翔龍記 =電子版=

落合涼太朗

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第24章 2021/令和3年 7月/文月

7月23日(金曜日)朝版

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 21日は、4連休の初日でしたが――
どこかへ行楽にでかけられましたか。

 東京オリンピックの開幕前の競技、ソフトボール、サッカー男子の予選リーグが連日、開催されています。一方で開催地の東京都では、新規の感染者数が2,000人に迫る勢いで急拡大しています。


 ▼きのう(22日)の開催地、東京都の感染状況

 1979人感染確認 前週木曜日と較べてで671人増えていました。
感染の急拡大に歯止めがかかっていません。

 入院患者はことし2月以来、2500人を超えて医療提供体制のひっ迫が危惧されます。

 ▼きのう(22日)の競技の結果

 ○ソフトボール

 東京五輪のソフトボール日本代表は、福島県営あづま球場(福島市)で、メキシコと対戦し、日本代表が6番藤田倭(やまと)の本塁打などで先制し、タイブレークに突入するも、3ー2で勝利した。日本は24日、横浜スタジアム(横浜市)でイタリアと対戦する。

 日本は2回裏、藤田が左翼へ本塁打を放ち、1点先制。5回表に本塁打で同点とされるが、その裏の攻撃で藤田がセンター前ヒットで出塁。7番山田恵里の送りバントで二塁に進み、8番我妻悠香の左中間を破る二塁打で本塁に返り、1点を勝ち越した。7回裏に同点を許し、タイブレークに突入した。

 日本は、この日が39歳の誕生日の先発の上野由岐子が6回までに1失点10奪三振の好投を見せたが、7回に四球と連打で同点となる2点目を奪われ、二番手後藤希友(みう)にマウンドを譲った。後藤は後続を断ち、タイブレークで行われた延長8回表も、二死満塁のピンチを切り抜けた。日本は8回裏、一死三塁から渥美万奈のショートゴロの間に、三走山田が本塁に突入し、サヨナラ勝ちを決めた。

 日本代表は、予選リーグ2連勝で次のイタリア戦に臨みます。

 ○サッカー男子

 対戦相手の南アフリカは、選手ら3人に陽性で残る18人がすべて濃厚接触者と認定された。試合当日の試合開始6時間前にPCR検査を実施して、陰性あれば試合参加が認められるということになっていた。

 結果は、陰性で試合は予定通り行われることになった。

 男子サッカーのU―24日本代表は22日、東京五輪1次リーグA組初戦でU―24南アフリカ代表と対戦。スペイン1部レアル・マドリード所属のMF久保建英(20)が後半26分に先制ゴール。なかなか先制点が奪えず重たい“雰囲気”を一蹴する見事な一撃を左足が放った。
 
 日本代表は、貴重な「勝ち点・3」を勝ち取った。

 ◆MEMO 
 久保 建英(くぼ・たけふさ)2001年(平13)6月4日生まれ、川崎市出身の19歳。11年9月にバルセロナの下部組織入り。15年5月にFC東京U―15に加入し、16年にJ3のU―23でもプレー。17年11月に16歳でプロ契約を結び、J1初出場。18年8月に横浜へ期限付き移籍。19年にFC東京へ復帰し、6月にRマドリードへ完全移籍。契約時には東京五輪招集容認の条項が含まれていたという。1メートル73、67キロ。利き足は左。

 ★23日の予定

 23日の夜、国立競技場、無観客で、開会式が開催されます。
 
 
 ▲後記
  競技が実際に行われているのに、いまだに東京大会への逆風が吹き荒れています。
 
  しかしながら、プレーしている選手たちには何の罪もありません。観戦されている方々は、真っ新な気持ちで応援してください。

  よろしくお願いします。



 
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