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三姉妹との邂逅
123・再起動(3)
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エリー、いや愛莉は再起動した。でもシンクロするようにといった淳司の姿はなかった。その事を不審に思ったが、クラウゼに淳司がいまどこでなにをしているのか質問するのはためらった。それは人間的直観によるものだった。予定よりも早くシンクロを解除した理由かもしれなかった。
「再起動いたしました。予定ではあと55時間43分シンクロするはずでしたが、予定変更でよろしいですね。新たに行動予定表を入れてください」
愛莉の意志でエリーのボディを動かせるようになったとはいえ、今も全身拘束刑受刑者に変わりはないので、マスターに予定表を規定してもらわなければならなかった。本来のマスターは丹下教授だが、ずっと不在なので事実上淳司が管理していた。でも、その淳司の姿はなかった。そのため誰かに指示を受けてもらう必要があった。
「それなんだが、君はエリーという女が全身拘束刑を受けている形だ。彼女は自分自身でガイノイドに違法改造した罪で服役しているから、とりあえず一本日午後3時から100時間限定の保護観察措置になる。だから禁止事項に該当しなければ自律型ロボットとして行動してもかまわない。そういうことさ」
クラウゼの説明はよくわからなかったが、これから100時間は一定範囲で自分で動けるという事のようだ。でも、なぜ唐突に? と愛莉は不審に思った。
「再起動いたしました。予定ではあと55時間43分シンクロするはずでしたが、予定変更でよろしいですね。新たに行動予定表を入れてください」
愛莉の意志でエリーのボディを動かせるようになったとはいえ、今も全身拘束刑受刑者に変わりはないので、マスターに予定表を規定してもらわなければならなかった。本来のマスターは丹下教授だが、ずっと不在なので事実上淳司が管理していた。でも、その淳司の姿はなかった。そのため誰かに指示を受けてもらう必要があった。
「それなんだが、君はエリーという女が全身拘束刑を受けている形だ。彼女は自分自身でガイノイドに違法改造した罪で服役しているから、とりあえず一本日午後3時から100時間限定の保護観察措置になる。だから禁止事項に該当しなければ自律型ロボットとして行動してもかまわない。そういうことさ」
クラウゼの説明はよくわからなかったが、これから100時間は一定範囲で自分で動けるという事のようだ。でも、なぜ唐突に? と愛莉は不審に思った。
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