人喰い龍は愛されたい

 北の山に住まう白の龍王は、人の魂を喰い、肉体を奪うことでその者の願いを叶えてくれるという。幾人もの人間が、命を賭して願いを叶えるために龍王のもとを訪ねる。
 白の龍王にとって、人間は不可解で、魅力的な生き物だった。
 ある日、白の龍王は自分を研究したいと言う歴史学者と出会う。願いなどない、ただそばに置いて話をきかせてくれ。そう迫る男を居城に招き入れ、奇妙な共同生活が始まる。
 白の龍王は期待していた。もしかしたら、この男は自分が知らない人間の感情――愛、を教えてくれるのではないかと。


 偏屈な歴史学者×世界を統べる白の龍王


(注意事項)直接的な表現は避けますが、人死にが頻発します。
      一般的なハッピーエンドにはなりません。
      R18シーンは*をつけています。



---- 以下ネタバレを含む詳細説明 ----

 魔法ありのハイファンタジー。短命種×長命種のため別離エンド。
 メリバっぽいラストになります。 
 表テーマは異類婚譚、裏テーマは戦争と歴史です。
 硬い話が好きな人向け。

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