夫なのだから何よりも妻を優先するべきだって!それなのにパトリックは……っ、私が、私が悪いみたいに言うの!それだけじゃないわ!どう悪いかねちねち説明して私に罪悪感を抱かせようと陰謀を巡らしたの!酷いでしょう!?」
私たち一行は大広間に足を踏み入れた瞬間、失速し立ち尽くした。テーブルを取り囲む群衆の一部になったのだ。ならざるを得なかった。
「だって寂しかったんだもの!パトリックは全然私を見てくれないし、やっと見たと思ったら子どもはどうするとか聞いてくるのよ!?言ってやったわよ!私を、後継ぎを産む牛か馬とでも思ってるのってね!」
イゥツェル神教国の王族は一旦帰国し、入れ違いで此方に来ているカシュミラ姫が、今、目の前で、宮殿の広間にて、泥酔した貴婦人に絡まれていた。
貴婦人といっても幼稚に見えるその人物は当然ながら他の誰でもないラムリー伯爵夫人リリアナだ。
「はぅ」
背後でラムリー伯爵が気絶しかけ、サヘル王子が乱暴に正気を保たせている。
私は言葉もなく、あまりの光景に口を覆い立ち尽くした。
「あなたも本当に可哀想!言葉もわからない遠い国にお嫁に来て、すぐ子どもなんか産まされて!同情いたしますわぁ……私だけはあなたの本当のお気持ちがわかります!って言っても、私がなんて言ってるかなんて、わからないでしょうけどね」
リリアナは酒瓶を片手に、さめざめと泣きながら、今日一番の賓客であるカシュミラ姫に纏わりついている。
「だって、意地悪でしょう?あなたの侍女!あの女、大嫌いよ……パトリックは私の夫なのよぉ!!いつまでも図に乗るんじゃないわよシンシア!!」
「!」
急に名指しされて我に返った私の背後で、サヘル王子がむっと呻った。
私は咄嗟に振り返り、サヘル王子の胸の辺りに手を添えて首を振った。相手は泥酔した伯爵夫人だから、私は相手にしない。そう言外に伝えた。
問題は私ではないけれど……
「ああっ、可哀相なお姫様!あのシンシアって女はすぐ人の男を取るんですのよ?ファル……ファロン殿下も、よぉく見張っておかなきゃいけませんよぉ?だって、……だって、男はみぃんな子どもを産ませたらすぐ妻を忘れちゃうんですから!」
レミア姫の姉君であるカシュミラ姫はあどけなさの欠片もない成熟した姫君であり、私の知る限りレロヴァス王国の言葉もほぼ正確に理解しているはずだった。
祭祀に臨むレミア姫を更に研ぎ澄ませたような表情でカシュミラ姫がリリアナを凝然と見つめている。
その眼差しは冷徹を極め、見ようによっては言葉を理解できない為に感情を乱されていないという解釈もできなくはない。観衆の中には実際、そう思っている貴族もいるだろう。
併し、カシュミラ姫は泥酔した若き伯爵夫人の言葉を正確に理解しているはずだ。
「父上は何処でさぼっているんだ……!」
ラムリー伯爵は上ずった声で自身の父親を詰るけれど、人だかりの向こうで見え隠れしながらこの状況を笑っているイヴォーン王女に修道着を鷲掴みにされ滝のような汗を拭っているのが私には見えた。
なるほど。
だから母が私を呼びに来たのか。
「由々しき事態ですよ、ラムリー伯爵。奥様をどうにかなさい」
私の母が低く激怒しているその声に被せるように、リリアナが一際激しい泣き声をあげた。
「うわあぁぁぁぁんっ!パトリックのばぁかぁぁ~!ひぃぃぃん!」
「は……あ……」
当のパトリックは事態の収拾に掛かる気力さえないらしく、愕然と立ち尽くし、蒼褪め、父親と同じような滝の汗を流し始めていた。
サヘル王子が何度か気付けに叩いたけれど、ぐらりと揺らぐだけで意味がない。
「誰よりも私を愛してるって言ったのにぃ……!どうしてみんな私を捨てるのよぉ!ビビアンもシンシアも、どうして私から愛する人を奪い取って幸せになろうとしているの!?返してよぉ!みんなちゃんと私を愛してぇっ!!」
「〝まずいぞ……〟」
サヘル王子が低く呟く。
こともあろうにレミア姫が単身憤怒の表情で駆けて来て人の波を突破しテーブルに辿り着いた。
絡んでいたカシュミラ姫の背後にレミア姫が立ち、リリアナは一瞬泣き止んできょとんとしている。
「え……?」
レミア姫がカシュミラ姫の腕を掴んだ。
それは二人にしか通じない合図のようなものなのだろうと推察できる。
私は息を飲んだ。
二人の異国の姫君がカッと刮目し声を発する。
「呪われよ!!」
二人の声が神秘的なまでに重なり、一瞬でその場の空気を変えた。
「いっ……ひっ、ひひ……っ」
イヴォーン王女の笑い声だけが場の空気に飲まれず響き続ける。
「……え……えっ?」
リリアナは酒瓶を抱きしめ、夕闇を恐れる子どものように二人の異国の姫君を見遣り、再びしゃくりあげはじめた。
「な、なに……何なの……御妃様が二人……?え……!?」
「恥を知れ!」
「この汚らわしい大淫婦め!」
レミア姫とカシュミラ姫が交互にきっちりとレロヴァス王国の言葉で……これは呪っているのだろうか?
「夫婦の契りを汚す牝蛇め!」
「清らかな乙女をつけ狙う卑しい年増め!」
「王子誕生の祝宴を愚弄する愚か者め!」
「誰もそなたなど愛さぬわ戯けが!」
「申し訳ございません妃殿下ぁぁぁッ!!」
ついに耐えられなくなったのか、イヴォーン王女が送り出したのか、ラムリー伯爵の父親である初老の修道士が転び出て二人の姫君の傍に頭を擦りつけ跪いた。
「この者は愛に飢えるあまり狂ってしまったのであります!特別愚かで可哀相な女なのであります!どうか、どうか御慈悲を……!」
「黙れ爺!」
「ひぃっ」
レミア姫が神獣を彷彿とさせる眼力でレロヴァス王国の聖職者を退けた。
「今この女は呪われた!」
「己を愛する浅ましい愛すらも失い、一人寂しく老いさらばえ灼熱の砂漠で朽ち果てよ!その亡骸は獣に喰らわれ、蛆が沸き、やがて干からび蠍の巣となるだろう!」
二人の異国の姫君による呪いは続く。
「死して尚、愛を求め彷徨い孤独に咽び泣くがいい!」
「い、いや……」
「その泣き声すら激しい風にかき消され誰の耳にも届かないだろう!」
「いやあぁぁぁぁっ!」
リリアナが絶叫した。
絶叫し泣き喚くリリアナを、年老いた修道士が引きずり出した。
最後まで見物を楽しんでいたイヴォーン王女の笑い声と、謎の拍手が、呆気にとられた観衆の中で際立っている。
レロヴァス王国の言葉を正確に用いたイゥツェル神教国流の呪いの儀式が実際に執り行われたのかどうかは定かではない。
何しろ、どの宝飾品も配置せず二人の姫巫女の言葉のみでかけられた呪いだ。
「なんと役立たずな」
母が私の元婚約者であり妻を呪われたばかりのラムリー伯爵を冷たく罵った。
観衆が我に返り各々動き始めたのを見て、母はイヴォーン王女のもとへ、私とサヘル王子はレミア姫とカシュミラ姫のもとへと駆けた。
「〝レミア様、カシュミラ様、御無礼をお許しください〟」
「これは、シンシア。やっと会えましたね」
カシュミラ姫が私に輝かしい微笑みを向ける。
「そなたを苦しめる下賤な女を追い払いました。もう顔を見ることはないでしょう」
「カシュミラ様……」
視界の端で、イヴォーン王女と母が王太子夫妻と何やら話し込んでいる。あの様子だと、母が問題の泥酔夫人の身元にいち早く気づき、王太子夫妻の指示で泥酔夫人の夫であるラムリー伯爵を探すということになった流れで私に行きついたのかもしれない。
一歩間違えば外交問題に発展しかねない騒ぎだった。
「ラムリー伯爵家は失礼ですが盛沢山ですな」
「例の喜歌劇で今日の騒ぎが再現されるやもしれませんぞ」
「妃殿下を演じることのできるほどの女優がおりますかな?」
「うむ。そう言えば、妃殿下の姉君などあちらの国では実質女神とお聞きしましたぞ?」
「なるほど、神々しいわけだ」
貴族たちが賑わっている。
異様な騒ぎで少し正常な感覚を失っているのかもしれない。
その時、レミア姫が両手を高く掲げ再び声を張り上げた。
「レロヴァス王国に栄えあれ!」
「おおぉ」
流された貴族たちがレミア姫に歓声を洩らしながら拍手する。
一種の余興のような雰囲気になったことで、祝宴は無事に続けられることとなった。
「……」
気になって目を遣ると、既にラムリー伯爵は消えていた。
大広間では第六王子オーティス・ティウ王子の誕生を祝う為に集まったはずの貴族たちが、一つのテーブルを遠巻きに囲み異様な雰囲気を漂わせていた。
「私言ったのよ?夫なのだから何よりも妻を優先するべきだって!それなのにパトリックは……っ、私が、私が悪いみたいに言うの!それだけじゃないわ!どう悪いかねちねち説明して私に罪悪感を抱かせようと陰謀を巡らしたの!酷いでしょう!?」
私たち一行は大広間に足を踏み入れた瞬間、失速し立ち尽くした。テーブルを取り囲む群衆の一部になったのだ。ならざるを得なかった。
「だって寂しかったんだもの!パトリックは全然私を見てくれないし、やっと見たと思ったら子どもはどうするとか聞いてくるのよ!?言ってやったわよ!私を、後継ぎを産む牛か馬とでも思ってるのってね!」
イゥツェル神教国の王族は一旦帰国し、入れ違いで此方に来ているカシュミラ姫が、今、目の前で、宮殿の広間にて、泥酔した貴婦人に絡まれていた。
貴婦人といっても幼稚に見えるその人物は当然ながら他の誰でもないラムリー伯爵夫人リリアナだ。
「はぅ」
背後でラムリー伯爵が気絶しかけ、サヘル王子が乱暴に正気を保たせている。
私は言葉もなく、あまりの光景に口を覆い立ち尽くした。
「あなたも本当に可哀想!言葉もわからない遠い国にお嫁に来て、すぐ子どもなんか産まされて!同情いたしますわぁ……私だけはあなたの本当のお気持ちがわかります!って言っても、私がなんて言ってるかなんて、わからないでしょうけどね」
リリアナは酒瓶を片手に、さめざめと泣きながら、今日一番の賓客であるカシュミラ姫に纏わりついている。
「だって、意地悪でしょう?あなたの侍女!あの女、大嫌いよ……パトリックは私の夫なのよぉ!!いつまでも図に乗るんじゃないわよシンシア!!」
「!」
急に名指しされて我に返った私の背後で、サヘル王子がむっと呻った。
私は咄嗟に振り返り、サヘル王子の胸の辺りに手を添えて首を振った。相手は泥酔した伯爵夫人だから、私は相手にしない。そう言外に伝えた。
問題は私ではないけれど……
「ああっ、可哀相なお姫様!あのシンシアって女はすぐ人の男を取るんですのよ?ファル……ファロン殿下も、よぉく見張っておかなきゃいけませんよぉ?だって、……だって、男はみぃんな子どもを産ませたらすぐ妻を忘れちゃうんですから!」
レミア姫の姉君であるカシュミラ姫はあどけなさの欠片もない成熟した姫君であり、私の知る限りレロヴァス王国の言葉もほぼ正確に理解しているはずだった。
祭祀に臨むレミア姫を更に研ぎ澄ませたような表情でカシュミラ姫がリリアナを凝然と見つめている。
その眼差しは冷徹を極め、見ようによっては言葉を理解できない為に感情を乱されていないという解釈もできなくはない。観衆の中には実際、そう思っている貴族もいるだろう。
併し、カシュミラ姫は泥酔した若き伯爵夫人の言葉を正確に理解しているはずだ。
「父上は何処でさぼっているんだ……!」
ラムリー伯爵は上ずった声で自身の父親を詰るけれど、人だかりの向こうで見え隠れしながらこの状況を笑っているイヴォーン王女に修道着を鷲掴みにされ滝のような汗を拭っているのが私には見えた。
なるほど。
だから母が私を呼びに来たのか。
「由々しき事態ですよ、ラムリー伯爵。奥様をどうにかなさい」
私の母が低く激怒しているその声に被せるように、リリアナが一際激しい泣き声をあげた。
「うわあぁぁぁぁんっ!パトリックのばぁかぁぁ~!ひぃぃぃん!」
「は……あ……」
当のパトリックは事態の収拾に掛かる気力さえないらしく、愕然と立ち尽くし、蒼褪め、父親と同じような滝の汗を流し始めていた。
サヘル王子が何度か気付けに叩いたけれど、ぐらりと揺らぐだけで意味がない。
「誰よりも私を愛してるって言ったのにぃ……!どうしてみんな私を捨てるのよぉ!ビビアンもシンシアも、どうして私から愛する人を奪い取って幸せになろうとしているの!?返してよぉ!みんなちゃんと私を愛してぇっ!!」
「〝まずいぞ……〟」
サヘル王子が低く呟く。
こともあろうにレミア姫が単身憤怒の表情で駆けて来て人の波を突破しテーブルに辿り着いた。
絡んでいたカシュミラ姫の背後にレミア姫が立ち、リリアナは一瞬泣き止んできょとんとしている。
「え……?」
レミア姫がカシュミラ姫の腕を掴んだ。
それは二人にしか通じない合図のようなものなのだろうと推察できる。
私は息を飲んだ。
二人の異国の姫君がカッと刮目し声を発する。
「呪われよ!!」
二人の声が神秘的なまでに重なり、一瞬でその場の空気を変えた。
「いっ……ひっ、ひひ……っ」
イヴォーン王女の笑い声だけが場の空気に飲まれず響き続ける。
「……え……えっ?」
リリアナは酒瓶を抱きしめ、夕闇を恐れる子どものように二人の異国の姫君を見遣り、再びしゃくりあげはじめた。
「な、なに……何なの……御妃様が二人……?え……!?」
「恥を知れ!」
「この汚らわしい大淫婦め!」
レミア姫とカシュミラ姫が交互にきっちりとレロヴァス王国の言葉で……これは呪っているのだろうか?
「夫婦の契りを汚す牝蛇め!」
「清らかな乙女をつけ狙う卑しい年増め!」
「王子誕生の祝宴を愚弄する愚か者め!」
「誰もそなたなど愛さぬわ戯けが!」
「申し訳ございません妃殿下ぁぁぁッ!!」
ついに耐えられなくなったのか、イヴォーン王女が送り出したのか、ラムリー伯爵の父親である初老の修道士が転び出て二人の姫君の傍に頭を擦りつけ跪いた。
「この者は愛に飢えるあまり狂ってしまったのであります!特別愚かで可哀相な女なのであります!どうか、どうか御慈悲を……!」
「黙れ爺!」
「ひぃっ」
レミア姫が神獣を彷彿とさせる眼力でレロヴァス王国の聖職者を退けた。
「今この女は呪われた!」
「己を愛する浅ましい愛すらも失い、一人寂しく老いさらばえ灼熱の砂漠で朽ち果てよ!その亡骸は獣に喰らわれ、蛆が沸き、やがて干からび蠍の巣となるだろう!」
二人の異国の姫君による呪いは続く。
「死して尚、愛を求め彷徨い孤独に咽び泣くがいい!」
「い、いや……」
「その泣き声すら激しい風にかき消され誰の耳にも届かないだろう!」
「いやあぁぁぁぁっ!」
リリアナが絶叫した。
絶叫し泣き喚くリリアナを、年老いた修道士が引きずり出した。
最後まで見物を楽しんでいたイヴォーン王女の笑い声と、謎の拍手が、呆気にとられた観衆の中で際立っている。
レロヴァス王国の言葉を正確に用いたイゥツェル神教国流の呪いの儀式が実際に執り行われたのかどうかは定かではない。
何しろ、どの宝飾品も配置せず二人の姫巫女の言葉のみでかけられた呪いだ。
「なんと役立たずな」
母が私の元婚約者であり妻を呪われたばかりのラムリー伯爵を冷たく罵った。
観衆が我に返り各々動き始めたのを見て、母はイヴォーン王女のもとへ、私とサヘル王子はレミア姫とカシュミラ姫のもとへと駆けた。
「〝レミア様、カシュミラ様、御無礼をお許しください〟」
「これは、シンシア。やっと会えましたね」
カシュミラ姫が私に輝かしい微笑みを向ける。
「そなたを苦しめる下賤な女を追い払いました。もう顔を見ることはないでしょう」
「カシュミラ様……」
視界の端で、イヴォーン王女と母が王太子夫妻と何やら話し込んでいる。あの様子だと、母が問題の泥酔夫人の身元にいち早く気づき、王太子夫妻の指示で泥酔夫人の夫であるラムリー伯爵を探すということになった流れで私に行きついたのかもしれない。
一歩間違えば外交問題に発展しかねない騒ぎだった。
「ラムリー伯爵家は失礼ですが盛沢山ですな」
「例の喜歌劇で今日の騒ぎが再現されるやもしれませんぞ」
「妃殿下を演じることのできるほどの女優がおりますかな?」
「うむ。そう言えば、妃殿下の姉君などあちらの国では実質女神とお聞きしましたぞ?」
「なるほど、神々しいわけだ」
貴族たちが賑わっている。
異様な騒ぎで少し正常な感覚を失っているのかもしれない。
その時、レミア姫が両手を高く掲げ再び声を張り上げた。
「レロヴァス王国に栄えあれ!」
「おおぉ」
流された貴族たちがレミア姫に歓声を洩らしながら拍手する。
一種の余興のような雰囲気になったことで、祝宴は無事に続けられることとなった。
「……」
気になって目を遣ると、既にラムリー伯爵は消えていた。
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