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囚愛《雅side》
囚愛《雅side》3
しおりを挟む俺の近くに長年の同性カップルがいることに気付いた。
俺はその人たちに弟子入りすることを決めた。
師匠になるであろう方々に会いに、昼のランチルームへと向かう。
「山田先生、哀沢先生」
「ん、なーに雅くん?」
「先生と哀沢先生は高校の時から付き合ってるんだよね?夜は激しいの?」
MY学園の英語教師の山田雅鷹先生と、数学教師の哀沢炯先生。
二人が高校時代から付き合っていることは有名だった。
山田先生は俺の問いかけに目をキラキラさせていたが、哀沢先生はため息をついた。
「おいおい、中学生が何聞いて―…」
「ふふふ。哀沢くん容赦ないよ」
「おい山田。言ってんじゃねぇよ」
「俺に男同士のセックスを教えて。実はこの前エリックを抱こうとしたら…」
そして俺はこの前のエリックとのMake love未遂事件を詳しく二人に話した。
「わー、好きな人の体を見ただけで興奮して耐えられなかったんだね雅くん…よし!俺達がレクチャーしてあげるから。絶対にいい初体験にしようね!」
「お願いします!」
「俺達って…お前らで勝手にやれよ」
哀沢先生は呆れた顔をして、ココアを飲みながら俺と山田先生の今後のスケジュールを聞いていた。
「雅くんダンスは毎日何時までやってるの?」
「平日17時~20時です。祝日は10時~15時まで」
「じゃあ20時~21時まで毎日オンラインレッスンしよう。分かんないことは翌日聞いてくれてもいいし」
「山田先生…」
担任でもないのに。
こんな俺の初体験のために毎日時間を割いてくれるの?
山田先生―…いや、雅鷹師匠。
一生ついていきます。
「山田…毎日ってお前…」
「だってー!可哀想じゃん!初恋の人とのエッチを成就させてあげたいじゃん!その方が三科雅彦だって喜ぶでしょ」
「勝手にしろ。俺は協力しないぞ」
「実践見せつけるときはお願い♡」
「―…お前なぁ。一応教師だろ?」
山田先生と哀沢先生は、唯一俺が三科雅彦の息子だと知っている。
山田先生はこの学園の理事長の弟だから知っているのは分かるけど…
哀沢先生は9歳までアメリカに住んでいて、その隣の家に俺の父さんとエリックが住んでいたらしい。
哀沢先生のおじいさんが、俺の父の主治医をしていたと聞かされた。
たまにアメリカに遊びに来たとき、哀沢先生は父さんと遊んでたってエリックが言ってたな。
世間は狭いんだなぁ。
「じゃー雅くん、俺資料まとめたりしておくから、近々レッスン開始ね」
「ありがとうございます」
その日から俺のルーティンは決まっていた。
朝5時に起床し、エリックと共に家のトレーニングルームで1時間筋トレや走り込みをして体力をつける。
「雅様もトレーニングを?」
「うん。体力つけたくて。ダンスのために」
「素晴らしいですね」
もともとはエリックだけが行っていたものだが、俺も一緒にトレーニングすることにした。
ダンスのためも少しだけあるけど、本当はエリックを襲ったときに力で負けたくなかったから。
もう俺の脳内は2年後にエリックを満足させて抱き潰すことしかなかった。
6時にトレーニングを終えてシャワーを浴び学校の準備。
8時~16時までは学校。
17時~20時までダンスのレッスンをし、エリックと共に夕食。
21時~22時まで山田先生のオンラインレッスン。
22時~23時まで再び筋トレをし、入浴。
0時に就寝。
そんな生活を2年続けた。
2年後俺は高2になり、恒例のダンス大会に出場する季節になった。
そして待ちに待ったU-18のダンス大会は、
―…もちろん優勝した。
「おめでとうございます雅様」
「ありがとう」
今日はダンスなんてどうでもいい。
今夜、決行する。
「ツインじゃなくてダブル?」
「申し訳ありません。こちらのミスで」
「別にいいじゃん。寝るだけだし」
テリーに頼み込み、2年前と同じようにツインではなくダブルの部屋に変更。
山田先生からもらった媚薬ローション。
テリーからもらった媚薬とコンドーム。
俺の体力、精力。
準備は完璧だ。
ディナーを済ませ、21時。
エリックを抱く時間が迫ってきた。
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