【完結】夢魔の花嫁

月城砂雪

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番外編1(新婚旅行編)

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 一階の家具は、ジュゼが過ごしやすいようにと大分入れ替えてくれたようだが、二階の家具は恐らく元より据え置きのものが多い。それは寝台も同様で、簡単には上がれないその高さに少々怯んでから、ジュゼはそっと手をかけてよじ登ろうと試みた。
 天鵞絨の重たげな布を掻き分けて、シーツに皺を寄せないように気を付けながら足を浮かせれば、何とか登れそうだ。寝相が悪い方ではないが、転がり落ちたら結構危ないかもしれないと思いながら途中で休憩していると、背後から軽々と腰を抱えられて柔らかな布団に優しく下ろされた。

「二階は、あなたには少し不便かもしれませんね」

 一階で寝ますか? と。気遣うような声にそう尋ねられたジュゼは、少し考えてから首を横に振った。
 今日はもうここに落ち着いてしまったし、それに――朝からずっと、焦らすようなことを続けられて、もう身体の方が限界だった。そっと控えめに身をすり寄せれば、それだけでジュゼの意は伝わったのだろう。優しく抱き締められ、唇が重なった瞬間から、早くも気持ちが良くて内股が震えてしまう。
 期待していると、伝わってしまうことが恥ずかしいのに、求めることをやめられない。長い口付けがもたらす酸欠混じりの陶酔感に、身体からすっかり力が抜けてしまうと、レーヴェはくったりと脱力したジュゼを自らの膝に座らせ、その膝を跨ぐように足を開かせた。
 下肢を覆う衣服だけを剥ぎ取られ、ぐちゃぐちゃに濡れた秘部をさらけ出される。背後から伸びた腕に太腿の付け根をすりすりと撫でられれば、伴侶との触れ合いに焦がれた身体は熱を帯びながらゾクゾクと高まった。
 熟れて蕩ける受け入れる側の性器に、レーヴェは中指と人差し指を合わせてゆっくりと這わせる。生々しい音を立てて、泥濘に誘い込まれるようにするりと指先が埋まった。

(ゆび、はいって……♡)

 入り口に抵抗は少なく、長い指が肉の壁にずぶずぶと沈んでいく。愛液に濡れた肉壁は歓喜に震えながら、その指にしゃぶりついた。
 幾度となく愛し合い、交わり合った証のように、番の侵入をほんの僅かであっても拒む様子のない秘部の有り様を恥じながらも、飢えていた場所に愛しい肉を迎えたジュゼはうっとりとため息をつく。ちゅぷちゅぷ、と浅く抜き差しされるだけで胸が締め付けられるような思いがして、思わずレーヴェの肩に頭をすり寄せた。
 音を立てながら粘膜を掻き回されて、熱く柔らかな内壁がまとわり付くように甘えながら、内側に引き込むように収縮してはとぷとぷと粘液を分泌する。ジュゼは愛しい指を締め付けて、身体の内側に触れられる圧迫感に酔い痴れた。

「ん、んっ……♡ レーヴェ、あ、あ……♡」

 優しい愛撫は次第に激しくなり、指の腹を内壁に意識的に押し当てられながら何度も往復される。指でも容易く見つけられてしまう前立腺を執拗に撫で擦られると、下腹部に快感が集まり、きゅうっと素直に中が締まった。

「ふふ、可愛い。ここがイイですか?」
「あっ、あっ、やあぁ♡ も、もう、イっちゃぅ……っ!」

 早くも追い詰められたような声を上げるジュゼの、懇願を帯びた啜り泣きに微笑んだレーヴェは指を折り曲げ、膣内のざらついた壁を強く擦り上げる。声もなくガクガクと震え始めたジュゼの身体をしっかり背後から抱き留めて、音を立てながら激しく指を出し入れすれば、ほどなく限界を超えた身体が反り返って痙攣した。

「ひんっ♡ ぁ、あ……っ‼」

 目の前が真白く塗り潰されるような衝撃が走り、ジュゼがひくひくと股を震わせる。あ、あ、と。高い声が漏れて、妖魔の耳に甘く快感の悦びを伝えた。
 ずるりと指を抜くと、中は名残惜しそうに絡み付く。引き抜いた指は、愛液によってぐっしょりと濡れていた。透明でとろみがあり、良い匂いがする。レーヴェにはそれが美味しそうに見えて、自分の指から舐め取った。
 良質な精気を満たした美味に満足げに微笑むと、レーヴェはまだ官能の海から戻って来られないジュゼの胴に腕を回して、赤く染まった耳にしゃぶり付いた。わざと大きな音が立つように舌を動かせば、酸素を求めるように開いたままの小さな唇から甘い吐息が零れ落ちる。

「ふっ……んん、あっ……♡」

 前立腺を擦られて、勃ってしまった花芯に指で悪戯を仕掛ければ、次から次へと蜜が溢れた。あんあんと無防備に喘ぐばかりの声に気を良くして、一度の絶頂だけでしっとりと湿った肌に愛撫を加えながら、ジュゼの好きな所を同時に刺激してやる。耳の穴にも舌を挿し入れながらもどかしい愛撫を続ければ、夢の縁をたゆたっていた意識が戻ってきたのか、レーヴェの名を可愛く呼び囁くようになった。

「は……ぁう、レーヴェ♡ きもち……♡」

 決定的な刺激は何も与えていないのに、指だけでぐしょ濡れになった性器からは蜜が垂れ、レーヴェの膝を濡らしている。花芯は殊更に敏感なようで、指で触れる度にふるふると震える様が愛しい。一度吐き出させてあげようと、レーヴェは蜜口を広げるようにしながら、今度は三本の指を纏めて挿入した。
 先程よりももう一本増えた指は、自在に動いてジュゼの急所をバラバラに責め上げる。逃れられないように摘まみ上げられた前立腺をぐりぐりと刺激されて、ジュゼの先端から溢れる先走りが量を増した。もう片手を使って、ねっとりと濡れた花芯をさらに優しく愛撫すれば、ジュゼが必死に懇願の声を上げる。

「レーヴェっ、あっ、やぁ♡ やら、イかせないで……!」
「どうしてですが?」
「あんっ、あ♡ い、今、出したら。もう、寝ちゃう……♡」

 まだ、ねたくない、と。舌足らずに、縋るようにそんな可愛いことを言われては、言うことを聞いてあげたくなってしまう。
 愛しそうに瞳を眇めたレーヴェは、前立腺よりも奥側のざらつきに指を伸ばす。突然の奥を開かれる快楽にきゅう、と。きつく締まった穴がレーヴェの指を食い締めて、前触れなく雌の官能を強く刺激されたジュゼが顎を逸らせて嬌声を上げた。

「ふぁっ、あうっ♡ あ、あっ! あ……っ♡」

 どうやら、無事に出さずに達せたようだ。ビクビクと断続的に跳ね上がるジュゼの身体を抱き締めて、レーヴェはその素直な反応を楽しんだ。
 勃ったままの可憐な花芯は、まだたっぷりと熱を纏ったまま、お預けに震えながらその時を待っている。出さないように、との願いを叶えてあげながら、同時に気持ち良くしてあげるために。レーヴェは甘く微笑むと、その無防備な尿道口をくじるように爪を当てた。
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