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9.レステンクール編
煌めく海で彼は無邪気に笑う
しおりを挟む海に囲まれて爽やかな青が広がる国、レステンクール。
春を目前に、国王の凱旋パレードが行われる。国民は街を飾り付け、祭り騒ぎ。
リシャールとリビオは、ブラウンに連れられて初めてこの街にやって来た。
「うわぁ!海だ!」
空から見る海は大迫力だ。冬の海は風に煽られ波が立ち、風に乗って爽やかな香りもしてくる。
「ここで祭りが開かれているみたいだ。」
ブラウンについて行って、大きな広場にやって来た。
出店も集まって賑やかで、人々の楽しそうな声と音楽に溢れている。
「ママ!行ってみようよ!」
「ちょっと!リビオ!」
リビオもレステンクールの物や景色、人々に興味津々だ。
花屋にはシャンパーニでは見たことの無い花ばかりだった。
「……凄い…」
リシャールが花に見とれていると、店主がやって来た。
「いらっしゃい。あら!白蜜蜂のお客さんや!嬉しいわぁ!シャンパーニから来はったん?」
「そうです…」
聞きなれない言語に少し戸惑った。
「シャンパーニではお目にかかれへんから、よう見たってな」
「ありがとうございます。」
店主は花を差し出した。
「ほれ。べっぴんさんにくれたるわ」
「いいんですか!嬉しいわ!」
「なんやぁ、こっちまで嬉しなるわぁ」
「とってもいい香りがする、ピンクも可愛い」
「バーベナや。美女桜っても言うんやで、お嬢さんにぴったりやんなぁ。」
「まぁ…そんなぁ…」
リシャールは頬を赤くした。
「じゃあ記念に…花束、作ってくださる?」
「もちろん!!」
店主はリシャールに似合う花束を作った。
「どうや?綺麗やろ?」
「素敵!ありがとう……」
「おおきに!」
リシャールは彩り鮮やかな花束を抱えて店を出た。
「あら…?」
近くで待っていたリビオとブラウンが違う店にいた。
「……リシャールさん!」
「ママ!」
リビオの手には飴が。
「ママ見て!蜂蜜飴だって!」
「リシャールさんもどうぞ」
「ブラウンさん買ってくれたんだよ」
「まぁ、ありがとう…!」
蜂蜜飴なるものを舐めた。シャンパーニで作られる蜜より甘さが控えめ。さっぱりした甘さだった。
リビオがこれが気に入ったらしい。
「ママ、僕これ好き!」
「うん、美味しいわ。」
「リシャールさん、素敵な花束ですね」
「そうよ、作って貰ったの。隣の国なのに、花の種類が全然違うのよ、とっても面白いでしょう?」
花束は可愛らしく青いリボンがついていた。
出店を回って楽しんでいると、大通りから歓声が上がってきた。
「あっ、国王じゃないですか?」
「ママ、行ってみよう、」
「う、うん…!」
リビオに手を引かれて、声のする方へ走った。
大行列になる程の兵士を引き連れて、国王が手を振りながらやって来た。国民から湧き上がる大歓声は凄まじいものだった。
「ママ、あれが国王かな?」
「そうみたい。」
人集りの後ろで人々の隙間から覗いた。どれだけ背伸びをしても見えそうにない。
「ママ、青蜜蜂って背が高いね」
「多分…白蜜蜂が小さいだけよ…」
「そうだな…」
三人はレステンクール国王の姿は殆ど見えなかった。さらりとした青髪だけはかろうじて分かった。
「結局見えなかったなぁ、レステンクールの国王…」
「そうね、ハンサムだったかしら」
「もう、ママったら、」
「……」
ブラウンは嫉妬して口を結んだ。
「ブラウンさん、嫉妬しないで」
「してないよ」
「あら?広場楽しそうだわ!行ってみましょ?」
「うん!」
「あぁ…リシャールさん!リビオ君!待って」
広場の楽しそうな声に引かれてやって来た。ギターの音と手拍子が聞こえる。
音楽に合わせて多くの人々が踊っていた。
「素敵!」
リシャールはこんな光景を初めて見て、興奮した。
「お嬢さんもどうだい?」
「えっ、私?」
踊っていた青蜜蜂の一人がリシャールに手を差し伸べた。
「まぁ!喜んで!」
リシャールはリビオとブラウンに持っていた花束を託して、踊る人々の中に入った。周りにいたレステンクールの人々も歓声を上げた。
「お!白蜜蜂のお嬢さんや!」
「偉いべっぴんさんやなぁ!」
スカートを持って華麗に踊るリシャールの姿はとても楽しそうだ。
リビオは小さい声で呟いた。
「…ママが貴族なのもわかる気がするな」
「ん?なんか言ったか?」
「いや、何も。」
アンドレだけじゃなく、ロナルドもブラウンとクリストフも、通りすがる者も皆リシャールに夢中になる理由がリビオは何となくわかった気がした。
美しい顔立ちだけじゃなくて…もっとこう…。
何となく、の正体はリビオには分からない。
「お嬢さん、ダンス上手だね」
「まぁ、ありがとう!貴方もよ!」
「そうかい?」
ペアで踊った後、リシャールが一人広場の中央で舞った。スカートの裾がひらひらと舞い、汚れの付いたスカートでも、回る度に美しいドレスに見える。
すると、一人の青蜜蜂の雄がやって来た。さっき手を差し伸べたのとは違う彼だ。
「まぁ、驚いたわ、」
「お嬢さん、一緒に踊らせてぇや」
「喜んで。」
二人はステップを踏んで、音楽に身を任せた。街の一体感にリシャールは心踊った。
「んだよ!誰だよあいつ!」
ブラウンはまた嫉妬した。
「ブラウンさん、踊れるの?」
「ん…僕だって踊れるさ」
「嘘だぁ!」
「なんだと!甘く見るんじゃないぞ!」
「…ママ、楽しそうで良かった。」
リビオは楽しそうなリシャールの姿を見て、嬉しくなった。
「…リシャールさん、本当は元気無かったんじゃないか?」
「まぁね。パパが死んでから、ずっと暗い顔してた。どんなに頑張って笑っても、何処か寂しそうだったからさ。安心した」
「……あんなに楽しそうなリシャールさん、初めて見たよ」
「僕も初めて見たよ、ママのあんなに楽しそうな笑顔。…ブラウンさん、ありがとう。」
「お、おうよ。」
音楽が終わると、広場は拍手喝采。
「…楽しかったわ」
「綺麗やんなぁ」
「?」
「舞う姿も全部綺麗やわ」
「やだ、煽てたって何も出ないわよ?」
「なんやぁ!何かくれる思うたんやけど」
「やぁね!お兄さんったら」
「…嘘やで、ほんまに綺麗やわ」
青蜜蜂の彼はリシャールの手を握ったまま。
「…いつまで離さないつもり?」
リシャールは少し戸惑った。
「…お嬢さん、シャンパーニから来たんか?」
「えぇ。そうよ」
「名前は?」
「……リシャールよ。」
「リシャール。名前まで綺麗なんか」
「…お兄さんは?」
「……オーガンや。」
「オーガン…。」
オーガンと名乗った彼は、一向に手を離してくれない。
「…そろそろ…離してくださる?」
「レステンクールに来たんは何回目や?」
「…今日が初めてよ。」
「なんやて!!そないやったら、俺が案内したる!」
「…うーんと…」
困ったリシャールの元に、リビオとブラウンがやって来た。
「…あの、ママが困ってるんですけど」
リビオがそう言って彼の手を掴むと、彼は驚いた。
「なんや、僕のママかいな!?…こんなべっぴんさんなママがおるんか…??」
「…そうよ、私の息子なんです。」
オーガンはブラウンに目を向けた。
「まさか…あんた…」
「旦那ですよ」
「「!?!?」」
ブラウンのまさかの一言にリシャールとリビオは慌てて訂正した。
「ちちちち違いますよ!?」
「旦那じゃないわ」
「え、そうなん?」
「…リシャールさん!リビオ君まで!別に良いじゃないか!?」
「「良くない!!!」」
「あははっ!そうなん?てっきり旦那や思うたわ!!!」
オーガンは腹を抱えて笑った。
「オーガンさん、私たちはこれで…」
「なんでや、俺が案内したる言うてんねん」
リシャールの手は頑なに離さない。
「おい、いい加減離せよ」
ブラウンが彼の腕を掴んだ。
「……なんや、駄目なん?」
オーガンの青い瞳は、ブラウンには冷たく見えた。少しだけ怖気付いたブラウン。
「……リシャールさん…の細い腕が…」
「おっと。すまんなぁ、大丈夫か?」
「え、えぇ……。」
「…リシャール。」
「えっ」
オーガンは突然リシャールを呼び捨て。それにはリシャールも驚いた。
「…また会おうてくれへんか」
「……またいつか。」
リシャールは会釈して、リビオとブラウンを連れて去った。
「…リシャールかぁ……やっぱり、白蜜蜂のかわい子ちゃんもええなぁ……」
オーガンはリシャールの姿が見えなくなるまで、ずっと見つめていた。
「さっきの奴、リシャールさんに馴れ馴れしく……!」
「フレンドリーな人ってことだよ」
リビオは蜂蜜飴を小さくなってもまだ舐めていた。
「レステンクールって楽しい人がいっぱいいるのね」
「リシャールさん、でも…」
「私は気に入ったわ、この国。」
「そんなぁ…!」
三人はもう少し街を回り歩くことにした。
レステンクールに生息する青蜜蜂は陽気な性格が多く、街の雰囲気もとても明るかった。
「あっ!蜜が売ってるわ、行ってきても良い?」
「うん、じゃあ僕ここで待ってるね」
「分かった!」
「リシャールさん……!」
「ブラウンさんはだめ、僕と待ってて。」
「くっ……」
リシャールは一人で行ってしまい、二人は近くで待つことにした。
「なぁ」
「「うわっ」」
すると、そこにオーガンがやって来た。しつこい人だなと二人は同じ事を思った。
「僕とおっちゃんに頼みがあんねんけど…」
「お、おっちゃんだと!?!?」
「おっちゃんやろ?」
顎髭のブラウンを指してオーガンは笑った。
「んで、…こっから本題や、僕。」
「なんですか?」
「…君のママと二人きりにしてくれへん?」
こんなしつこい人にはママは渡さない、リビオはその一心だ。
「えっ、パパがいるからだめだよ」
「ここには居らんやろ?」
「ん…」
確かにそうだ。ぐいぐいと詰め寄ってくるオーガンの圧に負けてしまった。
「なんでも買うたるから、な?」
「なんでも?」
「あぁ、せやで。なんでもや。」
「……」
リビオは少し悩んで答えた。
「じゃあ、蜂蜜飴買ってよ」
「お易い御用や。なんぼあったらええ?10か100か?」
「そ、そんなに?買えるの?」
「買うたるって、俺、ぎょうさん金持ってんで」
「……本当かなぁ」
オーガンは にやりと笑って、蜂蜜飴を売る店主に交渉した。ポケットから金を取りだして、
「……あるだけ買わせてくれや」
店主は頭を下げて、「おおきに」と言った。
「…ほれ、好きなだけ食うてや。おっちゃんも食うてな。んじゃ、べっぴんさんのママとデートしたろー!」
「…ちょっと!ママに手出さないでよ!?」
「分かっとるって!!!心配せんでぇ!!」
リシャールの居る方へ走って向かったオーガンを見て、リビオとブラウンは未だに理解が追いつかない。
「…あの人、本当にお金持ちなんだ……」
「貴族か?」
「さぁ……??」
ひらひらと動くブラウスに、すらりとした足が引き立つパンツスタイル。貴族だと言われても無理は無い。
「やぁ、リシャール。」
「驚いた、また来たの?」
店で蜜の入った瓶を手に取り、見ていた。オーガンそっちのけで蜜を選んでいる。
「…これええで。」
オーガンは一つの瓶を取って見せた。
「これは?」
「ハイビスカスや。シャンパーニではあんま無いって聞いたんやけど。レステンクールでは家庭の味やな」
「……へぇ…」
レステンクールは暖かい国。
シャンパーニやペリシエとは違い、雪は降っていない。風が少し冷たいだけにして、シャンパーニで着てきたコートも暑くて脱いでしまうほど。
「じゃあ…これ…」
「買うたる」
「えっ」
「遠慮せんで」
「……」
リシャールは黙ってオーガンに買ってもらった。店主と楽しく話す彼を見て微笑んだ。
性格は陽気で明るすぎるくらいだし、距離の詰め方も少し強引だけど、何故か憎めない人だと思った。
「あははっ!リシャール!値引きしてくれたで!!」
「良かったわ」
「……はい、どうぞ。プレゼントや」
「…ありがとう。」
「ここでは、おおきに って言うんやで」
こんなにも澄んだ青い瞳は初めて見た。爽やかで…でもその奥に何か秘めてそうな、深海のような。
「…おおきに。」
綺麗な瞳を初めて見たのはオーガンも同じ。エメラルドグリーンの瞳と、真っ白の肌や虹色に輝く羽も。オーガンにとって、どれも新鮮で美しかった。
「……ほんまに綺麗やなぁ」
「?」
「…リシャールの旦那がうらやましいわ」
「……」
オーガンは先に店を出ようとして、振り返った。
「せや、君の息子君と髭のおっちゃん、違う店行ってるみたいでな。…良かったら、俺とデートせぇへん?」
「……デートって…」
「ええやろ?こんなハンサムとデートやで??誰もが羨むで!!」
オーガンは無邪気に笑う。
「ほな、行こか!」
「ええっ!?まだ返事してないわ!」
「ええよ、って聞こえたで!」
「言ってないわ!…ちょ、ちょっと!?」
オーガンはリシャールの手を引いて走り出した。
レステンクールのありとあらゆる店や景色見せてくれた。
「次は何処に行くの?」
「レステンクールの自慢の場所や。」
「……?」
いつの間にか夕方になって、連れて来られたのは海。夕日がゆっくりと沈もうとしている。
「…どや…綺麗やろ?」
「……素敵。海なんて生まれて初めて見た。」
「来てくれてありがとうな」
「おおきに、じゃないの?」
「おおきに。」
オーガンといると、自然と笑顔になれる気がした。
「リシャールの旦那はどんな人なん?」
「…優しい人よ。手先は器用なのに、言葉足らずだったりシャイだったり、どこか不器用な人なの。」
「…そっかぁ…ええなぁ。リシャールと結婚出来るなんて、どんなに立派でどんなに魅力的な人なんやろなぁ、会うてみたいわ」
「……」
ふと、オーガンの端正な横顔を見た。
今までの陽気で無邪気な雰囲気とは違って、クールに見えた。海風に靡かれる青髪のせいだろうか。
「……なんや、何か付いてるか?」
夕日に照らされて、より一層綺麗に見えた。
「……いいえ。」
リシャールは砂浜を歩き、波に手を触れた。
「…冷たいわ。」
「ま、冬やからな。風邪引かんといてな」
「……おおきに」
オーガンに振り返って笑ってみせた。
すると彼も波の方へ歩いてきた。
「リシャール。」
「?」
オーガンはリシャールの頬に触れて、唇にキスした。
「……」
「旦那には内緒にしたって…。不可抗力や」
夕日はもう半分まで沈んでしまった。
アンドレ以外の雄とキスしたのは初めてだった。ロナルドなんて、キスしたこと無かったのに。
リシャールは俯いた。
そして、複雑な感情に陥った。
嬉しいような、苦しいような。
「…もう一回だけ、キスしてもええか?」
「……」
俯くリシャールの顔を覗き込んでまたキスをした。俯いていた顔を上げさせ、執拗いくらいにキスを続けた。
オーガンはリシャールの唇を舐めて、舌をねじ込んだ。レステンクールには無い、甘い蜜を欲しがった。
「……返事、してないのに…」
「ええよ って、聞こえたから」
「言ってないわ…」
海風を感じながら、夕日が沈むまでキスしていた。とてもロマンチックだった。
「オーガンさん……私……」
「オーガンでええよ」
「……オーガン、私、帰らなきゃ。」
「……そっか、せやな。」
ゆっくりと身体を離した。
背中は風で冷たいのに、胸は暖かかった。
「…君の息子と髭のおっちゃん、多分広場で待っとる。」
「何故知っているの?」
「あぁ…いや…その…」
「…分かったわ。」
「リシャール。また会うてくれへんか?」
「……また会えたら、ね。」
リシャールは微笑んで去った。
広場に戻ると、オーガンが言った通りにリビオとブラウンが待っていた。広場にある噴水の縁に座り、リビオはブラウンに寄りかかり眠っていた。
「……ごめんなさい、遅くなって。」
「はぁ良かった、リシャールさんが無事で」
「無事よ。」
「ま、僕はリシャールさんに何かあったら直ぐに駆けつけるつもりでしたけどね。」
「…おおきに」
「?」
「…教えて貰ったの。ありがとうってレステンクールではそう言うんですって」
「リシャールさん、駄目ですよ!レステンクールに染まっちゃ!!!」
「私は、生まれも育ちもシャンパーニよ」
「ですけど…!!」
二人の会話が聞こえたリビオは目を覚ました。
「ん…ママ?」
「リビオ、帰りましょう」
「うん…」
「所で、その大量の飴はどうしたの?」
「交渉金だよ」
「あら…そう…」
三人は星空と海を背に、シャンパーニへ帰った。
_______________
「……。」
海で一人、オーガンは日が沈んだ海を眺めていた。
ふぅ、と息をついてネイビーの羽を広げて帰った。
国で一番大きくて、働き蜂が国で一番多い巣に。扉が開くと早速執事が出迎えた。
「お帰りなさいませ、お祭りはいかがでしたか」
「……あぁ、最高やったで。オーガン史上一番最高の祭やったかもせぇへん!!」
廊下にずらりと並ぶ働き蜂は、オーガンとすれ違う度に頭を下げる。
「…あの…」
「なんや」
「…オーガン、というのは?」
「……俺のミドルネームや。あんま他に言うてへんのやけど」
〝フレデリック・オーガン・ロベッソン〟
「…ええ名前やろ?」
オーガンは無邪気に笑った。
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