92 / 226
石を見つけましょう
私以外は集合してました
しおりを挟む
ルネが泣き止んでから、改めてお茶を飲んだ。
少し冷めてしまったが、泣いて水分を失って喉が渇いているルネには丁度いいだろう。
甘いお菓子も追加で出して、さっさとルネの手に握らせてしまう。
もそもそと恥ずかしそうに口に運ぶが、口元はニヨニヨと嬉しそうだった。
そうして穏やかな時間を過ごしていると、ギャーギャーと喚く声が聞こえてくる。
あれは、セヴランか?
半ばセヴランが泣きながら走ってきて、私の顔を見るなりリオネルを指差して文句を言い出した。
リオネルと一緒だったので、怪我の心配はしていなかったが精神的な負担までは考えてなかったな、そういえば。
「酷いんですよ!リオネルってば大型蜘蛛魔獣と遊んで、蜘蛛に囲まれた私のことを無視して・・・。ものすっごく怖かったし、倒すの大変だったんですから!」
「・・・そうか。こっちは大玉に追いかけられて飛び込んだ部屋がたまたま転移部屋だったので、ゆっくりと君たちを待つことができたよ」
ニッコリと持っていたティーカップを持ち上げて、麗しのエルフは私たちを優雅に迎えた。
なにそれ、ズルい。
私は子供のように頬をぶうっと膨らましたが、その横をリオネルがスタスタと通り過ぎ、ルネの隣にちょこんと座ってお菓子に手を伸ばしていた。
なにそれ、ズルい。
私も休みたいし、お茶飲みたいし、お菓子も食べたいし・・・帰りたいです。
ガックリと項垂れてアルベールの隣に座りました。
いつもは優しくないアルベールが、珍しく手ずからお茶を淹れてくれました。
「ありがとうございます」
受け取ってコクリとひと口。
「それで、鉱石は見つかりましたか?」
「・・・どうして、それを?」
アルベールは胡散臭い笑顔をそのままに、ここディナールの町では誰もが知っている運命の鉱石の逸話を教えてくれた。
ここディナールの町では、運命の鉱石に纏わる話は幾つもあるがその真偽のほどは定かではない。
そのひとつに、希少種の亜人の運命の鉱石は、鉱山ダンジョンで発見されることと、その際に試練を与えられその試練を乗り越えられた者だけが手にすることができるということ。
「試練?」
「ええ。だから、セヴランとリオネルが遭遇した魔獣は、その試練だったかもしれませんね。これだ!と思う鉱石を手に入れたのでは?と」
「・・・はい」
私は自分の魔法鞄から、ひと抱えの鉱石を採り出す。
その鉱石は・・・銀色に輝いているのにどこか透き通るような不思議な色合いをしていた。
「ミスリル・・・ですかね?」
「はい。私が対峙していた蜘蛛の中でも、一番大きい魔獣からドロップしたものです」
「では、リオネルは?」
「リオネルが倒したボス級の蜘蛛からドロップした鉱石がありました・・・が、リオネルは興味が無かったらしく私が預かっています」
こちらです、と魔法鞄から取り出す銀色と金色と黒色が斑な鉱石。
「・・・ふむ。オリハルコンでもなさそうな・・・アダマンタイトかも?」
「やっぱりレアものですよね?あの子ったら知らんぷりで捨てて行こうとしたんですよ?自分の武器を作らないなら売ればいいのに・・・」
根っからの商売人である私にとっては、リオネルの行動は理解ができませんよ。
ふたりで行動していた時間は僅かで、その時間のほとんどを魔獣との戦闘に費やしていたのに・・・このずっしりと感じる疲労感。
恨みがましくチラリとリオネルを見ると、彼にしては珍しく照れた表情で、赤い石を両手で捧げ持ってルネに渡そうとしていた。
「あーっ!」
私がリオネルを指差し大きな声で叫ぶと、ペチリと軽い音を立ててアルベールに後頭部を叩かれた。
「うるさいですよ」
「だって。あれ。例のボス級魔獣の目玉ですよ!」
私の衝撃の告白に、リオネルから受け取ろうと手を伸ばしていたルネの動きがピタリと止まる。
アルベールは、リオネルの手の中の赤い珠をマジマジと観察した。
「ほう、いい物ですね。これってキラータランチュラの魔眼です」
「た・・・高いんですか?」
俗物な質問をした私を一瞥したあと、アルベールはリオネルの頭を撫でて褒めている。
「アルベール。これ・・・どうしたらいいですか?」
結局、リオネルから受け取ったルネが困った顔で尋ねる。
「魔道具の核にしてもいいですし、アクセサリーにしてもいいと思います。ガストンさんに頼んで作ってもらいましょう。鍛冶師と細工師はおなじような物ですから」
違うと思いますが・・・もう、私は何も口を挟みません。
大人しくお茶とお菓子でひと休みしてますよ・・・。
しかし、そんな私のささやかな願いも叶わないのだった。
「だあーっ!」
ゴーレムを倒して拾い物をして、やれやれと腰をトントンと叩いていたら、また底が抜けて落下した。
またかよ!と悪態を吐いても落ちているのは止められない。
今度の落下時間は短かったが、上手に着地が出来ずに尻餅着いた・・・イタタタ。
キョロキョロと周りを見ると、ルネとリオネルのちびっ子組みと、アホ面して呑気に茶を飲んでいるヘタレ狐と、青筋を立てて笑っている嫌味エルフがいた。
「おう!お前ら無事か?」
スチャッと片手を上げてご挨拶。
しかし、そんなことではアルベールの気を逸らすことはできなかった。
「貴方・・・。ヴィーはどうしたんですか!一緒ではないのですか!」
ガックンガクンと胸倉を掴まれて激しくシェイクされる俺。
うげぇっ・・・首、締まっている、苦しいっ!
俺はアルベールの手を力を込めて振りほどき、ゴホンゴホンと咳をする。
「それが・・・、はぐれちまって。お嬢は一緒じゃないのか・・・」
言い訳するみたいで心苦しいが、アルベールの怒りを収めるためにもあの大玉から逃げたときから話し始めた。
俺だって、お嬢のことは心配なんだよっ、ちくしょう!
少し冷めてしまったが、泣いて水分を失って喉が渇いているルネには丁度いいだろう。
甘いお菓子も追加で出して、さっさとルネの手に握らせてしまう。
もそもそと恥ずかしそうに口に運ぶが、口元はニヨニヨと嬉しそうだった。
そうして穏やかな時間を過ごしていると、ギャーギャーと喚く声が聞こえてくる。
あれは、セヴランか?
半ばセヴランが泣きながら走ってきて、私の顔を見るなりリオネルを指差して文句を言い出した。
リオネルと一緒だったので、怪我の心配はしていなかったが精神的な負担までは考えてなかったな、そういえば。
「酷いんですよ!リオネルってば大型蜘蛛魔獣と遊んで、蜘蛛に囲まれた私のことを無視して・・・。ものすっごく怖かったし、倒すの大変だったんですから!」
「・・・そうか。こっちは大玉に追いかけられて飛び込んだ部屋がたまたま転移部屋だったので、ゆっくりと君たちを待つことができたよ」
ニッコリと持っていたティーカップを持ち上げて、麗しのエルフは私たちを優雅に迎えた。
なにそれ、ズルい。
私は子供のように頬をぶうっと膨らましたが、その横をリオネルがスタスタと通り過ぎ、ルネの隣にちょこんと座ってお菓子に手を伸ばしていた。
なにそれ、ズルい。
私も休みたいし、お茶飲みたいし、お菓子も食べたいし・・・帰りたいです。
ガックリと項垂れてアルベールの隣に座りました。
いつもは優しくないアルベールが、珍しく手ずからお茶を淹れてくれました。
「ありがとうございます」
受け取ってコクリとひと口。
「それで、鉱石は見つかりましたか?」
「・・・どうして、それを?」
アルベールは胡散臭い笑顔をそのままに、ここディナールの町では誰もが知っている運命の鉱石の逸話を教えてくれた。
ここディナールの町では、運命の鉱石に纏わる話は幾つもあるがその真偽のほどは定かではない。
そのひとつに、希少種の亜人の運命の鉱石は、鉱山ダンジョンで発見されることと、その際に試練を与えられその試練を乗り越えられた者だけが手にすることができるということ。
「試練?」
「ええ。だから、セヴランとリオネルが遭遇した魔獣は、その試練だったかもしれませんね。これだ!と思う鉱石を手に入れたのでは?と」
「・・・はい」
私は自分の魔法鞄から、ひと抱えの鉱石を採り出す。
その鉱石は・・・銀色に輝いているのにどこか透き通るような不思議な色合いをしていた。
「ミスリル・・・ですかね?」
「はい。私が対峙していた蜘蛛の中でも、一番大きい魔獣からドロップしたものです」
「では、リオネルは?」
「リオネルが倒したボス級の蜘蛛からドロップした鉱石がありました・・・が、リオネルは興味が無かったらしく私が預かっています」
こちらです、と魔法鞄から取り出す銀色と金色と黒色が斑な鉱石。
「・・・ふむ。オリハルコンでもなさそうな・・・アダマンタイトかも?」
「やっぱりレアものですよね?あの子ったら知らんぷりで捨てて行こうとしたんですよ?自分の武器を作らないなら売ればいいのに・・・」
根っからの商売人である私にとっては、リオネルの行動は理解ができませんよ。
ふたりで行動していた時間は僅かで、その時間のほとんどを魔獣との戦闘に費やしていたのに・・・このずっしりと感じる疲労感。
恨みがましくチラリとリオネルを見ると、彼にしては珍しく照れた表情で、赤い石を両手で捧げ持ってルネに渡そうとしていた。
「あーっ!」
私がリオネルを指差し大きな声で叫ぶと、ペチリと軽い音を立ててアルベールに後頭部を叩かれた。
「うるさいですよ」
「だって。あれ。例のボス級魔獣の目玉ですよ!」
私の衝撃の告白に、リオネルから受け取ろうと手を伸ばしていたルネの動きがピタリと止まる。
アルベールは、リオネルの手の中の赤い珠をマジマジと観察した。
「ほう、いい物ですね。これってキラータランチュラの魔眼です」
「た・・・高いんですか?」
俗物な質問をした私を一瞥したあと、アルベールはリオネルの頭を撫でて褒めている。
「アルベール。これ・・・どうしたらいいですか?」
結局、リオネルから受け取ったルネが困った顔で尋ねる。
「魔道具の核にしてもいいですし、アクセサリーにしてもいいと思います。ガストンさんに頼んで作ってもらいましょう。鍛冶師と細工師はおなじような物ですから」
違うと思いますが・・・もう、私は何も口を挟みません。
大人しくお茶とお菓子でひと休みしてますよ・・・。
しかし、そんな私のささやかな願いも叶わないのだった。
「だあーっ!」
ゴーレムを倒して拾い物をして、やれやれと腰をトントンと叩いていたら、また底が抜けて落下した。
またかよ!と悪態を吐いても落ちているのは止められない。
今度の落下時間は短かったが、上手に着地が出来ずに尻餅着いた・・・イタタタ。
キョロキョロと周りを見ると、ルネとリオネルのちびっ子組みと、アホ面して呑気に茶を飲んでいるヘタレ狐と、青筋を立てて笑っている嫌味エルフがいた。
「おう!お前ら無事か?」
スチャッと片手を上げてご挨拶。
しかし、そんなことではアルベールの気を逸らすことはできなかった。
「貴方・・・。ヴィーはどうしたんですか!一緒ではないのですか!」
ガックンガクンと胸倉を掴まれて激しくシェイクされる俺。
うげぇっ・・・首、締まっている、苦しいっ!
俺はアルベールの手を力を込めて振りほどき、ゴホンゴホンと咳をする。
「それが・・・、はぐれちまって。お嬢は一緒じゃないのか・・・」
言い訳するみたいで心苦しいが、アルベールの怒りを収めるためにもあの大玉から逃げたときから話し始めた。
俺だって、お嬢のことは心配なんだよっ、ちくしょう!
195
お気に入りに追加
8,106
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
幼女に転生したらイケメン冒険者パーティーに保護&溺愛されています
ひなた
ファンタジー
死んだと思ったら
目の前に神様がいて、
剣と魔法のファンタジー異世界に転生することに!
魔法のチート能力をもらったものの、
いざ転生したら10歳の幼女だし、草原にぼっちだし、いきなり魔物でるし、
魔力はあって魔法適正もあるのに肝心の使い方はわからないし で転生早々大ピンチ!
そんなピンチを救ってくれたのは
イケメン冒険者3人組。
その3人に保護されつつパーティーメンバーとして冒険者登録することに!
日々の疲労の癒しとしてイケメン3人に可愛いがられる毎日が、始まりました。
記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。
亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。
突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。
里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。
そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。
三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。
だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。
とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。
いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。
町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。
落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。
そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。
すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。
ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。
姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。
そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった……
これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。
※ざまぁまで時間かかります。
ファンタジー部門ランキング一位
HOTランキング 一位
総合ランキング一位
ありがとうございます!
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。