いずれ最強の錬金術師?

小狐丸

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三話 入学試験

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 バーキラ王国の春は、日本の春とあまり変わらない温かさで、タクミが持ち込んだ桜の木が王城以外でも見れるようになっていた。

 エトワールたちが入学する予定の王立高等学園は貴族街の端にあり、広い敷地に歴史ある建物が建っている。

 高位貴族の子供たちは、馬車での送り迎えが基本だ。エトワールたちは勿論徒歩で通う事になる。

 当初、これにはバーキラ王やサイモンが馬車を使ってはどうか。なんなら王家で馬車と護衛を用意するとまでタクミに言ったのだが、タクミは丁重に断っていた。

 そうは言っても、バーキラ王やサイモンが影護りを配したのは当然の措置だろう。いまやタクミは、ただの平民として扱える存在ではないのだから。バーキラ王やサイモンからすれば、自国の役に立たない貴族よりも余程重要な存在だ。

 それを示すように、密かな護衛は厳重な体制が敷かれている。

「何時もご苦労さまだね」
「フローラ、分かってても言っちゃダメだよ」

 フローラが、気配を絶って護衛する者に言及すると、エトワールが気づかないフリをするよう注意する。

 当然、感覚の鋭い兎人族のフローラだけじゃなく、精霊の声を聞けるエルフのエトワールや、タクミとマリアから気配察知のスキルを鍛えられている春香でさえ、バーキラ王国が派遣している影護りの存在を把握していた。





エトワール視点

 最初は筆記試験のようで、わたしたちは広い部屋に案内される。

「やっぱり貴族とは別なんだね」
「そうね。可能なら近寄りたくないから、丁度いいわ」

 春香が、試験会場を見渡し、貴族とは試験を受ける場所が違うと言うと、わたしは可能なら卒業まで貴族の子供たちとは接しなくてもいいと思う。貴族なんて面倒だもの。

 この学園には、騎士を目指す者が入る騎士科。貴族の子供やその貴族の家とコネを持ちたい豪商の子供が入る教養科。それ以外の普通科がある。

 わたしたちは、勿論普通科志望ね。貴族とのコネなど必要じゃないし、寧ろ縁を繋ぎたいのは、ボルトン辺境伯やロックフォード伯爵など、普段パパと親しくしている貴族以外の貴族たちの方だろうしね。




 筆記試験を問題なく終えたわたしたち三人。今更、この程度の問題に躓く筈もない。それは、勉強が苦手なフローラでさえそうで、フローラも余りに簡単な問題に肩透かしされたような顔をしているわ。

「簡単だったね」
「それはそうよ。私たちはパパから教わってるんだもの。パパの保つ知識は大陸一だって、ママたちが言ってたわよ」
「だよね。それにアカネさんも負けないくらい凄いしね」

 案の定、フローラが簡単だったと感想を言う。わたしたちは、パパから勉強を教わっているんだもの。そんなの当たり前よね。春香が言うように、パパが忙しい時はアカネさんからも勉強を教えてもらったんだもの。ケアレスミスさえなければ満点を取るのも簡単だと思う。


 受験番号の順番に、実技の試験会場へ移動が始まる。

「さあ、次は実技よ。行きましょう」
「魔法と武術だっけ?」
「魔法は魔力量が多い人だけだと思うよ。武術も必須でもないみたい」

 パパからは手を抜かなくてもいいって言われてる。手を抜くとバーキラ王やサイモンさまにバレるから。それにフリージアお祖母さまやエリザベスおばさま、ロザリーおばさまからも全力で蹴散らしなさいって言われてるものね。



「あれ? わたしたちだけ別にするみたいね」
「なんでだろ?」

 次は魔力測定なんだけど、わたしたちは最後にされるみたい。上の方から指示があるんでしょうね。わたしたちってパパやママたちからパワーレベリングで鍛えられてるから魔力量も多いのよね。その所為かしら。種族的に魔力量が少ないと言われているフローラも、獣人族基準で言えば規格外の魔力を保っているし、それは春香もそう。わたしに至っては、エルフだものね。



 実はこの学園にはユグル王国からも留学生がいる。だからエルフっていうだけでわたしだけ目立つ事はないお思うんだけど……

 結果、ユグル王国のエルフと比べても、わたしの魔力量はダントツだった。でも人族の春香が何人かのエルフに魔力量で優ってた方が、ユグル王国からの留学生にはショックだったみたい。種族的にハンデのあるフローラでさえ、人族の平均よりもずっと上だもの。

 わたしは、水、風、光の三属性に加え、全属性の精霊魔法が使える。それと氷と雷も使えるようになっている。パパ曰く、水属性と風属性があれば、氷と雷も使えるようになるんだって。魔法に高い適性のあるわたしだからっていうのもあるって、ママは言ってたけどね。

 フローラは、直接的な魔法として使う事はないけれど、それでも水、土、雷の属性に適性があり、武器に纏わせる使い方をしている。

 そして春香は、火、水、土、氷の驚きの四属性。これはマリアママとパパの良いところを引き継いでいるのよね。


 で、魔力量測定の次は、魔法による的当てなんだけど、これもわたしたちは一番最後。

 魔法の試験を見学していると、フローラが笑いを我慢して聞いてきた。

「ねぇ、お姉ちゃん」
「なに、フローラ?」
「みんな魔法を使うのに、何か恥ずかしいこと言ってるよ」
「はぁ、アレは魔法を行使する時の詠唱よ。聖域の外では詠唱するのが普通だって、ロザリーおばさまも言ってたでしょう」
「そうだっけ?」
「フローラ、パパやママたち、それと聖域の魔法師団の人たちは無詠唱だけど、世間的にはその方が珍しいのよ」

 フローラが食いついたのは、受験生たちの使う魔法詠唱だった。

 パパやママたち、お祖母さまやお祖父さま、ミーミルさまやルーミアさま。わたしたちの周りには無詠唱で魔法を使うのが当たり前だけど、普通の人族が中心の国では少数派になる。

 パパ曰く、魔法は望む現象に対する知識とイメージ、それに魔力操作のスキルレベルが重要だって。

 小さな頃からそう教わったわたしたちは、魔力を感知したり、操作したりするスキルを磨いてきた。

 だから魔法の発動時間や威力が、この学園のレベルじゃない。魔法が苦手で、普段身体強化しか使わないフローラの放つ魔法でさえ、人族の受験生よりもマシなんだもの。わたしや春香が本気で魔法を撃てば、的どころか試験会場ごと壊しそう。


 兎人族のフローラが無詠唱で、威力のある魔法を撃った事に会場はどよめいた。でも発動のスピードはもう少し速くできる筈よね。帰ったら要練習ね。

 そして次に春香の番になった。

「次は、……春香・イルマ君。結界を壊さない程度の魔法でね」
「……はい」

 春香の情報はあるみたい。個人情報の取り扱いはどうなってるのかしら。

 ドォォンッーー!!

 春香が速度重視で撃ったファイヤバレット。パパがよく使うバレット系の魔法だけど、魔法としては初級に近いものね。当たり前のように的は粉々に壊れたわ。火魔法なのに、会場の空気は凍りついたけどね。

 でもパパなら的の中心に孔を穿つわね。春香はまだまだ収束が甘いのよね。まあ、魔法使い寄りのわたしと違って、春香はオールラウンダーだから忙しいから仕方ないわね。

「最後は、エトワール・イルマ君か。くれぐれも抑えめでお願いするよ。全力で撃てって振りじゃないからね。頼むよ」
「……分かってます」

 そんなにしつこく言わなくても分かってるわよ。

 キュン! ドガッ!!

 アイスバレットが的に2センチほどの穴を開けた。うん。発動の速度も収束具合も問題ないわね。

「……はっ、つ、次は、武術の試験会場に向かってください」
「はーい」
「「はい」」

 ポカンと口を空けてた試験官に、武術の試験会場に向かうように指示され三人で移動する。

 魔法の試験が最後にまわされた所為で、武術の試験も最後になりそうね。




 武術の試験は、武術教官との模擬戦になる。剣と槍、棍や杖。あと弓は的当てみたいね。

 わたしたちの番が回ってくるまでに、他の受験生の観戦をする。

「ねえ、アレ、本気?」
「う~ん、そうなんじゃない?」
「フフッ、聖域基準で見ちゃダメよ」

 フローラが、本気で戦っているのか聞きたくなるのも分かる。春香も首を傾げている。でもパパやママたち、その周囲の人たちを基準にしちゃダメだと思う。まあ、聖域の子供たちの方が百倍マシだもんね。

 不格好な踊りのような模擬戦を観るのも飽きてきた頃、やっとわたしたちの番が回ってきた。

 フローラはショートソードの模擬剣で、剣を持つ武術教官と相対する。

 春香は、マリアママが得意とする槍を、わたしは自分の身長よりも少し長い棍を選択した。

 得物がそれぞれ違うので、模擬戦を行う武術教官も違う。

「では、始め!」

 ドサッ!

 試験開始の合図の後、すぐに一人の武術教官が倒れた。やったのは勿論フローラ。もう少し打ち合うなりすればいいのに、一気に間合いを詰めて一撃で倒しちゃった。あの武術教官、立ち直れるかな。

「グゥッ!?」

 ドサリッ!

 そして春香も模擬槍を一閃し、簡単に武術教官を倒してしまった。

「はぁ、じゃあ、わたしも頑張るか」

 二人の武術教官が開始早々倒され、パニックになったわたしの相手が、棍を打ち付けてきた。

 本来、これは武術試験なので、対戦相手となる武術教官は、受験生の攻撃を先ずは受けるべきなんだけど、十二歳の子供に本気の一撃よね。これ。

 わたしは上段から振るわれた棍を、わたしは下から擦り合わせるようにいなし巻き上げる。

「アッ!?」

 ドサッ!

 武術教官の手から棍が離れ、次の瞬間、流れるように回転したわたしの棍が、武術教官を撃ち、その意識を奪う。

 カランッ、カラン!

 そして武術教官の棍が地面に落ちる音が、静まり返った会場に響いた。

「……そ、それまで」

 弱々しい試験官の制止の声が、周りの受験生や試験官の想いを物語っているわね。










ある留学生視点

 今日は、バーキラ王国の王立高等学園の試験日だ。とはいえ、俺たち貴族は子供の頃から家庭教師をつけられ学んでいる為、試験に落ちる者はいない。

 それは俺たちトリアリア王国からの留学生でも同じ。俺たち留学生には筆記の試験でも、バーキラ王国の王国史などは出ないからな。


 学科試験を終え、全受験生が対象の魔力量測定が始まった。

 俺たち貴族は、魔力量が多い人間が代々血を繋いできたので平民とは違い魔力量が多い。まあ、たまにイレギュラーで平民でも魔力量が多い奴もいる。とはいえそんな奴は少数なので、平民の冒険者に魔法使いは少ない。

 魔力量測定の結果、平民の多くは武術試験へと移る。中には、それなりに魔力を保つ平民もいるが、平民は魔法を鍛錬する機会がない。だから、魔法を使って的当てなんて出来ないからな。


 そこでふと目を惹く三人の少女を見つけた。

 服装はどう見ても貴族には見えないが、素材は良くデザインも見た事がない。

 何故か試験官に、魔力量測定を最後にするよう指示されていた三人の少女は異質だった。

 一人はエルフ。聞けばユグル王国からも留学生がいるらしいので、エルフがいてもおかしくはない。だが、もう一人の赤髪の少女は人族。そして最後の一人に至っては獣人族だ。

 そこで試験官が少女たちを呼ぶ名前を聞いて驚き呆れる。

 なんと、三人は姉妹らしい。エルフと人族、獣人族が姉妹とは、節操のない奴が父親だな。どうせ金に汚い商人が、妾を何人も囲っているのだろう。

 我がトリアリア王国に於いて、エルフと獣人族は奴隷だからな。俺は憶えていないが、ある時期忽然と姿を消すまで、昔は普通に国内にエルフの奴隷もいたらしい。



 俺が平静でいれたのは、その時までだった。

 三人の少女が魔法実技の最後だったのだが、一部の特殊な獣人族以外は魔法が使えない筈なのに、兎人族の女がストーンバレットを的に当てた。しかも、これまでの誰より威力のある魔法を無詠唱で……

 驚きは続く。

 次に人族の女が、同じく無詠唱で更に強力な火魔法を的に当て、試験会場に轟音が響いた。

 そして最後のエルフの女。奴は俺たちの目では追えない超高速の魔法で、的に穴を穿ってみせた。勿論、無詠唱だ。

 三人に共通して言えるのは、手を抜き軽く魔法を放っていた事だろう。恐ろしい事に、試験官より本気では魔法を撃たないよう要請がされていたという。

 きっと、それは本当なんだろう。でなければ、余りにも発動する時間が短過ぎる。



 我がトリアリア王国でも魔法の大家として名を馳せるカクシュール侯爵家の長女、ベリス嬢も呆然としている。

 今年の王立高等学園には、我がトリアリア王国から三人が留学する為、今日の試験に挑んでいた。

 カクシュール侯爵家のベリス嬢。ラシュール子爵家の次女のドリス。そしてヘドロック伯爵家の次男である俺、ハジンだ。


 俺は魔法よりも剣が得意としているが、それでもあの異質な三人の少女が使う魔法がおかしいと分かる。


 だが、俺の驚きは武術試験でも続く。

 武術試験は模擬戦が行われるのだが、その対戦相手はこの学園の武術教官だ。その実力は確かで、剣に自信のあった俺も5分も保たずに敗れた。

 その武術教官が、三人の少女に瞬殺された。

 アレは何だ? ここは魔境なのか? 俺はこの学園でやっていけるのか?





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 『不死王はスローライフを希望します』の3巻が発売されました。

『いずれ最強の錬金術師?』の13巻が9月20日に発売されます。

 また、コミック版『いずれ最強の錬金術師?』の5巻が8月23日より順次書店に並ぶと思います。

 よろしくお願いします。




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