【完結】忘れられた妻はこ草原の鷹にからめ取られる

田舎領主の娘、ミザリーは都の貴族の長男で騎士である、ルナールと結婚した。
しかしそれは、破産寸前のルナールの家を救うためのもの。
ミザリーの持つ財と商才を買われての政略だった。
愛されない妻のミザリー。
だが、傾いた家を救うという、ルナールとの約束を守ると決意する。
そんな彼女を献身的に支える、執事見習いのユルディス。
異国生まれの彼は、ミザリーに熱い視線を注いでいた。
そんな時、赴任先でルナールが行方不明になる。
見つかった時彼は全ての記憶を失い、そして新たな妻子を持っていた。
「君は誰だ?」
ミザリーを忘れてしまったルナール。
彼との約束を果たし続けたミザリー。
そして、鷹の目でミザリーを見つめるユルディス。
正式な妻の座を狙う、辺境の女クレール。

ミザリーの想いは千々に乱れ、戸惑いながらも花開いてゆく。
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