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囚愛Ⅲ《雅side》
囚愛Ⅲ《雅side》8
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「正常位で…いい?」
「はい」
いつも後背位じゃないと怒ってしてくれなかったのに。
エリックの許可がおりたのを確認して、ゆっくりと壁を押し広げてエリックのナカへと自身を進める。
「―…ッ、あっ…ん…」
「久しぶりだから辛い?」
確かに、指であんなに慣らしたのにめちゃくちゃキツい。
テリー推奨のあの媚薬ローションも無いし、エリックの体が心配…
無理そうだったら辞めようか…
「少し。でも辛い方が…夢ではないと思えるので」
エリックにそう言われ、俺は微笑み、辛くないように小刻みにゆっくりと慎重に腰を動かし徐々に馴らしながら奥まで自身を到達させた。
そしてエリックの臍付近を軽く押して言った。
「分かる?ここまで俺のが入ってる…」
俺は自身を根元まで深く挿入し、恥骨同士を押し付けるように圧迫したまま腰を上下左右にずらして焦らした。
「ふぁ―…うっ…動いて―…」
エリックが俺を求めている。
ごめんね、余裕無いわ。
もうさ、俺さっきから速く動きたくて動きたくて仕方なかったんだ。
俺はエリックの両手を握り、一気に腰を降った。
「はっ―…アァッ!あっ…あっ!アァッ!」
「本当に誰ともしてなかったんだ。ナカが徐々に俺の形になって吸い付いてきてる」
3年ぶりの懐かしい感覚が全身に伝わる。
感じているエリックの顔、
可愛い喘ぎ声、
俺の手を力強く握り返す愛しい手、
全てが甦ってくる。
「…あっ、んんっ、アッ!言わな…いでっ」
俺はエリックを見下ろしながら余裕の表情で硬くなっているモノを扱いた。
「―…イ、く…手、止めっ―…イク!イく!イクっ」
その顔が見たくて、その声が聞きたくて、動かす手を速くした。
勢い良く精液がエリックの腹部へと飛びんだのを確認し、息を切らしているエリックに深いキスをしたあと首筋と鎖骨の2箇所を強く吸った。
対面座位へと体位を変え、まだ息を切らしているエリックを見つめて言った。
「お互い今夜イッた回数だけキスマークをつけようか。エリック、俺にもつけて」
そう言ってエリックに首筋を差し出す。
息を切らしながらそこにキスマークをつけてくれた。
その場所を触り「3年ぶりにキスマークが帰ってきた」と笑うと、エリックも微笑んでくれた。
そしてエリックは俺の胸元に2個目のキスマークをつけた。
「ねぇエリック、俺1回しかイッてないよ?」
「―…いけませんか?」
そして胸元から顔をあげて、少し照れながら俺を見つめて言う。
「私のナカで果てて雅様の精液で満たして欲しい数だけ先にキスマークをつけるのは、いけませんか?」
いや…破壊力やばいんだけど…
無意識でそんなこと言っちゃうの?
「―…めちゃくちゃにしたくなった」
「最初からそうされるつもりでいましたよ」
あの真面目なエリックが、俺を煽って誘ってくる。
―…理性が、飛ぶ
そこからは無我夢中で、何度もキスマークを付け合い、お互い果てて、また求め合ってを繰り返した。
「雅様ッ…はっ―…あっ…」
「エリックはもう俺の執事じゃない。俺の名前を呼んで聞かせて」
正常位でエリックを見めて、無数のキスマークに優越感を感じながら俺のモノなのだと認識して興奮して。
「み…や……び…」
初めて呼ばれた名前に、胸が温かくなる。
「もっと呼んで」
「雅……雅っ」
もっと、もっと、
俺を求めて―…
「愛してるよエリック」
「私も愛しています、雅…」
あぁ、これが夢じゃありませんように。
この幸せが長く続きますように。
この時は、ただそれだけを思っていた。
「はい」
いつも後背位じゃないと怒ってしてくれなかったのに。
エリックの許可がおりたのを確認して、ゆっくりと壁を押し広げてエリックのナカへと自身を進める。
「―…ッ、あっ…ん…」
「久しぶりだから辛い?」
確かに、指であんなに慣らしたのにめちゃくちゃキツい。
テリー推奨のあの媚薬ローションも無いし、エリックの体が心配…
無理そうだったら辞めようか…
「少し。でも辛い方が…夢ではないと思えるので」
エリックにそう言われ、俺は微笑み、辛くないように小刻みにゆっくりと慎重に腰を動かし徐々に馴らしながら奥まで自身を到達させた。
そしてエリックの臍付近を軽く押して言った。
「分かる?ここまで俺のが入ってる…」
俺は自身を根元まで深く挿入し、恥骨同士を押し付けるように圧迫したまま腰を上下左右にずらして焦らした。
「ふぁ―…うっ…動いて―…」
エリックが俺を求めている。
ごめんね、余裕無いわ。
もうさ、俺さっきから速く動きたくて動きたくて仕方なかったんだ。
俺はエリックの両手を握り、一気に腰を降った。
「はっ―…アァッ!あっ…あっ!アァッ!」
「本当に誰ともしてなかったんだ。ナカが徐々に俺の形になって吸い付いてきてる」
3年ぶりの懐かしい感覚が全身に伝わる。
感じているエリックの顔、
可愛い喘ぎ声、
俺の手を力強く握り返す愛しい手、
全てが甦ってくる。
「…あっ、んんっ、アッ!言わな…いでっ」
俺はエリックを見下ろしながら余裕の表情で硬くなっているモノを扱いた。
「―…イ、く…手、止めっ―…イク!イく!イクっ」
その顔が見たくて、その声が聞きたくて、動かす手を速くした。
勢い良く精液がエリックの腹部へと飛びんだのを確認し、息を切らしているエリックに深いキスをしたあと首筋と鎖骨の2箇所を強く吸った。
対面座位へと体位を変え、まだ息を切らしているエリックを見つめて言った。
「お互い今夜イッた回数だけキスマークをつけようか。エリック、俺にもつけて」
そう言ってエリックに首筋を差し出す。
息を切らしながらそこにキスマークをつけてくれた。
その場所を触り「3年ぶりにキスマークが帰ってきた」と笑うと、エリックも微笑んでくれた。
そしてエリックは俺の胸元に2個目のキスマークをつけた。
「ねぇエリック、俺1回しかイッてないよ?」
「―…いけませんか?」
そして胸元から顔をあげて、少し照れながら俺を見つめて言う。
「私のナカで果てて雅様の精液で満たして欲しい数だけ先にキスマークをつけるのは、いけませんか?」
いや…破壊力やばいんだけど…
無意識でそんなこと言っちゃうの?
「―…めちゃくちゃにしたくなった」
「最初からそうされるつもりでいましたよ」
あの真面目なエリックが、俺を煽って誘ってくる。
―…理性が、飛ぶ
そこからは無我夢中で、何度もキスマークを付け合い、お互い果てて、また求め合ってを繰り返した。
「雅様ッ…はっ―…あっ…」
「エリックはもう俺の執事じゃない。俺の名前を呼んで聞かせて」
正常位でエリックを見めて、無数のキスマークに優越感を感じながら俺のモノなのだと認識して興奮して。
「み…や……び…」
初めて呼ばれた名前に、胸が温かくなる。
「もっと呼んで」
「雅……雅っ」
もっと、もっと、
俺を求めて―…
「愛してるよエリック」
「私も愛しています、雅…」
あぁ、これが夢じゃありませんように。
この幸せが長く続きますように。
この時は、ただそれだけを思っていた。
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