沢山寝たい少女のVRMMORPG〜武器と防具は枕とパジャマ?!〜

雪雪ノ雪

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始まりの街ゴスル

もふもふテイム!!

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 街に戻り『始まりの宿』へ行く。

 睡月の足取りは軽かった。

 デカいボアを倒した時にドロップした素材がとてもよかったからだ。

『最高級ボアの肉(A5)』
 ボアの肉の中でも最高級の中の更にランクが高い肉。1度食べたらほかのボアの肉が食べれなくなるほど。

 宿に着いた睡月は早速ローリンの元へ行く。

「ローリンさん、ローリンさん」

 料理を作り終えて本を読んでいるローリンに話しかける。

「ん?あら!!アリスちゃんじゃない!!おかえりなさい!!」

 本から顔を上げアリスだと認識すると、いつもの如く抱きつきてくる。

 最近はローリンのデカい胸で窒息することも無くなってきたので、大人しく撫で回されている。

 暫くしてある程度堪能したのか若干ツヤツヤしているローリンにデカいボアからドロップした『最高級ボアの肉(A5)』を渡す。

「?これは?」

「『最高級ボアの肉(A5)』だよ。ローリンさん、この肉を料理してもらえる?」

「............」

「?ローリンさん?」

 口をポカンと開けたままローリンはフリーズしてしまった。

「おーい、ローリンさーん」

「はっ!!」

 睡月の呼ぶ声で正気に戻る。

「な、なんでこんなにすごい肉を手に入れているのよ.....」

 少し呆れながらも厨房へと足を運んでいった。

 数十分後、料理を作り終えてローリンが戻ってきた。

「はい、いつものアリスちゃんが食べてる料理。味わって食べてね」

「ありがと」

 そう言いながらステーキを半分に切り分け、更に一口サイズに切り分ける。

「はい、ローリンさん。あーん」

「.......え?」

 元々ローリンと一緒に食べるつもりで作ってもらった料理だ。

 睡月はちょっと恥ずかしいと思いながらも、肉を差し出す。

「え、えーと、あーん.....ダメ?」

 少し上目遣いでローリンを見る。

「ダメなんかじゃないわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 その後ちょっと百合百合しい雰囲気になっていたのは言うまでもない。

 宿の部屋へ戻りログアウトする。

 明日は学校があるため、ログアウトせざるおえなかった。

「お疲れ様ー!!ログアウトかい?」

 管理人の空間にいるアスルが話しかける。

「そうだよ」

「そっか~明日は平日だもんね~。休日も仕事がある私って立派な社畜だね!!」

 何とも言い返せない事を言う。

「ま、まぁ、頑張ってねアスル」

 何か下手な事を言うと地雷を踏むきがしたので話を切り上げてログアウトした。

 学校から帰ってきた睡月は早速ログインする。

「おかえり~。ログインかい?」

 管理人の空間で忙しなく手を動かしているアスルが話しかける。

「そうだよ」

「行ってらっしゃ~い」

 宿に転移してすぐ、ローリンに挨拶をして街の外へ行く。

 今日は森の中で寝心地のいい場所を探すつもりだ。

【睡拳】を発動させて森の奥へ入って行った。

 暫く寝心地の良さそうな場所を探しながら出会ったモンスターを倒していく。

「ん、ふぁ~。ここはいい感じに日が入って暖かいし、芝生もふかふかだね。よし、ここで寝るか」

 そこは木が生えて居らず緑の芝生が光に照らされて神々しく輝いているような場所だ。

 睡月は【眠りの聖域】を発動させて寝た。

 12時間程寝て起きると、睡月の目の前で丸くなっているリスがいた。

「ふぁ、ん?こんなモンスターいたっけな?」

 興味本位で尻尾を触る。

「ふはぁ~、すっごいもふもふだ~。やばいちょっと癖になりそう」

 丸くなっているリスは全身茶色で、尻尾はもふもふ。

 毛並みもふさふさで触っていてとても心地がよかった。

 5、6回ほどもふもふしていると寝ていたリスが起きた。

「チチチ?」

「あっ、ごめんね。気持ちよく寝てたのに起こしちゃって」

 睡月は寝ている時に起こされるのをすごく嫌う。

 このリスが睡月と同じ感性を持っているかは分からないが、しっかりと謝るべきだと思った。

「チチ!!」

 リスは鳴くと睡月の肩に乗り頬擦りをする。

『スキル【テイム】を獲得しました』

 唐突にアナウンスがながれる。

「【テイム】?確かモンスターを仲間にするようなスキルだったけ」

 過去にやったゲームを思い出しつつ、【テイム】の効果を見る。

【テイム】
アクティブスキル
効果:モンスターを仲間にする。成功率は好感度とMNDに依存する。また、テイムしたモンスターがHP0になった場合神殿で蘇生される。
獲得条件:モンスターの好感度が一定ラインを越えること。

 どうやらこのリスの好感度が一定ラインを越えたため、【テイム】を獲得したようだ。

「....寝てただけなのに好感度って上がるのか?まぁ、いいや」

 肩に乗っていたリスを優しく掴み、芝生の上に置く。

「私と一緒に来る?」

 例えテイムが出来たとしても強制するものではない。

 睡月はリスの意志を尊重しうと思った。

「チチ!!」

 コクリと頷くリス。

 それを見て【テイム】を発動させた。

「【テイム】」

 リスの周りに光が集まり、その光がリスの中に入っていく。

『【テイム】が成功しました。名前をつけてください』

 【テイム】が成功したアナウンスが流れる。

「名前、名前かぁ」

 少し考え、思いついた名前を言う。

「スン、あなたの名前はスンだよ。それでいい?」

 スリープ(眠る)とブラウン(茶色)の最初と最後を取った名前だ。

「チチ!!」

 スンと呼ばれたリスは睡月の肩に登って行くと、頬擦りをしてそのまま首に巻き付く。

「うわぁ!!もふもふ~」

 首元がとてももふもふして心地がよかった睡月はもう一度芝生の上で寝るのだった。

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