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第16話 ファーストコンタクト
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俺がスキル成長を終えると、20連ガチャで大量の金色コインを体内に取り込んだガチャは、お腹を見せてスピスピ寝息をたてていた。
レバーがゆっくりと動いているので、何か食べてる夢を見てるのかもしれない。
って推察できるくらいに、ガチャに詳しくなり始めてしまったようだ。
それにしても、金色コインは食事ではないみたいだけど、必須栄養価みたいなもんなんだろうか?
まぁ、俺は可愛い相棒のガチャに、課金しまくるだけなんで問題ないんだが。
ガチャの寝姿を見ていたら、目の前にあった金色の宝箱が消え、奥の神殿のがれきから光の柱が立ち昇った。
「なんだ……アレ?」
俺の声で目を覚ましたガチャが、光の柱に気付きびっくりして足もとに寄ってきた。
「あのゴブリンが言ってた出口ってこれか?」
ガチャとともに、立ち昇っている光の柱に近づく。
周囲を見回したが、他に出口っぽい物はないし、入ってみるしかねぇよな。
「ガチャ、こっちおいで」
足もとのガチャを抱えると、俺は一緒に光の柱の中に入る。
次の瞬間、目の前は緑が生い茂る森の中だった。
「外の世界……か」
出口って、あの部屋から出るって意味じゃなくて外への出口ってわけか!?
あの光の柱は、ダンジョン脱出用の転移ゲートってわけだ。
「出られたって思っていいよな?」
俺の質問に、ガチャが相槌を打つようにレバーを回した。
それにしても、緑が多い森だな。
どこに出たのかもいっさい不明だし、ナビゲーションスキルとかってないのか?
周囲を見渡すと、木々の奥に泉のようなものが見える。
そう言えば、腹は肉を食って満たしたけど、洞窟で目覚めてからずっと水分を口にしてないし、喉が渇いたな。
ひとまず休憩の意味も込めて、あの泉の水を飲むか。
「ガチャ、あっちに泉があるぞ。水飲もう。もう、喉がカラカラだ!」
ガチャもレバーを回し、同意してくれる。
きっと俺と同じく喉の渇きを覚えているんだろう。
水を見つけ、喉の渇きを抑えられなくなった俺はガチャと一緒に木々の奥の泉に近づく。
泉の水は綺麗に透き通っているから、飲んでも大丈夫そうだな。
喉の渇きに耐えられず、泉の水に口を付けようとしたら、反対側の水辺から声をかけられた。
「いくら綺麗に見えても、この森の水を口にしない方が長生きできるぞ」
声に振り返ると、俺に話しかけてきたのは、背中に弓を背負い、動物の皮をなめした鎧を着た猟師っぽい人だった。
ファンタジー系ゲームに出てくるような服装で、絶対に現代日本人が普段着として着るものじゃない。
容姿も日本人というよりは、金髪碧眼で欧米人っぽいな。
ファンタジー系のオンラインゲームの住人とかと思うと、しっくりくるかも。
俺は第一異世界人の忠告に従い、水を飲もうとしたガチャを急いで泉から引き離す。
「そ、そうなんですか?」
「特にこの『オッサムの森』の水は、魔物によって汚染されてる可能性が高いからな。ほら、それを飲め」
猟師っぽい格好の人が、革の水筒っぽいものを投げ渡してきた。
喉の渇きの誘惑に勝てなかった俺は、栓を外すと中身を飲む。
お世辞にも美味い水とは言えないけど、カラカラの身体に染みわたるぜ。
ガチャが欲しそうに見上げているので、水筒から水を出し舐めさせる。
み、見えない舌が俺の手を舐めている……だと!?
謎の感覚に襲われつつもガチャも水分が取れたようで、満足したらしくゲップが聞こえた。
「助かりました。これお返しします」
中身が半分くらいまで減った革の水筒を差し出す。
「それはお前にやる。水筒なしで『オッサムの森』を出られると思えんからな」
遠慮するのも失礼だろうし、もらえるならもらっておくか。
「ありがとうございます。じゃあ、遠慮なくもらっておきますね」
それにしても相手の言葉が分かるのは、言語翻訳スキルのおかげっぽいな。
ちゃんと意志の疎通ができるなら、さらにこの世界を楽しめそうだ。
優しい仕様あざーっす。
現地の人とのファーストコンタクトに成功したことで、言葉に関しては問題ないと判明した。
――――――――――――
ここからはしばらく異世界ウィンダミアの説明が続きます。
レバーがゆっくりと動いているので、何か食べてる夢を見てるのかもしれない。
って推察できるくらいに、ガチャに詳しくなり始めてしまったようだ。
それにしても、金色コインは食事ではないみたいだけど、必須栄養価みたいなもんなんだろうか?
まぁ、俺は可愛い相棒のガチャに、課金しまくるだけなんで問題ないんだが。
ガチャの寝姿を見ていたら、目の前にあった金色の宝箱が消え、奥の神殿のがれきから光の柱が立ち昇った。
「なんだ……アレ?」
俺の声で目を覚ましたガチャが、光の柱に気付きびっくりして足もとに寄ってきた。
「あのゴブリンが言ってた出口ってこれか?」
ガチャとともに、立ち昇っている光の柱に近づく。
周囲を見回したが、他に出口っぽい物はないし、入ってみるしかねぇよな。
「ガチャ、こっちおいで」
足もとのガチャを抱えると、俺は一緒に光の柱の中に入る。
次の瞬間、目の前は緑が生い茂る森の中だった。
「外の世界……か」
出口って、あの部屋から出るって意味じゃなくて外への出口ってわけか!?
あの光の柱は、ダンジョン脱出用の転移ゲートってわけだ。
「出られたって思っていいよな?」
俺の質問に、ガチャが相槌を打つようにレバーを回した。
それにしても、緑が多い森だな。
どこに出たのかもいっさい不明だし、ナビゲーションスキルとかってないのか?
周囲を見渡すと、木々の奥に泉のようなものが見える。
そう言えば、腹は肉を食って満たしたけど、洞窟で目覚めてからずっと水分を口にしてないし、喉が渇いたな。
ひとまず休憩の意味も込めて、あの泉の水を飲むか。
「ガチャ、あっちに泉があるぞ。水飲もう。もう、喉がカラカラだ!」
ガチャもレバーを回し、同意してくれる。
きっと俺と同じく喉の渇きを覚えているんだろう。
水を見つけ、喉の渇きを抑えられなくなった俺はガチャと一緒に木々の奥の泉に近づく。
泉の水は綺麗に透き通っているから、飲んでも大丈夫そうだな。
喉の渇きに耐えられず、泉の水に口を付けようとしたら、反対側の水辺から声をかけられた。
「いくら綺麗に見えても、この森の水を口にしない方が長生きできるぞ」
声に振り返ると、俺に話しかけてきたのは、背中に弓を背負い、動物の皮をなめした鎧を着た猟師っぽい人だった。
ファンタジー系ゲームに出てくるような服装で、絶対に現代日本人が普段着として着るものじゃない。
容姿も日本人というよりは、金髪碧眼で欧米人っぽいな。
ファンタジー系のオンラインゲームの住人とかと思うと、しっくりくるかも。
俺は第一異世界人の忠告に従い、水を飲もうとしたガチャを急いで泉から引き離す。
「そ、そうなんですか?」
「特にこの『オッサムの森』の水は、魔物によって汚染されてる可能性が高いからな。ほら、それを飲め」
猟師っぽい格好の人が、革の水筒っぽいものを投げ渡してきた。
喉の渇きの誘惑に勝てなかった俺は、栓を外すと中身を飲む。
お世辞にも美味い水とは言えないけど、カラカラの身体に染みわたるぜ。
ガチャが欲しそうに見上げているので、水筒から水を出し舐めさせる。
み、見えない舌が俺の手を舐めている……だと!?
謎の感覚に襲われつつもガチャも水分が取れたようで、満足したらしくゲップが聞こえた。
「助かりました。これお返しします」
中身が半分くらいまで減った革の水筒を差し出す。
「それはお前にやる。水筒なしで『オッサムの森』を出られると思えんからな」
遠慮するのも失礼だろうし、もらえるならもらっておくか。
「ありがとうございます。じゃあ、遠慮なくもらっておきますね」
それにしても相手の言葉が分かるのは、言語翻訳スキルのおかげっぽいな。
ちゃんと意志の疎通ができるなら、さらにこの世界を楽しめそうだ。
優しい仕様あざーっす。
現地の人とのファーストコンタクトに成功したことで、言葉に関しては問題ないと判明した。
――――――――――――
ここからはしばらく異世界ウィンダミアの説明が続きます。
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