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一章 同格の管理者
25話 花蓮目線
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私はこの生活に慣れた。
どこのダンジョンかは分かりませんが、かなり広いので相当なクラスだと思います。
「今日から2日の休みかぁ」
私の仕事はこのダンジョンの管理者で拾ってくれた恩人、天音さんの管理者用の部屋の掃除でした。
朝の6時から夜の6時の半日で12時から1時間の休みが与えられる。
天音さんはこの部屋をあまり利用しないので仕事はとても簡単だった。
アビリティもあるしね。
掃除の他にも職務時間内に魔法の訓練なども行っています。
最近内部がピリピリしているのを感じてます。
部屋にあるテレビは外ときちんと繋がっており、新たな病気が出来たそうです。
これが原因だと分かりました。
「迷宮症候群、ですか」
この世界が今のように成ったのは数百年前。
今になってそんな病気が出て来たのはびっくりです。
さて、給料は月の初めに貰えるのですが、最初の1ヶ月内は日給らしいですので、2層に行く事にします。
私はスマホを取り出す。
このスマホはこのダンジョン内で使える専用のスマホです。
ですが、普通のスマホとしても使えます。
これがあればダンジョン内なら何処でも転移が可能で、このダンジョンで使えるお金もこの中に入っています。
2層には概ねな施設や住宅になってます。
アトラクションなどの階層もあったりします。
2層は外と同じようにビルなどが聳え建っています。
私は銀行に行きます。
銀行には『マネロボ』と言う種族が働いています。
「あの、換金を」
『りょーかい!』
ここでの通貨はダン。
1ダンが1円になる。
今の私の全財産は12万円あるので、3万換金します。
『どーぞ』
まさかのクレジットカードを渡された。
中には3万円が入っているようだ。
ここで生成したクレジットカードが外で使えるのか疑問になる。
こう言う時はスマホで調べましょう。
「成程」
理由が分かり納得。
ここのモンスター達は外に沢山居るようです。
かなり順応していると思います。ニュースに成ってませんからね。
ちなみに私は仕事しながら通信制の学校に通っている。
外に出るには『退出』のスペルカードが必要です。
これは無料配布されるので使い、外に出る。
一般的な服もこの階層で揃える事が出来る。
「なんか久しぶりな空気だなぁ」
⋯⋯ダンジョン内の方が空気が美味しい気がする。
気のせいかな?
外に出て来ても特に何かをする事は決めてなかった。
食材とかも多分ダンジョン内の方が何倍も美味しい。
取り敢えず、ネットで見つけた猫カフェに行きたい!
マップを開いて場所を調べてその場所に向かう。
中に入る。猫を持ち上げて撫でる。
「モフモフ。可愛い」
あ、この場所。
入口の方にスマホの裏に刻まれているエンブレムと同じ。
本当に社会に適合し過ぎている。割引、あるかな?
「時間を忘れて楽しんじゃった」
特に友達が居る訳でも無い私が次に向かったのはペットショップである。
外からでも猫は見る事が出来る。
飼いたいと思っても、この世の普通の動物をあそこで飼うといずれ無垢のモンスターになるらしい。
だから出来ない。
普通の動物に似たモンスターでも飼おうかな?
そう思ってしまう程に動物達に癒される。
仕事の内容実態は簡単な方(責任は超重大)だが、環境が辛いのだ。
「にゃ~こんな純粋な子達もミーニャの子にしたいにゃ~」
隣から意味が分からない言葉が聞こえたので、ついつい見てしまった。
そこには猫耳の付いたパーカーを着た女の子がそこに居た。
「ッ!」
ダンジョン内で過ごして、魔法を知って、魔力を知って、それで大まかな相手の魔力が分かるように成っていた。
そして、今日外に出て人間とモンスターの魔力の波動が違う事に気づいた。
この子の波動はモンスターだ。多分、私が居るダンジョンのモンスターだろう。
これが、外での情報収集担当部隊、動物型人工人間の子だろう。
「にゃ? 貴方もしかして、最近ウチで働いていると言う子じゃないですかぁ?」
関わらない方が良いと思い、離れようとしたら声を掛けられた。
仕事の邪魔をしてしまうそなので、気づかないフリをしよう。
「気づかないフリしようとしてます? 大丈夫ですよォ。情報は今でも手に入ってます。今日は休みですかぁ? 猫、可愛いですよね」
「そ、そうですね」
一瞬で私の前に現れた。
「ミーニャはミーニャって言うの」
「星宮花蓮です」
「カレリンかぁ。貴方は猫派?」
「そうですね。犬と比べると猫の方が好きです」
「そっかァ。やっぱ猫は人気だよねぇ。ここのペットショップはウチら系列だし、お触りしませんかぁ?」
え、そうなの?
私は色々と見渡し、エンブレムを発見した。
「本当に色々な所に」
「この辺一帯はミーニャ達関連だよぉ? 周辺のヤクザも全部潰したしね~」
「そうなんですか?」
「ただの能力者とミーニャ達だと力量が違うんですよォ。株とかもミーニャ達の情報収集能力があれば簡単ですしねぇ。それより、触りますか?」
「お願いしたいです!」
猫カフェで十分触ったが、ここでも触る。
いやぁ。幸せ。
「カレリンはぁ猫飼ってる?」
「いえ。そこまでのお金は溜まってません」
「すぐ溜まると思うよぉ。あそこでメイドとして働いているなら生活費とか無いし~全部自分のお金だからねぇ」
「そうなんですね。なんか、緩いですね」
「天音っちは高校生やしねぇ。そんなもんだよぉ」
「⋯⋯様、付けないんですね」
「天音っちは自分の呼ばれ方にこだわりないから、言いたい用に呼んでおーけーなんだよぉ。ただ、馴れ馴れしいと怒られるから気をつけてねぇ。ミーニャは123回両手両足切断されたからにゃ~」
「大丈夫なんですか?」
「問題なーし。だけど、ミーニャの元の形は猫なんでぇ、天音っちにじゃれついて良いと思うんですよぉ」
「そうなんですね」
「だけど」
ミーニャさんの空気が変わる。
「天音っち犬派で全然ミーニャに構ってくれないんだよォ! 酷ない? ねぇ、カレリンはどう思う!」
さっきまでの緩やかな喋り方から一変して、激しい喋り方となった。
ここからはミーニャさんと行動する事と成った。
どこのダンジョンかは分かりませんが、かなり広いので相当なクラスだと思います。
「今日から2日の休みかぁ」
私の仕事はこのダンジョンの管理者で拾ってくれた恩人、天音さんの管理者用の部屋の掃除でした。
朝の6時から夜の6時の半日で12時から1時間の休みが与えられる。
天音さんはこの部屋をあまり利用しないので仕事はとても簡単だった。
アビリティもあるしね。
掃除の他にも職務時間内に魔法の訓練なども行っています。
最近内部がピリピリしているのを感じてます。
部屋にあるテレビは外ときちんと繋がっており、新たな病気が出来たそうです。
これが原因だと分かりました。
「迷宮症候群、ですか」
この世界が今のように成ったのは数百年前。
今になってそんな病気が出て来たのはびっくりです。
さて、給料は月の初めに貰えるのですが、最初の1ヶ月内は日給らしいですので、2層に行く事にします。
私はスマホを取り出す。
このスマホはこのダンジョン内で使える専用のスマホです。
ですが、普通のスマホとしても使えます。
これがあればダンジョン内なら何処でも転移が可能で、このダンジョンで使えるお金もこの中に入っています。
2層には概ねな施設や住宅になってます。
アトラクションなどの階層もあったりします。
2層は外と同じようにビルなどが聳え建っています。
私は銀行に行きます。
銀行には『マネロボ』と言う種族が働いています。
「あの、換金を」
『りょーかい!』
ここでの通貨はダン。
1ダンが1円になる。
今の私の全財産は12万円あるので、3万換金します。
『どーぞ』
まさかのクレジットカードを渡された。
中には3万円が入っているようだ。
ここで生成したクレジットカードが外で使えるのか疑問になる。
こう言う時はスマホで調べましょう。
「成程」
理由が分かり納得。
ここのモンスター達は外に沢山居るようです。
かなり順応していると思います。ニュースに成ってませんからね。
ちなみに私は仕事しながら通信制の学校に通っている。
外に出るには『退出』のスペルカードが必要です。
これは無料配布されるので使い、外に出る。
一般的な服もこの階層で揃える事が出来る。
「なんか久しぶりな空気だなぁ」
⋯⋯ダンジョン内の方が空気が美味しい気がする。
気のせいかな?
外に出て来ても特に何かをする事は決めてなかった。
食材とかも多分ダンジョン内の方が何倍も美味しい。
取り敢えず、ネットで見つけた猫カフェに行きたい!
マップを開いて場所を調べてその場所に向かう。
中に入る。猫を持ち上げて撫でる。
「モフモフ。可愛い」
あ、この場所。
入口の方にスマホの裏に刻まれているエンブレムと同じ。
本当に社会に適合し過ぎている。割引、あるかな?
「時間を忘れて楽しんじゃった」
特に友達が居る訳でも無い私が次に向かったのはペットショップである。
外からでも猫は見る事が出来る。
飼いたいと思っても、この世の普通の動物をあそこで飼うといずれ無垢のモンスターになるらしい。
だから出来ない。
普通の動物に似たモンスターでも飼おうかな?
そう思ってしまう程に動物達に癒される。
仕事の内容実態は簡単な方(責任は超重大)だが、環境が辛いのだ。
「にゃ~こんな純粋な子達もミーニャの子にしたいにゃ~」
隣から意味が分からない言葉が聞こえたので、ついつい見てしまった。
そこには猫耳の付いたパーカーを着た女の子がそこに居た。
「ッ!」
ダンジョン内で過ごして、魔法を知って、魔力を知って、それで大まかな相手の魔力が分かるように成っていた。
そして、今日外に出て人間とモンスターの魔力の波動が違う事に気づいた。
この子の波動はモンスターだ。多分、私が居るダンジョンのモンスターだろう。
これが、外での情報収集担当部隊、動物型人工人間の子だろう。
「にゃ? 貴方もしかして、最近ウチで働いていると言う子じゃないですかぁ?」
関わらない方が良いと思い、離れようとしたら声を掛けられた。
仕事の邪魔をしてしまうそなので、気づかないフリをしよう。
「気づかないフリしようとしてます? 大丈夫ですよォ。情報は今でも手に入ってます。今日は休みですかぁ? 猫、可愛いですよね」
「そ、そうですね」
一瞬で私の前に現れた。
「ミーニャはミーニャって言うの」
「星宮花蓮です」
「カレリンかぁ。貴方は猫派?」
「そうですね。犬と比べると猫の方が好きです」
「そっかァ。やっぱ猫は人気だよねぇ。ここのペットショップはウチら系列だし、お触りしませんかぁ?」
え、そうなの?
私は色々と見渡し、エンブレムを発見した。
「本当に色々な所に」
「この辺一帯はミーニャ達関連だよぉ? 周辺のヤクザも全部潰したしね~」
「そうなんですか?」
「ただの能力者とミーニャ達だと力量が違うんですよォ。株とかもミーニャ達の情報収集能力があれば簡単ですしねぇ。それより、触りますか?」
「お願いしたいです!」
猫カフェで十分触ったが、ここでも触る。
いやぁ。幸せ。
「カレリンはぁ猫飼ってる?」
「いえ。そこまでのお金は溜まってません」
「すぐ溜まると思うよぉ。あそこでメイドとして働いているなら生活費とか無いし~全部自分のお金だからねぇ」
「そうなんですね。なんか、緩いですね」
「天音っちは高校生やしねぇ。そんなもんだよぉ」
「⋯⋯様、付けないんですね」
「天音っちは自分の呼ばれ方にこだわりないから、言いたい用に呼んでおーけーなんだよぉ。ただ、馴れ馴れしいと怒られるから気をつけてねぇ。ミーニャは123回両手両足切断されたからにゃ~」
「大丈夫なんですか?」
「問題なーし。だけど、ミーニャの元の形は猫なんでぇ、天音っちにじゃれついて良いと思うんですよぉ」
「そうなんですね」
「だけど」
ミーニャさんの空気が変わる。
「天音っち犬派で全然ミーニャに構ってくれないんだよォ! 酷ない? ねぇ、カレリンはどう思う!」
さっきまでの緩やかな喋り方から一変して、激しい喋り方となった。
ここからはミーニャさんと行動する事と成った。
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