Ωの国

うめ紫しらす

文字の大きさ
上 下
30 / 47
第三部

在るべき場に

しおりを挟む
 眠りに落ちたあと。不意に抱き上げられるような感覚がして、意識が浮上する。
「……るしあん?」
 と名を呼ぶと、風邪を引きますよ、と寝台まで運ばれる。私室で仕事をしたまま、机で眠る事が増えていた。
「ありがとう」
 眠気のまさる声で答えると、溜息が返ってくる。
「あまり無理をしないでください」
 心配するように髪に口付けされる。寝台に降ろされたところで、髪に触れて「して」と言うと「駄目です」とすげなくあしらわれた。

「大丈夫だよ……。ちゃんと寝てるし、食べてるし。宮の仕事はリファに代わってもらったし。明日は奥殿にはいかない日だし」
「机で寝るのは、ちゃんと寝てるに入りませんよ」
 小言を言うように言って、けれど触れたい意図を汲んでくれたのか、口付けが降りてくる。優しくて、心地の良い触れ方。

「もっと……」
 離れそうな身体を腕を回して抱きとめる。舌先を差し出して誘うと、呆れたようにかまってくれる。
「ん、……ふ」
 疲労の溜まった頭が、じんっと気持ちよさに痺れて。「きもちい……」囁くと身体の力が抜けていく。
 ああ、眠たい、な……。
「おやすみなさい」
 声に、――意識を手放した。満たされた気持ちが心地よくて。いつもよりぐっすりと眠れそうだった。

  **

 宮司様が予告した王への謁見は、ほどなくして打診された。プライベートな会見とあって、奥殿の宮司様の元に召し出す形をとるのだという。
 跪拝きはいして待つと、宮司様に先導されて王が入室される。
おもてをあげよ」
 老王の声が響く。

「ハ、」と答え、静かに視線を上げれば、この国の王、その人が見える。年老いた姿にもかかわらず、その眼光には爛々らんらんとした力がみなぎっている。
「宮司様の副官を勤めております。サリュー・プラムランドと申します。本日はお目通りの機会をいただき、恐悦至極に存じます」

 馴染みのある武官の言葉と敬礼を示すと、王はわずかに微笑んだようだった。
「そう固くならずとも良い。そなたのことは最初、フェルディナから聞いてな。大神殿に手習所を作るよう考案したと。それで、先日カーニャに話を聞いたところ、有能だから副官にしたと言うのでな。会って見たくなった」

「……ありがたき幸せ」
 ふ、と小さく息を吐いて老王は目を細めた。

「そなた、カーニャは儂の番だと言えば、驚くか」
「は……!? その、存じ上げず申し訳ありません」
 はっはっはっ、と老王は笑って。
「番であることを公表しておらぬからな。知らぬはずよ。儂には后があるし、こやつは宮司として神殿に身を捧げておる。昔語りをすれば言葉は尽きぬが……運命とは、今も昔も、残酷なことばかりよ。のう、カーニャ」
「お戯れを。妾にとっては必然じゃった、ただそれだけ」
 そっと遠い日の思い出を辿るように老王は言い、宮司様は微笑んでそれを受けた。

「カーニャの願いは、儂も理解しておるつもりよ。Ωが置かれた境遇の不憫さもな。諸外国との処遇差もあり、ここ最近の時代の流れとして、遠からず変わらねばならぬ事もわかっているつもりだ。
 その上で、そなたに問いたい。
 Ωを神殿から解き放てば、その結果として、我々は生まれるはずだったαを失う。諸外国の例をみてもこれは自明なこと。
 より多くのαを得るために、Ωを囲われなければならない。これがこの国の根幹にある考えよ。さて、この論にそなたなら何と返す。申してみよ」
 王は滔々とうとうと述べて。そして俺を見た。

 諸事に優れた能力をもつαは、Ωからしか生まれない。だから、この国で婚姻できるのはαとΩ、β同士しか認められていない。
 それが、国にとってαの数を最大化し、有益であるから。αとΩを余すことなく巡り合わせ、番にする。
 そのためにあるのが神殿だと、その在り方こそがこの国の姿だと。

「それは……」
 宮司様がいっていた、神殿という出来上がった仕組みをどう切り崩すか。その最後の鍵が、この論をどう破るかにある。でなければ、この国を変えることはできない。

「恐れながら、――率直な考えを述べさせていただきます。
 より多くのαを排出することが真に我が国の益になっているのか、そもそもの前提に疑念を持っております。
 国の『益』とはなんでしょうか。
 もし経済的な利益だと言うのであれば、αが多少多くいることと、Ωのすべてが生産性を奪われていることは、真に釣り合いが取れるものでしょうか。Ωの中にも非凡な才能をもつものはいます。αの中に凡庸な者がいるように。
 であれば、私には、全てのΩを神殿に囲うという仕組みを維持する負担のほうが大きいと思われます。

 それから――私から陛下に申し上げる事ではありませんが、国の益とは、経済的な合理性だけを言うものでは無く、国に暮らす人々の幸福を指すものであるべきです。
 ではもしΩがΩであることを理由に人生を縛られ、自由を奪われることが、他の国民の益になるというなら、それは――我が国はΩを国民に数えていないということ。
 我々Ωは、別の国に――Ωの国に暮らしている、ということです。

 私の願いはただ一つ。
 どうぞ、我らΩを、真に貴方様の国の『民』にお加えください」
 王はじっと俺の目を見据えたまま、静かに俺の論を聞いていた。

「なるほど――Ωの国、か」
 ふ、と口元を緩めて、王は言った。

「ではそなたらΩを真に我が国の民とするには、何が必要とする」
 は、と再度跪拝きはいして頭を下げる。

「ただひとつ。Ωに神殿の外へ出る許しを頂きたく」

 すべては、それからだった。
 外に出る許しさえあれば、あとはきっと……時間がかかっても、解決してゆく事ができる。

「そうか。……相分かった。はかってみよう」
 王は一言、そう言った。
 それだけで、充分だった。まだ実現するかなどわかりもしなかったが……自分の言葉が『国』に、届いたのだと思うと、胸の奥が熱くなる。
「ありがたき幸せ」と礼を深くすると、声のトーンを落として王は言葉を繋いだ。

「時に。そなた、番をとる予定はあるか」
「……は。……あの。予定は……ございません。されど、……心に決めた相手ならおります」
 質問の意図が掴めず、答えに困る。誰かの番になれと言われるのだろうか。
 それとも。

「ならば、はよう番を取れ。番持ちのΩであれば、王宮へ出仕が叶うように取り図ろう。
 これから神殿の差配は司祭省に担わせようと思ってな。新たな組織を作るつもりだ。
 その場でそなたが申した先の論、神殿運営にかかる負担についての試算をあげ、今後の神殿のあり方についての議論に参加せよ。異存ないか」

 ハ、と答えた声が、震えていた。

「Ωが外に出て、どうなるのか。身を持って世に知らしめよ」
「ご厚情に、感謝いたします。……御意に従い、誠心誠意、お勤めいたします」
 言葉が途切れ、声が震えた。ひれ伏したままの眼に涙が滲む。
 王宮への出仕。それは官職を得て王に仕えるということで。Ωにはこれまで許されるはずもなかった身分だ。

「よいか、カーニャ?」
「御意のままに。この者が歩む道が、新しい世を創ると、夢見に見ております。妾はその先を見てみたい。サリュー、王のそばでも変わらず励めよ」
「は、仰せのままに」
 自分が歩く、その先。
 外の世界に身分を得て、Ωが、Ωのまま暮らす世界。

「では、また王宮でな。番を得たら宮司に知らせよ」
 は、と答えた俺の前を、老王は歩き過ぎてゆく。
 遠ざかっていく靴音を聞きながら。俺はいつまでも、顔を上げる事が出来ないでいた。

  **

 それから、ほどなくして司祭省による神殿組織の監査結果が、公表された。
 Ωを巡る神官組織の利権、不法な圧力行為、喜捨の占有と目的外使用。あらゆる不法、不正の在り方が白日のもとにさらされ――神官長の更迭と、神殿を監督する新組織の発足が流布された。
 そして。
 王命として、神殿の鍵を解き、発情期以外のΩの外出を認める令が下された。

 国が、変わろうとしていた。

「王命により、解錠いたす。これより先、何人もΩの往来を咎めることを禁ず。ただし、発情時にはその限りにあらず」
 王直属の政務官が書状を読み上げる。大神殿の中と外の往来を区切る大扉の前には、内にも、外にも、大勢の人が集まっていた。
「開門!」
 声と共に、大扉を塞いでいた閂が外される。衛兵たちが声をあげて扉を押し、開かずの門だった大扉が、開かれる。

 歓声が上がった。

 ゆっくりと、内側に集まっていた巫覡たちが、歩みだす。
 外へと。
 待ち受ける人々が誰ともなく拍手を打ち鳴らし、口笛を吹き、歓待する。
 愛する人を見つけて抱き合う者。家族との再会を果たす者。見知らぬ、けれども解放の喜びを分かち合う者たちと、喜びを交わす者。

 封環をつけたものと、そうでないものが混じり合って、互いに今日この瞬間の意義を讃え合う。
 夢のようで。
 涙が込み上げてくる。

「柘榴様! リファ!」
 声とともに駆けてくるのは、シャオだった。
「シャオ……!」
 リファが名を呼び、二人は喜びのままに抱き合った。
「『外』で、会えたな」
「うん、元気そうでなにより」
「子供を連れてきてるんだ。会ってくれよ」
 男が、子を抱いて近づいてくる。これがシャオの家族、か。

「柘榴様」
 声に振り返ると、見知った顔だった。新聞記者をしている男は、この一年ほど、水面下でやり取りを続けてきた相手だ。神官長の不正を取材し、記事にした影の立役者だった。
「おめでとうございます。今日はご挨拶と、取材の申し込みを。宮司副官として、今日この場をどう迎えるか、聞かせてください」
「ジョシュア。ありがとう。感無量、かな。夢に見た光景が現実となって嬉しいよ。けれど、まだきっと困難は続く。Ωが、真に外の世界と馴染むまで……時間をかけて、見守って欲しい」
 ジョシュアは俺の言葉を手帳に書きつけると「明日のトップにするよ」と笑った。「匿名にしてくれ」頼むと「分かった」と微笑んで。
「これからもよろしく」
 そう言って、握手を交わした。
 じゃあね、と立ち去る彼もまた嬉しそうだった。

  **

 王命を受けて、様々なことが動き出した。それまで神官たちの判断で決められていたΩの処遇には、司祭省の認可が必要になり、全ての規定が見直される事になった。見直しには宮司の意見も反映されるため、副官として宮司様の裁可を補佐する仕事はさらに多忙を極めた。
 見直しの中、更迭された神官長が下した決裁も遡って精査され、そのうち、正当性が認められないものが撤回された。
 ――ルシアンの国外追放も、その例に漏れなかった。


「ご機嫌よう、柘榴の君」
 仮の表殿として整備された新しい柘榴の間に、彼は正装で現れた。王立魔法協会の所属を示す濃紺のローブは銀糸の刺繍で印を象られ、受け取った勲章が金糸のリボンに輝いている。いつも無造作に結ばれている長い髪も整えられ、朱の組紐で結われて優美に肩にかけられていた。

「なんだ、そのなりは……」
「公式記録としてはお会いするので。礼儀に則ったまでです」
 にこりと笑いかける姿が、恭しく礼をして俺の手を取る。

「茶会にお招きいただき光栄です」
 手の甲に親愛の口づけを落とす、その少し他人行儀な仕草が、見慣れない装束に映えて、面映おもはゆい。
「こちらこそ、お出でいただき……その。ありがとう。……似合ってる」
 決まり切った口上を返そうとして、上手くいかない。仕方なく言いたいことを言って「こちらへどうぞ、」とカウチを指す。

「それで? なぜ今更、茶会なのです?」
 彼は呼び出された意図がわからないと言う風に聞く。わざわざ手紙を書いて茶会に招待したのは、きちんと理由があった。

「……来月、発情期シーズンが来る。こないだ戒律が変わって……。禰宜は巫覡が指名出来るようになった。ただし、直近で喜捨があった者しか指名することはできない。
 ……だから。その……禰宜になって、欲しくて」
 カウチに並んで座り、招待の手紙に書けなかった下りを説明する。
 ふふ、と、微笑んだ瞳が近づいて、頬に口付けする。

「嬉しいです。でもなぜわざわざ手紙を?」
 覗き込まれて、恥ずかしくて視線を外す。

「……返事を、出せて無かったから」
 口頭で伝えるのが恥ずかしかったのもある。けれど、受け取った手紙に返事を出せていなかった事を、たくさんの手紙を書くうちに気がついた。

「ちゃんと答えたくて、手紙にした」
 茶会に来て欲しい、としか書かなかったが、その意味ならさっき伝えた。あなたが欲しい、あのたった一言の恋文と、同じ意図を込めたつもりだった。

「……本当に、可愛いことをする」
 抱きしめられて、髪を撫でられる。蝶になって消えてしまった手紙。けれど、嬉しかった。二度と会えないと諦めていた人と、再会できると知った瞬間の喜び。打算に流されそうだった気持ちを、引き止めてくれたこと。

「手紙をもらえて嬉しかったから。……ただそれだけ」
 布越しの体温が、ぎゅっと近づいて。鼓動を感じる。
 もう一つ、言わなきゃいけない事があった。

「ルシアン、……」
 声に出すと、そっと指先で制される。

「私から言わせて下さい」
 そう言って、彼は席を外すと俺の手を取って跪いた。
「次の神事で、あなたを下さい。私と、番になって下さい」
 見上げてくる眼差しに、真摯な熱を感じる。
 同じだけの気持ちで見つめ返して。
「はい」
 と答える。
 どきどきと鼓動が高まって。そわそわと落ち着かないのに、何かが満ち足りたように安堵していた。

「あなたを愛し、終生添い遂げる事を誓います」
 右手の甲に誓いの口付けを受ける。それは、古式に則ったαからの正式な求婚の口上だった。
「その愛を、……我が運命と定めます」
 αの求婚を受ける、古いΩの口上を返す。でも何かがしっくりこなくて。

「いや……ちがうな。お前を愛することを、……我が運命と定めます」
 言い直すと、腑に落ちる。
 誰かに与えられた物じゃなく。自分で定めた道こそが運命だと、そう生きていきたかった。

「あなたらしいですね」
 ルシアンが微笑んで。そう言ってくれるのが嬉しかった。αだからとか、Ωだから、ではなく、ただ好き合った者だから――それが、運命の正体であって欲しい。
「ありがとう」
 そう言って貰えるのがうれしくて。

 この上もなく――幸せだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

金色の恋と愛とが降ってくる

鳩かなこ
BL
もう18歳になるオメガなのに、鶯原あゆたはまだ発情期の来ていない。 引き取られた富豪のアルファ家系の梅渓家で オメガらしくないあゆたは厄介者扱いされている。 二学期の初めのある日、委員長を務める美化委員会に 転校生だというアルファの一年生・八月一日宮が参加してくれることに。 初のアルファの後輩は初日に遅刻。 やっと顔を出した八月一日宮と出会い頭にぶつかって、あゆたは足に怪我をしてしまう。 転校してきた訳アリ? 一年生のアルファ×幸薄い自覚のない未成熟のオメガのマイペース初恋物語。 オメガバースの世界観ですが、オメガへの差別が社会からなくなりつつある現代が舞台です。 途中主人公がちょっと不憫です。 性描写のあるお話にはタイトルに「*」がついてます。

運命を知っているオメガ

riiko
BL
初めてのヒートで運命の番を知ってしまった正樹。相手は気が付かないどころか、オメガ嫌いで有名なアルファだった。 自分だけが運命の相手を知っている。 オメガ嫌いのアルファに、自分が運命の番だとバレたら大変なことになる!? 幻滅されたくないけど近くにいたい。 運命を悟られないために、斜め上の努力をする鈍感オメガの物語。 オメガ嫌い御曹司α×ベータとして育った平凡Ω 『運命を知っているアルファ』というアルファ側のお話もあります、アルファ側の思考を見たい時はそちらも合わせてお楽しみくださいませ。 どちらかを先に読むことでお話は全てネタバレになりますので、先にお好みの視点(オメガ側orアルファ側)をお選びくださいませ。片方だけでも物語は分かるようになっております。 性描写が入るシーンは ※マークをタイトルにつけます、ご注意くださいませ。 物語、お楽しみいただけたら幸いです。 コメント欄ネタバレ全解除につき、物語の展開を知りたくない方はご注意くださいませ。 表紙のイラストはデビュー同期の「派遣Ωは社長の抱き枕~エリートαを寝かしつけるお仕事~」著者grottaさんに描いていただきました!

王太子専属閨係の見る夢は

riiko
BL
男爵家のシンは、親に売られて王都に来た。 売られた先はこの国最大の相手!? 王子の閨係というお仕事に就いたのだった。 自分は王子が婚約者と結婚するまでの繋ぎの体だけの相手……だったはずなのに、閨係なのに一向に抱いてもらえない。そして王子にどんどん惹かれる自分に戸惑う。夢を見てはいけない。相手はこの国の王太子、自分はただの男娼。 それなのに、夢を見てしまった。 王太子アルファ×閨担当オメガ 性描写が入るシーンは ※マークをタイトルにつけます。 物語、お楽しみいただけたら幸いです!

たしかなこと

大波小波
BL
 白洲 沙穂(しらす さほ)は、カフェでアルバイトをする平凡なオメガだ。  ある日カフェに現れたアルファ男性・源 真輝(みなもと まさき)が体調不良を訴えた。  彼を介抱し見送った沙穂だったが、再び現れた真輝が大富豪だと知る。  そんな彼が言うことには。 「すでに私たちは、恋人同士なのだから」  僕なんかすぐに飽きるよね、と考えていた沙穂だったが、やがて二人は深い愛情で結ばれてゆく……。

とろけてまざる

ゆなな
BL
綾川雪也(ユキ)はオメガであるが発情抑制剤が良く効くタイプであったため上手に隠して帝都大学附属病院に小児科医として勤務していた。そこでアメリカからやってきた天才外科医だという永瀬和真と出会う。永瀬の前では今まで完全に効いていた抑制剤が全く効かなくて、ユキは初めてアルファを求めるオメガの熱を感じて狂おしく身を焦がす…一方どんなオメガにも心動かされることがなかった永瀬を狂わせるのもユキだけで── 表紙素材http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=55856941

偽物の運命〜αの幼馴染はβの俺を愛しすぎている〜

白兪
BL
楠涼夜はカッコよくて、優しくて、明るくて、みんなの人気者だ。 しかし、1つだけ欠点がある。 彼は何故か俺、中町幹斗のことを運命の番だと思い込んでいる。 俺は平々凡々なベータであり、決して運命なんて言葉は似合わない存在であるのに。 彼に何度言い聞かせても全く信じてもらえず、ずっと俺を運命の番のように扱ってくる。 どうしたら誤解は解けるんだ…? シリアス回も終盤はありそうですが、基本的にいちゃついてるだけのハッピーな作品になりそうです。 書き慣れてはいませんが、ヤンデレ要素を頑張って取り入れたいと思っているので、温かい目で見守ってくださると嬉しいです。

運命の息吹

梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。 美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。 兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。 ルシアの運命のアルファとは……。 西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。

当たり前の幸せ

ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。 初投稿なので色々矛盾などご容赦を。 ゆっくり更新します。 すみません名前変えました。

処理中です...