アルファだけど愛されたい

屑籠

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 今日も今日とて遅くまで残業をして、家に帰る。
 家では、家族は寝静まっていて、食事すらも用意されていない。そんな事はわかりきっていた。
 ため息を吐いて、風呂に入りそっと自分の部屋に入る。
 ベッドに入ったところで、あまり眠れる気はしないが、それでも休めないよりはマシだろうと無理やり目を閉じる。
 タイマーはいつも同じ時間、出社もいつも同じ時間。
 誰も起きてないだろう時間に起きだして、身支度を整えてそっと出ていく。

「兄ちゃん、おはよ~」
「……おはよ、空」

 弟の空が、ニヤニヤしながら玄関先でこちらを見ている。
 はぁ、とため息を吐きながら、それでも挨拶を交わす。
 家族、だから。

「突然で悪いんだけどさぁ、おこずかいくんね?」

 予想していた通り、金の無心だ。
 チャラい、ベータの弟。ここに、両親がいなくてよかった。両親は彼の味方だからだ。
 そう、両親もまたベータであるから。

「”アルファなんだから”さぁ、お願い」
「……無いよ」

 はぁ!?と怒り出す空を無視して靴を履いて外に出た。引き留めようとしてきた空を振り切り、玄関を閉め、はぁ、とため息を吐いたあと、会社に向かって歩き出す。
 金がないのは本当。財布に金なんて入れてない。全部、銀行に預けてある。日々使う分は携帯の決済でどうにでもなるから。
 先月の給料だって、家に入れる分はもう手渡してあるし、何よりその他はすでに別の口座に移し替えてある。
 銀行の暗証番号は、母が知っているし、何かあれば困る。
 もう少しすれば、実家から出ることも可能なぐらいの額になるだろう。
 もう少し、もう少しの辛抱で……。

 朝ご飯をいつも買うコンビニからぼんやりとしながら会計を済ませて出れば、どんっ、とぶつかった。
 前方不注意はお互いさまで、とっさにすみません、と頭を下げる。

「いや、私の方こそすまない。ケガは無かったかな?」

 転んだ俺に手を差し伸べてきたのは、如何にもエリート街道をまっしぐらに歩いていそうな青年で。
 彼からは少し、オメガのフェロモンのにおいがした。
 朝帰りか何かなのだろう。うらやましいことだ。

「あぁ、はい。大丈夫です。ありがとうございます」
「怪我がなくて何より。邪魔して悪かったね」

 そう、俺の隣をすり抜けて彼は店内へと入っていった。
 これ以上格差を感じたくなくて、会社へと足を速める。
 俺の勤めている会社は、俺以外が殆どベータだ。一部、オメガやアルファなどいるみたいだが、まったく会ったことはない。
 オメガは、ベータ夫妻にも生まれるし、アルファオメガの番にも生まれることがあるから、どこの階層にいるかも分からないが、アルファは違う。
 アルファは、アルファオメガ、アルファアルファのペアでしか生まれてこない。俺みたいな突然変異はまれにしかいない。
 そう、人口の大半を占めるベータの二割程度しかいないアルファの、更にごく少数。
 俺自身は、当時の患者の誤診だと思っているが、家族は喜ぶし、俺もその当時は喜んだ。
 のちにこんな生活になるなんて思ってもみなかったから。
 
 早い時間に出社し、昨日の仕事の続きに取り掛かる。
 面倒な仕事、難しい仕事は俺に回ってくるから、俺が休みをとれるのはほとんどない。
 けれど、ほかの人にも出来そうな仕事を、最初のうちは何度か頼んだりしたのだが、何故か断られてしまい、それ以降、誰かに何かを頼むこともしなくなった。
 会社の中で孤立無援。もう、どうしようもないな、と自嘲すら漏れる。
 だが、それもあと少しだ。
 家を出たら、この会社も辞める。辞めて、暫くは引きこもって生活をしよう。
 人に極力会わない生活を送れば、きっと、俺の心も穏やかになるだろう。
 
「天川君、追加でこれも頼むよ」

 さっき、ようやく大きな案件が終わったばかりだというのに、これは課長の仕事だろう仕事を押し付けられる。
 それでも、断るなんて選択肢は用意されていなくて、はい、と言ってデスクに戻った。
 12時になれば、皆昼休憩へと出かける。かく言う俺も、コンビニへ弁当を調達しに行く。
 近くのファミレスなどもたまに利用したりするが、もう、今日は食事が運ばれてくる時間すらも待ちたくない。
 お弁当を買って、会社近くのベンチに座り、食べ終えると人のまばらな一室で資料片手にまた企画書づくりやプレゼンのデータ収集だ。

「おや?君は今朝の……」

 何やら聞き覚えのあるような声が聞こえてくるが、構っている暇はない。
 ひたすらキーボードとマウス、そして資料の上を手が右往左往する。
 彼は、俺のデスクと周りのデスクを見渡し、むふ、と少し考えてから俺に問う。

「なぜ、君のデスクだけこんなに量が多いんだい?見たところ、君の作業が遅いわけではなさそうだし」
「あの使えない課長が自分でやるべき仕事をこっちに押し付けてるんですよねぇ。自分でやれよクソっ」

 もう、仕事に集中していた俺は、自分で何を口走っているのか定かではなかった。
 でも、口から洩れたそれは、まぎれもなく本心だった。

「だからと言って、君一人でやる必要はなかったんじゃないのかな?」
「最初の頃は周りに頼ろうかとも思いましたけどね、頼んだ人頼んだ人できない出来ない出来ない出来ない出来ない出来ない!この部署、使えない人間多すぎだろってぐらい言われたのでそれ以来頼んでないですねぇ。こんな部署つぶれてしまえ」
「潰れたら、君、大変なんじゃないの?」
「いいえ全然。むしろ、潰れて首になるんだったら万々歳かな。仕事辞められるし、その休み利用して引っ越しもできるし」

 はっはー!と笑いながら言う。少し目標額には届かないだろうけれど、問題はないだろう。
 引っ越してあの家を出られるなら、多少の不便は我慢しよう。
 目標額までどこかでバイトしてもいいし。

「なるほど。ちなみに、この後の予定は?」
「仕事が終わらないので残業ですねぇ。ほんっと、ほぼ毎日残業漬けですよ。課長なんて五時きっかりに帰るくせにこっちの仕事手伝いもしねぇ。遅れたら遅れたで文句言うくせにじゃあ自分でやれってんだよバカ野郎」
「大分荒んでいるようだね」

 区切りの良い所でぐっと、天に腕を伸ばし、背中を伸ばせば、その腕をつかまれてえ?と顔を上げた。

「ん?あれ……?アンタ、今朝の……」
「そうだね。改めまして、私はこういうものです」

 そっと差し出された名刺を受け取ってみれば、うちの大のお得意様の会社名と、彼の名前だろう。紺野 敬之(こんの のりゆき)という名が大きく印字してあった。
 俺はそれをみて、さぁ、っと顔を青くする。

「それ、本来なら君の仕事じゃないんだろう?なら、問題ないよね」

 私に付き合ってね、とにっこりと笑われ、俺は手を引かれて椅子から立ち上がった。

「え……」

 あの、ちょっと、と言う俺の言葉はないものとされ、ぐいぐいと連れていかれる。
 ちょっと待ってくれよ、と思っていても彼の力には逆らえない。
 彼は、きっと上位のアルファなのだろうな。
 俺とは違って、アルファオメガやアルファアルファの間に生まれた、紛うことなき純粋なアルファなのだろう。

「ねぇ、この子貰ってもいいかな?」
「「はぁ!?」」

 営業の担当者と、俺の声が重なった。
 何言ってんだこいつ、と睨みあげてみればにこにこと紺野は笑ったまま、でも目は笑っていなくて背筋に冷や汗が流れる。
 目の前の営業さんも、だらだらと冷や汗をかいていた。

「あ、あの……人事については、私共の方からは何とも……」
「じゃあ、今すぐ確認してくれるかな?」
「で、ですが……、いえ、ただいま確認してまいります」

 少々お待ちください、とだんだん顔色の悪くなっていく彼は人事部の方へと駆け出していく。
 人事、ひいては社長の所まで行くのだろうか?
 と言うか、何で俺?

「久方ぶりに見つけた新しい同僚が、使い潰されていくのは見るに堪えないからね。私のコミュニティに来たらいいよ」
「コミュニティ?」

 俺が首をかしげて見せれば、うん?と紺野も首をかしげて見せた。

「コミュニティを知らない?」
「そもそも、コミュニティってなんの?」

 ベータの中で暮らしてきた俺は、アルファオメガのその仕組みも知らない。
 誰も教えてくれなかったし、アルファらしいアルファの知り合いなどいない。

「アルファのコミュニティだよ。オメガももちろん在籍しているけど、殆どがアルファたちの交流の場だね」

 知らなかったの?と紺野に首を傾げられ、俺は素直にうなずいた。
 知らない者は知らない。

「俺は、ベータの両親のもとに生まれた突然変異らしいからな。その辺のことは知らん」

 ちなみに、俺は営業職でもないから敬語なんてめったに使わない。

「ベータの両親に……だからか」

 納得したように、彼は笑い、そしてにこりと笑った。

「やはり君は私たちのコミュニティに来るべきだね。そこでなら、君が今まで知りえなかったことも知れるだろう」
「いや、別に知りたいことなんて……」
「フェロモンの使い方とかもね、教えてあげられるから」
「え?」

 アルファの俺にフェロモンとは?と驚く俺に、わかっていないように紺野も首を傾げた。

「まさか、アルファのフェロモンについて知らない?」
「俺はオメガじゃねぇんだけど……アルファのフェロモンって何?」

 あちゃー、と言ったような顔をする紺野。美形がどんな顔をしても、というのは今は適応してもいいのかもしれない。

「そっか、そこからか……まぁ、そのことも後でいろいろ教えてあげるね」

 俺が訳が分からない、といった顔をしたがそれも戻ってきた営業プラスαによってさえぎられる。

「お待たせしました、人事と彼のいた部署の部長を連れてきました」
「ん、じゃあ手短に話そうか」

 そうして、話はどんどん進んでいく。営業と人事としては、俺一人の出向、いや引き抜きなら利益の方が大きいと考えたのか。
 そこで、脂汗を垂らして焦っているのは俺の部署、プレゼンテーション部というのだが、そこの部長。
 先ほどから、汗が滝のように流れ、止まらない様子。
 そりゃそうだろうな、俺一人が抜ければ大幅な戦力ダウンだろうし、部長がしなければならない仕事が丸々返ってくるんだから。

「そ、そんな、突然おっしゃられても、ですな……、彼、天川君にはまだ仕事が残っているわけですし」
「あの仕事の大半、部長さんの仕事だって聞いたよ。それに、彼に協力しようとする社員もいないんだってね。大分不満も抱えていたみたいだし、何れ辞めることになっていただろうね。今やめても、変わらないよね?」

 どういうことか、と人事の視線が部長へ向く。
 部長はだらだら汗が止まらないまま、うつむいてしまい、いや、あの、と言い訳を考えながらオドオドしだす。
 煮え切らない態度の部長へと見切りをつけて、人事ははぁ、とため息を吐き、こちらに頭を下げてきた。

「大変申し訳ありませんでした。私共の確認不足ですね。彼の退職手続きなどは、こちらにお任せ願えますか?」
「もちろん。書類が整ったら、会社の方まで頼むよ」

 もちろん、という彼の目は笑っておらず、人事もびくっと体を震わせていた。
 それは俺の都合のいいように、と言うことなんだろうなぁ、とぼんやりしながら聞いていた。
 と言うか、俺はここに来てからあまり話していない気がする。
 二人の時は話すけど、基本、他者がいると置いてきぼりだ。まぁ、いいんだけど。

「じゃ、いこっか」

 そのまま、俺は腕をつかまれ、おいちょっと、の声もかき消されて車の中へ押し込められた。
 運転手付きの車って、どんだけ金持ち?と考えながら茫然としてしまう。

「会社に戻る前に、セーフハウス……あそこがいいな。あの子たちのいる場所に降ろしてくれる?」

 かしこまりました、と運転手は答え、ゆっくりと車は発進した。
 ゆっくりとスピードを上げていく車。外を眺めると、いつも歩いている場所とは全く別の場所にいるように感じた。
 もちろん、車自体、別の場所っていうか、場違いって言葉がぴったり合う高級車なんだが。

「えっと?」
「とりあえず、私のセーフハウスの一つで待ってて。二人ほど、一緒に住んでる子がいるけど、気にしないでね」

 はぁ、と言う気のない返事をし、俺はとある高層マンションの前に卸される。
 そして手紙と、カードキーを渡された。

「これを、受付の人に見せれば大丈夫だから」

 そういって、本当は忙しいのだろう紺野は車にのったまま行ってしまった。
 俺に残された選択肢としては、もう一つしかないだろう。
 この鍵をもって帰るわけにもいかない。
 ため息を吐きながら、高層マンションのエントランスフロアへと足を踏み入れた。

「あの、紺野にこれを見せろって言われたんですけど」

 そう、こんにちはとあいさつしてくれた受付の人に、カードと手紙を見せると、その手紙に目を通した後、俺にカードキーを返してくれ、にっこりと笑い、エレベーターまで案内してくれた。

「え、いや、あの……」
「紺野様のお部屋は、最上階のワンフロアなのでわかりやすいかと思います」

 ぼーん、とお高そうな音を立てて開いたエレベーターにそっと背を押されて乗り込まされそれでは、と笑って手を振られた。
 どういうことなの?
 静かに上っていくエレベーターは止まることなく、最上階までたどり着く。
 再び、ぽーん、と言う音が鳴り、扉が開いた。
 受付の人が言っていた通り、エレベーターが着いた先には、扉は一つしかなくて、まるで異世界に迷い込んだかのような気持ちだ。
 だからと言って、帰ることもきっと受付の人に見つかってしまえばできないだろう。
 あの手紙に何て書いてあったのか知らないけど、俺の感が正しければ、俺は紺野がここに来るまでこの部屋から出ることはかなわないだろう。
 ため息を吐き、扉に近づく。
 カギを取り出してみたが、どうすれば良いのか分からず、とりあえず取っ手を握った。
 それは有っていたようで、ぴっと言う音の後にカギの開く音がしてすんなりと扉は開く。

「あ、いらっしゃーい。君が、のりが言ってた新しい子?僕は志原(しはら) ゆき。ゆきって呼んでね」
「僕は、藍染 春(あいぞめしゅん)。春って呼んで」

 扉を開け、広い玄関に呆然と立ち尽くしていれば、奥から、ショートパンツと短いシャツの双子みたいな子たちがかけてくる。

「はぁ……天川 陸(あまかわりく)です」
「じゃあ、りっくんって呼ぶね。りっくんはさ、アルファなの?」
「一応、そうだけど」

 ふーん?とゆきに撫でまわされるように見られ、一歩後ずさる。
 そんなゆきを、春が引き留めた。

「ゆき、だめだよ」
「わかってるよ。でも、アルファならさ可能性はあるわけでしょ?」
「可能性なんて、さっき何ともなかったなら無いに決まってる」

 そうだけどさぁ、とゆきは春の言葉に不貞腐れたように唇を尖らせていた。
 
「可能性?」
「運命の番の可能性だよ、りっくん知らないの?」

 運命の番とな?と首をかしげてしまう。
 さてはて、とベータの間でアルファオメガの番の話が話題に上ることすら少ないのに、どこからそんな情報を仕入れろと?

「知らないみたいだね」
「そうだね」
「本当にアルファ?」
「のりのラインじゃ、特殊なって言ってた」
「そうだった!まぁ、いっか」

 こっちにおいでよ、と手を引かれ案内されたのは寝室で。
 キングサイズ化と言うぐらい大きなベッドがそこを占領していた。
 そのベッドの上に押され、俺はぼふっと押し倒されてしまう。
 えっ?と思っている間に、鞄もネクタイもベルトも取られ、正直焦る。
 が、二人は俺の両側へと寝ころび、はぁ、と息を吐いた。

「えっ、えっ?」
「僕ら、発情期の途中でさぁ、抑制剤の副作用でめっちゃ眠いんだよね。りっくんも付き合って昼寝しよ」
「は?」
「いいから、目を瞑って」

 そうして、目の上に手を被せられ、暗闇を作られると、驚くほど思考が緩慢になり、思ったよりも早く眠りに落ちてしまった。
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