桜月夜-花弁の記憶-

琴水さやは

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2・目映きは光の如き

2-1 目映きは光の如き

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(2・目映きは光の如き)



桜の花びらが舞っていた。 
静かな湖に朧月が映って揺れる。 
見上げた星空は壮大だった。 
舞い落ちる花びらを一枚だけ手に掴んだ。 
風が木々を揺らし、さやさやと音が鳴ると、桜がまた一段と散っていく。 
俺は桜の木の枝に腰を下ろし、ただぼんやりと散っていく花びらを見つめていた。 

一年ぶりに咲き誇ったこの美しい桜も、すぐにこうやって散ってしまう。 
人の命も桜と同じに儚く、栄光の日々もまた同じ。 
俺よりも才能がある奴が今現れたなら、おそらく俺も兄上と同じように見向きもされなくなるのだろう。 

花びらをつかんでいた指を緩めると、花びらはふわりと風に絡め取られて宙を舞い、落ちていく。 
それを目で追っていると・・・
湖のほとりに一人の少女がたたずんでいた。 


八つぐらいだろうか。 
花びらはその少女の小さな肩に舞い落ちた。 
見たことも無い薄金色に輝く長い髪。 
月明かりを反射する白い肌。 
ひらひらと揺れる妙な服。 

一瞬人間だと気づかなかった。 
あまりにも俺の常識から外れた容姿。 

よぎったのは昔神薙かんなぎの倉の中で見かけた西の人間の描いたといわれる絵。 
その中に見た王女の肖像画。金の髪に白い肌、このような感じの服を着ていたように思う。 
少女はあの絵の王女と同じ人種なのだろうと予想がついた。 

俺はその小さな少女をただ呆然と見つめていた。 
少女もまた俺を不思議なものでも見るかのように真っ直ぐに見てくる。



少女が一歩俺のほうへと足を踏み出した。 

「あなたはだあれ?」 

とてもよく通る高くて可愛らしい声だった。 

「随分変わった服を着ているのね」 

警戒するということを知らぬのだろうか。 
少女はてててと俺の方へと走りよってくる。 

「こんな所で何をしてるの?」 

俺の座る木のそばへとやってきた少女は小首を傾げて俺に尋ねる。 
俺はどうしようかと思ったが、好奇心が勝り、その枝から飛び降りた。 

「わ!!」 

すとっと着地した俺を、少女は目を丸くしてみてくる。 

「随分身軽なんだね。お猿さんみたい」 
「・・・・・・・」 

猿・・・

その言葉に俺は軽く吹き出してしまった。 

少女は俺が何を笑っているのか全く解らないという顔をして、不思議そうに小首を傾げた。 

「変な人。名前はなんていうの?」 

名前を名乗る必要などないと分かってはいたが、俺は気まぐれに名を告げた。 

「神薙矢禅」 

少女は目をぱちくりとさせて、むむっと眉をひそめた。 

「か、カンナ・・・ん?」 
「矢禅。矢禅でいい」 

そういうと少女は首をひねりながらもどこか嬉しそうに微笑んだ。 

「変な名前・・・・。ヤゼン。うん、覚えた!ヤゼン!」 

俺の手を小さな手が取ってぶんぶんと振り回す。 

「御主の名は?」 

あっと声を上げて少女は視線を宙に彷徨わせる。 
明らかに不審な反応だった。 

「い、イリー!そう、イリーだよ!」 

本名かどうか疑わしいが・・・・まぁいいだろう。 

「ではイリー、御主こそ何をしている?」 

聞き返してみると、イリーはとたんに唇を突き出して不満そうな顔をした。 

「家出してきたの」 
「家出?」 

コクンと頷いてイリーは足元の地面を蹴り上げる。 
桜の花びらが音を立てて宙を舞った。 

「御主の家はどこにある?」 

そう尋ねるとピクリと警戒心も露に俺を睨んだ。 
言ったら連れ戻されると思ったのだろう。 

「別に無理に御主を連れ戻したりせぬ。それよりも、俺はどうやって御主がこの地に入ったのかが知りたい」 

ここは月華の隠れ里。里の周りを覆う森には幻惑の術がかけられ、外から森へと誰かが入ったとしても、ここまでたどり着けるはずが無い。 
この少女は一体如何にしてここまでやってこれたのか。俺はそれに興味があった。 
少女は上目遣いにじっと俺を見上げ、小首を傾げた。 

「それ、ホント?連れ戻したりしない?」 
「ああ」 

俺が頷いたのを確認すると、少女は棒切れを探してきて、ざざっと足元の花びらを足で掻き分け、地面を露出させた。 

「イリーの本当の家はね、よいしょ!ここ、エスベリーエン公国の公都にあるの」 

歪で大きな丸を描いた後、そのやや左の方に小さな丸を描き、そこを差した。 

「でもね、イリーは身体が弱いから・・・・ここ、公国のこっちの端のリーゼンベルクっていう田舎に来てるの」 

今度は右の端に丸を描き、棒切れで何度もそこを差した。 

「リーゼンベルクのお家は森に囲まれてて、空気が綺麗なんだって。でね、この森を適当に歩いていたら、ここに来ちゃったの」 

・・・それだけ・・・なのか? 

ただ、森を歩いていたら辿り着ける様な・・・そんな場所ではないはずなのに。 

いぶかしむ様にイリーを覗き込むが、嘘をついているようにも見えぬ。 
たまにはそのような偶然もあるのやも知れぬ・・・ 

そう思うことしか出来なかった。 

「ヤゼンは?」 
「・・・俺はこの先の里のものだ」 

その言葉を聞いたイリーが嬉しそうに飛び跳ねた。 

「里!イリーそこに行きたい!ヤゼン連れてって!」 
「ダメだ」 

間髪を入れずに言うと、イリーはえー!!と声を上げて俺の手を引っ張った。 

「行きたいー!連れてって、連れてってー!!」 

ぐいぐいと腕を引っ張ってイリーがごねる。 
そう言われても無理なものは無理だ。 
もし連れて行ったりなどしたら・・・ 
どうしようかと思ったが、俺は偽り無い真実を告げた。 

「月華は忍びの隠れ里。御主の様なよそ者が里に顔を見せれば、否応無く切り殺される」 

ピタッと動きを止めてイリーは泣きそうな顔になった。 

「イリー殺されちゃうの?」 

俺が頷くと、イリーはしょんぼりと俯いてひらひらのスカートをぎゅっと握った。 

「イリー、死ぬの嫌」 
「ならば諦めろ」 

コクンと頷いてイリーは口を閉ざす。 
瞳を潤ませて地面を見つめるイリーの頭を軽くなでてみると、イリーは驚いた様子で、だが何処か嬉しそうに微笑んだ。 

「ヤゼンは?ヤゼンはここで何してたの?」 
「・・・俺は・・・考え事をしていた」 
「何か悩みでもあるの?」 

悩み・・・だろうか。 
ただ、家に居たくなかっただけの事。 
誰とも顔を合わせたくなかっただけの事。 
口をつぐんで視線を落としていた俺の手をとって、イリーが突然ぶんぶんと振り回していった。 

「イリーが相談に乗ってあげる!さあ!話してみなさい!!」 

どん!っと小さな胸をたたいて堂々と胸をそらす。 
小さいくせに大きく出たその態度がおかしくて、俺はまた小さく吹き出した。 
イリーは不満そうに口を尖らせて俺を睨み、ぷいっとそっぽを向いた。 

「ふん!馬鹿にして!いいもん!もう聞いてなんかあげないもん!」 

可愛らしい少女だ・・・ 

そう思った。 

感情のままに元気なその瞳がくるくる表情を変える。 
まるで人形のように可愛らしい顔立ち。 
ぷっくりと膨らませて拗ねる可愛いほっぺがあまりに柔らかそうで、気が付くと俺の手がそこへと触れていた。 

「?」 

不思議そうにイリーが大きな瞳をパチパチさせる。 
翠の瞳がじっと俺を見ていた。 
むにっとその頬をつねると、イリーが飛び上がって退いた。 

「な、なにするのよぅ!」 

俺がつねった頬をさすりながら、むっと睨みつけてくる。 
俺はふっと微笑んで尋ねてみた。 

「御主、今宵はどこに泊まるつもりだ?」 

イリーはとたんに俯いて黙り込んだ。 
当てが無いのは容易に察しがついた。 

「春になったといえど、夜はまだ冷える。そのような格好では風邪を引くぞ。家に帰った方が良い」 
「いや!お家には帰りたくないの!大丈夫だもん!ちょっとぐらい大丈夫だもん!」 

ぎゅっとスカートを掴んで涙を堪えながら言う。 
本当は不安なのだろう。 
帰りたくは無い。 
だが、一人このような森の中で夜を過ごすのは、不安でたまらないのだ。 
どうしたものかと少し目を伏せて考えていると、イリーが俺の服を引っ張って言った。 

「ヤゼン、イリーの傍にいて」 

今にも泣き出しそうな心細い表情だった。 
じっと俺を見つめる瞳があまりにも一生懸命で・・・ 
俺は・・・頷いた。 

「いいだろう。今宵は御主の傍に居てやる」 

ぱっとイリーの表情が明るくなる。 
この警戒心の無さ。 
俺が悪人だったら此奴・・・どうするのだろう。 



桜の木の根元に俺達は腰を下ろした。 
イリーはすぐに俺の方を向いて、ありとあらゆる質問を繰り返してくる。 

「ヤゼンは何が好きなの?いつもどんなことしてるの?甘いものは好き?それから・・・」 

イリーの質問攻めに少し疲れてきたころ、きゅるる・・・と小さな音がした。 
イリーの方を見ると、イリーは真っ赤な顔をしてお腹を押さえている。 

「腹が減ったのか?」 

尋ねると、イリーがコクンと頷いた。 
何か無いものかと腰の袋を探っていると、イリーが大丈夫!と言って背負っていた可愛らしいレースのリュックをあさり始めた。 
取り出したのは妙なもの。 
煎餅や霰に似てなくも無いような・・・いや、やはり似ていない・・・ 

「おやつのビスケットを持ってきたの。今日の分を我慢してここに入れておいたんだ!」 

俺は感心した。 
おやつというところがなんとも子供らしいが、ちゃんと食料を用意してくるあたり、なかなか頭がいい。 
あげると差し出された一枚のビスケットを受け取り、口に運んでみた。 
サクサクとしていて、ほんのり甘い・・・

「おいしい?」 

頷くとイリーは嬉しそうにもう一枚差し出してきた。 

「素直な良い子には、特別にもう一枚あげます」 

すまして言う仕草に俺は自然と笑みが漏れた。 

「ありがとう」 

優しく言って受け取ると、何故かイリーが慌てた様子で視線をそらし、膝を抱えた。 
その可愛らしい頬がうっすら赤く染まっているような気がしたが・・・まさかな・・・ 
持ってきていたビスケットの三分の一を食べると、残りをリュックにしまい始める。 

「残りは明日」 

リュックの蓋を閉めるとき、名残惜しそうにビスケットを眺めていたが、イリーは振り払うように蓋をしてリュックを横に置いた。 
膝を抱えて空腹に耐えるイリーに、俺は腰の袋に入っていた飴玉を差し出した。 

「?」 

大きな瞳が飴玉を捉え、不思議そうに俺を見た。 

「御主にやる。生憎こんな物しか持って居らぬが、無いよりはましだろう?」 

ぱっと瞳を輝かせて、イリーが飴玉を手に取った。 

「ありがとう!ヤゼン!」 

琥珀色の飴玉を月の光に透かし、嬉しそうにイリーは眺めた。 
パクンと口に放り込むと、小さな口の中でカロンと音がする。 
大きな飴玉の形を柔らかいほっぺが模る。 

「あま~い!」 

どうやら甘い物が好きらしい。 
イリーは飴を頬張りながらも、飽きもせずに俺に話しかけてくる。 

「矢禅はこのお花が好きなの?」 

真上の桜を見つめながら、イリーが尋ねてきた。 

「さっきじっとこの花びらを見てたでしょ?」 

好き・・・なのだろうか。 
確かに美しいと思う。 
一斉に咲き、儚く散ってしまう桜の花。 
何故かここに足を運んでしまうのは・・・やはり幻想的なこの場所が好きだからなのだろうか。

「そうだな・・・。好きなのかも知れぬ」 

桜の木々に囲まれたこの場所では、現実を忘れられるような気がする。 

「イリーは今日初めて見たの。変わった花だけどイリー、この花好き!なんていう名前なの?」 

初めて・・・? 
そうか・・・外界には無い花なのかも知れぬ。 

「・・・桜だ」 
「サクラ・・・?」 

頷くと、イリーは嬉しそうに笑って繰り返す。 

「サクラ!イリー覚えたよ!」 

月の光に照らされた少女の微笑み。 
無垢な笑顔。 
透けるような薄金の髪が風に揺れる。 
まるで現実味の無い時間。 
時が流れているのかどうかさえ分からない。 
ただ・・・心地よいと感じる。 
何も考えずにすむこの穏やかな時。 
やがて少女は俺の膝を枕に小さな寝息を立て始めた。 
話し疲れて眠ってしまったイリーの表情は安心しきったもの。 
俺の服をつかむ丸い小さな手。 
自然と俺は笑みを浮かべ、その細くてやわらかい髪をなでた。
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