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五章
助けられました④
しおりを挟む「……大丈夫ですか!?」
洞窟を覗き込んだシリウスが飛鳥に気付く。慌てて近付いてきた彼は、拘束され甘い吐息を洩らし、淫らに揺れ太腿を擦り合わせ、潤んだ瞳で自分を見つめている彼女を見て、媚薬を飲まされたのだと直ぐに察した。
「ンァッ…シリウス、…ンン…さん…ッツ…」
「誰に飲まされたのですか!?」
自分の名を呼ぶ見知らぬ女性の傍に近付き、拘束された手首の紐を解きながらシリウスは優しく問い掛けた。しかし、シリウスの目線は出入口を見ている。
彼の様子からして初対面なのだと察し、やはり自分が別の次元に飛んでしまったのだと落胆してしまった。だが、きちんと返事を返している余裕なんて今の飛鳥には無い。ずっと続いていた快楽を解放してくれるシリウスが現れたのだ。
拘束されていた手が解かれた瞬間、飛鳥はシリウスを求めるように、自分から彼の首に腕を回してキスをする。突然の出来事に驚愕した彼だったが、何故か拒絶出来ない。否、何故か拒絶しようとも思わなかった。
無我夢中で進入してくる飛鳥の舌が、シリウスの舌に絡んで吸われた途端、自身が刺激を求めてズボンの上から主張を始める。彼女は啄ばむ様に舌を求める度にドレスに隠れた秘所に甘い痺れが襲い、シリウスを更に求めていった。
「……私を、抱いてっ…メチャクチャにして…」
「名も聞かぬ貴女の誘いを拒めない俺を責めて下さい……ッ」
唇が離れた瞬間に囁かれた飛鳥の淫らな誘い文句に、シリウスは唾を飲み込んで欲情の目で彼女を見つめる。絡み合った視線から離せない。そのまま、飛鳥が目を閉じると今度はシリウスからキスが贈られた。
絡み合う口付けをしながら彼の手は、主張を続ける胸の突起に触れる。待ってましたとばかりにピンと張り詰める頂き、シリウスは胸を隠すドレスをずり下ろして直接、指の背で刺激を与えた。彼女は甲高い声で刺激的な声を上げる。
腰を揺らし、淫らに誘う飛鳥の淫靡な姿を見るだけで、初めて現れる淫獣の性に戸惑いながら、ドレスに隠れた秘所に手を差し入れた。
「……アアッ!!…ンン…、ハァ…アンッ…もっ、と…ひゃああっ!!」
「…可愛い。もっと、喘いで…淫らになれ…っ」
花弁に隠れた淫前を一撫でされて腰が揺れる。そのまま、愛液で濡れている陰部に指を二本一気に挿入した瞬間、飛鳥は嬌声を上げて背中を仰け反らせながら二回目の絶頂を迎えた。
蜜壷に挿入された指が前後左右に動きながら彼女を快感に引き戻す。耳許で低音ボイスで刺激的な言葉が囁かされてしまえば、頭の芯からつま先までシリウス一色になってしまう。求められるままに快楽に身を委ね始めた飛鳥は、喘ぎながら彼の首筋に啄ばむようなキスを繰り返した。
首筋からの甘い刺激、飛鳥の淫靡な裸体、獣欲を刺激する淫らな声、シリウスの我慢も限界に達して、膨張してキツくなったズボンから自身を取り出すと、飛鳥を抱き上げて座位の体位で、淫らに誘う陰部に陰茎を宛がい、ゆっくりと挿入した。
絡み付く蜜壷内の予想もしていなかった快感に、シリウスは自重する余裕もなくなり、快楽を求めるように上下に腰を打ち付けていく。飛鳥もやっと陰部の疼きから解放されて、内部に感じる刺激に淫らに喘ぎ続けた。
もっと、もっと、と初めて最奥まで繋がりたい欲求。シリウスは、彼女が何者なのか知りたい気持ちになる。だが、そんな考えも今は快楽に抑えられて頭の隅に置かれていた。陰部の締め付けに耐えられなかったシリウスは、男根を抜き取り飛鳥の腹部に欲望を放つと、再度挿入し直した彼が飛鳥を抱えて立ち上がった。
「……ンーーーーッ…、ァァッ…ンンッ…ああん…っ」
「俺を、煽った責任…取ってくれ…ッ…」
落ちてしまいそうな感覚に、飛鳥は縋るようにシリウスの首に腕を回す。重心が落ちてズズズッと肉棒が深く突き刺さると彼女は快感に喘いだ。何度も上下に腰を打ち付ける度にシリウスの男根を締め付ける。自分のギリギリまで飛鳥を快楽で淫らにさせ、軽々と抱えて上げて彼女の向きを変える。立たせると後ろから突き始めた。
立ちバックの体勢も、飛鳥の陰部の肉壁を擦り付けて最奥まで突き入れる事が出来る。煽られたせいで止まる事は出来ない程シリウスの性欲は昂ぶっていた。彼女の蜜壷に自分の男根が挿入される度に、淫らな音が洞窟内に響き渡り、その音を聞き、丸見えな秘所を眺めているだけで、シリウスの獣欲は更なる高みを目指してしまう。
飛鳥の声が枯れ始め自分の体重を支えきれなくなって来たのに気付くとバックのまま座らせて、壁に手を付かせた。イき続けているせいで、腰はガクガクと震えているが、陰部は淫らな液を肉棒に絡め続ける。これが最後だと判断して、シリウスは飛鳥の腰を掴んで速度を早めると、掠れた声で喘ぎながらビクビクッと腰を揺らして絶頂を迎えた。
そのまま、ガクッと肩から落ちて彼女は失神してしまった。シリウスも絶頂で締め付けれたタイミングで男根を抜き取ると飛鳥の背中に欲望を飛ばす。汚してしまった彼女の綺麗な白い肌に自分の上着を脱いで掛けると、そのまま抱き抱えて洞窟から急いで出た。
いつの間にか空は明るくなり始めていた。
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