囚愛-shuai-

槊灼大地

文字の大きさ
上 下
15 / 99
囚愛《雅side》

囚愛《雅side》6

しおりを挟む

エリックの脈打つナカを堪能しながら、これ以上入らない場所までゆっくりと自身を到達させた。


「エリック分かる?俺のがここまで入ってる」


「はぁ…そ、こ…押さな―…いで、…くださ、い!」



俺ので硬くなってる腹部を押すと、エリックのナカに自分がいることが分かり、更に興奮している自分がいた。  



そのまま動かず、再び勃起しているエリックにもコンドームを装着させた。



「動くよ?辛かったら言ってね」


「…は、ぁ…もう…辛…い、で…ッ!!」



エリックが辛いと言い終わる前に、腰を降った。



「なにこれ…ヤバ…」



自身を奥まで到達する度、エリックの肉壁が吸い付いてくるのが感じ取れた。



その快感がもっと欲しくて、無我夢中で腰を降り続ける。



結合部を確認すると、エリックと自分が繋がっている事実が更に興奮した。



見下ろせば俺に支配されて喘いでいる愛しいエリックの姿。



「綺麗だよエリック」


「アッ!あっ…はぁ、ッん…みや、び様ッ」



冷たすぎるほどの室温に比例して、エリックと俺の体は熱くなっていた。



室内に響き渡るエリックの喘ぎ声、
繋がっている部分から聞こえるイヤらしい音、

 


「―…エリック、出すよ」


「アッ、あ…は…アァッ―…」




何度果てても興奮が冷めない。
  



もっと、もっとエリックが欲しい。
もっと、もっとエリックを満足させたい。


  

気付けば朝になっていたが、お互い少し仮眠をし、今日はもう観光は無理だと思い、PLEASE起こさ DON'Tないで DISTURBくださいの札をドアに引っ掻けた。



昼前にエリックが起きたタイミングで、再びセックスをした。




「雅様…観光の時間っ…ん、は―…」


「今日はもう時間的にも体力的にも観光は無理でしょ。せっかくだから明日の朝まで抱き合おう」



テリーからもらったコンドーム24個は夕方には無くなっていた。



「OMG…これでコンドーム最後か。まだしたいなぁ。エリック…中に出したら怒る?」


I Don't want軽蔑します…」


I see了解」 



ヤリ過ぎてイキ過ぎて息が続かないのに、その愛しい目で俺を睨んで。



あぁ、もっと満たしたい。
満たされたい。
エリックを俺で支配したい。



もっと、もっと、足りない―…



「―…み、や…ッ!ァ…は、…アァッ―…」 




前日の夜から今日の夕方まで、約20時間続いたエリックとのセックスはコンドームが無くなったことで終了した。



さすがにお互い疲れて、夕食も取らずシャワーも浴びずそのまま寝てしまった。




AM8:00



気付けばチェックアウトまであと2時間だった。



隣で眠っているエリックの髪を撫でると、愛しい彼はその刺激で目を覚ましたようだ。



「おはよ、エリック」


「おはようございます。―…雅様…何か盛りましたね?」


「どうしてそう思うの?」



おお、愛しいエリック。
昨日と同じ顔で睨むその顔もやはり美しいよ。



「私はこんなに興奮したことがありません。もともと性欲がなく性的に興奮するとこがないので、自慰すらしません。だからおかしいのです」



確かにテリーはそんなこと言ってたけど、俺にエリックを抱かせないために嘘をついたんじゃないの?って思うくらい乱れていたよなぁ。



そう思い、近くにあった使用済みのコンドームを手に取り、エリックに見せつけて言った。



「でもちゃんと感じてたよ」


「―…っ!」


「ねぇエリック、また抱かせてくれる?俺が23時に君の部屋のドアを叩いたときは抱かせて」


「―……かしこまりました。ただ、今回の変な薬は使わないでください。それで私が性的に興奮しなければしないという約束でいいですか?」


「分かった」





その日から、23時にエリックの部屋でセックスをすることが日常になった。





「エリック…キスだけで硬くなってるよ?」


「―…ッ!」




結局媚薬なんて無くても、ちゃんと反応してくれる愛しいエリック。



テリーめ、やっぱり嘘をついたんだな。




「あっ…雅…様っ―…ッ!」



俺にだけ見せる乱れたエリック。




ああもうこんなの…日に日に好きになっていくに決まってる。




















「山田先生、ありがとう。ローションすごく役に立ちました」


「え?じゃあ雅くん、ついにエリックと…」


「エリックのヴァージンを奪いました」


「わー!おめでとー!」




俺と山田先生が廊下でキャッキャッしていると、後ろから哀沢先生が「うるせぇ」と教科書で俺たちの頭を叩いた。




「いてっ。ありがとうございます。毎日のように抱いてます。あぁ、早くプロポーズしたい」


「よかったよかった。エッチするとどんどん好きになっちゃうから、たくさん抱いてあげなね」


Thx, Anytimeもちろん♪」




あぁ、俺のエリック。



時間をかけて心も体も
愛して、愛して、愛して、
これ以上無いくらい愛して、





必ず俺無しじゃいられなくしてやる。





そして18になって高校の卒業式が終わったらプロポーズするんだ。




待ってろよ、俺の―…
俺だけのエリック・ブラウン。


【to be continued】
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~

けいこ
恋愛
人生に疲れ、自暴自棄になり、私はいろんなことから逃げていた。 してはいけないことをしてしまった自分を恥ながらも、この関係を断ち切れないままでいた。 そんな私に、ひょんなことから同居生活を始めた個性的なイケメン男子達が、それぞれに甘く優しく、大人の女の恋心をくすぐるような言葉をかけてくる… ピアノが得意で大企業の御曹司、山崎祥太君、24歳。 有名大学に通い医師を目指してる、神田文都君、23歳。 美大生で画家志望の、望月颯君、21歳。 真っ直ぐで素直なみんなとの関わりの中で、ひどく冷め切った心が、ゆっくり溶けていくのがわかった。 家族、同居の女子達ともいろいろあって、大きく揺れ動く気持ちに戸惑いを隠せない。 こんな私でもやり直せるの? 幸せを願っても…いいの? 動き出す私の未来には、いったい何が待ち受けているの?

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました

美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

処理中です...