33 / 99
囚愛Ⅱ《雅side》
囚愛Ⅱ《雅side》3
しおりを挟む文化祭当日。
「エリックー!母さん、テリーも!みんな来てくれてありがとう」
あぁ、私服のエリックだ。
私服のエリックはいつも髪の毛を下ろして、色付きのサングラスをかけている。
俺は髪の毛を下ろしたエリックが好きで、久しぶりに見たその姿に興奮した。
だって、セックスのときも髪の毛を下ろすから。
あぁもうダンスの前に心を落ち着かせないと。
「あと30分でJEESのライブとダンスだから」
「楽しみにしているわ」
「テリー、母さんがナンパされないように守ってね」
「もちろんです」
そしてJEESのライブ兼ダンスコラボが14時から始まり、会場は満員であっという間に2時間が終わった。
ダンスが終わり、着替えて観客席を見渡すとさっきまでいたはずのエリックがいなかった。
「―…あれ?エリックがいない」
「エリックならさっき哀沢と歩いてたけど。ほら、いた」
嵐に言われた視線の先に目線を向けると、哀沢先生とエリックが笑いながら歩いてきた。
久しぶりに会えたのに、
俺以外に綺麗な笑顔向けないで。
俺だけを見て。
―…嫉妬で心臓が張り裂けそう
「竜、嵐。俺、打ち上げ出ないで帰るね」
「分かったよ!ダンスのお礼今度させてね」
「うん。お疲れ」
哀沢先生と別れてこっちに向かってきたエリックの傍に駆け寄って、手を掴んで、俺の荷物が置いてある自由寮へと歩き出した。
「帰ろうエリック」
「打ち上げはよろしいのですか雅様?」
無視一択。
俺は文化祭後打ち上げに参加するとエリックには伝えていた。
「雅様?」
でももう俺は打ち上げどころじゃなかった。
寮の部屋の鍵を開けて、エリックを中へ連れ込む。
「私ならどこかで時間を潰して待って―…ん」
そしてエリックが話し終わる前にドアに押し付けてキスをした。
いつもとは違う、強引で優しくないキス。
「《暇潰しって…哀沢先生と?》」
きっとエリックもキスの異変に気付いてる。
「んっ…は…ーっ…ん…n」
「Say something」
「―…んっ―…は、…あ、…ん」
「Did you hear what i said? 」
「んっ…みや―…」
「C'mon」
答えてというくせに、エリックが話そうとすると唇を奪ってキスを強行する俺。
エリックのサングラスが床に落ちても俺はキスを続けた。
「《俺とセックスするときみたいに髪の毛おろして、哀沢先生とどこか行ったって言われたら嫉妬するに決まってる》」
「《ん―…ヒカリは、別に…んっ…は…ん…》」
「《他の男の名前呼ばないで》」
こんなにも嫉妬深かったのかと俺は驚いた。
ただ哀沢先生と歩いていただけなのに。
エリックは基本的に俺としかいない。
仲の良い友達も作らないし、テリーは母さんにしか興味がないし。
他の男と2人で仲良くしている姿なんて見たことなかった。
「《エリックに逢いたくて逢いたくてたまらなかった。打ち上げなんてどうでもいい》」
―…俺のエリック
「キスだけでこんなに硬くして…ヤらしい」
いつものように俺のキスだけで硬くなっているエリックの股間をさすると、冷静になれた自分がいた。
そしてキスをしながらエリックのズボンの中に手を入れて、硬くなっているモノを掴んでゆっくりと上下に動かした。
「嫌…です!こんな…場所、でっ!アッ、―…あっ、あっ」
「これ鎮めないと帰れないでしょ」
「はっ、あっ、ん…手、―…止めっ、あっ…」
「嫌だって言いながらこんなにヌルヌルさせてさ…ここどこだか分かってる?」
そして手を離し、屈んでエリックのズボンを下げて硬くなったモノを露にさせて口に含んだ。
「雅様っ…!!」
「誰が来るか分からないから早く出しちゃおっか。声出さないようにねエリック」
そう言って再びフェラチオを続けた。
エリックは立っていられないのか、ドアに背中をつけたまま座り込んで感じていた。
「あっ…アッ…んん―…み、や…」
嫌がって俺の頭を掴むものの、やはり2年間のトレーニングが効いたのか感じているエリックの力には負けなかった。
亀頭だけを口に含んで舌を動かしたり、裏筋に舌を這わせて吸い上げたりすると、エリックの声が大きくなる。
…もしかして2ヶ月自分でも処理してなかったのかな?
いや、まさかね。
俺は妄想で何度もエリックを抱いて自慰で我慢してたけど。
「はっ―…あっ…ンンッ」
「人が来たらまずいから、声出さないように指咥えてて」
「ふぁ…んっ…は―…」
舌の裏側で性器を刺激しながら右手の中指と人差し指でエリックの舌を弄る。
唾液を吸う暇なんて与えないように左手でエリックのモノを上下させながら口で含む動作を繰り返すと、エリックの呼吸が荒くなってきた。
「雅、様…放し、て…もうっ」
唾液を垂らして、弱い力で俺の頭を掴んで放そうとする。
俺はお構いなしに攻め続けた。
エリックの唾液が俺の指をつたって床に垂れる。
唾液を口から垂らしているエリックの腹筋に力が入ったのが分かった。
「いいよ。イッて」
「―…ッ!」
そして俺の口内に愛しい人の精液が流れ込んできた。
それを全て飲み込み、舌で自分の唇を1周させたあと放心状態のエリックを見つめて言った。
「続きは帰ってからね」
そして帰り支度をして2ヶ月ぶりの自宅。
いつものように皆で夕食をとって、いつもの23時にエリックの部屋をノックした。
ベッドの上で本を読んでいるエリックに近づき、キスをする。
「あぁ2ヶ月長かった。愛してるよエリック」
そしてベッドサイドに置いてあるライトを消し、いつものようにエリックを抱いた。
次の日が休みだったこともあり、気付けば朝方になっていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
あなたの隣で初めての恋を知る
彩矢
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる