【完結】もふもふ獣人転生

  *  ゆるゆ

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呼ばなかったら来てくれました!

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「ぜんっっぜんっっ呼んでくれないんだけど──!」

 リトの胸からあふれる光が、輝ける精に変わってゆく。

「光の精霊しゃま!」

 あわあわ頭をさげるリトと一緒に、昼下がりのジェディス邸の花の苑でお茶会だったジゼもゲォルグもセバも料理長コゴも跳びあがって頭をさげた。

 ジャンピング敬礼だよ。
 皆がそろってて、かわいい!

 遊びにきていたおかあさんのザィハと、おとうさんのラヴァリアが眉をあげる。

「いらっしゃい。リトに加護くれたんだね。あれめちゃくちゃ痛くて死ぬかと思うけど、どれだけ希少で凄まじい力をもらえるか、解ってる。僕の力はあなたのおかげだ。リトに継がれて、リトを救ってくれた。ありがとう」

 タメ口で微笑む父が強い。

「ちょっと、頭が高いんだけど!」

 ふくれる光の精霊に、ラヴァリアが胡乱な目になった。

「僕がさー、ちっちゃくて可愛いときはさー、もふもふなでなで離してくれなくてさー、かわいいかわいいかわいいかわいいってすごいことになってたのに、でっかくなったら対応違いすぎない?」

「……だって、かっこよくなっちゃった……」

 人間を遥かに越えるラヴァリアのかんばせに、光の精霊がしょんぼりしてる!

「………………は…………?」

 おかたまザィハの目が剣呑になってる!

「お、おかたま、世界、支配、精霊、しゃま、喧嘩、売る、だめ、でし!」

 ぼわぼわしっぽで止めてみました。

 ぎゅむ

「……リトが、そういうなら」

 抱っこしてくれたザィハの頬がほんのり紅くて、リトのほっぺもふわふわ熱くなる。

 ぽふぽふ揺れるしっぽに

「かわい──!」

 ぎゅむぎゅむ抱きついてくる光の精霊は、通常運転みたいだよ。

「はぅあ!」

 あわあわするリトを守るようにジゼが前に出た。

「光の精霊さま、リトがびっくりしていますので!」

 引き離そうとしてくれるジゼが、勇者だ。




「はー、きみもかわいーけど、かっこいーなー、ざんねん」

 ジゼを見つめた光の精霊の肩がしょんぼり落ちてる。

「ほんっとに、このみうるさいよね。三百年も加護あげないってひどくない?」

 突っ込むおとたまも、勇者だ。

「だってこの間、加護あげたのラヴァリアでしょ。ラヴァリア見ちゃうと、皆、あんまりかわいくないなってなっちゃって」

 おとたまが、ハードルあげてた!

「ラヴァリアは世界一かわいい」

 ぎゅむぎゅむラヴァリアを後ろから抱っこしたザィハが、うむうむしてる。
 抱っこされたラヴァリアがとろけて笑って、光の精霊はぶすくれた。

「おっきくなって、伴侶ができるとか、さいあく! 僕のリトは、そんなことないよねー♡」

 光の精霊に、にこにこ抱っこされそうになったリトが、あばばば固まった。

「あ、あの、僕、ジゼしゃま、伴侶、予定、でし……」

「えぇええ──!?」

 光の精霊が、泣いてる。

「じゃ、じゃあもうひとりの子は──!?」

「アリアスしゃまも、あの、伴侶、予定の、方が」

「ひ、ひどすぎる──! せっかく僕が加護あげたのにぃいい──!」

「いえあの、加護をいただいたときにはもう、相思相愛でした」

 この状態の光の精霊に告げるジゼが、勇者すぎる──!




「まあまあ、泣いてないでお菓子食べていきなよ。人間のお菓子、おいしーよ!」

 ラヴァリアが精霊の肩をぽふぽふして

「た、ただいま焼きたてをお持ちします!」

 カチカチな料理長コゴが、お菓子をすぐに持ってきてくれた。
 不思議そうに覗きこんだ精霊の光の髪がさらさら揺れる。

「なんか、あまい匂いする」

「おいしーでし! 精霊しゃま、僕、お茶、淹れゆ、でし。おしゅき、香り、あり、ましあ?」

 リトが広げた茶葉と香草に、首を傾げた精霊がひとつお茶を選んでくれた。

 心をこめてお茶を淹れるリトのしっぽが、ぽふぽふ揺れる。

「どぞ、でし!」

 お茶を口に含んだ精霊の瞳が、きらめいた。

「……おいしー……」

 お菓子にも手が伸びる。
 きらきらの光が、舞いあがる。

「いつでも、お茶、淹れ、ましあ。遊び、きて、くだしあ!」

 ぽふぽふのしっぽで笑ったら、あふれる光の腕で、抱きしめてくれる。

「うん!」

 とろけるように、笑ってくれた。



 ジェディス邸でお茶をする仲間に、レォンしゃま、ルァル殿下、ノァしゃま、カィトしゃま、アリアスしゃまに加えて、おかたまザィハ、おとたまラヴァリア、光の精霊しゃまが、加わりました!

 セバとゲォルグが白目を剥いてる。

 …………すんごいことみたいです…………







──────────────

 ずっと読んでくださって、心からありがとうございます!

 3巡目、しょこら。 様のリクエストで、強制覚醒の時にリト達に加護を与えた光の精霊とラヴァリアのお話でした!

『ちょっと、1月になったんだけど、ゲォルグ×セバは!?』とお思いの方がいらっしゃったら、待ってくださって、ありがとうございます! 24日金曜日の夜に公開できるように鋭意書き溜めを……!(笑)
 もちょっと早くできるかと思ったら12月に風邪ひいて1週間飛びました(笑)い、いちおう1月です……!(笑)

 宣言しておいてだめだったら大変なので(笑)がんばりますー!


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