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(閑話)真由美の放課後
真由美の帰宅
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安養寺真由美、高校時代は日本有数の安養寺グループの社長令嬢として、それなりに配慮されていた。学校の成績が振るわなくても、学校側はコストを度返しして組織外の家庭教師の派遣をも認めていたほどだ。それに成績が良くなくても系列の大学への推薦入学も斡旋していたほどだ。
もし受け入れていたら、エスカレータ式に進学できたはずだ。なのに真由美は一般入試で合格など絶望的とさえ言われていた、帝央大学に補欠の補欠であるが合格したのだ! それには父親すらコネも発動していなかった、というかどうせ無理だろうと諦めていたので驚いていたという。
真由美が帝央に入りたかったのは、姉と慕う愛莉と同じ学校に通いたかったからだ。愛莉にも祝福してもらったというのに、彼女は突然姿を消してしまった。父のコネクションによる情報によれば、警察に連行されたという。かなりの重罪の容疑で。それには先が見えなくほど強いショック状態になったほどだ。
「迎えに来てくれてありがとう。車には自分で乗るから手伝わないで」
真由美は迎えの車に乗り込んだ。その車は安養寺の社用車で身体障碍者専用車であった。その車には車椅子のままで乗れる構造だったが、真由美はシートに腕で自分の身体を押し込めると、外に残っていた車椅子を入れた。その時、真由美は自分の下半身を見た。その日はスカートをはいていたが、その下は厚手の特性タイツを穿いていた。彼女の足は太腿の真ん中付近で両足とも無くなっているので、切断面を見えないようにしていた。
「お嬢様、私が言うのは差し出がましいですが、お父様のご提案通りサイバネチック手術を受けられたらどうですか? 国からの補助金もでますから」
運転手は父の秘書室所属であったが、真由美を送迎する係であった。だから色々と父から指示されているようだ。それを知ったうえで真由美はこう言った。
「そうね、差し出がましいわよ! 私の身体を改造するのよね、もう一度切り刻んだりしてね。私の身体を切り刻むのはやめてもらいたいわよ」
そういうと真由美はシートを後ろに倒して寝たふりを始めた。しかしすぐに起こされてしまった。
「お嬢様、お父様から今日は食事を外でしようとのことです。予定を変更します!」
真由美を乗せた車は自宅のある方向とは別の方へと走り始めた。
もし受け入れていたら、エスカレータ式に進学できたはずだ。なのに真由美は一般入試で合格など絶望的とさえ言われていた、帝央大学に補欠の補欠であるが合格したのだ! それには父親すらコネも発動していなかった、というかどうせ無理だろうと諦めていたので驚いていたという。
真由美が帝央に入りたかったのは、姉と慕う愛莉と同じ学校に通いたかったからだ。愛莉にも祝福してもらったというのに、彼女は突然姿を消してしまった。父のコネクションによる情報によれば、警察に連行されたという。かなりの重罪の容疑で。それには先が見えなくほど強いショック状態になったほどだ。
「迎えに来てくれてありがとう。車には自分で乗るから手伝わないで」
真由美は迎えの車に乗り込んだ。その車は安養寺の社用車で身体障碍者専用車であった。その車には車椅子のままで乗れる構造だったが、真由美はシートに腕で自分の身体を押し込めると、外に残っていた車椅子を入れた。その時、真由美は自分の下半身を見た。その日はスカートをはいていたが、その下は厚手の特性タイツを穿いていた。彼女の足は太腿の真ん中付近で両足とも無くなっているので、切断面を見えないようにしていた。
「お嬢様、私が言うのは差し出がましいですが、お父様のご提案通りサイバネチック手術を受けられたらどうですか? 国からの補助金もでますから」
運転手は父の秘書室所属であったが、真由美を送迎する係であった。だから色々と父から指示されているようだ。それを知ったうえで真由美はこう言った。
「そうね、差し出がましいわよ! 私の身体を改造するのよね、もう一度切り刻んだりしてね。私の身体を切り刻むのはやめてもらいたいわよ」
そういうと真由美はシートを後ろに倒して寝たふりを始めた。しかしすぐに起こされてしまった。
「お嬢様、お父様から今日は食事を外でしようとのことです。予定を変更します!」
真由美を乗せた車は自宅のある方向とは別の方へと走り始めた。
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