沢山寝たい少女のVRMMORPG〜武器と防具は枕とパジャマ?!〜

雪雪ノ雪

文字の大きさ
14 / 22
始まりの街ゴスル

寝ながら魔法を使おう!!

しおりを挟む
 スンと寝た後、宿に戻りログアウトをする。

 明日も学校があるのでログアウトせざるおえない。

 アスルに挨拶をしてログアウトした。

 翌日、学校から帰って直ぐにログインする。

「仕事が終わらないんだけどどうすればいい?」

 とでも少女がしていい顔ではない顔をしながらログインしたきた睡月に聞く。

「....AIなのに疲れるの?」

「AIだからと言って使い潰すのはギルティだよ。まぁ私以上にあっち(運営)は大変らしいけどね」

「ま、まぁ頑張ってねアスル」

 まだ働いていない睡月には何とも言えない話題だったので話を切り上げてログインする。

(あれ?昨日ぐらいに似た会話しなかった?)

 デジャブを感じた睡月だった。

 宿に転移する。

「チチチ!!チチチ!!」

 転移すると直ぐにスンが首に巻き付く。

「ふふ。もふもふだ~あー気持ちいい~」

 物凄くだらしない顔になってしまう。

 しばらくスンをもふもふし続けた。

「さて、今日は魔法を寝ながら使える練習をしないとなぁ」

 EXエクストラダンジョンでは全て物理攻撃をしていたが、魔法が使えたらもう少し楽に戦えたかもしれない。

 睡月は寝ながら魔法を使う練習をするために図書館へ足を運んだ。

「え~と、あったあった」

 睡月は『睡拳』と書かれた本を手に取り近くの椅子に座る。

 「スンもこれるのかな?」

 スンは今、睡月の首に巻き付いて寝ている。

 とても可愛らしい寝息をたてていた。

 どっちでもいっかと思い、本を開く。

「ふぉっふぉっふぉっ、久しいのぉアリス。今度はなんの用じゃ?」

 そこには長い髭を撫でながら笑う塩田がいた。

「久しぶりだね、師匠。今日は魔法を寝ながら使う練習をしようと思ってね。師匠って寝ながら魔法って使える?」

 もし使えるのであればコツが聞けるかもしれないと思いつつ聞いてみる。

 図書館に来てこの本に入ったのはそれが目的だった。

「ふぉっふぉっふぉっ、悪いがわしは魔法が使えん。練習相手になるぐらいが精一杯じゃ」

「そっか」

 少し残念だと思いながらも練習相手が見つかったのでよしとする。

 魔法を使うには、使う魔法を選択し詠唱、撃つ方向を指定して魔法を撃つ。

 これをしなければならないのだが、使う魔法を選択するのには2つ方法がある。

 1つは、カーソルを出した状態でタップして魔法を選択する方法。

 もう1つは、頭の中で魔法を選択する方法だ。

【睡拳】を使っている時寝ている状態なので睡月は無意識に近い。

 頭の中で魔法を選択することは出来ないのだ。

「なんほどのぉ。それでその仕様になれる為に練習相手を探していたと」

 睡月から魔法の使い方を聞いた塩田はうんうんと頷く。

「森でやってもいいんだけどね。当たると一撃だから探すのが面倒なんだよね」

「ふぉっふぉっふぉっ、ところでアリス。お主に巻き付いているリス?のようなモンスターはなんじゃ?」

 結局、スンは本の中に入る事が出来た。

「私が【テイム】したリスだよ。スンって言うんだ。可愛いでしょ」

 首に巻き付いているスンを少しだけもふもふする。

 スンは寝ているので起こさないようにそっとだ。

「ほぉ!【テイム】したのか!!しかし魔法を使う練習の邪魔にならんかのう?最悪攻撃を受けてしまうぞ?」

 別に戦闘の邪魔になる訳ではないが、スンが攻撃を受けていまうのは嫌だった。

 仕方がなくスンを起こす。

「スン、ごめんね。ちょっと起きてくれる?」

 呼びかけると目を覚まして肩に移動する。

 睡月はスンを優しく掴むと、自分の前に持ってきた。

「今から戦闘訓練をするんだけどスンはどうする?最悪攻撃が当たるかもしれないから無理して私に巻き付かなくてもいいよ?」

 せっかく一緒に寝てくれる仲間ができたのだ。

 本人が嫌なら睡月は強要しないつもりでいた。

「チチ?チチチ!!」

 少し首を傾げた後睡月の肩に移り頬擦りする。

 どうやら睡月と一緒にいるようだ。

「大丈夫?無理してない?」

「チチチ!!チチ、チチチ、チ、チチチ!!」

「え?【眠の聖域】使えるの?」

「チチチ!!」

「そっかそれじゃぁ大丈夫だね。うわっ!!ふふふイタズラはダメだぞ~」

 しばらく楽しそうに遊ぶ睡月とスンを若干放置されている塩田は微笑ましく思いながら見ているのだった。

「ごめんね、師匠。またせちゃって」

 スンと遊んだ睡月は塩田と向き合う。

「ふぉっふぉっふぉっ、全然構わんぞ。自分の使い魔と仲良くすることも大切じゃからな」

 そう言って塩田は威圧しながら手招きする。

「さ、かかってきて良いぞ。しっかりと魔法が使えるまで付き合ってやろう」

「行くよ、師匠」

【睡拳】を使って睡月は塩田に向かっていった。

 ※使える魔法は魔法Lvが上がる事に増えていきます。

 Lv1の時は【ファイアーボール】【ウォーターボール】【ウィンドボール】【アースボール】【ライトボール】【ダークボール】【アイスボール】【ライトニングボール】【ヒール】【ダーク】【リターン】が使えます。

【ファイアーボール】
消費MP4 詠唱時間8 クールタイム20
相手に火属性魔法ダメージを与える。

【ウォーターボール】
消費MP4 詠唱時間8 クールタイム20
相手に水属性魔法ダメージを与える。

【ウィンドボール】
消費MP4 詠唱時間8 クールタイム20
相手に風属性魔法ダメージを与える。

【アースボール】
消費MP4 詠唱時間8 クールタイム20
相手に土属性魔法ダメージを与える。

【ライトボール】
消費MP4 詠唱時間8 クールタイム20
相手に光属性魔法ダメージを与える。

【ダークボール】
消費MP4 詠唱時間8 クールタイム20
相手に闇属性魔法ダメージを与える。

【アイスボール】
消費MP4 詠唱時間8 クールタイム20
相手に氷属性魔法ダメージを与える。

【ライトニングボール】
消費MP4 詠唱時間8 クールタイム20
相手に雷属性魔法ダメージを与える。

【ヒール】
消費MP8 詠唱時間15 クールタイム60
選択した対象のHPを30回復する。

【ダーク】
消費MP3 詠唱時間6 クールタイム45
選択した対象を確率で『暗闇』の状態にする。

【リターン】
消費MP0 詠唱時間5 クールタイム120
1度行ったことのある街へ転移する。戦またはモンスターに発見されている場合は使用不可。

ちなみに【リターン】の効果を読んだ時睡月は

「うわ、これ使えばもっと早く寝れたやん」

 と言っていました。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。

下菊みこと
ファンタジー
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。 豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。 小説家になろう様でも投稿しています。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下

akechi
ファンタジー
ルル8歳 赤子の時にはもう孤児院にいた。 孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。 それに貴方…国王陛下ですよね? *コメディ寄りです。 不定期更新です!

処理中です...