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第14話・いっそセレナーデ
【慟哭(どうこく)】
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時は、1995年3月1日頃であった。
その頃、私は戸畑のJR九工大前駅の付近にあるごはん屋でバイトをしていた。
時は、12時半頃であった。
23の私は、チュウボウで食器洗いをしていた。
その時であったが、8人の男子高校生たちが店にやって来た。
この付近にある高校で卒業式が催された。
8人の男子高校生たちは、高校を無事に卒業することができたことを報告しに来た。
応対に出た店のおばちゃんは、目を細めて喜んだ。
店のおばちゃんは、8人の男子高校生たちに卒業のお祝いを述べたあといらんことをペラペラペラペラとしゃべりまくった。
おばちゃんは、チュウボウにいる私をちらっと見たあとで『高校に行けない子はあわれね~』と言うた。
8人の男子高校生たちも『ああ、あわれだよな~』とか『高校へ行けば毎日天国だったのに~』とか『夏休み冬休み春休み土曜ハンドンがないのはイヤだと言うことが分かってないんだよ~』…と悪口を言いまくった。
あれ聞いて、ホンマに腹立ったワ…
その前にも、にたような話があった。
話しは、筑豊田川伊田町《ちくほうたがわいだちょう》のヤクザやツッパリのたまり場にある居酒屋でバイトしていた時であった。
何月何日かおぼえてへんけど、時は夜ふけ前頃だった…と思う。
この時、ももけた腹巻き姿で志村けんさんの『変なおじさん』みたいなひげヅラのおっちゃんが一人で酒をのみながらワケのわからへんことをグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダ…と言いまくっていたのを聞いた。
私は、フキンでテーブルをふいていた。
この時、おっちゃんはメイテイ状態で足腰が立たない状態であった。
よいたんぼのおっちゃんは、私に対して怒った声で言うた。
「おいコラボウズ!!」
「はっ、なんでしょうか?」
「ボウズは、コーコーへ行ったのか!?」
「はっ?コーコー?」
「コーコーへ行ったのか行かなかったのかどっちぞ!?」
おっちゃん…
ワケのわからんこといわんといてーな…
私は、コンワクした表情でつぶやいた。
よいたんぼのおっちゃんは、のみかけのいいちこ(大分麦焼酎)の水割りをひとくちのんでから私に対して怒鳴り声をあげた。
「ワシは…せがれが元気な顔でコーコーへ通う姿を見ることを楽しみに生きているのに…せがれはワシの楽しみを奪った!!」
はあ~
それ、どう言うこっちゃねん?
私は、ワケの分からない表情でつぶやいた。
よいたんぼのおっちゃんは、私に対して怒鳴り声をあげた。
「ぼうずはなんとも思わんのか!?…毎朝、制服を着て元気な顔でコーコーに通っている子らを見た時…つらいとは思わんのか!?」
せやけん、どないしてほしいねん?
私は、ますますコンワクした表情でつぶやいた。
よいたんぼのおっちゃんは、よりし烈な怒鳴りをあげた。
「コーコーへ行けないのはつらいとは思わんのか!?…ドーキューセーたちが元気な顔でコーコーへ通っているのに、なんでオドレはコーコーへ行かないのだ!?」
そこへ、店のおばちゃんが私とおっちゃんのもとにやって来た。
おばちゃんは、ややあきれた声でおっちゃんに言うた。
「おいちゃん、おいちゃん…もうこのへんでやめときよ。」
おばちゃんから『このへんでやめとき…』と言われたおいちゃんは、ワーッと泣き出した。
泣き上戸《じょうご》のおいちゃんは『ワシはくやしい~』と言うたあと、ワケのわからへんことを言うた。
「ワシは…せがれに『学校へ行け!!』と繰り返して言うたのに学校へ向かないからくやしいんだよ…夏休み冬休み春休みがない…土曜半ドンがない…修学旅行に行けない…体育祭・文化祭などの楽しい行事は全くない!!…友だちと一緒に遊びに行くことができん!!…それはイヤだとは思わないのか!?」
おばちゃんは、ものすごくあきれた声で泣き上戸のおっちゃんに言うた。
「もういいでしょ…そういう話はおうちでしてね。」
泣き上戸のおっちゃんは、のみかけのいいちこの水割りを一気にのみほしたあと、ボトルの中身をストレートでゴクゴクとのみほした。
そしてまた、ワケのわからへんことをグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダと言うた。
「せっかくスイセン入試で受かった私立高校《コーコー》をやめるなんてもったいないとは思わんのか!?」
おばちゃんは、ものすごくあきれた声で言うた。
「はいはいもうわかったわよ…あんたは息子さんのために水仙の花を持って私立高校《コーコー》に行ったのでしょ…私立高校《コーコー》の校長が水仙の花が大好きだであることが理解できたから入試は合格…でしょ…」
「ああ、そうだよ。」
私は、あきれた声でおばちゃんに言うた。
「あの~…『スイセン』の漢字が違うんですが…」
おばちゃんは、おおらかな声で私に言うた。
「違わないわよ…スイセン入試は、私立高校《コーコー》に水仙の花を持って行くだけのかんたんな試験よ…おっちゃんはせがれのために私立高校《コーコー》に水仙の花を持って行ったよね。」
「ああ…」
「だから水仙入試…なんちゃって~」
おばちゃんは、ほこらしげな表情で言うたあと自慢げな声で笑いまくった。
あのね…
スイセンと言う漢字がゼンゼンちがうんだけど…
『ギミアぶれいく』(TBS系で1989年秋頃から1992年秋頃まで火曜日夜9時から放送していたバラエティ番組)でしょったビートたけしさんのギャグじゃねえんだよ(大激怒)
その頃、私は戸畑のJR九工大前駅の付近にあるごはん屋でバイトをしていた。
時は、12時半頃であった。
23の私は、チュウボウで食器洗いをしていた。
その時であったが、8人の男子高校生たちが店にやって来た。
この付近にある高校で卒業式が催された。
8人の男子高校生たちは、高校を無事に卒業することができたことを報告しに来た。
応対に出た店のおばちゃんは、目を細めて喜んだ。
店のおばちゃんは、8人の男子高校生たちに卒業のお祝いを述べたあといらんことをペラペラペラペラとしゃべりまくった。
おばちゃんは、チュウボウにいる私をちらっと見たあとで『高校に行けない子はあわれね~』と言うた。
8人の男子高校生たちも『ああ、あわれだよな~』とか『高校へ行けば毎日天国だったのに~』とか『夏休み冬休み春休み土曜ハンドンがないのはイヤだと言うことが分かってないんだよ~』…と悪口を言いまくった。
あれ聞いて、ホンマに腹立ったワ…
その前にも、にたような話があった。
話しは、筑豊田川伊田町《ちくほうたがわいだちょう》のヤクザやツッパリのたまり場にある居酒屋でバイトしていた時であった。
何月何日かおぼえてへんけど、時は夜ふけ前頃だった…と思う。
この時、ももけた腹巻き姿で志村けんさんの『変なおじさん』みたいなひげヅラのおっちゃんが一人で酒をのみながらワケのわからへんことをグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダ…と言いまくっていたのを聞いた。
私は、フキンでテーブルをふいていた。
この時、おっちゃんはメイテイ状態で足腰が立たない状態であった。
よいたんぼのおっちゃんは、私に対して怒った声で言うた。
「おいコラボウズ!!」
「はっ、なんでしょうか?」
「ボウズは、コーコーへ行ったのか!?」
「はっ?コーコー?」
「コーコーへ行ったのか行かなかったのかどっちぞ!?」
おっちゃん…
ワケのわからんこといわんといてーな…
私は、コンワクした表情でつぶやいた。
よいたんぼのおっちゃんは、のみかけのいいちこ(大分麦焼酎)の水割りをひとくちのんでから私に対して怒鳴り声をあげた。
「ワシは…せがれが元気な顔でコーコーへ通う姿を見ることを楽しみに生きているのに…せがれはワシの楽しみを奪った!!」
はあ~
それ、どう言うこっちゃねん?
私は、ワケの分からない表情でつぶやいた。
よいたんぼのおっちゃんは、私に対して怒鳴り声をあげた。
「ぼうずはなんとも思わんのか!?…毎朝、制服を着て元気な顔でコーコーに通っている子らを見た時…つらいとは思わんのか!?」
せやけん、どないしてほしいねん?
私は、ますますコンワクした表情でつぶやいた。
よいたんぼのおっちゃんは、よりし烈な怒鳴りをあげた。
「コーコーへ行けないのはつらいとは思わんのか!?…ドーキューセーたちが元気な顔でコーコーへ通っているのに、なんでオドレはコーコーへ行かないのだ!?」
そこへ、店のおばちゃんが私とおっちゃんのもとにやって来た。
おばちゃんは、ややあきれた声でおっちゃんに言うた。
「おいちゃん、おいちゃん…もうこのへんでやめときよ。」
おばちゃんから『このへんでやめとき…』と言われたおいちゃんは、ワーッと泣き出した。
泣き上戸《じょうご》のおいちゃんは『ワシはくやしい~』と言うたあと、ワケのわからへんことを言うた。
「ワシは…せがれに『学校へ行け!!』と繰り返して言うたのに学校へ向かないからくやしいんだよ…夏休み冬休み春休みがない…土曜半ドンがない…修学旅行に行けない…体育祭・文化祭などの楽しい行事は全くない!!…友だちと一緒に遊びに行くことができん!!…それはイヤだとは思わないのか!?」
おばちゃんは、ものすごくあきれた声で泣き上戸のおっちゃんに言うた。
「もういいでしょ…そういう話はおうちでしてね。」
泣き上戸のおっちゃんは、のみかけのいいちこの水割りを一気にのみほしたあと、ボトルの中身をストレートでゴクゴクとのみほした。
そしてまた、ワケのわからへんことをグダグダグダグダグダグダグダグダグダグダと言うた。
「せっかくスイセン入試で受かった私立高校《コーコー》をやめるなんてもったいないとは思わんのか!?」
おばちゃんは、ものすごくあきれた声で言うた。
「はいはいもうわかったわよ…あんたは息子さんのために水仙の花を持って私立高校《コーコー》に行ったのでしょ…私立高校《コーコー》の校長が水仙の花が大好きだであることが理解できたから入試は合格…でしょ…」
「ああ、そうだよ。」
私は、あきれた声でおばちゃんに言うた。
「あの~…『スイセン』の漢字が違うんですが…」
おばちゃんは、おおらかな声で私に言うた。
「違わないわよ…スイセン入試は、私立高校《コーコー》に水仙の花を持って行くだけのかんたんな試験よ…おっちゃんはせがれのために私立高校《コーコー》に水仙の花を持って行ったよね。」
「ああ…」
「だから水仙入試…なんちゃって~」
おばちゃんは、ほこらしげな表情で言うたあと自慢げな声で笑いまくった。
あのね…
スイセンと言う漢字がゼンゼンちがうんだけど…
『ギミアぶれいく』(TBS系で1989年秋頃から1992年秋頃まで火曜日夜9時から放送していたバラエティ番組)でしょったビートたけしさんのギャグじゃねえんだよ(大激怒)
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