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後日談③
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どの店も、誰のためにも開かれているようではあるけれど。恐らくは手持ちの予算によって、どの区画を訪れるべきであるのかという目安は存在しているのだろう。自然と、着飾った若い令嬢たちが集う区画へ案内されたリオは、大きな宝飾店へと足を踏み入れた。
エルドラの案内であれば間違いはないだろうとは思っていたが、それにしても美しい宝飾店だ。街の外壁と同じように、危険対策としての意味もあるのだろうか。深みのある赤や青や緑など、色とりどりの煌めく石で構成された外観は、それだけで十分に美しかった。
店舗の中はそれ以上に、色とりどりの石に彩られた装飾品が、見渡す限りに粛々と並んでいる。リオはわあ、と。声を上げながら、興味深くショーケースを覗き込んだ。
「すごい、綺麗な宝石ばっかり。地金の細工も繊細で、どれもとっても素敵だね……!」
「流行りのものから、伝統のデザインまで。ほどよく取り揃えてあるかと思われます」
どうぞお好みのものを、と。エルドラが、店員よりも店員らしく落ち着き払った様子でリオの目線を品々に誘導する。
流石に高級品を扱うだけあって、客は富裕層ばかりで店員たちも上品だが、流石に一目で貴族令嬢と判るほどの身分の客は見当たらない。そんな中、明らかな上客であるリオは少し色々な注目を集めてしまっているが。そのことにリオが気付かないように、エルドラは周囲を牽制しながら注意深く主人をエスコートした。
(気分転換もしていただかなくては)
リオの身分であれば、本来なら屋敷まで品を持ってきてもらう方が相応しかっただろうが。屋敷に閉じこもっていれば、彼の中にある様々なお悩みと延々と向き合ってしまわれることだろう。勿論そうした時間が必要なときもあるだろうが、方向性が決まった以上は、外の空気を吸って朗らかな気持ちになることも大切だ。
「全部綺麗な宝石だけど、どれもみんな魔法の石なの?」
「ええ、そうですね。この店はそれを専門に扱う店ですから」
魔宝石は、魔力を帯びた宝石の総称だ。乏しい魔力を補うほどの効力を持つものはごくごく珍しいが、元ある魔力の増強や回復には秀でた効力を発揮する。ゆえに、魔力の多い、強い魔法使いにほど有難がられる宝飾品だった。
解り易い所で言えば、属性魔術の効果を増強するもの、魔力の自動回復機能を強化するもの、といったところだろうか。恐らくは、リオにも同じような――あるいは、どんな魔宝石も敵わないくらいの、そんな特性があると推察はされているけれど。彼が委縮しないように、と。ファランディーヌからは緘口令が敷かれていた。
「色で、効果が違ったりする?」
「傾向はありますが、必ずしも、というわけではありませんね。同じ色の石でも、含まれる魔力の性質は異なりますから」
エルドラの説明に、なるほど、と。頷いたリオは改めて目の前のショーケースを覗き込み、そこに並ぶ指輪をまじまじと観察する。ここからは店員の手助けが必要かと、エルドラが店内に目線を走らせれば。二人にそれとなく注目していたらしい、優し気な年嵩の店員が、にこりと微笑みながら二人の元へやってきた。
「いくつか、お出ししてみましょうか? 指に合わせてくださってもよろしいですよ」
「あ、ありがとうございます。でも、これは贈り物で……サイズも解らないので、どうしようかな」
「お渡しするお相手にぴったり合うよう、お箱に魔法をかけて差し上げますよ」
そんなことできるの? と。リオは目を丸くしてしまったけれど、そう言えばリオに贈られた指輪も、サイズを教えたわけでも事前に測ったわけでもないのにぴったりだった。
同時に捧げられた言葉たちの衝撃の方が大きくて、その時は流してしまったけれど。改めて思い返すと不思議な気がして、ついつい自分の薬指に目線を落としたリオの姿から、察するところがあったのだろうか。店員はふふ、と。優しい笑みを漏らした。
「お相手の方は、お赤い瞳でいらっしゃいますの?」
「え? あの、どうして……」
解ったのか、と。これまた顔に出てしまったリオは、とことん会話下手な自分にまた少し落ち込んでしまったのだが。そんなリオを侮る様子もなく、年嵩の店員は優しい眼差しを向けながら、自分の目元を控えめに示して笑った。
「互いの目の色の宝石をお贈りするのが、お若い方の流行ですから。ふふ、素敵な赤い宝石ですね」
そんな流行があることも知らなかったリオが、顔を真っ赤に染め上げる。恥ずかしがりながら、そうなんですね、と。何とか相槌を打ったリオに、店員は指輪をいくつか出して見せてくれた。
どれもこれも、リオの目と同じ青い色のそれらに、ちょっと恥ずかしくなってしまいながら。石の効果の説明にもきちんと耳を傾け、リオは熱心に吟味した。
さり気なく提示されたそれらが、恐らくはこの店でも指折りの名品であることに気付いているエルドラは満足げに頷き、店員に目配せする。心得た店員は笑顔で会釈をし、それ以上は余計なセールストークをすることもなく、存在感を消して側近くに身を引いた。
(いい店員だ)
一定以上の目利きであれば――リオが贈られた、ピジョンブラッドに輝くこの指輪が。どれほどの価値を持つ物かも解るのだろう。これは宝石の目利きというわけではないが、魔力を帯びたものに対しては感度の高いアスタリス邸の魔法使いたちが全員、ちょっと絶句したほどに高価な守護の魔宝石だ。
大切な主人への丁重な扱いに満足したエルドラは、そんな駆け引きに全く気付いていない様子でうんうんと考え込んでいるリオが結論を出すまで、優しい目で傍らに控えた。
「あの。それじゃあ……これを、お願いします」
「かしこまりました」
お包みしますので、こちらでお待ちくださいね、と。柔らかな椅子に案内され、腰を下ろしたリオはふうと息を吐く。大仕事を一つ成し遂げた気分のリオに、お疲れ様でした、と。エルドラが声をかけて寄り添った。
「良いものを選ばれたと思います。アルタイア様もお喜びになることでしょう」
「そ、そうかな? その、一番、綺麗なのを選んだんだけど……」
プロポーズへの是の返事さえあれば、その辺りの花を一本輪にしたものであっても殿下は喜ばれるだろうなとは予想しつつ。それはそれとして、リオが選んだその品は、提示された品々の中でも特に高品質な宝飾品に相違なかった。
本人が恥ずかしがる通り、厳格な貴族教育や王族教育と呼べるものを叩き込まれた完璧さは感じられないが。それでも確かに彼には、傅かれることに慣れたもの特有の穏やかな品の良さがあった。
「宝石一つでも、色んな常識があるんだね……もっと勉強しておかないと、何も分からないや」
「常識……と言うよりは、専門知識なので。そう気負われることはありませんよ。こちらの店員は、魔宝石を扱う店の従業員だからこそ、詳しく知っているのですから」
そう口にしたエルドラは、一度ぴたりと言葉を途切れさせる。何かあったのかと首を傾げたリオに気付いて、いえ、と。大したことではないと首を横に振ってから、ゆるりと言葉を再開した。
「……エヴァンジェリン様は、こうした話題がお好きですから。ご存じであった方が、覚えはめでたくなるかなと」
綺麗なものや華やかなものがお好きな彼女のことだ。リオが詳しければ詳しいだけ、喜んでくれそうな気はする。
嫁ぎ先で、どうすればリオが受け入れられやすいか、愛されやすいか。そんなことまで気にしてくれているらしい侍従の姿に、ふふ。と。心和ませたリオは、そうだ、と。声を潜めながらエルドラの耳元に唇を寄せた。
「あの……あのね? 相談しづらいんだけど、相談してもいい?」
「何なりと」
何を当たり前のことをと言わんばかりのエルドラの返事に、ほっとしたような――そして、追い詰められたような。変な気分になったリオは、きゅっと掌を握り締めて覚悟を決める。
そうして、女性ばかりのアスタリス邸では、遂に口に出せなかった疑問をそっと耳元に囁いた。
「こっ、子供って……どうやって、作るの?」
男同士で、と。――当然のことながら、そんな質問をされたエルドラの目は、流石に見事に丸くなった。
エルドラの案内であれば間違いはないだろうとは思っていたが、それにしても美しい宝飾店だ。街の外壁と同じように、危険対策としての意味もあるのだろうか。深みのある赤や青や緑など、色とりどりの煌めく石で構成された外観は、それだけで十分に美しかった。
店舗の中はそれ以上に、色とりどりの石に彩られた装飾品が、見渡す限りに粛々と並んでいる。リオはわあ、と。声を上げながら、興味深くショーケースを覗き込んだ。
「すごい、綺麗な宝石ばっかり。地金の細工も繊細で、どれもとっても素敵だね……!」
「流行りのものから、伝統のデザインまで。ほどよく取り揃えてあるかと思われます」
どうぞお好みのものを、と。エルドラが、店員よりも店員らしく落ち着き払った様子でリオの目線を品々に誘導する。
流石に高級品を扱うだけあって、客は富裕層ばかりで店員たちも上品だが、流石に一目で貴族令嬢と判るほどの身分の客は見当たらない。そんな中、明らかな上客であるリオは少し色々な注目を集めてしまっているが。そのことにリオが気付かないように、エルドラは周囲を牽制しながら注意深く主人をエスコートした。
(気分転換もしていただかなくては)
リオの身分であれば、本来なら屋敷まで品を持ってきてもらう方が相応しかっただろうが。屋敷に閉じこもっていれば、彼の中にある様々なお悩みと延々と向き合ってしまわれることだろう。勿論そうした時間が必要なときもあるだろうが、方向性が決まった以上は、外の空気を吸って朗らかな気持ちになることも大切だ。
「全部綺麗な宝石だけど、どれもみんな魔法の石なの?」
「ええ、そうですね。この店はそれを専門に扱う店ですから」
魔宝石は、魔力を帯びた宝石の総称だ。乏しい魔力を補うほどの効力を持つものはごくごく珍しいが、元ある魔力の増強や回復には秀でた効力を発揮する。ゆえに、魔力の多い、強い魔法使いにほど有難がられる宝飾品だった。
解り易い所で言えば、属性魔術の効果を増強するもの、魔力の自動回復機能を強化するもの、といったところだろうか。恐らくは、リオにも同じような――あるいは、どんな魔宝石も敵わないくらいの、そんな特性があると推察はされているけれど。彼が委縮しないように、と。ファランディーヌからは緘口令が敷かれていた。
「色で、効果が違ったりする?」
「傾向はありますが、必ずしも、というわけではありませんね。同じ色の石でも、含まれる魔力の性質は異なりますから」
エルドラの説明に、なるほど、と。頷いたリオは改めて目の前のショーケースを覗き込み、そこに並ぶ指輪をまじまじと観察する。ここからは店員の手助けが必要かと、エルドラが店内に目線を走らせれば。二人にそれとなく注目していたらしい、優し気な年嵩の店員が、にこりと微笑みながら二人の元へやってきた。
「いくつか、お出ししてみましょうか? 指に合わせてくださってもよろしいですよ」
「あ、ありがとうございます。でも、これは贈り物で……サイズも解らないので、どうしようかな」
「お渡しするお相手にぴったり合うよう、お箱に魔法をかけて差し上げますよ」
そんなことできるの? と。リオは目を丸くしてしまったけれど、そう言えばリオに贈られた指輪も、サイズを教えたわけでも事前に測ったわけでもないのにぴったりだった。
同時に捧げられた言葉たちの衝撃の方が大きくて、その時は流してしまったけれど。改めて思い返すと不思議な気がして、ついつい自分の薬指に目線を落としたリオの姿から、察するところがあったのだろうか。店員はふふ、と。優しい笑みを漏らした。
「お相手の方は、お赤い瞳でいらっしゃいますの?」
「え? あの、どうして……」
解ったのか、と。これまた顔に出てしまったリオは、とことん会話下手な自分にまた少し落ち込んでしまったのだが。そんなリオを侮る様子もなく、年嵩の店員は優しい眼差しを向けながら、自分の目元を控えめに示して笑った。
「互いの目の色の宝石をお贈りするのが、お若い方の流行ですから。ふふ、素敵な赤い宝石ですね」
そんな流行があることも知らなかったリオが、顔を真っ赤に染め上げる。恥ずかしがりながら、そうなんですね、と。何とか相槌を打ったリオに、店員は指輪をいくつか出して見せてくれた。
どれもこれも、リオの目と同じ青い色のそれらに、ちょっと恥ずかしくなってしまいながら。石の効果の説明にもきちんと耳を傾け、リオは熱心に吟味した。
さり気なく提示されたそれらが、恐らくはこの店でも指折りの名品であることに気付いているエルドラは満足げに頷き、店員に目配せする。心得た店員は笑顔で会釈をし、それ以上は余計なセールストークをすることもなく、存在感を消して側近くに身を引いた。
(いい店員だ)
一定以上の目利きであれば――リオが贈られた、ピジョンブラッドに輝くこの指輪が。どれほどの価値を持つ物かも解るのだろう。これは宝石の目利きというわけではないが、魔力を帯びたものに対しては感度の高いアスタリス邸の魔法使いたちが全員、ちょっと絶句したほどに高価な守護の魔宝石だ。
大切な主人への丁重な扱いに満足したエルドラは、そんな駆け引きに全く気付いていない様子でうんうんと考え込んでいるリオが結論を出すまで、優しい目で傍らに控えた。
「あの。それじゃあ……これを、お願いします」
「かしこまりました」
お包みしますので、こちらでお待ちくださいね、と。柔らかな椅子に案内され、腰を下ろしたリオはふうと息を吐く。大仕事を一つ成し遂げた気分のリオに、お疲れ様でした、と。エルドラが声をかけて寄り添った。
「良いものを選ばれたと思います。アルタイア様もお喜びになることでしょう」
「そ、そうかな? その、一番、綺麗なのを選んだんだけど……」
プロポーズへの是の返事さえあれば、その辺りの花を一本輪にしたものであっても殿下は喜ばれるだろうなとは予想しつつ。それはそれとして、リオが選んだその品は、提示された品々の中でも特に高品質な宝飾品に相違なかった。
本人が恥ずかしがる通り、厳格な貴族教育や王族教育と呼べるものを叩き込まれた完璧さは感じられないが。それでも確かに彼には、傅かれることに慣れたもの特有の穏やかな品の良さがあった。
「宝石一つでも、色んな常識があるんだね……もっと勉強しておかないと、何も分からないや」
「常識……と言うよりは、専門知識なので。そう気負われることはありませんよ。こちらの店員は、魔宝石を扱う店の従業員だからこそ、詳しく知っているのですから」
そう口にしたエルドラは、一度ぴたりと言葉を途切れさせる。何かあったのかと首を傾げたリオに気付いて、いえ、と。大したことではないと首を横に振ってから、ゆるりと言葉を再開した。
「……エヴァンジェリン様は、こうした話題がお好きですから。ご存じであった方が、覚えはめでたくなるかなと」
綺麗なものや華やかなものがお好きな彼女のことだ。リオが詳しければ詳しいだけ、喜んでくれそうな気はする。
嫁ぎ先で、どうすればリオが受け入れられやすいか、愛されやすいか。そんなことまで気にしてくれているらしい侍従の姿に、ふふ。と。心和ませたリオは、そうだ、と。声を潜めながらエルドラの耳元に唇を寄せた。
「あの……あのね? 相談しづらいんだけど、相談してもいい?」
「何なりと」
何を当たり前のことをと言わんばかりのエルドラの返事に、ほっとしたような――そして、追い詰められたような。変な気分になったリオは、きゅっと掌を握り締めて覚悟を決める。
そうして、女性ばかりのアスタリス邸では、遂に口に出せなかった疑問をそっと耳元に囁いた。
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