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四章
離れました⑧
しおりを挟む卑猥音を聴かせる様に吸い付くと、飛鳥の首筋に紅色の花弁が色付く。自分のモノだと主張するように、飛鳥の首筋や鎖骨、胸元にも花弁を付けていった。その刺激も飛鳥の熱情が増す原因となり、潤んだ双眸で見つめると、視線に気付いたシリウスがキスをくれる。激しくディープキスをしたまま、彼の指が乳輪の中心部の突起に触れた。快感が背中を伝い、びくびく、と肩が揺れる。唇の隙間から零れ出る甘い吐息、ズボンに隠れているシリウスの男根が、飛鳥の陰部を犯したいと主張する。片手でズボンのボタンを解いて自分のを外気に晒す。冷たい風で少しは落ち着くかと思っていたが、手に張り付くような若い素肌はシリウスの獣欲までも刺激し続けていた。
「……っ、んはっ、ああっ、んん…あん」
「アスカ……イれて良いか?」
下肢に手を入れ、蜜で溢れている秘部に中指を挿入する。指の関節を動かし蜜壷を広げながら、親指の背で花弁に隠れている淫豆を刺激した。飛鳥の口から淫靡な喘ぎ声が聞こえる度に、シリウスの男根の先端から透明な液体が伝う。じっくりと陰部を弄ぶ余裕など彼にはもうなかった。シリウスは指を引き抜くと肉棒を陰部に宛がい、滑らかな入口に先端を擦り付けながら飛鳥の耳許で囁いた。疼く秘部がシリウスの男根を欲しがり、ヒクヒクと求める。コクコクと頷くアスカの腰を掴むと、一気に最奥へ腰を落とした。嬌声を上げて背中を反らしながらアスカがビクビクと腰を揺らし、陰部を締め付ける。締め付けの快感を我慢しようと眉間に皺が寄る。一息ついたシリウスがまだ肩で呼吸している飛鳥の腰を上下に揺らした。重心が落ちる度に、蜜壷が締まり自身に快楽を与える。耳に入ってくる淫らな声も、腰を落とす度に揺れる豊満な胸も、シリウスの欲望を煽るもの。16歳の飛鳥の処女を奪ったのは20歳の自分だと、ほぼ未使用の陰部の締め付け具合がそれを物語っている。妻の恥部も勿論最高に気持ち良いのだが、懐かしさも相まって色欲は煽られ続けていた。
「……ひゃぁあああ…ああん…んぁ…ふぁ…んんっ…」
(これって浮気に入るのか……ッ…)
一度男根を蜜壷から抜き取ると、愛液が地面に垂れた。不安そうな視線を向ける飛鳥の両手を地面に添え、バックの体勢にしたシリウスは、肉棒を蜜で煌めく陰部に挿入した。奥まで届く快感にまた飛鳥は喜悦な声を漏らしながら絶頂を迎える。シリウスは、そそり立つ男根を蜜壷の最奥目指して突き続ける。落ち着く前に動かれてしまったアスカは艶やかな声で快楽に堕ちて行った。バックで突かれる度に、直ぐに軽くイってしまう。その度に恥部は肉棒に絡み付くように締め付けていく。このまま最奥に自分の濃厚な精子を吐き出してしまいたい衝動に駆られた時、ふっと笑顔を浮かべる妻の顔がシリウスの脳裏に現れる。最愛の妻の表情にやっと罪悪感を感じて来たシリウスの耳に、飛鳥の口から零れた『も、ムリ…っ…』の言葉が聞こえた。その瞬間、今まで以上の締め付けが肉棒に襲い掛かり、シリウスは急いで蜜壷から男根を抜き取る。根元を押さえて動かないように固定しながら、飛鳥の白い尻にぶちまけた。
「……すまなかった」
「…はあ、はあ…だ、大丈夫…です…」
罪悪感を感じているようなシリウスの表情に、飛鳥は胸が苦しくなる。呼吸を整えながら出来る限りの笑顔を向けると、フッと表情を和らげたシリウスが動けない飛鳥の代わりに、乱れたドレスを直してくれた。
その後、飛鳥の呼吸が落ち着くのを待ったシリウスが自分の衣服を整えながら一息付く。
「君を帰すから、そこに立ってくれ」
「…シリウスさんは、幸せですか?」
指示通りに少し離れた場所に立つと、ゆっくりと彼が呪文を唱え始めた。大人シリウスを見るのはこれで最後かもしれない。彼を二度と見れないかもしれない。国王になったシリウスの隣にいるのがリリアスでも、飛鳥はシリウスが幸せだったら構わないと思い始めていた。魔方陣に囲まれた彼女が問い掛ける。聞こえたのか、聞こえなかったの分からないけれど消える瞬間、シリウスが微笑んだように見えた。
「君が傍にいるんだ…幸せ以外有り得ないだろ。だけど、すまない…君はまだ戻れないんだ…」
消えた場所に視線を向けたまま呟くと、夜空を眺める。時空転送で飛鳥を送った場所は、彼女が求めていた場所ではなかった。
シリウスはなぜ飛鳥に何も言わずに別の場所に送ったのか。それは彼しか分からない。
ただ、彼女の無事を祈る事しか出来なかった。
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