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第8部 分かたれる道
1-1あまりに突然すぎて現実が受け止められないんだけど
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〈ホワイト・ウイング〉の事務所にて。私は、受け取った特別郵便の封筒を、恐る恐る開封した。だが、あまりの驚きに、大きな声をあげ、頭が真っ白になり、完全に固まった。ぽかんと口を開けたまま、しばし、手紙を呆然と眺めていた。
手が少し震え、手紙が小刻みに揺れる。心拍数が、急激に跳ね上がり、心臓が破裂しそうだった。額には、汗が浮かんでくる。
「えっ……ん……え? えーっと? 何事っ――?! いや、ちょっと、待って。まずは、落ち着こう。深呼吸、深呼吸……」
私は、何度か、大きく息を吸ったり、吐いたりする。そのあと、左手を胸に当て、激しく高鳴る鼓動を、落ちつかせた。しだいに、呼吸も心音も、沈静化してくる。
「ところで――私、何やってたんだっけ……?」
頭が真っ白になっていたので、直前の出来事が、ぽっかり抜け落ちていた。
えーっと、そうだ――シルフィード協会から、手紙が送られてきて。その内容に驚愕して、固まってたんだった……。
でも、手紙の内容が、かなり難しかったし。私、読解力がないし。もう一回、落ち着いて、最初から読み直そう――。
昔から、本とか読むのは、物凄く苦手だった。一番、嫌いな教科は国語で、中でも、最もダメだったのが、長文読解。『〇〇の心情を答えよ』っていう、アレだ。そもそも、問題文自体が、上手く理解できていなかった。
どうも私は、筆者の心情を理解するのが、極めて下手らしい。『私ならこうするのに』と、何でも、自分に合わせて、解釈してしまうのだ。
そもそも、長文アレルギーなので、適当に、斜め読みする癖がある。特に、硬い言葉遣いや、難しい文章は、なおさらだ。見ているだけで、頭が痛くなってくる。
私は、手紙の冒頭に戻ると、再び読み始めた。慎重に読み進めるが、先ほどと同じ場所まで来ると、また、大きな声をあげてしまった。
「ええぇぇ-!! 何でー?! どういうことっ?!」
私は、手紙を持って立ったまま、また、固まった。頭が真っ白になり、脳が完全に機能を停止する。
あまりに、衝撃的な内容で、呼ばれていることにも、しばし、気付かなかった。
「……ちゃん。風歌ちゃん、どうしたの?」
ハッと我に返り、ゆっくり振り向く。すると、そこには、心配そうな表情を浮かべた、リリーシャさんの姿があった。
「あっ――リリーシャさん……お帰りなさい」
私は、慌てて、少しひきつった笑顔を浮かべる。間抜けな大声を、聞かれてしまっただろうか――?
普段ならば、エンジン音を聞いただけで、すぐに分かる。いつも、リリーシャさんの帰りを、待ち侘びているので、かなり遠くを飛んでいても、分かるぐらいだ。でも、今日は、全く気付かなかった。しかも、自分の真後ろに来るまで――。
「顔色が悪いみたいだけど、大丈夫? 何かあったの?」
「その……あったというか、何というか。これが、協会から送られてきまして……」
上手く言葉にできないので、私は、手紙を差し出した。
「読んでも、いいの?」
「はい。私には、何が何だか、さっぱり分からなくて――」
リリーシャさんは、手紙を受け取ると、静かに読み始めた。物凄く、真剣な表情で見つめている。それほど、重要な内容が、書かれているからだ。
しかし、ほどなくして、
「おめでとう、風歌ちゃん。本当に、よかったわね」
とても柔らかで、優しい笑顔を向けて来た。
「もし、本当だとしたら、おめでたい事ですけど。どうして、こんな急に……? 全くもって、訳が分からないんですが――」
「手紙の下のほうに書かれている、推薦者の名前は、確認した?」
「いえ……まだですが」
私は、リリーシャさんに返された手紙に、再び目を通す。下のほうを見ると、推薦人の部分に、二人の名前が書いてあった。
『推薦者:リリーシャ・シーリング(現シルフィード・クイーン)
ノーラ・ベイル(元シルフィード・クイーン)
二名の上位階級者の推薦により
当案件は条件を満たしており、一次審査を通過
よって、二次審査に移行するものとする』
「えっ――これって、いつの間に?! お二人が、協会に、推薦してくださっていたんですか?」
「ちょうどいい、頃合いだと思ったから」
「いや、頃合いって……。私、つい先日まで、ロクにお客様もいなくて、滅茶苦茶、暇してたんですけど。ファンも、まだ少ないですし。知識も経験も浅いですし。あまりに、いきなり過ぎませんか――?」
手紙の内容を、要約するとこんな感じ。『理事会で、スカイ・プリンセス昇進の、一次審査に通過したため、二次審査の面接を、受けに来るように』という内容だ。
もし、本当だとしたら、物凄く嬉しい。でも、自分で言うのも、何だけど。昇進する理由が、まるで見当たらない。『EX500』は、優勝したものの。つい先日まで、全く無名のシルフィードだったからだ。
しかも、以前、査問会に呼ばれていて、理事たちの印象は最悪。加えて、異世界人だし。シルフィード学校すら、行っていない。どこをどうとれば、昇進に繋がるのか、全く理由が分からなかった。
それに、昇進は、もっと沢山の、経験や実績を積んで、ファンも一杯できて。じっくり、時間を掛けてから、なるものだと思っていた。なので、あまりに、唐突過ぎる。
「昇進って、そういうものよ。私も、まだ、今ほど、認知されていないうちに、昇進の話が来たし。その当時は、私自身も、まだまだ、経験不足で。何かの間違いではないか、と思ったもの」
「……リリーシャさんも、そうだったんですか? 私は、てっきり、町中や、世界中に名が轟いて、物凄いベテランになってからだと、思ってたので――」
「本当は、そのほうが、いいのかもしれないけれど。未来のクイーンの原石を、早くに昇進させるのが、伝統なの。そのほうが、新鮮だし、ファンたちも喜ぶから。あとは、将来的な成長への、先行投資ね」
「なるほど。まるで、若手アイドルみたいですね……」
この業界のメインは、若いシルフィードたちだ。実際、上位階級になっている人たちは、ほぼ全員、十代の人ばかりだし。
「それに、この業界は、勤続年数が短いの。二十歳そこそこで、退職してしまう人も、いるぐらいだから。それもあって、昇進も、物凄く早いの。エア・マスターまでの昇進も、他の業種に比べて、早かったでしょ?」
「確かに――普通に比べると、滅茶苦茶、早いですよね」
最初の昇進に、一年。そのあとは、順調に行けば、半年ごとに昇進。たった二年で、一般階級の最上位になってしまう。エア・マスターは、一般企業で言えば、役職付きと同じ立場だ。
普通の業種なら、一つ昇進するのに、数年。場合によっては、十年以上かかる場合だってある。それだけ、この業界は、昇進が早いのだ。
「あの……一つ、いいですか?」
「えぇ、何かしら?」
「今回、昇進の一次審査に通過したのは。お二人が、推薦してくださったからでしょうか……?」
リリーシャさんは、飛ぶ鳥を落とす勢いの、大人気シルフィード。しかも『シルフィード・クイーン』に、昇進したばかり。加えて〈ホワイト・ウイング〉の知名度も、絶大だ。
ノーラさんは、元クイーンとはいえ、大御所的な存在だ。理事の一人の、ナギサちゃんのお母さんとも、親しいみたいだし。非常に強い、発言力を持っている。
上位階級への推薦は『スカイ・プリンセス』以上の上位階級者、一名が条件だ。しかし、今回は、クイーンが二人も推薦してくれている。当然、無下にされる訳がない。
「それって、風歌ちゃんの実力ではなく、私たちの力ってこと?」
「平たく言えば、そういうことです。それ以外に、何も思い当たらないので――」
ずっと夢見て来た、上位階級への昇進。でも、それは、七光り的なものでは、なかったはずだ。自分の力だけで、頂点にはい上がる。自分の実力を試すために、わざわざ、家出してまで、この世界に来たのだから……。
リリーシャさんは、しばし沈黙して考え込んだあと、静かに話し始めた。
「みんな、同じなのね。考えることは――」
彼女は、薄っすらと笑みを浮かべる。
「えっ……?」
どういうこと? 同じって?
「私もね、昇進の知らせが来た時。今の風歌ちゃんと、全く同じことを、考えていたの。『なぜ、未熟で何の取柄もない、私なんかが?』って」
「でも、リリーシャさんは、飛行技術も接客も、完璧じゃないですか? しかも、滅茶苦茶、人気もあって、常に予約でいっぱいだし」
もう、二年以上、一緒に仕事をしているけど。いまだに、リリーシャさんの欠点を、一つも知らない。仕事をミスしたところを、一度も見たことがないし。とにかく、全てにおいて、丁寧かつ完璧なのだ。
「それは、風歌ちゃんが、過去の私を知らないからね。昔は、たくさんの失敗をしていたし。お客様も、少なかったの。私が、仕事ができるようになったのは『スカイ・プリンセス』に、昇進してからよ」
「えっ?! そうなんですか――?」
仕事でミスする、リリーシャさんなんて、全く想像がつかない。それに、シルフィード校も、首席で卒業してるし。最初から、全てが完璧なんだと思ってた。
「私の場合は、その時、母がすでに『グランド・エンプレス』になっていたから。〈ホワイト・ウイング〉の知名度も、とても高かったし。その娘ということで、かなり話題になっていたの。史上初の、親子の上位階級達成も、掛かってたし」
「だから、私は、昇進の知らせを、素直に受け止められなかったの。推薦人は、母だったし。全ては、母の力と影響力じゃないのかって」
「なるほど。そういう事情なら、確かに――」
『グランド・エンプレス』は、一席だけで、クイーンよりも、さらに上の、別次元の地位だ。国家元首並みの発言力を持っており、全ての人から、神格化して見られている。そんな人が推薦したら、当然、理事たちだって、拒否はできないだろう。
「実際、あの時の私は、上位階級になるには、明らかに力不足だったから。母の力や、世間の話題が、大きな昇進理由だったと思うわ。だから、物凄く悩んだの。『私なんかに、そんな重責が務まるのだろうか?』って……」
「でもね、ある人に言われたの。『だったら、その地位に、ふさわしい人間になればいいじゃない』と。その一言で、私は、吹っ切れたわ。それ以来、地位にふさわしい人間になるために、日々努力を続けているの」
あぁ――そっか。だから、いつも仕事が完璧だし、これだけ凄いのに、常に謙虚なんだ。きっと、今でも毎日、自分の階級にふさわしくなるよう、努力を続けているんだと思う。どうりで、簡単には、追いつけない訳だ……。
「確かに、その言葉は、核心をついていますよね。もしかして、その言葉をいったのって――?」
「えぇ、ツバサちゃんよ。彼女が言うには『人生は、いつでも後付けだから。最後に上手く行けばいいじゃん』って。楽天的な、彼女らしいわよね」
「本当に、ツバサさんらしいですね。でも、よく分かります。私も、いっつも、後付けですから。能力不足、経験不足は、毎度のことなので」
無茶な挑戦が多いから、常に、背伸びしてばっかりだし。明らかに、能力や経験が足りないから、ぶっつけ本番や、やりながら成長するしかない。100%能力が足りてたことなんて、一度も、ないかもね……。
「それは、私も同じよ。でも、私だけじゃなくて、きっと、全ての上位階級の人たちが、同じだったと思うわ。最初は足りなくても、地位にふさわしい人間になるために、あとから努力したんじゃないかしら?」
「大事なのは、今の自分じゃなくて、未来の自分。ちゃんと、成長できるかだと思うわ。将来を見越しての、昇進だから」
なるほど。さっき言っていた、クイーンの原石を昇進させるって、そういうことだったんだ。となると、私の将来性を、認めてもらえたのだろうか?
「その――私でも、本当に大丈夫でしょうか? リリーシャさんから見て、どうですか? お世辞を抜きに、厳しいご意見を、いただきたいんですが……」
「どう転んでも、大丈夫だと思うわ。だって、風歌ちゃんは、シルフィードの仕事が、心から大好きでしょ?」
「はい。その気持ちなら、誰にも負けない自信があります。私の天職だと思ってますし。人生を懸けて、やっていますから」
私が、唯一、誇れるのが、誰よりも、シルフィードが好きだということ。私は、本当に、心の底から、この仕事が大好きだ。だから、一生、続けようと思っている。
「なら、大丈夫よ。誰だって、好きなことは、一切、手を抜かずに、真剣に頑張るもの。そうでしょ?」
「はい。毎日、全身全霊で頑張ってます」
「今も、十分に全力だと思うけど。きっと昇進したら、今の何倍も、頑張ると思うわ。昇進って『今までよりも、さらに頑張る』という、決意みたいなものなの」
「そう言われると、何かしっくり来ますね」
「もし、今まで以上に、頑張る決意ができないなら、断るべきだと思う。でも、風歌ちゃんは、違うでしょ?」
「もちろんです! 限界まで、死ぬ気で頑張ります」
最後の一滴まで、力を振り絞って、全力で頑張るつもりだ。そもそも、こっちの世界に来た時から、ずっと、その覚悟でやってきたし。見習い時代から、ただの一度だって、手を抜いたことはない。
頭もよくないし、不器用だから。一生懸命、頑張る以外の、選択肢がないだけなんだけど……。
「ウフフッ。そこまで、気張らなくても大丈夫よ。また、怪我でもしたら、大変だから。頑張るのは、ほどほどにね」
「もちろん、怪我とかは、細心の注意を払います。ただ、心構えとして、常に、頑張り続ける覚悟はあると、言いたかっただけで――」
相変わらず、ボキャブラリが少なくて、自分の気持ちが、上手く表せない。どうすれば、この心の底から沸き上がる情熱や、ガーッと頑張りたいやる気を、表現できるんだろうか?
「どうやら、答えは、出たみたいね」
「えっ……?」
「昇進は、あくまで、次のステージへの、挑戦権を得ただけ。挑戦するかどうか、さらに頑張るかどうかは、本人しだい。そこからは、自分一人の、孤独な戦いよ。推薦者なんて、全く関係ないわ。私も、そうだったから」
「上位階級は、地位や名誉、権力を得る代わりに、物凄く大きな、責任も負うわ。常に、周りの目があるから、行動も制限されるし。それでも、挑戦してみる勇気はある?」
リリーシャさんは、真剣な瞳で、私をじっと見つめて来た。
つい、その地位や名誉に、憧れてしまうけど。いざ、やるとなれば、とても大きな、責任や重圧が伴う。それは、リリーシャさんを、ずっとそばで見ていたから、よく分かる。
今までのように、自由で気ままには、振る舞えなくなるし。色んな意味で、物凄く窮屈になると思う。でも、全ての人の憧れであり、象徴なんだから。それが、地位と引き換えに背負う、責任なんだよね――。
私は、少し考えてから、静かに答えた。
「あります。私の人生は、いつだって、挑戦ですから。でも、今回の挑戦は、今までとは、全く違うものだと思います。失敗しても、やり直すことができない、成功が前提の挑戦ですから」
「それでも、私は、挑戦したいです。一人でも多くの人に、夢や希望を届けたい。本物の『幸運の使者』になりたいです。あと、一刻も早く、リリーシャさんの隣に行きたいので」
リリーシャさんは、静かに聴いていたが、最後の言葉で、ちょっと、驚いた表情を浮かべた。流石に、調子に乗って、言い過ぎただろうか? まだ、彼女の足元にも、及ばないレベルだというのに。
だが、すぐに、優しい笑顔を浮かべると、
「えぇ、頑張って、未来のクイーン。ずっと、待っているから」
力強く答えてくれる。
「はいっ、全力で頑張ります!」
リリーシャさんの言葉で、全てが吹っ切れた。
今の私は、まだまだ、実力不足だ。今回の昇進の話だって、正直、リリーシャさんやノーラさんが、手を回してくれたからだと思う。自分の力だけじゃ、何もできないのだ。
でも、今の実力を、悔やんでいたってしょうがない。力不足だからこそ、背伸びしてでも、次のステージに行くべきだ。現状維持のままでは、何も変わらないと思うから。
いつか必ず、地位にふさわしい人間になろう。自他ともに認める、最高のシルフィードに……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回――
『血統と伝統は何があっても守るべきものだ』
伝統とは、永続性の幻覚である
手が少し震え、手紙が小刻みに揺れる。心拍数が、急激に跳ね上がり、心臓が破裂しそうだった。額には、汗が浮かんでくる。
「えっ……ん……え? えーっと? 何事っ――?! いや、ちょっと、待って。まずは、落ち着こう。深呼吸、深呼吸……」
私は、何度か、大きく息を吸ったり、吐いたりする。そのあと、左手を胸に当て、激しく高鳴る鼓動を、落ちつかせた。しだいに、呼吸も心音も、沈静化してくる。
「ところで――私、何やってたんだっけ……?」
頭が真っ白になっていたので、直前の出来事が、ぽっかり抜け落ちていた。
えーっと、そうだ――シルフィード協会から、手紙が送られてきて。その内容に驚愕して、固まってたんだった……。
でも、手紙の内容が、かなり難しかったし。私、読解力がないし。もう一回、落ち着いて、最初から読み直そう――。
昔から、本とか読むのは、物凄く苦手だった。一番、嫌いな教科は国語で、中でも、最もダメだったのが、長文読解。『〇〇の心情を答えよ』っていう、アレだ。そもそも、問題文自体が、上手く理解できていなかった。
どうも私は、筆者の心情を理解するのが、極めて下手らしい。『私ならこうするのに』と、何でも、自分に合わせて、解釈してしまうのだ。
そもそも、長文アレルギーなので、適当に、斜め読みする癖がある。特に、硬い言葉遣いや、難しい文章は、なおさらだ。見ているだけで、頭が痛くなってくる。
私は、手紙の冒頭に戻ると、再び読み始めた。慎重に読み進めるが、先ほどと同じ場所まで来ると、また、大きな声をあげてしまった。
「ええぇぇ-!! 何でー?! どういうことっ?!」
私は、手紙を持って立ったまま、また、固まった。頭が真っ白になり、脳が完全に機能を停止する。
あまりに、衝撃的な内容で、呼ばれていることにも、しばし、気付かなかった。
「……ちゃん。風歌ちゃん、どうしたの?」
ハッと我に返り、ゆっくり振り向く。すると、そこには、心配そうな表情を浮かべた、リリーシャさんの姿があった。
「あっ――リリーシャさん……お帰りなさい」
私は、慌てて、少しひきつった笑顔を浮かべる。間抜けな大声を、聞かれてしまっただろうか――?
普段ならば、エンジン音を聞いただけで、すぐに分かる。いつも、リリーシャさんの帰りを、待ち侘びているので、かなり遠くを飛んでいても、分かるぐらいだ。でも、今日は、全く気付かなかった。しかも、自分の真後ろに来るまで――。
「顔色が悪いみたいだけど、大丈夫? 何かあったの?」
「その……あったというか、何というか。これが、協会から送られてきまして……」
上手く言葉にできないので、私は、手紙を差し出した。
「読んでも、いいの?」
「はい。私には、何が何だか、さっぱり分からなくて――」
リリーシャさんは、手紙を受け取ると、静かに読み始めた。物凄く、真剣な表情で見つめている。それほど、重要な内容が、書かれているからだ。
しかし、ほどなくして、
「おめでとう、風歌ちゃん。本当に、よかったわね」
とても柔らかで、優しい笑顔を向けて来た。
「もし、本当だとしたら、おめでたい事ですけど。どうして、こんな急に……? 全くもって、訳が分からないんですが――」
「手紙の下のほうに書かれている、推薦者の名前は、確認した?」
「いえ……まだですが」
私は、リリーシャさんに返された手紙に、再び目を通す。下のほうを見ると、推薦人の部分に、二人の名前が書いてあった。
『推薦者:リリーシャ・シーリング(現シルフィード・クイーン)
ノーラ・ベイル(元シルフィード・クイーン)
二名の上位階級者の推薦により
当案件は条件を満たしており、一次審査を通過
よって、二次審査に移行するものとする』
「えっ――これって、いつの間に?! お二人が、協会に、推薦してくださっていたんですか?」
「ちょうどいい、頃合いだと思ったから」
「いや、頃合いって……。私、つい先日まで、ロクにお客様もいなくて、滅茶苦茶、暇してたんですけど。ファンも、まだ少ないですし。知識も経験も浅いですし。あまりに、いきなり過ぎませんか――?」
手紙の内容を、要約するとこんな感じ。『理事会で、スカイ・プリンセス昇進の、一次審査に通過したため、二次審査の面接を、受けに来るように』という内容だ。
もし、本当だとしたら、物凄く嬉しい。でも、自分で言うのも、何だけど。昇進する理由が、まるで見当たらない。『EX500』は、優勝したものの。つい先日まで、全く無名のシルフィードだったからだ。
しかも、以前、査問会に呼ばれていて、理事たちの印象は最悪。加えて、異世界人だし。シルフィード学校すら、行っていない。どこをどうとれば、昇進に繋がるのか、全く理由が分からなかった。
それに、昇進は、もっと沢山の、経験や実績を積んで、ファンも一杯できて。じっくり、時間を掛けてから、なるものだと思っていた。なので、あまりに、唐突過ぎる。
「昇進って、そういうものよ。私も、まだ、今ほど、認知されていないうちに、昇進の話が来たし。その当時は、私自身も、まだまだ、経験不足で。何かの間違いではないか、と思ったもの」
「……リリーシャさんも、そうだったんですか? 私は、てっきり、町中や、世界中に名が轟いて、物凄いベテランになってからだと、思ってたので――」
「本当は、そのほうが、いいのかもしれないけれど。未来のクイーンの原石を、早くに昇進させるのが、伝統なの。そのほうが、新鮮だし、ファンたちも喜ぶから。あとは、将来的な成長への、先行投資ね」
「なるほど。まるで、若手アイドルみたいですね……」
この業界のメインは、若いシルフィードたちだ。実際、上位階級になっている人たちは、ほぼ全員、十代の人ばかりだし。
「それに、この業界は、勤続年数が短いの。二十歳そこそこで、退職してしまう人も、いるぐらいだから。それもあって、昇進も、物凄く早いの。エア・マスターまでの昇進も、他の業種に比べて、早かったでしょ?」
「確かに――普通に比べると、滅茶苦茶、早いですよね」
最初の昇進に、一年。そのあとは、順調に行けば、半年ごとに昇進。たった二年で、一般階級の最上位になってしまう。エア・マスターは、一般企業で言えば、役職付きと同じ立場だ。
普通の業種なら、一つ昇進するのに、数年。場合によっては、十年以上かかる場合だってある。それだけ、この業界は、昇進が早いのだ。
「あの……一つ、いいですか?」
「えぇ、何かしら?」
「今回、昇進の一次審査に通過したのは。お二人が、推薦してくださったからでしょうか……?」
リリーシャさんは、飛ぶ鳥を落とす勢いの、大人気シルフィード。しかも『シルフィード・クイーン』に、昇進したばかり。加えて〈ホワイト・ウイング〉の知名度も、絶大だ。
ノーラさんは、元クイーンとはいえ、大御所的な存在だ。理事の一人の、ナギサちゃんのお母さんとも、親しいみたいだし。非常に強い、発言力を持っている。
上位階級への推薦は『スカイ・プリンセス』以上の上位階級者、一名が条件だ。しかし、今回は、クイーンが二人も推薦してくれている。当然、無下にされる訳がない。
「それって、風歌ちゃんの実力ではなく、私たちの力ってこと?」
「平たく言えば、そういうことです。それ以外に、何も思い当たらないので――」
ずっと夢見て来た、上位階級への昇進。でも、それは、七光り的なものでは、なかったはずだ。自分の力だけで、頂点にはい上がる。自分の実力を試すために、わざわざ、家出してまで、この世界に来たのだから……。
リリーシャさんは、しばし沈黙して考え込んだあと、静かに話し始めた。
「みんな、同じなのね。考えることは――」
彼女は、薄っすらと笑みを浮かべる。
「えっ……?」
どういうこと? 同じって?
「私もね、昇進の知らせが来た時。今の風歌ちゃんと、全く同じことを、考えていたの。『なぜ、未熟で何の取柄もない、私なんかが?』って」
「でも、リリーシャさんは、飛行技術も接客も、完璧じゃないですか? しかも、滅茶苦茶、人気もあって、常に予約でいっぱいだし」
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「それは、風歌ちゃんが、過去の私を知らないからね。昔は、たくさんの失敗をしていたし。お客様も、少なかったの。私が、仕事ができるようになったのは『スカイ・プリンセス』に、昇進してからよ」
「えっ?! そうなんですか――?」
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「だから、私は、昇進の知らせを、素直に受け止められなかったの。推薦人は、母だったし。全ては、母の力と影響力じゃないのかって」
「なるほど。そういう事情なら、確かに――」
『グランド・エンプレス』は、一席だけで、クイーンよりも、さらに上の、別次元の地位だ。国家元首並みの発言力を持っており、全ての人から、神格化して見られている。そんな人が推薦したら、当然、理事たちだって、拒否はできないだろう。
「実際、あの時の私は、上位階級になるには、明らかに力不足だったから。母の力や、世間の話題が、大きな昇進理由だったと思うわ。だから、物凄く悩んだの。『私なんかに、そんな重責が務まるのだろうか?』って……」
「でもね、ある人に言われたの。『だったら、その地位に、ふさわしい人間になればいいじゃない』と。その一言で、私は、吹っ切れたわ。それ以来、地位にふさわしい人間になるために、日々努力を続けているの」
あぁ――そっか。だから、いつも仕事が完璧だし、これだけ凄いのに、常に謙虚なんだ。きっと、今でも毎日、自分の階級にふさわしくなるよう、努力を続けているんだと思う。どうりで、簡単には、追いつけない訳だ……。
「確かに、その言葉は、核心をついていますよね。もしかして、その言葉をいったのって――?」
「えぇ、ツバサちゃんよ。彼女が言うには『人生は、いつでも後付けだから。最後に上手く行けばいいじゃん』って。楽天的な、彼女らしいわよね」
「本当に、ツバサさんらしいですね。でも、よく分かります。私も、いっつも、後付けですから。能力不足、経験不足は、毎度のことなので」
無茶な挑戦が多いから、常に、背伸びしてばっかりだし。明らかに、能力や経験が足りないから、ぶっつけ本番や、やりながら成長するしかない。100%能力が足りてたことなんて、一度も、ないかもね……。
「それは、私も同じよ。でも、私だけじゃなくて、きっと、全ての上位階級の人たちが、同じだったと思うわ。最初は足りなくても、地位にふさわしい人間になるために、あとから努力したんじゃないかしら?」
「大事なのは、今の自分じゃなくて、未来の自分。ちゃんと、成長できるかだと思うわ。将来を見越しての、昇進だから」
なるほど。さっき言っていた、クイーンの原石を昇進させるって、そういうことだったんだ。となると、私の将来性を、認めてもらえたのだろうか?
「その――私でも、本当に大丈夫でしょうか? リリーシャさんから見て、どうですか? お世辞を抜きに、厳しいご意見を、いただきたいんですが……」
「どう転んでも、大丈夫だと思うわ。だって、風歌ちゃんは、シルフィードの仕事が、心から大好きでしょ?」
「はい。その気持ちなら、誰にも負けない自信があります。私の天職だと思ってますし。人生を懸けて、やっていますから」
私が、唯一、誇れるのが、誰よりも、シルフィードが好きだということ。私は、本当に、心の底から、この仕事が大好きだ。だから、一生、続けようと思っている。
「なら、大丈夫よ。誰だって、好きなことは、一切、手を抜かずに、真剣に頑張るもの。そうでしょ?」
「はい。毎日、全身全霊で頑張ってます」
「今も、十分に全力だと思うけど。きっと昇進したら、今の何倍も、頑張ると思うわ。昇進って『今までよりも、さらに頑張る』という、決意みたいなものなの」
「そう言われると、何かしっくり来ますね」
「もし、今まで以上に、頑張る決意ができないなら、断るべきだと思う。でも、風歌ちゃんは、違うでしょ?」
「もちろんです! 限界まで、死ぬ気で頑張ります」
最後の一滴まで、力を振り絞って、全力で頑張るつもりだ。そもそも、こっちの世界に来た時から、ずっと、その覚悟でやってきたし。見習い時代から、ただの一度だって、手を抜いたことはない。
頭もよくないし、不器用だから。一生懸命、頑張る以外の、選択肢がないだけなんだけど……。
「ウフフッ。そこまで、気張らなくても大丈夫よ。また、怪我でもしたら、大変だから。頑張るのは、ほどほどにね」
「もちろん、怪我とかは、細心の注意を払います。ただ、心構えとして、常に、頑張り続ける覚悟はあると、言いたかっただけで――」
相変わらず、ボキャブラリが少なくて、自分の気持ちが、上手く表せない。どうすれば、この心の底から沸き上がる情熱や、ガーッと頑張りたいやる気を、表現できるんだろうか?
「どうやら、答えは、出たみたいね」
「えっ……?」
「昇進は、あくまで、次のステージへの、挑戦権を得ただけ。挑戦するかどうか、さらに頑張るかどうかは、本人しだい。そこからは、自分一人の、孤独な戦いよ。推薦者なんて、全く関係ないわ。私も、そうだったから」
「上位階級は、地位や名誉、権力を得る代わりに、物凄く大きな、責任も負うわ。常に、周りの目があるから、行動も制限されるし。それでも、挑戦してみる勇気はある?」
リリーシャさんは、真剣な瞳で、私をじっと見つめて来た。
つい、その地位や名誉に、憧れてしまうけど。いざ、やるとなれば、とても大きな、責任や重圧が伴う。それは、リリーシャさんを、ずっとそばで見ていたから、よく分かる。
今までのように、自由で気ままには、振る舞えなくなるし。色んな意味で、物凄く窮屈になると思う。でも、全ての人の憧れであり、象徴なんだから。それが、地位と引き換えに背負う、責任なんだよね――。
私は、少し考えてから、静かに答えた。
「あります。私の人生は、いつだって、挑戦ですから。でも、今回の挑戦は、今までとは、全く違うものだと思います。失敗しても、やり直すことができない、成功が前提の挑戦ですから」
「それでも、私は、挑戦したいです。一人でも多くの人に、夢や希望を届けたい。本物の『幸運の使者』になりたいです。あと、一刻も早く、リリーシャさんの隣に行きたいので」
リリーシャさんは、静かに聴いていたが、最後の言葉で、ちょっと、驚いた表情を浮かべた。流石に、調子に乗って、言い過ぎただろうか? まだ、彼女の足元にも、及ばないレベルだというのに。
だが、すぐに、優しい笑顔を浮かべると、
「えぇ、頑張って、未来のクイーン。ずっと、待っているから」
力強く答えてくれる。
「はいっ、全力で頑張ります!」
リリーシャさんの言葉で、全てが吹っ切れた。
今の私は、まだまだ、実力不足だ。今回の昇進の話だって、正直、リリーシャさんやノーラさんが、手を回してくれたからだと思う。自分の力だけじゃ、何もできないのだ。
でも、今の実力を、悔やんでいたってしょうがない。力不足だからこそ、背伸びしてでも、次のステージに行くべきだ。現状維持のままでは、何も変わらないと思うから。
いつか必ず、地位にふさわしい人間になろう。自他ともに認める、最高のシルフィードに……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回――
『血統と伝統は何があっても守るべきものだ』
伝統とは、永続性の幻覚である
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世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
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酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
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酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
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第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
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異世界転生~チート魔法でスローライフ
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※挿絵有りますが、自作です。
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間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
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僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
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◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
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